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2015年1月29日(木)

『アイドルマスター シンデレラガールズ』は新たな展開へ? 放送開始後の手応えや今後を鳥羽P&石原Dに聞く

文:皐月誠(一部) / 構成・文:宮昌太朗(UNDERSELL ltd.)

 1月9日からTV放映がスタートし、先日24日にはBlu-ray/DVD第1巻およびBlu-ray&PS3『グラビアフォーユー!』セットの発売が発表されたアニメ版『アイドルマスター シンデレラガールズ』。導入的な第1・2話を経て、第3話では島村卯月・渋谷凛・本田未央がステージに上がり、物語は大きな動きを見せようとしている。

 今後の展開が気になるそんな本作について、アニプレックスの鳥羽洋典プロデューサーにお話を伺った。今後の346プロに所属するアイドルたちが進む道は、そして放映開始後だから語れる『シンデレラガールズ』の裏話とは……? なお、電撃オンラインでは放送開始以前にもインタビューを行っているので、見逃してしまっていた人、あるいは今一度振り返ってみたい人は、こちらもチェックしてほしい。

『アイドルマスター シンデレラガールズ』

■アニプレックス鳥羽洋典氏 インタビュー

――第3話の放映が終わりましたが、手応えはいかがですか?

鳥羽:僕たちとしては、アニメ『シンデレラガールズ』の世界観や進もうとしている方向性を、この3話分で1つご提示できたかなと思っています。これまでに放送した3本は、それぞれでお客さんに伝えたいコンセプトがありました。高雄監督が絵コンテを手掛けた第1話はいわば入口。シンデレラプロジェクトに選ばれた卯月、凛、未央の3人が視聴者の代わりとなって『シンデレラガールズ』の世界に入って行きました。

 続く第2話は、世界観とキャラクターの紹介ですね。346プロダクションという事務所がどんなところか、そこにどんな人たちがいるのか、シンデレラプロジェクトとは何なのか、そして原作ゲームを楽しんでこられた方々へのサプライズなど、すごく情報量の多い回だったんですけど、舛成さん(※舛成孝二/大の『アイマス』ファンとしても知られる監督・演出家。前作『アイドルマスター』では第7話、第23話の絵コンテを担当)が絵コンテで本当にうまくまとめてくださいました。それこそ「シンデレラプロジェクトの14人はもちろん、それ以外のアイドルたちも描きますよ」という意志表示ができたかなと思います。

 ちなみに、第2話の写真撮影でそれぞれのノーマルカードとリンクさせたのは、舛成さんのアイデアです。

――第3話は卯月、凛、未央にとって初ステージでしたね。

鳥羽:はい。ここで3人は初めてステージに立って、大きな達成感を得る。つまり「アイドルってこんなにキラキラして素晴らしいものなんだ!」ということを伝えたかったんです。ちなみに、第3話は前作『アイドルマスター』のときから、ライブシーンだったり、きらびやかなシーンをたくさん描いてもらった河野(恵美)さんに作画監督を担当していただきました。この回はまさに「適任!」と思ってお願いしましたが、本当に素晴らしい出来になったと思います。

『アイドルマスター シンデレラガールズ』

――河野さんといえば、劇場版の“眠り姫”パートでアクションなども担当されているかたですね。そして「ここから彼女たちのストーリーが本格的に始まるぞ」というところまで来たかと思うのですが……。

鳥羽:そうですね。第3話の役割は、アイドルの素晴らしさを伝えるだけではありません。「それを得るためには様々な努力や苦難があり、この3人やシンデレラプロジェクトのメンバーたちが、苦難を乗り越えて頑張っていく物語なんだよ」ということまで示唆したかったんです。

 正直なことを言えば、『シンデレラガールズ』の脚本には、前作『アイドルマスター』を作っていた経験に支えられている部分も大きいんです。高雄監督もシリーズ演出としてずっと参加してくれていましたし、シリーズ構成の髙橋龍也さんも脚本を担当されてました。『アイドルマスター』というコンテンツをアニメにする時に、何を大切にすればいいのか。その経験を踏まえている部分は、相当大きいと思います。

――その“大切”なところとは?

鳥羽:まず、アニメ『アイドルマスター』は成長譚であるということ。そして、キャラクターを丁寧かつ大切に描くという事です。『アイドルマスター』のキャラクターってやっぱり、しっかりと地に足がついてるんですよ。おもしろいことに「こういう状況にこの子がいたらこう動くよね」というのが、僕たちの中でパッと思い浮かぶ。その時点でブレないんです。逆に言えば「こういう流れに持っていきたいんだけど……」と思っていても、キャラクターが「うん」と言ってくれない限りは、動かないんです。自分たちの足で動いているので、彼女たちがうまくそっち側へ行くように、状況を誘導していかないといけないんです。

『アイドルマスター シンデレラガールズ』

――なるほど。逆に、前作と『シンデレラガールズ』の違いはどこにあるのでしょうか?

