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2014年12月16日(火)

『ディバインゲート』のリンクシステム(仮)とは? 再醒進化の初出しも【アプリインタビュー】

文:長雨

 おもしろいゲームが好きな電撃Appが注目するスマホアプリ。そのアプリがどのようにして生まれたのか、開発者に直接お話を聞きに行くインタビュー企画を連載中です。

 今回はガンホー・オンライン・エンターテイメントから配信されているパネルRPG『ディバインゲート』の開発者に本作が生まれた経緯やゲーム制作にかける思いなどをお聞きしてきました。

『ディバインゲート』

 まだ遊んでいないけれども本作が気になっている人に向けて、基本の部分からしっかりとお話を聞いてきました。それに加えて、世界観や今後の展開など、すでにプレイしているユーザーの皆さんも見逃せない裏話が盛りだくさんです!

『ディバインゲート』
▲右から『ディバインゲート』のディレクターの高野康太氏(アクワイア)と四次元広報のミスター☆ディバインさん(ガンホー)。高野氏は本作の企画から世界観制作、アートディレクションまで、制作の多岐にわたってかかわっているとのこと。

●『ディバインゲート』とは?

 本作は何かが隠された5×5のパネルをめくりながらダンジョンを探索し、扉の奥で待ち受けているボスに挑むパネルRPGです。

『ディバインゲート』 『ディバインゲート』
▲パネルの下には、モンスターや宝箱などいろいろなものが隠されています。パネルの下に何が隠れているかわからないドキドキ感も本作ならではのものです。

 物語の舞台は、さまざまな世界が融合して生まれた統合世界“ユナイティリア”。その世界をつなぐ“聖なる扉”はディバインゲートと呼ばれ、時には“聖なる入口”、“聖なる出口”とも呼ばれます。プレイヤーはディバインゲートを目指してこの世界を旅し、ひいては物語の真相を解き明かしていくことになります。

『ディバインゲート』 『ディバインゲート』
▲この世界には妖精や悪魔、人間など多くの人々がそれぞれの思惑を抱えて活動しているようです。

 パネルという要素は移動だけでなく、バトルでも重要となります。ランダムに配られるエナジーパネルを場に配置すると、5秒のカウントダウンがスタート。そのカウントダウンが終わると、配置したパネルの色(属性)や数に応じて仲間たちのスキルが発動。敵のHPを0にしたら勝利です。

 5秒と聞くと短く感じますが、同じ種類のパネルはスワイプ操作でまとめて動かせることと、場への配置前なら自由にパネルの並び替えができることがポイント。じっくりと時間をかけてパネルを並び替え、スワイプ操作でバババッとパネルを配置していく気持ちよさは、まさにアクションゲーム的な爽快感がありますよ。

『ディバインゲート』
▲エナジーパネルは、基本的に同色=同属性のものを2枚以上置くことで攻撃スキルが発動します。また、まれに場にブーストパネルが登場。ここにエナジーパネルを置くと、より大ダメージを狙えます。

●動画:『ディバインゲート』PV


■細部まで気持ちよく遊ぶことを追求したゲームデザイン

――最初に、本作の開発においてどんな仕事を担当されているのか教えてください。

高野:プロジェクトの初期はクリエイティブディレクターとして、ゲームデザインやアートディレクションなどゲーム全体にかかわる統括業務をしていました。企画書を作るところから、キャラクターにどんな能力を持たせるかという細かい部分まで、幅広くやっていましたね。

 現在はそこから一歩下がって、ゲームのシナリオやキャラクターといった世界観の制作をメインにやっています。

――ほぼ全部じゃないかという印象を受けるほど、いろいろなことを担当されていますね。

高野:そんなことはありませんよ。僕はプログラムは書けませんし、絵や音楽は専門家にまかせています。新しいキャラの能力はプランナーが提案してくれますし、アップデートに関しても、僕がアイデアを出すものもありますが、現場のスタッフが一生懸命頑張ってくれています。

――ミスター☆ディバインさんはどうでしょうか?

ミスター☆ディバイン:どうも、四次元広報のミスター☆ディバインです。Twitter(@divine_gate)やニコニコ生放送YouTubeを使ったプロモーション活動を担当しています。それから、四次元営業を駆使して他作品とのコラボをとりまとめていますね。

『ディバインゲート』

――あの、いきなり脱線する話で恐縮ですが、高野さんがミスター☆ディバインさんと初めて会った時の印象はいかがでしたか?

高野:『ディバインゲート』をどのようにプロモーションしていこうかという打ち合わせに呼ばれて会議室に行った時に、マスクを被った背の高い男性がいたんですよ。そこで「俺が広報を担当するから」と言われて、最初は大丈夫なのかと思いましたね……という設定です(笑)。

 ちょっと特殊なプロモーションなので、最初は少し不安な部分もありましたが、結果的にこんなにユーザーに愛されている37歳の男性広報はいないんじゃないかと思います。彼の存在が業界の名物になっていけば『ディバインゲート』的にもうれしいですね。周囲の広報さんは女性ばかりですが、あえてうちは泥臭い感じでいきますよ。

ミスター☆ディバイン:『ディバインゲート』という作品を、我ながらよく体現していると思います。見た目はスタイリッシュだけど、中身は泥臭く頑張っているというね(決めポーズ)。

――さて、ここからは作品についてのお話を聞いていきます。まずは開発の経緯から教えてください。

高野:アクワイアの中でスマホ用ゲームの企画が立ち上がり、ガンホーさんにいくつか企画を提案させていただいたのが始まりですね。その中に本作のもととなる企画があり、それがガンホーさんの目にとまったんです。そこから本格的に企画書や試作品を作って、「これはおもしろいね」と言っていただいて開発がスタートしました。

――開発当初はどのターゲット層を考えていましたか?

