News

2015年1月10日(土)

『狼と香辛料』の支倉凍砂先生最新作『WORLD END ECONOMiCA I』は金融冒険青春活劇!【電撃文庫新作紹介】

文:電撃オンライン

 支倉凍砂先生が執筆する、電撃文庫『WORLD END ECONOMiCA(ワールド エンド エコノミカ) I』の紹介記事をお届けします。

『ワールド エンド エコノミカ』

【関連記事】

■青春×月面×金融! 『狼と香辛料』『マグダラで眠れ』の支倉凍砂が贈る、金融冒険青春活劇!

 人類のフロンティア、月面都市を埋め尽くす摩天楼で、多くの人々が見果てぬ夢を追いかけている時代――。月生まれ、月育ちの家出少年ハルは、“前人未踏の地に立つこと”を夢見ていた。

 そのために必要なのは、圧倒的な資金。少年ハルが足を踏み入れたのは、百年の昔から人類の欲望を呑み込み、時には叶え、時には無慈悲に打ち砕いてきた場所“株式市場”だった。

 そんなハルが月面都市の片隅にある寂れた教会で出会ったのは、黒尽くめの美しき天才少女、ハガナ。その瞬間、夢を追う少年の未来は、大きく動き始める。月生まれの少年ハルの見果てぬ夢を描く、金融冒険青春活劇。支倉凍砂シナリオの同人ヴィジュアルノベル完全版が、ついに電撃文庫で登場!!

『ワールド エンド エコノミカ』

【物語のここに注目!】

■世界最大の金融マーケットを有する月面都市で
 株取引に青春を賭ける主人公の生き様が熱い!!

 主人公を行商人に据え、市場経済の仕組みが物語の展開に影響することで話題を呼んだ電撃文庫『狼の香辛料』シリーズ。その生みの親・支倉凍砂氏が物語を手がけた同名の同人ノベルゲームが、いよいよ完全版となって電撃文庫からリリースされます。イラストはゲームと同じく上月一式氏が担当。文庫用にすべて新規で描き下ろされています。

 中世風の世界で貨幣と為替を使った経済活動がメインだった『狼の香辛料』から一転、本作はオンラインで大金が動く株取引がメイン。世界最大の金融マーケットを有する月面都市を舞台に、株取引でのし上がろうとする個人投資家の少年・ハル、天才数学少女・ハガナ、教会の美人シスター・リサの人間模様とスリリングなマネーゲームが見どころです。

 物語が大きく動き出すのは、リサの借金を返すため、仮想市場で運営成績を競い合う投資コンテストへ出場を決めるシーン。それまでは反目し合っていたハルとハガナが協力し、効率的な投資方法を模索することになるのですが……。

 一瞬にして億万長者になったり、その逆で失墜したり。天国と地獄が隣り合わせの世界に、持ち前の勝負運で挑むハルの青春は、少年マンガのような熱さを感じるほど。軌道エレベーターで資材を運搬し、危険を承知で新天地を求めた人類が暮らす月面都市で生まれ育ったハルのチャレンジングな生き方こそ、月野郎の心意気。“夢を叶えたい”という純粋な想いこそ、未来を作る原動力になる。そんな前向きな物語が読みたい読者にオススメの作品です。

【登場人物のここに注目!】

■家出少年が仮の住処にした教会には
 心優しい聖母と超クールな天使が住んでいた!

 ハルは十代の身で実家を飛び出し、月面証券取引所の株売買で生計を立てているトレーダー。彼はひょんなことから警察に追われ、月面都市の下町にある教会に下宿します。そこで出会った人物こそ、ハルの運命を変えた2人の女性――美人シスターのリサと同居人の少女・ハガナです。

 温和な性格のリサは、十代の男子特有のぶっきらぼう&反抗的な態度を取るハルにも理解を示し、優しく受け入れてくれます。シスターという身分もあって、人を疑うことをしません。身近にそんな世話焼きのお姉さんがいたら、誰でも癒されますよね!

 一方、ハガナは外見こそゴスロリ系の衣装が似合いそうな美少女ですが、目つきが悪く、ハルの素性を怪しんで敵対心を丸出しに!! 今どきの言葉でいえば“クーデレ”という属性を持つ娘さんでしょうか。

 最初はハルを完全無視したり、野良犬呼ばわりしたり、冷たい態度を取っていたハガナ。でもそれは、自分の本心を伝えられない不器用な性格だから……。ぜひ物語を読み進めて、彼女の生い立ちや胸に秘めた想いを知ってください。「俺が守ってあげねば!」という気持ちになること確実です!!

(C)支倉凍砂/KADOKAWA CORPORATION 2014
イラスト:上月一式

データ

▼『WORLD END ECONOMiCA I』
■著:支倉凍砂、イラスト:上月一式
■プロデュース:アスキー・メディアワークス
■発行:KADOKAWA
■発売日:2014年12月10日
■価格:本体890円+税
 
■『WORLD END ECONOMiCA I』の購入はこちら
Amazon.co.jp

関連サイト