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2015年1月29日(木)

『GE2 レイジバースト』の水着アリサがチャイナ風な理由は台湾にあった!? TpGSステージで富澤Pが語る

文:皐月誠

 1月28日より台湾にて開催されている“台北國際電玩展(台北ゲームショウ)”。その初日、SCEブースにてPS4/PS Vita『ゴッドイーター2 レイジバースト』のステージイベントが行われた。

 ここではプロデューサーの富澤祐介氏と総合ディレクターの吉村広氏が登壇。新規シナリオが『ゴッドイーター2』のシナリオとほぼ同量であることや、新システム“ブラッドレイジ”の概要、ED曲をMay.J氏が担当することなどを集まったファンに改めて紹介した。

『ゴッドイーター2 レイジバースト』
『ゴッドイーター2 レイジバースト』

 続けて行われたのは、会場のバンダイナムコゲームスブースにてプレイアブル出展されていた中文(繁体字)仕様体験版の実機プレイ。なお、富澤氏は解説に回るため、山本雄太氏が助っ人として参加した。

『ゴッドイーター2 レイジバースト』

 最初にブラッドレイジ発動へ挑戦した吉村氏は、選んだ誓約が1つだったこともあり難なく成功。この場合、攻撃力の上昇は120%に留まるが、それでも高速移動やステップやジャンプのスタミナ無消費など恩恵は大きい。ブラッドレイジ発動に必要な喚起率はミッションを通して累積されるので、強敵と戦う際は喚起率を最大(400%)まで溜め込んでから挑むというのも戦術の1つだ。

 続く山本氏は、提示される誓約を全部盛り込んだ上でのブラッドレイジ発動に挑戦する。しかし、“頭部の結合崩壊”という条件が難しく、立て続けに2度失敗してしまう。吉村氏は残された喚起率を使用して誓約MAXでのブラッドレイジ発動に挑戦。それまでに蓄積されたダメージもあり、3度目の正直とばかりに頭部の結合崩壊を達成した。

 誓約MAX状態でブラッドレイジが発動すると、攻撃力が200%以上まで上昇する。『ゴッドイーター2 レイジバースト』ではアラガミへ与えたダメージの数値が画面上へ表示されるようになったので、通常時との差は一目瞭然だ。『ゴッドイーター2 レイジバースト』が発売された際は、プレイヤー諸氏も誓約MAXでの発動に挑戦してみてほしい。

『ゴッドイーター2 レイジバースト』
『ゴッドイーター2 レイジバースト』

 デモプレイの後、中国語圏の『ゴッドイーター』プレイヤーにとって嬉しい発表が行われた。それは、当初において不可とされていた『ゴッドイーター2(中文版)』から『ゴッドイーター2 レイジバースト(中文版)』へのデータ引き継ぎが可能になったということ。登録している名前によっては文字化けすることがあるものの、引き継ぎ時の再入力で修正可能となっており、その他は問題なく引き継げるとのことだ。

 『ゴッドイーター』シリーズは、体験会などから得たユーザーの意見を多く取り入れることが特徴の1つだが、この引き継ぎ対応も中文版プレイヤーからの熱い声を受けて急きょ実装されたもの。詳しくは、記事の下部に掲載しているインタビューを参照してほしい。

 また、本作のアジア向け限定版についても発表された。この『Asia Exclusive software bundle』パッケージは、同梱の“極東支部支給ヘッドセット”や“白い水着のアリサ”の布タペストリー&ダウンロードコードこそ日本のララビットマーケットにおける特装版と同様だが、その他にカレンダーやトランプなど追加の特典も含まれている模様。台湾ソニーストアでは刻印モデルのPS4本体も発売されるが、こちらについては本体仕様以外は日本ソニーストアにて販売されているものと同様なようだ。日本向け商品については、以前掲載した『ゴッドイーター2 レイジバースト』限定パッケージ紹介記事でも紹介しているので、未見の人は要チェックだ。