高野:最初は幅広くと思っていたのですが、作っていく中で作品の世界観やシステム的にターゲットを絞ったほうがよいと感じました。最終的にはコアなゲームユーザーさんに楽しんでもらおうと振り切った形ですね。

――確かに世界観はエッジが効いていますし、キャラクターのグラフィックもスタイリッシュでカッコいいものが多いです。この独特のデザインは、どのように決めていったのですか?

高野:グラフィックのコンセプトも開発途中で路線を変更しました。最初はスマホアプリということでデフォルメ調で親しみやすいものを考えていたんです。でも、先ほどのターゲット層の変更や、ガンホーさんから少しハード路線にしてみないかと提案をいただいて、調整をしていきました。

 そんな流れを受けて、アニメ寄りではあるものの、少し頭身が高い今のアートワークで行くことに決めたんです。

『ディバインゲート』

――ゲーム全体を制作するうえで、特に意識している部分はありますか。

高野:手触り感とライブ感は、開発当初から意識しています。ゲームは操作した時の気持ちよさが重要なので、その手触りはずっと大事にしています。例えばバトル中にパネルをスワイプ操作でまとめる時、そこがスーっといかずに何か引っ掛かるような見え方になってしまったら、遊んでいて気持ち悪いと思いますので。

 ライブ感についてですが、例えば降臨ボスとのバトルでは、あえて状況がコロコロ変わるようなバランスを意識しています。パターン作業になりすぎないように、つねに考えながら遊んでもらえるように考えています。

『ディバインゲート』

ミスター☆ディバイン:降臨ボスは生放送でも見栄えがしますし、実際に遊んでいる皆さんの評判もいいですね。そもそも本作のバトルはスピード感があるので、生放送や実況との相性がいいんです。

高野:プレイヤースキルで戦況が変わるところも見ごたえがある理由だと思いますよ。強いキャラをとりそろえても、プレイヤー自身がパネルを置く動きが悪いと勝てませんから。ブーストパネル(そこにパネルを配置すると通常よりも効果が大きくなる)の使い方も人によって違うので、見ごたえがあります。

 そういったプレイヤーの行動1つで戦況が変わるところは、『ディバインゲート』が他のゲームとは違うところだと思います。

――生放送でも、大ピンチの時に奇跡的なパネル配置が来て盛り上がったりしていますよね。高野さんは『ディバインゲート』のプレイがとてもうまいと評判ですが、それは日ごろの練習の成果ですか?

高野:練習というか……開発をしながら毎日遊んでいたら、自然にうまくなっていました(苦笑)。正式な配信前からずっとプレイをしてきたわけですから。

ミスター☆ディバイン:高野さんは開発スタッフの中でも一番うまいと思いますよ。生放送でも高難易度のクエストをノーコン(ノーコンティニュー)クリアしていますし。その腕前もさることながら、生放送で視聴者に状況を説明しながらプレイできるというのは、本当に肝っ玉が座っていると感心します。

■アクワイアだからこそ作れたアクションゲームとしてのクオリティ

――本作はパネルRPGと銘打たれ、パズル性もありつつ、アクション性が高いものにもなっています。なかなか特殊なジャンルですが、開発中に手ごたえを感じた瞬間はいつでしたか?

高野:開発初期の段階では、ダンジョンの移動は今と同じでパネルをめくって行う形だったのですが、バトルはコマンド式に近かったんです。そこで「移動もめくるんだから、バトルもパネルをめくってみたら?」というアドバイスをもらい、試作品を作ってみました。

 その試作品を遊んだ時に、これはいけるなと思いました。コマンド式よりも臨場感があり、他のゲームにはない新しさを感じたんです。それに加えて、試作段階からボイスや音楽を入れていたのですが、そこもうまくハマりました。カウントダウンの声に焦らされ、必死になってパネル配置をやっている自分自身に気がついた時、「この感覚はおもしろいぞ」と確信しました。

――5秒という長さも、とても絶妙なバランスですよね。でも、こういったバランスは感覚的な部分もあるので調整が難しいと思うのですが?

高野:そこはもう、とにかくたくさんの人に触ってもらいました。バトルでパネルを配置する制限時間も何パターンも試してみたのですが、その中で「あと、ちょっとだけほしい!」という要望が多かったのが“今の秒数”だったんです。「あと0.何秒かあれば最後のパネルが置けるのに!」という意見を、すごくたくさんいただきました。

 それは僕が狙っていたポイントで、そこであと1枚が置けたら、満足して努力しなくなってしまうじゃないですか。“あとちょっと!”という感覚は、ゲームを遊ぶモチベーションにもなりますし、だからこそ自分の腕を磨こうという気持ちにつながると思ったんです。だから、時間が足りないという意見をあえて無視して、“普通に遊ぶと時間が足りないけれど、頑張ればもう1枚置ける”というバランスに仕上げています。

――なるほど! 確かに“あとちょっと!”の感覚はゲームを遊ぶモチベーションになることが多いです。それにしても、RPGなのにアクションゲームのような感覚も味わえる不思議なゲームですよね。ダンジョンを移動する時のパネルをめくる動き1つとっても、軽快で心地よいです。

高野:もともとアクワイアは多くのアクションゲームを作っているので、パネルをめくる動きにもモーション担当の方が細かい演出を加えてくれているんです。その細かい気持ちよさを追求しているところが、小気味よさにつながっていると思います。

■デザイン専門学校、バンド経験を経て、高野ディレクターが至ったゲームの魅力とは?

