LAGRANGE POINT『愛、独裁-SAMURAI-』、大河元気さんインタビュー完全版
LAGRANGE POINTの3枚目のシングル『愛、独裁-SAMURAI-』。ガルスタ2月号に掲載された、大河元気さんのインタビュー完全版をお届け!!
▲シャイ・キラver ジャケット | ▲シャイver ジャケット | ▲キラver ジャケット |
――収録後の感想を、各曲の聴きどころとともにお願いいたします。
今回、全部の楽曲に共通するのは“和風”ということでした。楽曲もいつも以上に斬新で、特に表題曲の『愛、独裁-SAMURAI-』にいたっては、歌詞にすごい言葉が出てきますからね!! 2番のサビで“ミソスープ”と歌い上げましたが、これから先、あんな風にかっこよく“ミソスープ”と言う機会はないんじゃないでしょうか(笑)。また、オケにも刀の音が入っているなど、とにかくかっこいい曲に仕上がっています。僕も完成版を試聴させていただきましたが、想像していたものよりも、とてもステキな楽曲になっていたので、僕自身発売がとても楽しみになりました!
2曲目の『Shoot off』は今までのラグポよりも、さらにアダルティーな面を押し出した1曲になってます。歌詞の意味はわかるんですけれど、僕とはかけ離れている内容だったのでどう表現しようかと悩みました。『ラグポの2人ならイケるか……?』と思ったんですけど、よくよく考えたらこの2人まだ19歳なんですよね(笑)。びっくりはしましたが、ピタゴラスプロダクションの先輩ユニットですので、若い色気よりも“大人の色気”を意識して歌いました。何度も言うようですが、この2人19歳なんですよね、行く末が恐ろしいです(笑)。
3曲目の『ワンセンテンスじゃ、挿入(はい)りきらないよ』はラグポとして、これまでに歌ってきたどの曲よりも一番練習しました!! いつもいただいた曲は何百回と聴き込むようにしているのですが、多分これは4ケタいったんじゃないでしょうか。家に帰ってから寝るまでずーっと曲を流しっぱなしでした。とにかく難しかったの一言に尽きます!
4曲目の『暁方(あかつきがた)に、消ゆ』は“新しいラグポ”ですね。巻き舌を使ったり、がなってみたりと今までにない試みがたくさんありました。シャイが、がなるというのがとても斬新で! 艶っぽさと力強さが感じられる、完成版が楽しみな1曲です。
『カタストロフィ』では『Dear Princess』、『BLACK SWAN』では『イチカバチカ』と今までは『今回のお気に入りはこれ!』という1曲が必ずあったんですが、今回の4曲から選ぶとなると、ちょっと難しいです。なので、今回はちょっと保留にしておいて完成形を聴いてからお気に入りを決めたいと思います!
――今回のヴィジュアル、衣装はいかがですか? また、次に挑戦してみたい衣装などありますか?
第一印象は“キラの手袋が相変わらず足りてない”ですね(笑)。手のひらが半分しか覆えていないですからね、これだと! なんだか道路に手を置いておいてその上をローラーが一気に塗装した感じに見えますもん(笑)。もしくは軍艦巻きにも見えます。というのを踏まえた上でも、すごくかっこいいと思います! この桜模様のロングコートも踊ったときに舞台映えしそうですよね。色味もキレイなので、ターンしたときに翻る感じがすごくかっこいいんじゃないかな。衣装は洋服でありながら、楽曲に合ったような和風テイスト満載でステキだなと思います。僕が着るとしてちょっと不安なのは、足元がヒールなところです。ブーツ自体はとてもかっこいいので、踊る機会があるならば“ヒーラない”でもらえるとうれしいです(笑)。
今まで『カタストロフィ』、『BLACK SWAN』では同じモチーフでお互いに違うデザインの衣装を着ているという感じでしたが、『愛、独裁-SAMURAI-』では同じ衣装の着方違いみたいなデザインなのかなと思いました。帯を中か外に巻いていたり、ボタンを開け閉めしたり……。ただ、トッシーさんには申し訳ないですが、腕まくりに胸元開きと今回もキラの方が通気性は高いかな(笑)。この服が似合うくらいスタイルよかったらいいだろうなぁ、と羨ましい限りです! この2人だったら、普段着にしても違和感なく着こなしてそうです。あとは、初めてピアスが見え隠れするキラですが、おそらくマグネットピアスだと思います(笑)。なんとなくですが、彼は自分の身体に穴を開けるタイプではないかな、と。目元のメイクがいつもとはまた違った雰囲気にもなっているので、そこにも注目ですよ!