鳥羽:出てくるキャラクターが違うと、まったく展開が違ってきますね。同じ状況があったとしても、春香の場合と卯月の場合とでは結果が全然違ってくる。そこが『アイドルマスター』というコンテンツの大変なところだし、繊細なところでもある。もちろん今作においても「こういう物語にしたい」とか「こういうテーマを描きたい」というのは、高雄監督をはじめとしたスタッフの中に共通してあります。ただ、そのテーマを描くために“この子たちの気持ちの流れを汲み取りながらどういう状況において活躍させてあげればいいのか”を考えるのは難しく、おもしろいところでもありますね。

『アイドルマスター シンデレラガールズ』

――その“テーマ”というのは、もう少し具体的に言うと?

鳥羽:まあ、それはゆくゆくのエピソードでお伝えしていこうと思っていますので、今は“見てのお楽しみ”ということで(笑)。ただ前作と違う点の1つとして、『シンデレラガールズ』は「初めまして」から始まる作品なんですよね。序盤でそこをしっかりと提示したかったというのはあります。卯月という女の子がプロデューサーと出会って、そこから凛や未央と出会う、さらにその後、346プロダクションに行って、そこにいるたくさんの人たちと出会う。まずは、その“出会い”を大切に描きたかったんです。

――プロデューサーの話が出たところで詳しく伺いたいのですが、彼は視聴者の間でも大きな反響を呼んでいますね。

鳥羽:前作でもそうでしたが、僕も石原さん(※石原章弘/『アイドルマスター』総合ディレクター)も、プロデューサーはすごくデリケートな存在だと思っています。幸いにして前作では多くの方々に受け入れていただけたのですが、今回の『シンデレラガールズ』でもプロデューサーをどういうふうに扱うのかも、すごく悩みました。

『アイドルマスター シンデレラガールズ』

――例えば、プロデューサーを描かないという方法もあると思いますが?

鳥羽:その選択肢はなかったですね。アニメの『シンデレラガールズ』を描くうえで、あの世界におけるプロデューサーは、やっぱり必要なんです。とはいえ、登場するアイドルの子たちの個性が前作とは違うし、そもそも物語としてプロデューサーが卯月や凛をスカウトするところからスタートしている。そこを踏まえたうえで、この14人を一番輝かせることができるプロデューサーって、どういう存在なんだろう……と考えていきました。

――なるほど。

鳥羽:その時にアイデアを持ってきてくれたのが高雄監督だったんです。それはラフのイメージイラストとメモだったんですけど、このプロデューサーだったら彼女たちとのやり取りはこうなる。あるいは、こんな事件が起きる、こういう物語が動き出す……というのが、具体的なシーンとして描かれていたんですね。それを見た瞬間に僕も石原さんも「これだ!」と思いました。

――キャラクターとしては、ちょっと朴訥としていて、あまり派手ではないですよね(笑)。

鳥羽:そうそう(笑)、高雄さんのイメージラフの時点で、ほぼあの形になっていたんです。それをキャラクターデザインの松尾祐輔さんがブラッシュアップしたのが今のプロデューサーです。そこから実際に脚本に落とし込む段階で、高雄監督、石原さん、髙橋さんを中心により繊細に……アイドルの子たちとの関係性や距離感、セリフのニュアンスなどをかなり細かく調整しています。それこそ、プロデューサーのセリフにある「……」の量までチェックして(笑)。

――どのくらい間を取るかまで!(笑) もうひとつ気になるのはキャスティングですね。17歳の武内駿輔さんが演じていらっしゃるということですが。

鳥羽:キャスティングに関しては、石原さんと高雄監督が相当話し合って決めています。まず最初にものすごい数のオーディションをしたんですが……。あのビジュアルだと、やっぱり声がダンディになりがちじゃないですか。

――ちょっと年齢が上がったキャスティングになりますよね。

鳥羽:そうなんです。でも石原さんが「それはやめたい」と。やっぱりプロデューサーにはある程度、若さがほしい。しかも、不器用で朴訥としていて、でも仕事がしっかりできるプロデューサーでなければならない。ああいうキャラクターで、声が若いとなるとなかなかぴったり合う人がいないんですけど、オーディションを続けていく中で、奇跡的に「見つけた!」って(笑)。

――「すごい人がいた!」と(笑)。

鳥羽:こんなに声がよくて、しかも若さがあって、それだけでもすごいと思ったのですが、プロフィールを見たら「17歳!?」っていう(笑)。おかげさまでご覧いただいた方々から好評いただいてるようなので、粘ったかいがあったと思います。

『アイドルマスター シンデレラガールズ』

――その他、『アイドルマスター』シリーズと言えば音楽も気になるところなんですが、どの曲を使うかという方向性は決まっているのでしょうか?

