2015年1月22日(木)
フリューより、本日1月22日についに発売となった3DS用ソフト『レジェンド オブ レガシー』。一足早く本作をプレイしたRPG好きのライター陣が、作品の魅力やシステムについて語っていきます。
本作は7人の個性豊かな主人公から自分の好きなキャラを選択し、舞台となるアヴァロン島に隠されたさまざまな謎に迫っていく本格派RPG。主人公選びのポイントから、各種システムの感想などをざっくばらんに語っていく座談会をお送りします。
●座談会参加者
長雨:主にキャラ萌えで突き進む、自称ライトゲーマー。本作では猫の姿をした妖精が、とっても気になっています。次点はエロイーズ。(プレイ時間は約5時間)
YU:ジャンルにとらわれずおもしろそうだと思ったゲームを遊ぶ雑食ゲーマー。パズル的な謎解き要素や戦略性のあるRPGが好き。(プレイ時間は約8時間)
まさん:RPGとともにすくすくと育った生粋の“ロープレ”男子。ちまちまと経験値&お金をためて装備を更新することに喜びを感じるタイプ。(プレイ時間は約5時間)
▲まさん(左)とYU(右)。長雨はこの時写真を撮っていました。 |
長雨:主人公キャラクターが7人から選択できますが、誰を選びました?
YU:私は、オーウェンにしました。特に深い意味はないですが、主人公だし、カッコいいキャラクターにしたいなぁって。
▲36歳と、主人公キャラの中では最年長のオーウェン。90年代にガッツリRPGを遊んでいた人は、だいたいこれくらいの年齢なんじゃないでしょうか? |
まさん:女騎士のガーネットにしました。王道RPGですし、それらしい主人公で遊びたいなと。何より……女騎士だし(笑)。
▲“女騎士”という響きには、男性を惑わせる何かがある? まさんだけでなく、編集部の男性陣にも人気の高そうなガーネットさん。 |
長雨:私も見た目で、エロイーズを選びました。ずっと見ているならセクシーなお姉さんがいいと思って選んだんですが、実は賢くしっかり者というギャップに驚かされましたけど。彼女以外のキャラも、主張は多くないですがちゃんとキャラが立っていて魅力的ですよね。
▲お色気担当かと思いきや、実は頭脳派というギャップがたまらない! 眼鏡とかも似会うと思うんですよね! |
YU:ちなみに電撃オンラインで人気投票しましたが、その結果はどうなんですか?
長雨:こんな順位になりました。フィルミアが2位にダブルスコアで勝利していますね。加えて、女性陣が圧倒的に強かったですよ。
順位 |
キャラクター名 |
得票数 |
1位 |
フィルミア |
80票 |
2位 |
ガーネット |
41票 |
3位 |
エロイ―ズ |
40票 |
4位 |
ビアンカ |
33票 |
5位 |
オーウェン |
24票 |
6位 |
ミュルス |
22票 |
7位 |
リベル |
19票 |
まさん:えーっ、ガーネットが1位だと思ってたのに……。しかし、フィルミアは見た目のインパクトが圧倒的(笑)。最初は正統派の雰囲気を味わいたいから選ばなかったけど、気になる存在ではあるな。
▲このカエル、圧倒的な人気! |
YU:オーウェンを主人公にした時の初期パーティメンバーとしてフィルミアが登場しましたよ。回復用の薬箱というアイテムをフィルミアが持っていたので、「がんばって回復してね」と思いながらプレイしていました。空気読まずにゲコゲコしてて、おもしろいですよ。ちなみにもう1人の仲間はガーネットで、彼女が盾役でした。
まさん:初期パーティは決まっているみたいですよ。何度かやり直して試してみたんですが、主人公によって最初に組むメンバー固定のようですね。ガーネットを主人公にした場合は、オーウェンが盾役で、ミュルスがアタッカーでした。
長雨:最初のパーティは、回復、盾、アタッカーのバランスが取れた組み合わせになっているようですね。エロイーズが主人公の場合は彼女が回復役で、オーウェンが盾、リベルがアタッカーになっていました。
まさん:バランスはいいけどキャラによっては、もっと向いている役割がある場合もあるみたい。うちのパーティの場合はアタッカーのミュルスはSPの伸びもよくて、回復や補助に向いているタイプでした。キャラが成長してきたら、それぞれの役割を見直すことも大事になってきそう。
長雨:向き不向きも考慮しながらパーティ組んだり、戦闘中に“ロールシャッフル”で役割を切り替えたりしていくのはかなりおもしろそうです。
YU:最初に仲間になるメンバー以外も、仲間にできるのでいろいろ試してみるのがいいかもしれませんね。話しかけるだけで仲間になりますし(笑)。
長雨:仲間に誘う時のセリフも、キャラごとの個性が出ていていいですよね。エロイーズがビアンカを誘う時なんて、「あら、かわいい子ね」なんて感じで、すごく軽い調子でした(笑)。
YU:バトル中もちょっとした会話があっておもしろいですよね。
まさん:まだ序盤しか遊べていないせいかもしれませんが、キャラごとの物語はやや少ない印象。物語らしい物語って、あんまりないですよね?