――ここからは、作品から少し離れて高野さんのゲーム制作にかける思いなどをお聞きしたいと思います。そもそも、どんなきっかけでゲーム業界に入ったのでしょうか。

高野:一番の理由は、スーツを着なくていいからですね(笑)。自分はデザインの専門学校を出た後、しばらくバンドを組んで音楽をやっていました。でもそれでは将来食べていくのは難しいなと感じで、好きだったアニメやゲーム業界で就職したいと思ったんです。

 ただ、いろいろと応募しましたが、なかなか就職できなくて……。そんな就職活動中、家でとあるゲームのエンディングを見てボロ泣きしまして、あらためてゲーム業界に入りたいと強く思いました。デバッガーを含めて、とにかくどんな形でもいいからかかわりたいと思っていたのですが、ちょうど未経験者でも応募可能なアシスタントプロデューサーを募集している会社があって、そこに採用してもらえたんです。

――念願のゲーム業界に入った感想はいかがでしたか?

高野:思っていたのとは、何か違うなと(笑)。というのも、当時の自分はプロデューサーとディレクターの違いすらわかっていなかったんですよ。そうして仕事をしているうちに、自分がやりたい仕事はディレクターだと知ったんです。そういう意味では、とにかく勢いだけで業界に入った感じですね。

『ディバインゲート』
▲ゲームに関する熱い思いを語る高野ディレクター。インタビュー中、特に真剣な顔つきで語っていただきました。

――その当時は、どんな分野のゲームを開発していたのでしょうか。

高野:コンシューマとPCでゲームを作っていました。その後、携帯電話用のアプリ会社を経て、アクワイアに入社した流れですね。アクワイアではコンシューマ系の開発に携わっていましたが、スマホの登場で性能が格段に上がったので、ちゃんとしたゲームが作れるのではないかと企画を提出して今にいたります。

――ゲームが好きということですが、普段はどのようなゲームを遊んでいますか?

高野:アクションばっかりですね。ほとんどアクションかRPGで、たまに音ゲーをやるぐらいです。ただアクションもずっと同じタイプのものが続くと疲れるので、タイプが違うアクションをやったり、ジャンルを変えてRPGを遊んだりと、いろいろとローテーションしています。

 最近は『WATCH DOGS(ウォッチドッグス)』にハマりました。グラフィックも美しく、自由度が高いオープンワールド系に仕上がっているところもすごいですよね。

 特におもしろいと思ったのが、通行人など町の人間にもプロフィールがちゃんと設定されていて、その世界に住んでいるというのが伝わってくることです。『ディバインゲート』でも全員にプロフィールを用意しており、これはシステムとして導入すること自体は難しくありませんが、膨大な数をちゃんと用意して成立させることが大変なんです。そういう部分をちゃんと作っているのがおもしろくて、住人たちのプロフィールを見ながら遊びました。

◆プロフィールとは?

 『ディバインゲート』には、アドベンチャーゲームのようなストーリーパートがないかわりに、各キャラクターのプロフィールで個別の物語が展開していきます。そこにはスキルの進化の過程や、キャラ同士の意外な関係まで気になる情報が盛りだくさん。進化させることでプロフィールの内容が変化するので、メインキャラはもちろん、補欠メンバーでも進化させたくなりますよ。

――以前にバンドを組んでいたとのことですが、その経験がゲーム制作に生かされた部分はありますか?

高野:当時はギターをやっていましたが、今は作曲をしているわけではありません。音楽をオーダーする時も特に専門的な話はせず、普通のディレクターと同じような感じだと思います。

 どちらかと言えば、音楽活動よりもステージ経験で得たもののほうが生かされていますね。ライブで各地を回っていたので、目立つための見せ方やパフォーマンスをいろいろと工夫してきました。その経験が演出面などで生かされていると感じることはあります。

――ちょっと概念的なお話ですが、高野さんが思うゲームのおもしろさとはなんだと思いますか?

高野:いつも思うのは、ゲームは“触れることができるエンターテイメント”だということですね。物語を楽しむなら映画や小説でいいし、映像は映画、音楽はCDを聴けばいいです。でもゲームはコントローラやスマホでの操作を通じて、その世界や物語の中を体験することができます。これは他のエンターテイメントと大きく違う部分ですよね。そこが一番大きなポイントだと思います。

■武器から衣装まで、伏線やギミックがぎっしり詰まった奥深い世界観

――ここからは、キャラクターや世界観についてのお話をお聞きします。本作はキャラのプロフィールを通じて断片的に世界観や物語が見えてくる形で、人間関係などもかなり複雑です。そのぶん、そこから物語の真実が見えてきた時の楽しさは格別なのですが、その反面、あれだけ複雑な世界観をスタッフ内で共有することは難しそうに見えますが?

