2014年12月11日(木)
WeMade OnlineとNHN PlayArtが先日発表したPC用MMORPG『ICARUS ONLINE』。本作の記者発表会“ICARUS ONLINE TAKEOFF PARTY”が本日(12月11日)開催された。今後のサービススケジュールなどが公開されたので、発表会の内容をお届けする。
『ICARUS ONLINE』は、モンスターを捕獲して自分のパートナーにできる“フェロー”システムを最大の特徴とするファンタジーMMORPG。フェローに騎乗して行う本作ならではの空中3D戦闘、コンボやチャージ、連携スキルを駆使した臨場感あふれる地上戦闘が大きな魅力となっている。
発表会ではまず、WeMade Onlineの代表取締役社長・崔鍾玖氏と、NHN PlayArtの代表取締役社長・加藤雅樹による業務提携調印式が行われた。崔鍾玖氏は、「2つの羽がないと飛べませんから、2社が協力して羽ばたいていきたいと思います」とコメント。従来のチャネリングサービスとは違った形で、両社が精力的に『ICARUS ONLINE』を盛り上げていくことを約束した。
▲『ICARUS ONLINE』を象徴する白い羽を背負って登場した崔鍾玖氏(左)と加藤雅樹氏(右)。 |
続いて、WeMade ONLINEの運営プロデューサー・安藤恭氏(PC事業室 ICARUSチーム)が登壇し、これまでの開発の経緯などを説明した。発表当初、『NED(Never Endoing Dreaming)』と名付けられていた本作。しかし、開発が長引くにつれて“Never Ending Development(終わらない開発)”と呼ばれるようになっていったという。しかし、新機軸の“フェローシステム”を中心にテコ入れがなされ、『ICARUS ONLINE』として誕生することになった。
韓国では“G-STAR 2012”を起点に本格始動を果たし、2013年5月に1次クローズドベータテスト、2013年10月にファイナルクローズドベータテストが実施され、2014年4月に正式サービスがスタートした。その評判は上々で、のべ100万人以上が遊ぶ人気オンラインゲームへと成長。韓国最大のゲーム賞“大韓民国ゲーム大賞2014”では最優秀賞とグラフィック大賞を受賞している。
その最大の特徴は、美麗なグラフィック。開発エンジンに“CRY ENGINE3”を採用し、なめらかな水面表現やリアルな空中表現は“CRY ENGINE3”ならではのクオリティーとなっている。
もう1つの特徴は“フェローシステム”。地上および空中の移動手段でもあり、プレイヤーの相棒となるペットであり、さらには戦闘能力を向上させるための手段の1つとなる。鳥や馬、そしてドラゴンや猛獣など、ゲームに登場するフェローは200種類以上。またフェローに騎乗することで、専用武器や専用スキルが使用できるようになる。
プレイヤーが最初に選べるクラスは、バーサーカー/ガーディアン/アサシン/プリースト/ウィザードの5種類。プリーストは味方を支援するだけでなく、治癒の力を呪いに転じて敵を攻撃することも可能だ。さらに、キャラクターの外見についても細かなカスタマイズが可能となっている。とことん外見にこだわって作成したキャラクターで、壮大な冒険が楽しめるだろう。
バーサーカー |
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▲鍛えぬいた肉体で両手剣を使いこなす屈強な戦士。極限の状態でも不屈の闘志で力を発揮する。 |
ガーディアン |
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▲修練の末、崇高な精神と強靭な肉体を得た騎士。多彩な連続攻撃や盾攻撃で敵を制圧する。 |
アサシン |
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▲人知れず相手を葬り去ることに長けた暗殺者。軽快に敵を翻弄し、隙を突いて抹殺する。 |
プリースト |
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▲光の神エローラの力を許された聖職者。光の力は、味方には治癒、敵対者には呪いとなる。 |
ウィザード |
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▲火属性と水属性の力を最大限に発揮する魔法士。最小限の動きで華麗な魔法を駆使する。 |
戦闘システムは、敵を指定して攻撃するターゲティング式。3D空中戦闘の迫力は、本作の魅力の1つ。また地上では、コンボスキルやチャージスキル、連携スキルといった技を使って敵に大ダメージを与えることができるという。さらに、ゲームの世界で2km先からその姿を確認できるような、巨大なボスとのバトルも待ち受けている。通常は5人までのパーティーが組めるが、ボス戦では最大10人が参加可能だ。
本作の開発を手掛けるWeMade Entertainmentの開発本部長を務めるオ・ホウン氏と、開発プロデューサーのソク・フン氏からは、韓国のサービスについての説明があった。開発期間は10年、開発費用は400億ウォンにも及んでおり、いかにスケールの大きいタイトルであるかを感じ取ることができる。またソク・フン氏は日本のゲームの大ファンであり、日本のユーザーが『ICARUS ONLINE』の世界になじめるよう、さまざまな工夫を取り入れていると述べた。
▲WeMade Entertainment・開発本部長のオ・ホウン氏(左)と、開発プロデューサーのソク・フン氏(右)。 |
NHN PlayArtの運営プロデューサーである大津卓也氏(MMO事業チーム)からは、WeMade OnlineとNHN PlayArtがどのように協力していくかが説明された。それぞれの得意分野を生かし、両社の強みが生きる共同プロデュースを行っていくという。両社によるさまざまな取り組みで、「MMORPGの楽しさ、魅力をもう一度!」というのが、大津氏の考えだ。
広報プロデューサーである横山遼氏(WeMade Online PC事業室 ICARUSチーム)からは、今後のサービススケジュールや料金体系などが発表された。2015年1月にはクローズドベータテストが予定されている。さらに2015年春にはオープンベータテストがスタートし、そのまま正式サービスへ移行する予定とのことだ。
料金体系については、月額無料のアイテム課金制となることが明かされた。ゲームバランスが崩れないよう、コスチュームなどを中心にアイテム販売を行っていくとのこと。また、即時の復活や強化失敗の防止、倉庫枠拡大などに利用できる“エルン”と呼ばれる通貨も販売される。ただし、この“エルン”は通常のゲームプレイでも入手可能だ。
ちなみに、本作ではプロモーションの一環として、バンタンゲームアカデミーによる“コスチューム”デザインコンテストが行われる。バンタンの生徒たちが日本のユーザー向けにデザインした多種多様なコスチュームが、ゲームの中に登場する予定だ。
さらに、横山遼氏がMCを務めるニコニコ生放送も配信される。『ICARUS ONLINE』公式チャンネルのスタートは2015年1月。毎回、大物ゲストが登場する予定なので、こちらも楽しみにしておこう。
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