長雨:オープニングイベントの後は、自由に島を探索することになりますしね。もっと島を探索したら、各キャラの目的に沿ったエピソードが発生してくる感じでしょうか?
YU:私は8時間ほどプレイして、この戦いに勝てば物語が動きそう……というところまで進んだんですがボス戦に勝てなくて(笑)。真相を探すのもボスとの戦いも、なかなか一筋縄ではいかない作品ですよ。
長雨:ちなみにエロイーズとリベルは“星杯”探し、オーウェンとガーネットは神探し、ミュルスは精霊の異変調査、ビアンカは記憶をたどる旅、フィルミアは故郷探しと、それぞれに目的があるみたいですよ。同じ島で起きている出来事ですが、かなり盛りだくさんですよね。
まさん:各キャラクターの物語を進めていくことで、島の秘密が明らかになっていきそう。早くガーネット以外の主人公の物語も見てみたいですね。
長雨:YUさんはボスで苦戦したということですけど、どのあたりが難しかったですか?
YU:ザコの集団との連戦があって、それが厳しかったです。本作では物語を進めていくと精霊の力を借りられるようになって、その力を使って攻撃魔法を使ったり、障壁を張ったりできるんですよ。ちゃんと精霊を自軍に呼び寄せてから魔法を使わないと効果が出ないんですが、相手にも精霊を使える敵がいると取られちゃったりもするんです。
まさん:バトル中は、精霊の取りあいになりますよね。
長雨:しかも相手に精霊を使える敵が複数出ると、全部の属性を敵にもっていかれるなんてこともありますしね。
YU:そうなる前に精霊使える敵を倒そうとすると、槍を持った敵に攻撃されて全員スタンなんてこともあったり(笑)。ザコ敵といえど、侮れない敵ばかりですよ。いつでもクイックセーブかけられるので、バトルの前はセーブ! これ、すごく大事です。
まさん:あのクイックセーブは、かなり便利だよね。1回使っても、上書きするまで消えないというのもとてもありがたい。
長雨:ボス戦では、負けるとゲームオーバーになる戦いもありますもんね。1回何も考えずにボスに突っ込んで、全滅して最初からやり直しになったことあります……。セーブの大切さを、改めて思い知らされました。
YU:ボスだけじゃなく、通常の雑魚も数がたくさん出てくると大変ですよね。シンボルエンカウントなので、途中からいかに敵に当たらないように奥に進むか考えながら戦っていました。
▲敵と接触しなければ、戦闘を回避できるのがシンボルエンカウントの特徴ですよね。逃げるのが大変な時もありますが……。 |
まさん:敵の数によっては勝つのが難しいこともあるので、その時はスッパリあきらめて、“全力逃走”で逃げるのも手だよね。入口まで戻されるってデメリットもあるけど。
長雨:でも入口まで戻りたい時もありますよね。戦闘終了後にHPは毎回全快しますけどSPは回復しないので、SP切れとかの時は意図的に“全力逃走”で入口に帰ったりしました。
まさん:俺は“全力逃走”を使って、強い雑魚と闘いながら鍛えていましたよ。各武器のアビリティは戦うことで覚えるんだけど、強敵と戦うと覚えやすい印象があるね。戦って逃げた後でもちゃんとアビリティを覚えたり、能力が上がった状態になったりしているので鍛えるのに便利。ただ難点は1回覚えたアビリティは忘れないので、物語を進めていくうちにリストがいっぱいになってしまうこと。
YU:そんな育て方もあるんですね。私は、地道に育ててましたよ。ただ敵によっては、“全力逃走”使えない相手もいるので慎重に探索する必要がありますよね。
長雨:探索中に遭遇するボスとかそうですね。フィールドに明らかに怪しい場所があったら、案の定ボス戦だったりとか。
まさん:序盤でも、かなり厳しい敵が登場することがありますね。そういうのを手探りで進めていくのは、冒険している感があって楽しいです。
YU:そういう部分からも、90年代RPGの雰囲気を感じますよね。空を飛んでいる敵を避けて進んでいくアクション性の高い場所もあったり、フィールドも工夫されているなと思いました。
まさん:そのフィールドに、●●●が置かれている場所ありましたよね? 明らかに調べちゃいけないやつ(笑)。
YU:ありました! そこは調べなければいけないだろうと思って、調べましたよね。そしたら予想通り、鳥が飛んできてひどい目に遭いました(笑)。
▲巨大な鳥を怒らせるきっかけとなった●●●とはなんなのか……? それは、ぜひプレイして確認してください。 |
長雨:目に見えるフラグですね(笑)。ボスの中にはこういったトラップ系も複数仕込まれていて油断ならないです。そういう情報を、友だちとワイワイ情報交換しながら進めるのもよさそうですね。
YU:ボス系のギミックもだけど、フィールドの精霊を使ったギミックも凝っていていいですよね。私は3つの属性の精霊を使えるようになりましたけど、精霊を仲間にした後フィールドを調べると遺跡に起こる場合もあったんですよ。ギミックを発動させると精霊の力を借りやすくなるなどメリットがたくさんあるので、探索し終わったフィールドにも行きたくなります。
長雨:“カートグラフ”で地図を埋めていくのも楽しいですしね。それに何より音楽がいいから、ずっと探索していても苦にならないです。
まさん:音楽はいいね。フィールドのはもちろんだけど、街の音楽とかも好きだな。
YU:探索も地図埋めも楽しいんですけど、雑魚戦も強いというのがちょっと大変ではありますよね。先ほども話した精霊を使う敵とか、槍使う敵とか、本当に憎い。
まさん:敵が賢い感じはしますね。その分こちらも武器とか、隊列とか、工夫して戦う必要は感じるかな。
長雨:杖はスタンできるアビリティを憶えたり、大剣でガードアビリティを覚えたりするので武器ごとの特徴を生かせるともっと楽になりそう。
YU:全キャラクターが、全武器使えるので上手く使いこなしていけるといいですよね。
まさん:そういえば、みんな地図っていつ売っています?
