2014年12月8日(月)
12月6・7日(現地時間)にアメリカ合衆国・ラスベガスにて開催された“PlayStation Experience”。会場のフォトレポートをお届けする。
初日の冒頭に行われた“Keynote(基調講演)”では、各社の出展タイトルが紹介されるとともに、『アンチャーテッド4』のロングプレイ披露をはじめ、さまざまな新発表が行われた。
このステージにおいて少し意外に感じたのが、想像以上に日本産タイトルへスポットが当てられていた点。『Bloodborne』や『バイオハザード リベレーションズ2』のような世界展開を見越したタイトルはもちろんながら、『Yakuza(龍が如く) 4/5/DEAD SOULS(オブ・ジ・エンド)』の一挙発表には筆者自身も驚きの声を抑えられなかった。また、開発は米国ながら『塊魂』や『のびのびBOY』を手掛けた高橋慶太氏の新作『Wattam』も新発表。氏独特の世界観で描かれる本作は、現時点ではどのようなゲームになるのか検討もつかないが、今後の続報に注目だ。
各社が試遊台や物販ブースを出展する会場内はブルーのライトで満たされており、見事にPlayStationカラー一色。大手メーカーはビッグスケールのバルーンやセットを設け、“お祭り”的なムードを演出してくれていた。歴代PlayStationがずらりと並んだ展示コーナーは感動的とすら言えるほどで、多くの人が記念撮影に興じていた。
E3ではおなじみの、SCEアメリカが妙に力を入れているコスプレ&気ぐるみたち。細かなディテールまで綿密に再現されたものから少しアレなものまで、会場全体を練り歩いて来場者を楽しませていた。
各メーカーの開発者が登壇し、来場者へ声を直接届けたパネルセッション。個人的に印象深かったのが、『ラスト・オブ・アス』における“とどめ”アクションの表現に関する検証動画の上映シーンだ。スロー気味に重々しく敵を殺害するバージョンからテンポよくサクサク殺害するバージョンまで、段階的に調整された数本の動画が連続再生されたのだが、これが天丼ギャグ的にハマって会場大爆笑。筆者自身もこういうものに笑ってしまう側ながら、ゴア表現に対するあっけらかんとしたアプローチは、カルチャーショックを受けるところだ。
その他、バンド演奏によるライブ・パフォーマンスやトークセッションなど、多彩な催しが行われていた。
会場を区切るパーティションにも力が入っている。中でも大きなPlayStationロゴマークが描かれた黒いパーティションはメッセージパネルとなっていて、最終的には一言を書く余白にも困るほどに来場者からのメッセージで埋め尽くされていた。
PlayStation20周年のアニバーサリーイヤーということもあってか、非常に盛り上がった“PlayStation Experience”。来年以降の開催、そしてさらなるスケールアップにも期待したい。
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