2015年2月2日(月)
どうも。現在2014年のベストアプリを決める“電撃Appアワード2014”が開催中と聞いて立ち上がった、ギミックゲー&パズルゲーが大好きなライター・たけのこです。私が「これだけは紹介したい!」というゲームは『Monument Valley(モニュメント バレー)』! このレビューを読んだら、幻想的な雰囲気と奥深くてアーティスティックなところが魅力の本作をプレイしたくなるはず!!
本作の魅力はズバリ、その世界観です! 本作は、障害のない道だけを進む少女・アイダを導く誘導脱出ゲームです。視覚トリックによる謎解きの奥深さや登場するキャラクター、含みを持たせたストーリー、聴いていて癒されるBGMなど……本作を構成するすべてが魅力であると言ってもよいでしょう。少し絵本のような印象もあり、童話や絵本好きの私は本作の雰囲気をとても気に入っています!
▲こちらはゲーム起動時の画面。絵本の表紙みたいです。 |
そんな本作に登場するステージは、“だまし絵”と呼ばれるトリックアートの特色が強いデザインの遺跡(モニュメント)です。“だまし絵”は、物の形や位置が目の錯覚によって実際とは異なる様子に見える絵のこと。ギミックの発動によって、錯覚による新たな道を開ける点が本作を攻略するうえでもっとも重要なポイントです。何を言っているかわからないと思うので、前置きはこれくらいにして詳しい内容を紹介していきましょう。
▲遺跡は、世界の宮殿や寺院を参考にデザインされているものが多くあります。こちらはステージ選択画面ですが、アラビアン宮殿がモデルになっているのでしょうか? 宮殿をスワイプして回すことで、ステージ選択ができます。 |
まず初めに、アイダが自分でできることを紹介します。
なんとアイダは、走ったりジャンプしたりというアクションが一切できません。この時点で、アイダに対して庇護欲が沸いた人は多いのではないでしょうか? アイダはプレイヤーがいなければ遺跡を脱出することはできないのです。対して、アイダを導くプレイヤーができることはたくさんあります。
まずプレイヤーは画面をタップすることで、向かってほしい場所へアイダを導くことができます。アイダが途中で進めなくなってしまったら遺跡のギミックを操作するなどして、彼女が通れるような道を作ってあげましょう。
ちなみに、大抵の誘導脱出ゲームはキャラクターが勝手に進んだり思うように動かなかったり……ということがあるのですが、本作のアイダちゃんはプレイヤーの指示通りに動き、指示があるまではジッと待ってくれるのでこちらとしても安心して考えられるのがありがたいです(笑)。
▲いかにも怪しいハンドルがついています。これを回してみると……? |
▲先ほどまでかなり高低差があった道が、地続きになりました! ですが、右半分を隠して見ると高低差がまだかなりあります。それなのに地続きになって見える……これが“だまし絵”。すなわち視覚トリックなのです! |
このように、アイダが進む道はプレイヤーによって開かれていきます。他にも、壁についた丸い吸盤のようなものに触れて動かしてみると、遺跡の一部や全体が回転したり移動したりします。遺跡の壁に丸を見かけたらとりあえず触ってみましょう。
▲扉にたどり着くためには、目の前のハシゴと反対にあるハシゴを登らなければなりません。1つ登っただけではアイダが進めないので、丸のついた壁を動かして手助けしてあげましょう。 |
▲アイダが乗ったままでも、壁は動かすことができます。このまま反対側までレッツゴー! |
▲かなりの幅が空いています。板などのアイテムは存在していませんので、何かギミックを使って地続きの道を作らなければなりません。遺跡全体を回転させてみると……。 |
▲あれほど空いていた幅が、一瞬にしてなくなってしまいました! ただ遺跡を回転させただけで、特別なことはしていません。本当は地続きになっていませんが、視覚トリックによって地続きに見えているのです。プレイヤーの見ている光景がそのままアイダの現実なので、これで進むことができます。 |
▲こちらはアイダにも手伝ってもらうギミック。アイダを導いて床にあるオレンジ色のボタンを踏んでもらうと……。 |
▲なんとアイダが壁を歩くように! ギミックの起動によってアイダの歩く道は壁になりました。もとの道に戻る必要がある時は、別の場所のボタンを探して踏む必要があります。 |
アイダが遺跡を脱出するには、プレイヤーの力が必要不可欠だということがわかっていただけたでしょうか。このようなギミックは他にも存在しています。どんなギミックがあってどのような効果を持つのか、それはプレイして確認してみてください!
ステージの難易度が上がるにつれて、当然ながら考える時間が増えていきます。途中で仕掛けが解けなくなった時に、やみくもに画像を回転させたりトーテムを動かしていたのもいい思い出です(笑)。そのやみくもな動作もムダにならず「あ!」とひらめくこともあり、これがこのゲームの楽しいところなんだ! と思いました。
▲こちらは、攻略にかなり苦戦したオススメの遺跡です! もとはただの四角でしたが、展開して飛び出す絵本やおもちゃ箱のような状態になりました。 |
アイダ以外の登場キャラクターとして、アイダの行く手を阻む邪魔者・カラスとアイダに協力してくれる友だち・トーテムの2キャラが、攻略にかかわるキャラとして登場。カラスはアイダに対して攻撃はしませんが、彼女が通ると激しく「カァカァ」と鳴きます。また、道をふさいだりギミックを勝手に起動したりするので本当に邪魔です!
▲大きな口を開けるカラス。アイダを食べようとしているように見えますが、「カァカァ」と鳴くだけで何もしてきませんのでご安心を。ただ、カラスがいる道は通ることができないので、カラスを別の道に誘導しなければなりません。 |
トーテムはあなたが自由に操作できるキャラクターで、アイダを上に乗せることができます。また、他の建築物と同じように丸い部分に触れて動かせるので、トーテムを利用してギミックを起動できるかも……? アイダがいる方向に目が動いているのが、本当にかわいらしいです。
▲右下にトーテムがいるのがわかりますか? こんな嵐の海でも、トーテムはアイダについていきます! 大きな目で彼女を見守ってくれているのでしょう。 |
他にも謎の人物が行く先々で登場し、アイダに何かを語りかけます。この人物のセリフから本作のストーリーをなんとなく感じ取れ、アイダやカラス、トーテムの正体を匂わせるセリフがあります。ストーリーの結末が気になってどんどん進めてしまい、気づいたらすべてクリアしていました……。
▲謎の人物は、アイダに対して冷たい言葉を放ちます。アイダとの関係が気になる人は、ぜひプレイしてください! |
いかがでしたでしょうか? おもしろいと感じてくれた人には、文面では伝えきれない本作の雰囲気とパズルの難しさをぜひ体感してもらいたいです。特に、ギミックを動かした時の効果音やステージの音楽のよさは、聴かないとわからないと思います! 1ステージのプレイ時間もだいたい5~10分ほどなので、手軽に遊ぶことができますよ。アイダがあなたの導きを、遺跡(モニュメント)の中で待っています!
ファン投票で2014年のベストアプリを決める“電撃Appアワード2014”にぜひご投票ください! 対象タイトルは、2014年に皆さんが遊んでおもしろかったと感じたスマホアプリです。2014年以前に配信されたアプリも対象となるので、皆さんが名作だと思うものを教えてください。
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