今までにアイドルらしいジャケットスタイルやゴシック系、和風と着てきたのでこれの次に挑戦するとしたら、近未来的なものがあってもおもしろいかもしれません。ネオンカラーだったり、光るモチーフがついていたり……。メッシュと近未来的なデザインって似合いそうですよね。欲を言えば、ライヴ映えしそうかなと思って提案してみました! ただそうすると曲がテクノ系という、より難しいものになるのがネックですが……。あと、シャイはピタゴラスプロダクションの社長から“露出NG”ときつく言われていそうなので、今後も露出担当はキラのままだと思います(笑)。
――『愛、独裁-SAMURAI-』のテーマでもある“侍”は剣の達人ですが、ご自身は何の達人だと思いますか? もしくは、こんな達人になりたい、などはありますか?
自分で言うとすれば、プラモデルの達人かな。物を作るということに関して言えば、よっぽどの域に達しているんじゃないかなと思います。たまに『本職間違えたかもなぁ』って思うくらいなので(笑)。市販のものを組み立てることもありますが、一から自分で作ることもありますよ。プラモデルって、市販のものをパチパチ組み立てるだけならそれこそ1~2時間でできるんですけど、こだわって作ろうとするとひと月かかって、フィギュアを一から作るとなると大体ひと月以上かかりますね。これはプラモデルやフィギュアだけでなく、絵を描くときやお芝居をする時なんかも一緒だと思うんですが、“妥協しない”ということが大事になってくるので……。だから作業が進まないんですけど(笑)。もちろん、絶対にどこかで妥協しなきゃいけないことってあるんですが、自分が1番こだわりたいと思ったところは大切にしながら作っています。
あとはいつか、ラグポとマジフォーのフィギュアを作りたいんです。細かい設定画をいただけたらすぐにでも作るんですけど……。ただ、本気でこだわるのでラグポとマジフォーの完成品を見比べたときに、明らかにラグポのフィギュアの方が高いクオリティーで仕上がるかと思います(笑)。ラグポだけで作るとなると、それはそれでシャイとキラに差が生まれそうですけどね。僕はキラはもちろんですが、シャイがすごく好きなので、多分シャイの方が上手く作ろうとする気がします(笑)。いつかガルスタさんの誌面でフィギュア制作企画ができたらいいな~! 動画だと黙々組み立てたり、やすりをかける映像が何時間と続くだけであまりおもしろくないので、ぜひ誌面でお願いします(笑)。
作ろうと思えば1日で一気に完成まで持っていけたりもするんですが、最近はあまり時間がないのもあってこだわって作ることをしなくなってしまいました。今は仕事の方を全力で楽しもうと思います(笑)。プラモデルの達人とは言いましたが、最近は曲を聴き込んだり、練習したりしているときが1番楽しいです! 買ってはいるものの、ゲームも全然プレイしなくなったので、自宅のプレステ3にはラグポのデモCDがずっと入っています(笑)。
――最後に読者へメッセージをお願いします。
僕にとって、ラグポの“緋室キラ”としてみなさんの前に立てるということ以上に幸せなことはないです。ラグポはラグジュリエットの方々がいて初めて存在できるので、どうにかしてご声援に応えられるよう、これからも練習を重ねて、僕なりに音楽をお届けしていきたいと思っています。今作『愛、独裁-SAMURAI-』も、ラグジュリエットのみなさんにお返しできる場かなと思うので、僕からの1つの答えとして聴いてくださるとうれしいです。よろしくおねがいします!!
(C)2014 Rejet / IDEA FACTORY
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