高野:結論から答えますと、ほとんど僕1人で管理しています。まだ公開していない裏設定が書かれた通称“高野メモ”と呼ばれるエクセルデータが存在するのですが、その閲覧権限を持っているのは僕を含めて3人だけなんです。

――“高野メモ”! なんだか機密文書的でかっこいい!! やはり、裏設定は他の人には見せられないということですか?

高野:というより、僕の妄想がとっちらかった形で書かれているので、人に見せるのが恥ずかしいんですよね(笑)。そんな経緯もあって、グラフィックを発注する時には僕自身がデザイナーと打ち合わせをして、誰と血縁関係があるとか、こういう動きをするキャラですとか、個別に説明していく感じです。

――デザイナーとの打ち合わせの中で、キャラの設定が変わることなどもありますか?

高野:ありますね。“このキャラクターの再醒進化はこんな感じ”という依頼をしたとしても、それが絶対というわけではなくて、例えばデザイナーが設定を独自に解釈してうまくアレンジをしてくれることもあります。その時は、それに合わせて設定を変えたりしますね。

◆再醒進化とは?

 再醒進化とは、レアリティを☆7にする進化のことで、主にアップデートで進化が追加されることを示します。この要素は本作の1周年記念イベントで発表され、その際は当時☆6が上限だった主人公たちが☆7へ再醒進化することが明かされ、大反響がありました。

 通常の進化でもイラストの変化やスキルの成長などが起こりますが、再醒進化はその振り幅が大きいのでインパクトが大きいです。特にイラストは構図がガラリと変わるものが多いので、再醒進化後のイラストを見るだけでも楽しいですよ!

――キャラクターデザインの中にも裏設定や伏線が込められていることがあるんですね。ちなみに、例えばどんなキャラに?

高野:まだその設定は生かされてはいませんが、“湖妖精ヴィヴィアン”には1つ仕掛けているものがあって、来るべき日にお披露目できると思います。彼女が持っている剣には、とあるギミックを用意しています。それとあわせて、彼女の剣を誰が持つことになるのかにも注目してほしいですね。


【湖妖精ヴィヴィアン】

『ディバインゲート』

●プロフィール

 あなたなら、わかるよね、私を神へ抗うあの塔へ連れて行きなさい。湖妖精ヴィヴィアンは聖剣型ドライバを手に、竜王と二人、とある塔を目指した。おや、そんな物騒なモノ、届けられてしまっては困るんですよ。立ち塞がったのは一人の男。僕の魔法で、全てを、消してさしあげましょう。シルクハットが空を舞った。


――高野メモには、そのように興味深い情報がたくさん書かれているんでしょうね。こった設定のキャラが多いので、個人的にはストーリーモードも欲しいところですが?

高野:開発当初、スマホアプリということで、ゲームの合間にストーリーテキストが入るのは遊びとして邪魔になるだろうと考えたんです。そこで設定はプロフィールに逃がす形にしました。

 でもアプリ配信後に遊んでいただいたユーザーさんからは、ストーリーに関する感想もたくさんいただけて、本当にうれしく思います。行間を読んだり妄想したりしてくださる方も多いので、全部を語るかどうかはわかりませんが、なんらかの形でそういう声にも答えられればと思っています。

 例えば、今後のアップデートで過去の記念エリアを一覧できるようにするなど、世界観を深く知りたいユーザーのフォローができるようにしていきたいですね。あくまでゲームはゲームとして遊べることを大事にしつつ、物語を補完できていけたらいいなと思います。

――個人的には、公式サイトに掲載されたユニット相関図や公式生放送で配信された“今更聞けないディバゲのストーリーの読み解き方”でストーリーラインが把握できるようになって、より『ディバインゲート』の世界観への興味が増しました。

高野:あれを作る側としては地獄でしたが(笑)。ああいった見せ方をしたことで、スタッフ内でも世界観の共有や把握が進んだ感じですね。

『ディバインゲート』
▲公式サイトで閲覧できるユニット相関図のほんの一部。莫大なキャラの関係がまとめられているので、世界観を把握する際に役立ちます。

――ちなみにアニメやコミカライズなど、メディアミックス展開は考えていますか?

高野:個人的な希望としては、ぜひ何かやりたいですね。ただ、本作の物語は1から100を時系列で全部見せるのではなくて、4、12、9など、順番や流れを問わずにおいしいところを抜粋して描いています。全部が明かされていないぶん、その間をユーザーさんが想像で補完しやすい形になっているわけです。

 こういう『ディバインゲート』らしさは大事にしつつ、人によっては動いているキャラが見たいという方もいるし、コミックで喜怒哀楽を見たいという方もいると思います。本作の妄想の余地を残しつつ、メディアミックスでしか見られないキャラの見せ方をできればいいなと思っています。

ミスター☆ディバイン:そんなわけで、KADOKAWA アスキー・メディアワークスさんでメディアミックスをどうですか。このインタビューの後にお茶でも飲みながら……。

――これが噂の四次元営業ですね(笑)。

■お気に入りのキャラクターについて

――性能や設定など、お気に入りのキャラクターはいますか?

