2015年1月28日（水）

『東京カジノプロジェクト』レビュー。カードゲームや街作りゲーム好きが遊んだ評価は？

　コロプラが昨年12月に発表し、事前登録がスタートしたiOS/Android用アプリ『東京カジノプロジェクト』。カジノゲームが好きなライターが、ひと足お先にゲームを遊んできた感想をお届けします！

事前登録は
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　『東京カジノプロジェクト』は、ルーレットやポーカーなど7種類のカジノゲームを収録したスマホアプリ。プレイヤーはリゾート地のオーナーとなり、カジノに出かけてさまざまなゲームでコインやチップを稼ぎつつ、リゾート地を発展させていくシミュレーション要素も楽しめます。

　自分はフィーチャーフォン時代から、カードゲームやスロットといったカジノ系のアプリを遊んできました。駅での電車の待ち時間とか、ちょっとした隙間でも遊べるから、ついつい遊んじゃうんですよね。そんなお気に入りのジャンルと、これまた気長に遊べる街作りゲームの要素が合体した『東京カジノプロジェクト』は、自分的には発表直後から大注目のゲームでした。そんな本作を遊んで感じたレビューをお届けします！

※記事に掲載している画像は開発中のものです。

■リゾート開発⇔カジノの無限サイクルが楽しすぎる！

　このゲームは、リゾート地を開発して多くの観光客を呼び込み、そこで得た資金を元手にカジノで遊ぶという流れになります。そして、カジノで稼いだチップでリゾート地を発展させていくという、リゾート地開発⇔カジノのサイクルでゲームが進んでいきます。一般のカジノゲームだとチップが0になるとゲームオーバーですが、『東京カジノプロジェクト』では一度建てたリゾート地からどんどん資金が供給されるので安心ですね。

　一方、カジノで遊んで増やしたチップは、リゾート開発パートで土地を拡張できるチケットや、建物・デコパーツと交換できます。実際に遊んでみたところ、カジノとリゾート開発と2つのパートが相互に影響するので、「このアバターがもらえそう！」とか「ここで勝てばリゾートを発展させるアイテムがもらえる！」など、ついつい遊び続けてしまう魅力的なゲームに仕上がっていました。カジノ⇔リゾート開発の無限サイクル、おそるべし！

　カジノゲームは数あれど、そのご褒美として街作りが進んでしまうなんて驚きですよね。しかも、その完成度がめちゃくちゃ高いんですよ。その具体的な例や遊んだ感想は、後ほど詳しくお伝えしていきます。

　ちなみにロード時間は全般的に非常に短く、とても快適に遊べました。カジノとリゾートのパート切り替えはさすがに多少時間がかかりますが、そこまで気になるレベルではありません。カジノゲームは長く遊ぶゲームなので、ロード時間が短いことは高評価につながりますね。

■7種類のゲームが遊べるカジノパート。にぎやかな演出がたまりません！

　このゲームのキモとなるカジノパートでは、ルーレット、スロット、ポーカー、バカラ、ブラックジャックといった定番カジノゲームにパターゴルフとリバーシを加えた計7種類のゲームを遊ぶことができます。各種ゲームはランキングが設けられている他、全ゲームを通した獲得チップ枚数によるリーグ分けもされています。ランキングに応じて報酬も用意されているとのことなので、上位を目指して白熱したプレイが楽しめますね。

　自分の分身となるアバターの種類は非常に豊富で、イケメンから美女までとりそろっています。アバターの増やし方はいろいろとありますが、基本的にはリゾート開発パートで施設のレベルを最大まで上げると、そのご褒美としてもらえます。ハンバーガーショップのレベルを上げるとその制服っぽいアバターがもらえるなど、施設と関連したアバターがもらえるようです。

　カジノロビーではフリーチャットができ、各ゲームをプレイ中には定型文チャットが用意されているので、コミュニケーションを取りながら遊ぶこともできます。特に知り合いと対戦する時は、こういうチャットが盛り上がりそうですね。

　カジノロビーでは『白猫プロジェクト』でおなじみの“ぷにコン”を使って移動ができます。アクションゲームを快適に遊べるほど完成度が高い“ぷにコン”なので、本作でもまったくストレスなしで気持ちよく動かせます。ゲームを遊ぶ時はロビーでキャラを動かさなくても、メニュー画面から遊びたいゲームを直接選択することもできます。

　ちなみに7種類のゲームのプレイ感覚ですが、いずれも挙動が軽くてさくさくと遊べる印象でした。それでいて、演出はちゃんと今風でゴージャスな感じとなっています。そんな7つのゲームの遊び方を紹介していきますが、中でも注目してほしいのはリバーシです。一般的なルールとは少し違う、本作ならではの工夫がされており、かなり白熱した対戦を楽しむことができました！


▲リアルタイムのライブランキングで、他のプレイヤーと競い合えます！

●ルーレット

　0～36の数字のどこに玉が入るかを当てるゲーム。1つの数字にチップを賭ける1点賭けに加え、1～12といった範囲賭けも可能。ただし、1点賭けよりも配当率は低いです。