鳥羽:基本的には、お話の流れに沿う形で考えています。新曲を使うこともあるだろうし、既存曲になるかもしれない。それはやっぱり、シンデレラプロジェクトのメンバーが今後どう育っていくかにかかっていると思いますね。例えばライブシーンなどはドラマの転換点になる大切な場面なので、彼女たちを掘り下げていく上で、ベストな曲にできればと思っています。やっぱり、あの子たちにとって一生の思い出として残るような大事な曲にしてあげたいので。

――そういう意味では、彼女たちのドラマにしっかり軸を置いているわけですね。

鳥羽:そうですね。しっかりとしたドラマをやろうと思っています。とはいえ、ある種のバラエティ感があるところも『シンデレラガールズ』のよさなので、そのあたりは高雄監督もかなり気を配っています。ドラマをしっかり描きつつも、『シンデレラガールズ』らしいバラエティ感やユーモアを……それこそパウダーのようにまぶしていけるといいかなあ、と。やっぱり高雄監督自身、『シンデレラガールズ』という作品が大好きなんです。彼女たちがかわいくて仕方がない(笑)。第1話を観ればわかりますけど、執念のような演出じゃないですか。

『アイドルマスター シンデレラガールズ』 『アイドルマスター シンデレラガールズ』

――本当にそうですね(笑)。

鳥羽:とにかくこの作品を、この子たちを、絶対に幸せにするんだという愛情がひたすら注がれてる。例えば、オープニング映像にシンデレラプロジェクトの14人が描いた寄せ書きが出てくるんですけど(※画像参照)、これも高雄監督からキャストにお願いして、お題やテーマを渡して書いてもらったものなんです。こういう寄せ書きもスタッフが書くんじゃなくて、ちゃんとキャラクターを演じているキャストに書いてほしい、と。こういう部分もやっぱり、高雄さんの愛情ですね。そんな高雄さんが自ら絵コンテを手掛けた回も、近々お届けできると思います。

『アイドルマスター シンデレラガールズ』
▲前回のインタビューでも語られた“キャストの中でキャラが出来上がっている”という雰囲気を強く感じられる寄せ書き。

――なるほど。楽曲に関して言うと、先日解禁されたBlu-ray&DVDの『完全生産限定版』には、ボーカルCDが特典として封入されてるそうですが。

鳥羽:特典CD自体は前の『アイドルマスター』の時からやっているんですけど、今回は346プロダクションというくくりで構成しています。第1巻の特典では1曲目が高垣楓と川島瑞樹による新曲、2・3曲目が凛や卯月の新録曲……というように、シンデレラプロジェクト以外の子たちの曲をお聞かせしつつ、シンデレラプロジェクトの子たちは持ち歌を入れ替えて、改めてその子に合わせてリアレンジ・新録をした曲もお聞かせします。

『アイドルマスター シンデレラガールズ』 『アイドルマスター シンデレラガールズ』

――第1巻では、凛が卯月の持ち歌である『S(mile)ING!』を、卯月がみりあの持ち歌『Romantic Now』を、それぞれリアレンジ版で歌うという構成ですね。

鳥羽:はい。この“346Pro IDOL selection”は、シリーズとして続けていく予定で、もちろん巻ごとに違う内容のものをつけようと思っています。あと、本編のBlu-rayに加えて、PS3用の『グラビアフォーユー!(G4U!)』を同梱したパックも同時発売される予定です。そちらはゲーム取り扱い店での販売になりますが、チェックしていただけると嬉しいですね。

『アイドルマスター シンデレラガールズ』
▲PS3でプレイできるゲームがセットとなった、『TVアニメ アイドルマスター シンデレラガールズ G4U!パック VOL.1』。

――では最後に、今後の展開についてお聞かせいただけますか? ファンとしてはやはり、今後のストーリー展開や、どんなアイドルたちが出てくるのかを知りたいところですが……。

