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2015年1月10日(土)

『17番目のヒッグス 異次元世界の若き王』は時空を超えるヒロイック・ファンタジー【電撃文庫新作紹介】

文:電撃オンライン

 弘前 龍先生が執筆する、電撃文庫『17番目のヒッグス 異次元世界の若き王』の紹介記事をお届けします。

『17番目のヒッグス』

■その日、少年は再び異次元世界の王となった――。
 『神の子』と呼ばれる少年が異世界を救う!

 素粒子研究施設内で、記憶喪失で発見された少年少女。二人は湯川太郎・花子と名付けられ、姉弟として暮らすことになった。

 ──それから二年。十四歳の誕生日を迎えた二人の前に、同じく記憶喪失で保護されたという銀髪の美少女が現れる。ニュートリノと名乗るその少女は、太郎のことをヒッグスと呼び、「あなたは異次元世界の王であり、私の婚約者です」と告げるのだった。そして、ニュートリノの正体を探るために研究施設を訪れた太郎たちは、自分たちの過去に迫る。その時、異次元の敵対者たちが太郎たちを襲撃し──!

『17番目のヒッグス』

【物語のここに注目!】

■光より早く届けたい“想い”が交差する
 時空を超える少年少女のヒロイック・ファンタジー

 ニュートリノ、ヒッグス、クォーク、フォトン……これはすべて本作の登場人物の名前です。物理学や素粒子に興味のある人にはなじみ深い単語ですよね? この物語の斬新なところは、最新の物理法則にイマジネーションを得た作品だということ。「この発想はなかった!!」と驚く読者も少なくないはずです。物語の内容を簡単に説明すると、“この世界と並行して存在する別の宇宙――異次元からやってきた少年少女たちが戦うヒロイック・ファンタジーです。

 2012年7月、岐阜県の田舎町にある宇宙線研究所内で、大型水チェレンコフ宇宙素粒子観測装置≪カミオカンデS4≫という巨大な実験装置が暴走。その後、記憶喪失の少年少女が発見され、エリート研究員の湯川振一に引き取られた2人は、太郎&花子として暮らし始めます。単調だけど家族で過ごす平和な日々――。しかし、14歳の誕生日を迎えた2人の前にニュートリノと名乗る少女が現れた時、太郎は己の過去と世界の宿命に直面することになるのです。

 異次元から訪れる敵対者、太郎のことを「異次元世界の王・ヒッグス」と呼ぶニュートリノ。なにかを必死に隠そうとする花子……。

 太郎が失った記憶をすべて思い出す時、いったいこの世界はどんな未来を手繰りよせるのか、次元を超えて展開する熱い戦いの行方は? もちろん、物理に詳しくなくても楽しめる作品なのでご安心を。

【登場人物のここに注目!】

■美しくて優しい義姉VS謎めいた銀髪の許婚――
 主人公をめぐる三角関係にドキドキです!

 本作で多くの読者が心惹かれる人物――それは主人公の湯川太郎の姉・花子と許婚を名乗るニュートリノで決まりでしょう。

 花子は推定年齢14歳の中学2年生。戸籍上は太郎の姉ですが、保護者の振一が便宜上に決めただけで本当の血縁ではありません。よく発達したバストに美しい黒髪と緑の瞳。その美貌は学校内でも評判になるほどです。料理の腕前もなかなからしく、作中では美味しそうなパーティー料理を作っています。

 一方、ニュートリノは自称・太郎の許婚。俗にいう“押しかけ女房”です。それも、異次元からやってきたらしく、その存在は人知を超えています。常にクールな態度を崩さず、太郎の前で「あなたは異次元世界の王であり、私の婚約者です」と堂々宣言します。笑顔を見せることは稀ですが、心の奥では太郎を慕っていて、それがセリフの随所ににじみ出ている……そんな女の子です。

 立場も性格も違う2人。でも、決定的に違うのは、記憶を失った太郎への態度です。花子は「今が大事。思い出さなくてもいい派」。ニュートリノは「過去が大事。絶対思い出して欲しい派」――。

 正反対の未来を望む2人の少女との三角関係も見逃せません♪

(C)弘前 龍/KADOKAWA CORPORATION 2014
イラスト:柚希きひろ

データ

▼『17番目のヒッグス 異次元世界の若き王』
■著:弘前 龍、イラスト:柚希きひろ
■プロデュース:アスキー・メディアワークス
■発行:KADOKAWA
■発売日:2014年12月10日
■価格:本体590円+税
 
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Amazon.co.jp

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