▲冒険していくごとに埋まっていく地図は、売ることができます。プレイする人の多くが「全部埋めてから売る!」と言いそうですが……。 |
YU:地図は、毎回ちゃんと全部埋めるまで探索していますね。
長雨:私もそうです。なんか、スキマがあったら埋めたくなるじゃないですか。
まさん:俺もそう思ってたんだけど、『レジェンド オブ レガシー』のTwitter公式アカウントをチェックしていたら、売りながら進めていくことを推奨しているんだよね。
地図(情報)を売ってモンスターの数が減るということは、当然バトルの戦略も変わります。本作は、基本的に敵が多く強いのでガード役が必須に思えるかもしれませんが、敵の数を減すことで、アタック中心の攻略も可能なのです。#レジェンドオブレガシー pic.twitter.com/1rAMKmdhUp
レジェンド オブ レガシー (@legacy_3ds) 2015, 1月 10
長雨:なんですと!
YU:なるほど、これだから私すごく苦戦させられてたのか。
まさん:公式アカウントによると、地図を埋めていくほど難易度が高くなるらしいよ。これって、すごくゲーマーが陥りやすそうな落とし穴だよね(笑)。
長雨:我々は、それに見事にハマって苦戦してますからね。発売後も、これで苦戦する人、多そうです。
YU:地図を売ることで、難易度調整できる仕組みになっているんですね。どうりで、大変なわけだ。
まさん:この地図を売るタイミングで、すごく性格が出そうですね。ちなみにクリア時間は、20時間を想定しているらしいですよ。
YU:え、私すでに8時間なんですけど、たぶんまだ序盤……。
まさん:そういう人も多いみたいですね。
ちなみにプレイ時間は、こちらの想定よりも大幅にかかっている方が多かったです。中には序盤なのに既に16時間という方もいました。地図を独り占めしたい人、序盤から強敵に挑み続ける人、万全の装備で攻略したい人など、とにかくプレイヤーの「性格」がすごく出る印象です。#レジェンドオブレガシー
レジェンド オブ レガシー (@legacy_3ds) 2015, 1月 16
長雨:座談会の参加メンバーは、慎重派ばかりのようですね(笑)。キャラの数的にも周回プレイが想定されているようですし、1回目は地図ガンガン売って進めていくのがよかったりするんですかね。
YU:でも、まだ行っていない場所にいい宝箱があるかもしれないと思うとなかなか売れないですよ。すごく難しい問題ですね。
まさん:最初は本命以外のキャラでプレイを開始して、コツをつかんで2周目でガッツリ遊ぶのがいいかもしれないです。
YU:キャラクターによる能力差もそんなに大きくないですし、その辺りは本当に自由に進めてよさそうですね。
長雨:あとはほかのプレイヤーとも交流できる交易が、どうなるのかも気になるところですね。いいアイテムとか手に入ると助かるのですが……。
まさん:交易はすれちがい通信を利用しなくても使えるけど、利用できるようになってからが本番だろうしね。
長雨:では、そろそろまとめにはいりますか。まさんさん、うまいことまとめてくださいよ。
まさん:プレイした感じ、交易で冒険を楽にしたり、友だちと情報交換したり、みんなで話し合いながら遊ぶのにぴったりな作品になっている気がします。戦闘の難易度もかなり歯ごたえがあって、RPGらしいRPGになっています。そういうのが好きな人にはオススメですので、ぜひチェックしてみてください。
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