鳥羽:どんなアイドルが登場するかは、見てのお楽しみで(笑)。そして、第4話からはシンデレラプロジェクトのメンバーに少しづつ焦点を当てて物語を進めていきます。それぞれを出来る限り丁寧に掘り下げていければと。もちろん、ライブを無事に成功させた卯月、凛、未央がこれからどうなっていくのかも描きます。あのライブの成功が本人の実力なのか、それとも……。

――ビギナーズ・ラックだったのか。

鳥羽:かもしれない。そのあたりもしっかり丁寧に描きつつ、他のシンデレラプロジェクトのメンバーたちについても、じっくり描いていければいいなと思っています。あと、先ほども少しお話ししましたが、シンデレラプロジェクト以外のアイドルたちも物語に関わってきます。ひょっとしたら上条さんや千枝ちゃんのように、アニメで初めて声がつくキャラクターもこの後から出てくるかもしれません。

『アイドルマスター シンデレラガールズ』 『アイドルマスター シンデレラガールズ』

――おお、それは楽しみですね!

鳥羽:これまでずっと原作ゲームを応援してくださってきた方々に、お礼やサプライズをお届けしたいと思っているので、そのあたりも楽しんでいただきたいですね。その一方で、ゲームの『シンデレラガールズ』を遊んだことがないという人も、きっとたくさんいらっしゃると思います。「そういう初見の方にも、ちゃんと楽しんでもらえる作品にしたい」というのは、企画を立ち上げた段階から決めていたことです。なので、初めて見るかたも、これまでのファンのかたも、それぞれが楽しめるフィルムにすべく制作を進めています。どうか最後まで楽しんでいただけると嬉しく思っています。今後とも、『アイドルマスター シンデレラガールズ』を何卒よろしくお願いします。

『アイドルマスター シンデレラガールズ』

 ……と、お届けした鳥羽プロデューサーへのインタビューだが、実は当初“アニプレックス・鳥羽洋典氏×バンダイナムコゲームス・石原章弘氏”というスタイルで行われる予定だった。しかし、インタビュー当日の石原氏は重い風邪でダウンし、お話を聞けなくなってしまっていた。

 そこで、鳥羽プロデューサーへのインタビューの後日、石原プロデューサーへのメールインタビューを行わせていただいた。上記の鳥羽プロデューサーへのインタビューとあわせて、本作に掛ける製作サイドの熱い思いを感じてほしい。

■バンダイナムコゲームス石原章弘氏 メールインタビュー

――アニメの放送が第3話まで終了しました。改めて放送版を観た感想をお聞かせ下さい。

石原:「アイドルの皆が、とにかく可愛い!」というのが最初の感想です。卯月も凛も未央も、346プロの皆がとても生き生きとしているので、サービス開始当初から『アイドルマスター シンデレラガールズ』を応援してくださっているプロデューサーさんも、喜んでくださっているのではないかと思っています。はじめて1話の映像を見たときは、オープニングで踊っている小日向美穂に「うわ~、かわいい」と呟いてしまいました(笑)

 アニメ企画当初、『シンデレラガールズ』には前作の765プロアイドルと比較すると、かなりとんがったアイドルが多いので、彼女たちのかわいさや、存在感をしっかりと描くために、“アイドルたちを取り巻く環境はなるべくリアルに描く”という方向性を定めました。

 1話では舞い落ちる桜と渋谷の街並み、2話では大企業らしい扉やたくさんのアイドルたち、3話ではライブ会場の舞台裏などの描写が非常にリアルで、この物語が“単なる都合のいいおとぎ話”ではなく、現実的な世界観の中で夢を見る女の子たちの物語であることが、アニメを見てくださっている皆様にも伝わるかと思います。これから“卯月たちが皆さんにどのように受け入れていってもらえるのか?”が、とても楽しみです。

『アイドルマスター シンデレラガールズ』

――原作であるソーシャルゲームの開発から関わっている石原氏ですが、現在のプレイヤーからの反響についてはどのように感じていらっしゃいますか?