高野:性能については、“幻奏者ファティマ”ですね。彼女は実装当時、初めて1パネルで攻撃ができるキャラとして登場し、リーダースキルとして魔物族のHPとアタックを上げる能力を持っていました。このキャラは自分が一プレイヤーとしても「すごく欲しい!」と思えるキャラにできたので、印象深いですね。もともと魔物族に好きなユニットが多いこともあり、今でも時折リーダーとして使っています。


【幻奏者ファティマ】

『ディバインゲート』

●プロフィール

 終わらない幻想を、奏でてあげる。形を変えた【アポカリプス・マリア】が指揮をとる六色の宴、そこに協調などはなく、また、その各々の独奏が美しくもあった。天界は神の怒りを恐れ、歪な平和を作り続けると言うのね。妖精王へ真意を問う幻奏者ファティマ。それが約束された未来よ。妖精王は美笑を浮かべていた。


 デザインや設定的には“光才カルネアデス”ですね。彼女は登場して1年ほど経つキャラなのですが、いまだに新キャラのプロフィールにもちょくちょく顔を出しています。自分の中で一番勝手にキャラが動いているのが彼女で、今は主人公の1人・ヒカリちゃんと一緒にいますが、今後何をしてくれるのか楽しみな人物でもあります。


【光才カルネアデス】

『ディバインゲート』

●プロフィール

 幸せを求めた光才は、新たな刑罰を提唱した。人に悪意を忘れさせるには、罰を与えることではなく、幸せを与えることである、と。幸福刑が施行された第七監獄は、ただ幸せに満ちていた。それが、カルネアデスが右目に映したかった世界。そして、進化を遂げた【ピソ・オプタルモス】は、その裏側を見つめていた。


――ミスター☆ディバインさんはどうでしょうか?

ミスター☆ディバイン:“エルザ:聖扉の鎧”です。コミック『フェアリーテール』とのコラボで、作者の真島ヒロ先生が本作を意識して鎧をデザインしてくれた半公式的なキャラクターとなっています。最近のアップデートで能力も上がって、リーダーとしても組み込めるようになりました。12月24日までコラボ開催中なので、持っていない方は今がチャンスです!


【エルザ:聖扉の鎧】

『ディバインゲート』

●プロフィール

 幾つもの扉を走り抜けたエルザ、度重なる戦闘は、傷を癒やす暇さえ与えなかった。それでも、仲間達への想いが、彼女を未来へと突き動かす。そして、そんな想いが産み出した一つの奇跡、聖なる扉<ディバインゲート>が開かれたこの世界で、妖精女王<ティターニア>は【聖扉の鎧】を纏い、仲間達を導く光となる。


 デザイン的なお気に入りキャラはたくさんいるのですが、個人的に押したいのはやはり“ミスター☆ディバイン”ですね。まだ、相関図には載せてもらえていませんが(笑)。

 ちなみにこのたび、“エビル☆ディバイン”として闇落ちという形で進化を果たしました。自分の実年齢に応じて進化した形で、コストも変わった形です。本作はまだまだ続く作品なので、最終的には☆いくつまで行くのか気になりますね。ただし、年齢とともに能力が上がっていくとは限りませんよ。ピークをすぎるかもしれせんからね。


【エビル☆ディバイン】

『ディバインゲート』

●プロフィール

 広報の帰還、様変わりした姿。開発を代表して、彼に新しいコードネームを授けよう、さぁ、エビル☆ディバインよ。それは、ノーコンを決めた一人の男から発せられた。アンタの帰りを、待ってたんだ。意気揚々とユーザーがあげた歓喜の叫び。そして、その声を終らせたのはダンボール製の【エビルカリパー】だった。


――今回の進化で無属性から闇属性に変化したところにも驚きました。同一キャラが進化で属性が変わるのは初めてですよね?

ミスター☆ディバイン:そんなトライアル的なことがさらっとできるのも、“ミスター☆ディバイン”ならではかもしれませんね。

高野:開発スタッフには悪ノリが好きな人多いんですよ(笑)。

ミスター☆ディバイン:そんな悪ノリ的なキャラも、スタイリッシュな絵柄で描くとちゃんと『ディバインゲート』っぽく見えます。世界観の違うコラボ作品も自然と組み込んでいけるのが、この作品の懐の深さだなと思っています。

 ただし、高野ディレクターをゲーム内キャラに入れられると困るので必死に止めています。絶対に俺よりも能力が高くなるので! “創生主高野”の実装だけは許さない(笑)。

――高野さんがゲーム内キャラになったら、恐ろしい能力になりそうですね。ちなみに本作のコラボは原作をうまく生かして、スキルなどを考えられているなと思いました。人気の高い作品とのコラボもすごく多いですね。

ミスター☆ディバイン:弊社は他の作品でもさまざまなコラボをしてきたので、その経験が活きています。それに本作は頭身が高めなので、アニメとの親和性が高いところも大きいですね。コラボ作品についてはユーザーアンケートでコラボしてほしい作品を聞き、要望の多いものを実現できるように頑張っています。

――そうやってユーザーの声が取り入れられていくのはうれしいですね。

ミスター☆ディバイン:特に電撃さんの『デュラララ!!』とのコラボは女性ユーザーにすごく支持されていました。そもそも本作のユーザーは女性がかなり多くて、今は男女比が6対4くらいの割合になっています。先日行ったオフイベントでも、男女比は半々くらいでした。やっぱり、イケメンが多いおかげですかね。

高野:えっ。そんなことないと思いますよ(照)。

ミスター☆ディバイン:キミじゃなくて、キャラクターたちのことだよ!