　一般的に複数箇所に賭けて当たる確率を上げるゲームなので、チップの所持数が少ないとなかなか満足いく結果を得難いですが、どこに入るかをワクワクしながら見守る感覚が楽しいです。

　玉が回る挙動や、ルーレットとぶつかった際のカラカラ音はなかなかリアルで、自分がこれまで遊んできたカジノゲーム系のアプリと比べてもクオリティが高いと感じました。

●スロット

　チェリーや7といった図柄が描かれた3つのリールを止めて、特定の図柄の組み合わせになれば配当を得られるゲームです。一番の大物役は“777”で、とんでもないチップを得ることが可能ですが、まあ、そうそう簡単には当たりませんね……。

　本作は賭けるチップを増やすほど、役を判定するラインが増えていくスタイルとなっており、最大5ラインまで増やせます。自分がプレイした感じ、目押しができるアナログタイプではなく、純粋の確率で当たり判定が行われるデジタルなタイプのようでした。自分はそもそも目押しが得意ではないので、これはこれでありがたいです。

　個人的な印象ですが、演出の派手さは本作内のゲーム中でもトップクラス！　リーチアクションはもちろん、ジャックポットの際には天井から大仕掛けが降りてくるなど、見た目的にも非常に楽しめました！

●ポーカー

　5枚のカードで役を作るトランプゲーム。最初に5枚のカードが配られ、その後で任意の枚数を1度だけ交換できる流れです。役には強弱があり、より強い役を引いたプレイヤーが勝利となります。

　カジノの定番ゲームの1つで、ロイヤルストレートフラッシュ（一番強い役）を出すのが一種のロマンになっていますね。任意でカードを交換できるという点で、プレイヤーに介入の余地があるのも魅力です。

　自分を含めた最大5人のプレイヤーでの対戦となるため、うまく駆け引きを行えばガッポリとチップを獲得できます！　でも、実際のところ、人間を相手にした駆け引きは本当に難しいです。いい手だからとベット額を釣り上げると、みんなが場から降りてしまいますし……。かといってベット額が低い状態で勝っても、なんだかもやもや感が残るんですよね。難しい（苦笑）。

●バカラ

　ディーラーと客のどちらが多くの点数を得られるか、もしくは引き分けとなるのかを予想するトランプゲーム。Aは1点、2～9は数字のとおりの点数、10と絵柄は0点です。

　このゲーム、通常はどちらが勝つかを予想するだけですが、『東京カジノプロジェクト』では、賭けた金額が一番高いプレイヤーがカードをめくれる演出があります。その際は画面に“ドキドキ”という文字が表示されて、緊張感を煽ってきます。

　ちなみにこの時、カードをちょっとだけめくったり、めくり途中でもとに戻したりすることも可能です。この時のカードの動きは参加プレイヤー全員にリアルタイムで表示されるので、大量のチップを賭けた人のワクワク感と緊張感はたまらないものがありそうですね。

　ちなみに、僕はビビりなので、カードをめくる時は緊張しそうです。他の人がめくるのを見る時でさえ、めちゃくちゃドキドキしちゃいますからね。ちょっとだけ見せてもとに戻すとか、焦らすことはやめていただきたいです（笑）。

●ブラックジャック

　カードの合計点数が21を越えないように、かつプレイヤーがディーラーより高い点数を得ることを目指すトランプゲーム。2～10は数字通りの点数、絵柄は一律で10、Aは1か11として数えます。数字が21に満たない場合は、そこで止めるか、もう1枚もらうかを任意で選べます。21を超えた場合はバーストで、点数が0として計算されます。

　言わずと知れた定番ゲームで、短時間でさくさく遊べる上に少額からでも大勝ちをしやすいので、人気が高いゲームだと思います。自分がゲームセンターなどで遊ぶ際は、まずはブラックジャックでメダル1枚からスタートして、そこからダブルアップで増やしていくことが多いです。残念ながら『東京カジノプロジェクト』には、ダブルアップの仕組みはありません。

　とはいえゲームの回転率がかなり速いので、序盤に稼ぎたい人はブラックジャックがオススメです。21ピッタリになった時はド派手な演出があるので、見ごたえもありますよ。

　本作ではディーラー1人＋自分を含めた5人が同じ場でプレイすることになります。ポーカーと違って、チップの移動が起こるのはディーラーとの間のみ。プレイヤー同士の戦いではないので、気軽に定型文チャットで雑談をするのもよいかと思います。

●パターゴルフ

　カップインまでの打数を競うゴルフゲーム。完全なプレイヤー操作型なので、運頼みのゲームは苦手という人におすすめ。腕を磨けば、かなり高確率でチップをゲットできそうです。といっても、対人戦となるのでうまい人と対戦すると大変なことになりそうですが。

　流れとしては、打つ方向を決めてから、どのくらいの強さで打つかを決めるスタイルです。高低差や芝目などを考える必要があるので、なかなか本格的ですよ！

　自分がプレイしたバージョンでは、どちらかがカップインしてどちらかがはずすと終わりになるサドンデスのようなルール形式でしたが、開発スタッフの方によるとルールは調整中とのこと。おそらく、カップに入れば最高得点、カップに近い位置ほど得点が高くなる仕組みにして、最大でも3回制に変更することになるそうです。