石原:アニメ化を企画するにあたり、ゲームファンだけでなく新規ファンの方にも喜んでもらえるアニメにしたいと思っていたので、大変嬉しい反響です。プロデューサーに関しては、何度かオーディションを開催したのですが、武内くんの声を聞いた時すぐに「この人がいいです」と言ったことを覚えています。説得力のある声が、プロデューサーというキャラクターにしっかりと個性を与えてくれていて、「うまくはまったな」と思えるところも多いです。

 ゲームから応援してくださっているプロデューサーさんからも好評のようなので、この反響に甘えることなく、ゲーム側でもアニメを盛り上げる施策をしっかりと行いながら、アニメ+ゲームで『シンデレラガールズ』の世界の魔法にかかってもらえるように、頑張りたいと思います。

――アニメのBlu-ray/DVDにあわせて、『G4U!パック』も発表されました。『G4U!パック』の見どころや楽しめるポイントをお聞かせください。

 『G4U!』は前作の『アイドルマスター』でもシリーズ化したのですが、アイドルとの濃密な時間というのはアニメでもゲームでも体験できない時間なので、ぜひ一度体験して頂ければと思います。“アニメの完全生産限定版+PS3のソフト”という構成だと考えれば、お値段もお得ですので、予約をぜひ!

――『シンデレラガールズ』では、前作『アイドルマスター』以上にゲームとアニメの連携が密に取られています。この戦略についての狙いはどのようなところにあるのでしょうか?

石原:まず、ゲームとアニメの両方を楽しむことで、“たくさんの点をつないでいくと絵が現れるように、世界が広がっていく”体験をしてほしいと思いました。さらに言えば、ゲームとアニメだけなくラジオを聞いたり、イベントに参加したり、多面的にコンテンツを楽しむことで、同じ感動を共有できる人が増えると思うんです。

 僕は“アニメの楽しみ方”は、もう“1人で楽しむ”ものではないと思っています。アニメは放送開始後、その感想をTwitterで書き込んだり、学校で友達と話をしたり、共有体験をニコニコ動画のコメントという形で感じたりと“皆で楽しむもの”へと変化してきていると思います。

 感動を共有できる人が増えることは、アニメの盛り上がりにも直結すると思っています。ですので、今後もシンデレラガールズを多面的に楽しんでもらえるよう、連携を取っていこうと思います。

『アイドルマスター シンデレラガールズ』

――ゲーム/アニメそれぞれの『シンデレラガールズ』について、今後の展開をお聞かせください。

 すでに開始していることではありますが、アニメファンのかたに向けた“NO MAKE”というアニメのサイドストーリーが、ゲーム内コンテンツとして配信中なので、ゲームも楽しんでもらえればと思います。また、2話でやりましたが“アニメに音声付きで初登場したキャラは直後にゲームでも音声を反映させる”など、よりアニメを楽しめるようなゲームファンに向けた施策は、時々あります(笑)。

――最後に、ファンの方々へのメッセージをお願します。

石原:アニメ放映直後から、大変好意的なメッセージをたくさん頂けました。しかしスタッフ一同、喜びもありましたが、より一層身が引き締まる思いでした。皆さんの期待に応えるため、「これから、どこまで良質なものを提供できるのか?」という思いでいっぱいとなり、アニメチームも、ゲームチームも、イベントチームも、役者一同も、考えられないくらいの愛情と時間を、現在も注ぎ込んでいます。

 “熱は伝わる”というのは石原個人のポリシーです。「『アイドルマスター』は10周年目でも、まだまだ元気です!」というところを、多くのプロデューサーさんたちに感じてもらえればと思います。スタッフ一同、皆さんの応援の言葉が日々の励みになります。応援、よろしくお願いいたします。

『アイドルマスター シンデレラガールズ』 『アイドルマスター シンデレラガールズ』
『アイドルマスター シンデレラガールズ』

(C)BANDAI NAMCO Games Inc.
(C)BNGI/PROJECT CINDERELLA

データ

▼『TVアニメ アイドルマスター シンデレラガールズ G4U!パック VOL.1』
■メーカー:バンダイナムコゲームス
■対応機種:PS3
■ジャンル:ETC
■発売日:2015年4月23日
■価格:8,980円+税
▼Blu-ray/DVD『アイドルマスター シンデレラガールズ 1 完全生産限定版』
■メーカー:アニプレックス
■発売日:2015年4月23日
■品番:
 【Blu-ray】ANZX-11901~2
 【DVD】ANZB-11901~2
■価格:
 【Blu-ray】6,800円+税
 【DVD】5,800円+税
▼DVD『アイドルマスター シンデレラガールズ 1 通常版』
■メーカー:アニプレックス
■発売日:2015年4月23日
■品番:ANSB-6801
■価格:4,800円+税
▼『アイドルマスター シンデレラガールズ』
■メーカー:バンダイナムコゲームス
■対応端末:iOS/Android/フィーチャーフォン
■ジャンル:育成/カード
■配信開始日:
 【スマートフォン版】2011年12月16日
 【フィーチャーフォン版】2011年11月28日
■価格:基本無料/アイテム課金

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