『ディバインゲート』
▲インタビュー中にも感じましたが、お2人の絶妙な距離感がたまりません(笑)。

――自然とおもしろい掛け合いが出てくるところがすごいですね(笑)。実際のところ、本作は能力が高いイケメンキャラクターが多いので、そこに惹かれる女性ユーザーは多いと思います。

高野:キャラクターを追加する時は、意識して男女半々くらいにしています。だから、男女を問わずに好きなキャラを見つけやすいのかもしれません。

――キャラクターのプロフィールには、中二心を刺激するような設定が埋め込まれています。こちらは、どなたが書かれているのでしょうか?

『ディバインゲート』 『ディバインゲート』
▲プロフィールの文は、とても中二心をくすぐるものばかり。手軽に読めるので、ぜひチェックをしてみてください。

高野:基本的には僕ですね。オリジナルキャラや、コラボでもオリジナルキャラがコスプレをしている形のものは僕が書いています。完全にコラボだけの時は、プロットを僕が書いてプランナーにお願いしたり、そのコンテンツが好きな人にまかせたりしています。

――キャラクターが多いので分業されているかと思っていました。でも、高野さん1人がメインで担当されているからこそ、伏線が機能したり、統一感が出たりしているのでしょうね。

高野:本作の文体は、体言止めを多用したり、詩的な書き方をしたり、すごく独特なんですよ。そこで自分でしっかり書いて、ユーザーさんにちゃんと世界観を伝えたいと思っています。

――プロフィールの文字数がかなり限られていますが、足りないと思うことはありませんか?

高野:よくありますね。プロフィールには145文字入るのですが、それでは書き切れない部分があって、記念エリアで補完しています。

 ただ、書き切れていないからこそ、ユーザーが行間を想像して楽しんでもらえている部分もあります。だから今の文字数は、作り手としてもユーザーとしてもいいバランスだったと思います。

――バトルの話でもあった“あとちょっと!”が、ここでもうまく機能している気がします。ちなみにプロフィールの中で特に読んでほしいオススメのものはありますか?

高野:最近だと、“神主狐ヤシロ”ですね。キャラ人気ランキングで彼を発表した時に、そのプロフィール内の言葉がTwitterのトレンドに入って驚きました。


【神主狐ヤシロ】

『ディバインゲート』

●プロフィール

 神が神でないのであれば、それは既に神ではない。神主狐ヤシロは怒りを隠せずにいた。もう、見ていられないよ。今にも折れそうな程に強く握られた【クズノハ・カムイ】、それはまるで神の威を狩る狐の様。神へと仕える身の理に反する戦い、そんな彼の元に集った六羽の鳥と、一匹の猫。さぁ、神を冒涜しようか。


ミスター☆ディバイン:“さぁ神を冒涜しようか”のハッシュタグが大流行していましたね。

――作中には、新世界評議会など気になる組織も登場します。これは時間軸やストーリーを意識して、登場する順番などを考えているのでしょうか?

高野:登場する順番に関してはストーリーというよりも、ユーザーのニーズや盛り上げたい種族などによります。あと、属性のバランスもありますね。

 例えば竜族を出そうという時、「それなら以前に考えていたこの人を出そう」とか臨機応変に配置していく感じです。だからプロフィールの時系列はバラバラになっていますが、最終的にはちゃんと流れがわかるようにしています。

『ディバインゲート』
▲キャラクターだけでなく、さまざまな思惑を秘めた組織も多数登場。彼ら&彼女らが物語にどんな影響を及ぼすのかも、楽しみな部分です。

――時系列じゃないぶん、どんな展開が待っているのかワクワクしますね。

高野:本作は複数視点からなる物語なので、その物語に誰が出てきてもいい自由さがあるところも特徴なのかなと思いますね。

――キャラのデザインや名前はどのような流れで決めていくのでしょうか? デザインについては、先ほどデザイナーと打ち合わせながら作っていくこともあるとのことでしたが。

高野:デザインはデザイナーにすべてまかせることもあれば、細かく指定することもあるので、その時々で幅がありますね。こういう役割でこういう雰囲気という概要を話してデザインを固め、名前を後で決めることもあります。

 例えば新世界評議会のマダナイは、名前を最後に決めました。猫でロボットで調停役という部分までは考えていたのですが、名前を決めていなくて。ちょうど、小説『吾輩は猫である』をモチーフにしたマダナイという名前をいつか使おうと思っていたので、ここしかないと決めた感じです。

■ユーザーとの交流を含めた、さまざまなイベントの思い出

――『ディバインゲート』はイベントダンジョンやオフイベント、公式生放送など、などさまざまな催しをしてきましたが、中でも印象深いものはありますでしょうか?

◆ダンジョンの種類とは?