　なお、ベット金額によって“初心者”、“中級者”、“上級者”と分けられるので、自分の腕前に応じた対戦相手と遊びやすいようになっています。

●リバーシ

　白と黒の石を交互に盤面に置き、相手の石を挟んで自分の色に変えつつ、最終的に盤面の石の数を競うボードゲームです。普通は正方形の盤面で遊びますが、『東京カジノプロジェクト』では盤面に穴が空いた特殊なもので遊ぶことになります。

　そんな形にした理由は、コンピュータを使ったズルができないようにしたかったそうです。なるほど！

　そういう理由をなしにしても、いろいろな盤面パターンで対戦できるので、いつも新鮮な気持ちで楽しめるところがポイントです。こちらもパターゴルフ同様、ベット金額によって“初心者”、“中級者”、“上級者”と分けられます。

■交通ルートが大事!?　リゾート開発パートもやり込み要素満載

　リゾート開発パートでは、開発可能な空き地に各種建築物を建てることで街を発展させられます。建物を立てるためには実時間の経過が必要で、最初は数分で建設できるものが中心ですが、建設に1時間以上かかるもの、数時間かかるものも用意されていました。

　この自分だけのリゾート地にはたくさんの観光客がやって来ますが、とあることをしないとお店まで来てくれません。その“あること”とは、ちゃんと交通ルートを確保すること。バスなどを走らせて観光客をお店まで導くと、そこで買い物をしてコインを得られるようになります。

　それぞれの観光客には、満足度的なものが設定されており、“並ばずにスムーズにバスに乗れた”、“目的のお店で買い物ができた”といったことで満足して、より多くのコインを得られる仕組みとなっています。ランダムで通常の客よりもたくさん買い物をしてくれる“VIP”も登場するので、そういったお客さんをいかに満足させられるかが、収入アップのポイントですね。

　観光客に満足してもらえるコツは、バスなどの乗り物の運行ルートにあります。基本的に観光客は運行ルートに沿って移動するので、多くのお店に立ち寄るように運行ルートを設定するのが重要です。また、運行ルートが長すぎると待ち時間にイライラした客が帰ってしまうので、無駄なく店を回るルートを考える必要があります。

　実際に遊んだ感覚としては、パズルゲームを解くような感覚でした。あまり考えずに適当に設定してもそれなりに収入は得られますが、ちゃんと頭を使うと、さらに収入がアップするような感じですね。運行ルートの設定は、道路を真上から見た画面で行うので、とてもわかりやすいです。ルートの変更も特に制限なしで自由にできるので、いろいろと試してみるうちに、よりよいルートを見つけられると思います。

　自分は街作りゲームもかなり好きですが、乗り物の運行ルートがここまで重要になるタイプは新鮮でした。かわいいアバター（リゾート地を訪問してくれた、他のプレイヤーのアバターも登場するそうです！）がワイワイガヤガヤと買い物を楽しんでくれるので、リゾートを発展させるモチベーションも高くなっちゃうんですよね。

　ちなみに、ゲームを進めてたくさんの乗り物が登場すると、配置によっては乗り物同士で衝突事故を起こしてしまうこともあるそうです。ますますパズルゲームっぽくて楽しそうです！

　といった感じで、施設を増やしてお客さんを増やしてコインを稼ぐことがリゾート地開発パートの主な目標です。ここで稼いだコインはカジノ用のチップと交換できるので、それだけでもリゾート開発を進めるメリットがあるというものです。

　それに加えて、各建物のレベルを最大（レベル5）にすると、カジノ用のアバターがもらえるところもポイントです。各種アバターはカジノパートで他のプレイヤーに見せびらかすことができるので、レアなアバターをゲットしたら自慢できそうですね。

　レアなアバターが入手できる建物は基本的にカジノの景品となっているので、ある程度はカジノのプレイが必須となりますが、プレイした感じでは、リゾート開発パートだけでも街作りゲームとして十分に楽しめました。ビーチパラソルのようなデコアイテムで街を飾ることもできるので、自分だけの街作りを楽しむことができますよ！

　余談ですが、このパートには見つけると思わずニヤリとしてしまう小ネタ要素が満載でした。例えば、海にランダムで出没するサメをタップして退治する、なんてこともできました。海をタップすると水面が揺らぐなど、いろいろなリアクションが用意されているので、街の各所をタッチしてみるとおもしろい反応が見つかるかもしれませんよ。


▲まごうことなきサメです。まさか、サメ退治までできるとは！

　街作りシミュレーションとカジノゲーム、異なる2つのタイトルが1本のタイトルで遊べちゃう、大ボリュームの『東京カジノプロジェクト』。通勤中などのちょっとした時間に遊ぶもよし、じっくりとカジノや街作りに没頭するもよし、お仕事中にこっそり遊ぶもよし（!?）なので、興味がある方はぜひ触ってみてください。ちなみに僕は、スロット台に1日中座っていると思います！