 本作には、メインダンジョンをはじめさまざまなダンジョンが用意されています。ストーリーをじっくり遊ぶもよし、ある程度育ってきたら強力なイベントエリアに挑んでみるもよし。自分のプレイスタイルに合わせて挑戦してみましょう。

・ストーリーエリア:本作の基本となるダンジョン。まずはここに挑戦して、RANKやキャラのレベルを上げていきましょう。

・イベントエリア:キャラの物語に迫る記念エリアなど、期間限定で配信されているダンジョン。一定期間後にイベントが復活して遊べるようになることも多いので、遊び逃した人にも優しい仕様になっています。

・ゲリライベント:経験値やお金が入りやすいユニットが手に入るカジノダンジョンなどが時間限定で発生します。カジノダンジョン発生時には、スマホにお知らせが届くので、この時は可能な限り挑戦しましょう。

『ディバインゲート』
▲コラボ期間には特別なダンジョンが登場することもあります。

高野:本作ではよく、スペシャルダンジョンを配信しています。その中で展開した“文明竜”シリーズは思い出深いですね。通常のダンジョンは炎、水、風と特定の順番で配信しているのですが、“文明竜”シリーズではその順番を入れ替えたんです。

 さらに、そこに登場する“ナイツ・オブ・ラウンド”を倒していくというストーリーだったので、次は誰が登場するのか、そしてラストは誰が飾るのか。そんなドキドキ感を楽しめる数週間にできたんじゃないかなと思っています。

ミスター☆ディバイン:秋葉原で行った『ディバインゲート』オンリーの1周年記念オフラインイベントも盛り上がりましたね。会場で主人公の再醒進化を発表した時の盛り上がりは、こちらの想像を超えていました。こんなに愛されているのかと感動しましたね。

 すごい熱量でファンに愛されている作品なのだとあらためて実感しました。イベントの終わりにはファンの方とハグして帰りましたよ。Webでもたくさんの皆さんに応援していただいていてうれしいのですが、オフイベントは皆さんの生のぬくもりが感じられる貴重な場になりました。

高野:今でも目の前にたくさんのユーザーさんがいらっしゃる光景が思い出せます。僕は『ディバインゲート』を遊んでいる方を生で見たことがなかったので、たくさんの人に遊んでいただいているとはいえ、その実感があまりなかったんです。だからイベントにたくさんのお客さんが来てくれて、熱を持って応援してくれているのを見て、本当に作ってよかったと感無量になりました。

――電車などで『ディバインゲート』を遊んでいる人は、けっこう見かけますけど?

高野:僕は通勤の際に電車に乗る時間が数分しかないので、そのせいかもしれません。

ミスター☆ディバイン:オフイベントについては、こちらの想定以上にたくさんの方がいらっしゃったため、入場できなかった方もいらっしゃって申し訳ありませんでした。今後はぜひ、もっと大き目の会場でやりたいですね。

高野:東京まで来られない方も多かったので、いつかは地方都市でもやりたいです。

――オフイベントもいろいろな展開が期待できそうですね。ちなみに本作は動画配信も積極的に行われていますが、年末年始も何かやるのでしょうか?

ミスター☆ディバイン:すでに発表していますが、12月24日の20時から“新降臨ダンジョン攻略!『ディバインゲート』男だらけのX'mas生放送!”を行います。

 そしてもう1つ、これはスクープかもしれませんよ。12月31日からニコニコ生放送で大晦日12時間特番をやります。私が1からゲームをスタートして、12時間以内に強敵である“聖王アーサー”を倒せるかどうかを、体を張って検証実験生放送をやる形です。37歳の本気、見せてやりますよ。

――12時間で“聖王アーサー”撃破!? 本当にいけるのでしょうか……。ずばり、勝算は?

ミスター☆ディバイン:余裕ですよ。本作は初心者に対して手厚くキャンペーンを行っているので、その成果を身をもって体現して、皆さんに見せつけてやります!

『ディバインゲート』
▲大晦日12時間特番に挑むミスター☆ディバインさん。勝算を聞かれ「余裕ですよ」と意気込んでいました。……って、あまりにポーズが決まりすぎていて、プロレスの記者会みたいですね(笑)。

――確かに、獲得経験値やコインにボーナスがつく初心者キャンペーンは、とても便利だと思います。

ミスター☆ディバイン:はい、RANK100まで手厚くフォローしていきます。スタミナも、少し前までは10分で1回復だったところが、今は3分で1回復になりました。短時間でもかなり成長させやすくなっていますね。

――初心者キャンペーンのお話も出ましたが、これから本作を遊び始める人への攻略アドバイスをお願いします。

高野:ゲーム開始時には3人の主人公から好きなキャラを選べますが、その違いは主に属性でステータス的な差はないので、好きなキャラを選んでいただけたらと思います。ゲームをスタートしたらまずはランクを上げて、スタミナを増やすと遊びやすくなります。あとカジノダンジョンというユニット育成素材が多く手に入るユニットが出るダンジョンが特定の時間に登場するので、出現のお知らせが届いたらできる限りそこに挑戦してください。

 また、最初は特にやられないことが重要になります。HPを2倍にするリーダースキルを持ったキャラを活用するだけで、かなりやられにくくなるのでオススメです。

『ディバインゲート』 『ディバインゲート』
『ディバインゲート』
▲主人公キャラは、コストが低く設定されているのも魅力的です。進化させると、どんどん強くなりますよ! ちなみにゲーム開始時に選べる3人(アカネ、アオト、ミドリ)に加え、ヒカリ、ユカリ、ギンジを合わせた6人が本作の主人公です。

ミスター☆ディバイン:私がつねづね言っているのは、パーティに自分の好きなキャラを入れることですね。好きなキャラがいるだけでモチベーションが上がって、レベリングもしやすくなります。

 本作はキャラが1,000人以上も登場しますし、魅力的なキャラが多いので、自分だけのお気に入りがきっと見つかると思います。そして12月末まではTwitterのフォロワー5万人突破を記念して、主人公キャラであるヒカリ、ユカリ、ギンジがもらえるダンジョンが出現しています。彼らはレベル80で仲間になりますし、主人公なのでコストも低めです。かなり使いやすいので、このキャンペーンを活用してもらえればと思います。

■リンクシステム(仮)で10人パーティが実現!? 協力や対戦プレイの話題も!

――今後のバージョンアップではどんなシステムや要素を考えていますか?

高野:メインキャラにサブキャラをセットして能力を底上げするようなリンクシステム(仮)を検討中です。本作は相関図がかなり広がっている作品ですが、プレイヤーによっては違う組み合わせを楽しみたいかもしれませんよね。

 アオトにアリトンをセットするのか、それともアリトンにアオトをセットするのか、またまたアリトンにロジンをセットするのかなど、人によってさまざまな楽しみ方ができるかなと思いまして。

 現在はフレンドを含めて5人パーティですが、このシステムを実装できれば擬似的に10人パーティになるので、さらに世界観も広がりますし、妄想が掻き立てられるのではないかなと思っています。

 それに、重複したキャラがいても、この機能を使えばメインの補助などに使えるので救済になりますよね。いろいろな要素につながるので、リンクシステム(仮)は前向きに実装してみたいです。

――協力や対戦プレイの予定などはあるのでしょうか?

ミスター☆ディバイン:それはつねに検討しています。ただ、どんな形が本作に合うのか、いろいろなものを試していているところですね。『ディバインゲート』は友だち同士やTwitterなど、オフラインでのコミュニティが強いので、仲間同士で集まって楽しく協力や対戦ができる形を模索している最中です。

高野:リアルに2人で向かい合って対戦をできたら、おもしろいと思うんですよね。

ミスター☆ディバイン:ただ本作はアクション性が高いので、通信環境などが影響する対戦よりも、非同期でのタイムアタックなどのほうがシステム的には向いている部分もあります。

 そういった部分も含めて、どんな形が『ディバインゲート』にあっているかはいろいろ検討していく必要があります。なんにせよ、新しい遊びの形はつねに意識していますし、開発していかないといけないと思っています。

――最後に、すでに遊んでいるユーザー、そしてこれから遊び始めるユーザーの皆さんにメッセージをお願いします。

高野:すでに遊んでいただいている方には、本当にありがとうございます。今度もいろいろなアップデートを行い、再醒進化できるキャラもどんどん増えていきますので、楽しみにしていてください。いい意味で期待を裏切っていきたいと思っているので、楽しみに裏切られるのを待っていてください。気持ちよく裏切って見せます!

 これから遊び始める方には、ぜひキャラに注目していただければと思います。1,000体以上のキャラがいるので、好きになるキャラがいるはずです。まずは遊んでみて、そこから世界観やキャラの相関図にも興味を持っていただければなと思います。

 冬休みはイベントが盛りだくさんなので、友だちと誘い合って楽しんでいただけたらうれしいですね。

ミスター☆ディバイン:皆さん、いつもありがとうございます。動画チャンネルを立ち上げたり、生放送をしたりと、ユーザーさんが個人的に動画を使ってアップしやすい環境を作れるよう、いろいろと考えています。今後もビックタイトルとのコラボが控えていますので、楽しみにお待ちください。

 そして、これから遊び始める皆さん! 本作は配信されてから1年以上経っていますが、実は始めるなら今が一番いい時なんですよ。初心者キャンペーンにTwitterフォロワー5万人突破キャンペーンと、お得で手厚いイベントだらけです。大晦日12時間生放送では、その手厚さを37歳が体を張って見せつけますので、今後のミスター☆ディバインの動向を見守っていてください。

 さあ、いったい『ディバインゲート』をいつやるの? 今でしょ!

高野:ふ、古い(笑)。

――これが四次元……!

ミスター☆ディバイン:とまあ、こういう1年くらいずれたところが、私らしい残念な感じを表しているのかもしれません。

――本日はありがとうございました!

『ディバインゲート』
▲なんだかんだ、とても仲よしなお2人です。

ミスター☆ディバイン:おっと、最後にちょっとサプライズを用意しておきました。近日のアップデートで追加予定の再醒進化キャラなどの新情報を先行公開しちゃいます。

――本当ですか!? ありがとうございます! なんだかミスター☆ディバインさんが一気にかっこよく見えてきました!!


【ライル≒ランスロット】

『ディバインゲート』

●プロフィール

隊服を脱ぎ捨てたライルは光さえも脱ぎ捨てた。

そして一人向かった先。どけよ。殺意を向けられた無通者と無戯獣。

おい、立てよ。虚ろな目の聖者に向けられた言葉。

俺が殺したいのは、今のアイツじゃないんだ。

突きつけたのは聖剣型ドライバ【カリブルヌス】だった。

待ってんだよ、アイツは今も、一人で、ずっと。


【聖叛者サンタクローズ】

『ディバインゲート』

●プロフィール

ったく、おかげで目が覚めたよ。そして聖者は無数のドライバを手に。

今年も仕事は休業か、オマエはどうすんだ。

問いし相手は隊服を脱ぎ捨てた男。俺は別の道を行く。

そっと見つめる聖剣。今宵、サンタクローズは聖叛者へ。

例えこの命が尽きても、必ず取り返す。

全ては青すぎた春の為、さよならの冬を越えて、今。


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