『ゴッドイーター2 レイジバースト』

 なお、水着アリサのイラストは背景が“アジアンリゾート”のイメージでデザインされているとのことだが、この製作にあたってはアートディレクターが台湾のリゾート地の写真を参考に描いており、そういった意味において台湾との接点があるらしい。アートディレクターは今回の台北國際電玩展にも参加したがっていたが、スケジュールの都合から実現しなかったという。台湾に上陸できるのは、アートディレクターよりも水着アリサのほうが先になりそうだ。

『ゴッドイーター2 レイジバースト』
▲背景が台湾モチーフと聞くと、水着デザインがチャイナテイストなことも実に納得。
『ゴッドイーター2 レイジバースト』 『ゴッドイーター2 レイジバースト』
▲最後はクイズ大会が行われた。ちなみに“リヴィ・コレット”を中文表記にすると、“莉薇・柯莱特”となる。▲クイズ大会正答者の1人は、ナナのコスプレで来場していた熱心なファンだった。

■ステージ後 富澤P&吉村総合Dインタビュー

――今作は『ゴッドイーター』シリーズとして初のPS4対応となりますが、最新の据え置き機における開発で、新たに実現可能となったことはありますか?

吉村:PS4/PS Vita向けとなったことで言うと、これまでは難しかった完全新規アクションの搭載が可能となりました。まだ我々としてもPS4の性能の底を見ておらず、どこまでできるのかを探している最中なので、まずは各ハードでの最適なパフォーマンスを表現しようと思っています。

――PS4版はSHARE機能に対応していますか?

富澤:基本仕様として、一部を除けば配信できる形となっています。アクションシーンやマルチプレイなど、ブロードキャストを通して見てもらいたいと思っています。

――中文版におけるセーブデータの引き継ぎは、なぜ当初できなかったのでしょうか? また、なぜ可能となったのでしょうか?

吉村:当初、“できない”という形で進めていたのは、仕様が確定していなかったことが要因としてあります。ちゃんとお客さまに満足してもらえる引き継ぎが可能かわからない状況でしたので、“できない”ということにしていました。そこから、皆さまからの要望が富澤に送られて……。

富澤:台湾などアジアのプレイヤーから、引き継ぎ対応を希望する意見がSNSを通して来て、それに“できない”と返答したところ、大変多くの強い意見をいただきまして、そこから再検討した……といういきさつがあります。

吉村:ローカライズを担当してる陳さんからも、「引き継ぎを必ず実現してくれ!」という熱い件をいただきました(笑)。そして仕様が固まってきた中、「やれるかどうかはわからないけど、やってみよう」ということになっていきました。

――日本語版と中文版でのマルチプレイは可能なのでしょうか?

富澤:中文版の引き継ぎには対応しましたが、日本語版と中文版のマルチプレイについては変わらず非対応となっています。

――中文版の特典DLCは完全限定なのでしょうか?

富澤:特典DLCは日本語版も中文版も同様となっていて、期日は未定ですが、後日すべてを一般開放する予定です。

――日本ではプレイヤーからの意見を募集するイベントがたびたび設けられていましたが、中国語圏で今後そのようなイベントを行う予定はありますか?

吉村:僕はやりたいです。

富澤:台湾における『GE2』発売後のイベントでは非常に多くのかたに来ていただいて、そこで中文版のご希望をたくさんをいただいたことから中文版『GE2 レイジバースト』も実現しました。『GE2 レイジバースト』の後も、僕たちだけの力ではなかなか開催するには難しいところがあるので、皆で力を合わせてアジアでどう盛り上げていくかを考えて実現させていきたいと思います。個人的には、強く希望しています。

 まだ台湾やアジアにおける『GE』のアプローチはこれからだと思っています。Web上でのコミュニティ作りについても、長い目で着手する必要を感じています。

――先日、ヨーロッパにおいてバンダイナムコゲームスから“RAGE BURST”の商標登録が出願されました。欧米版を出す予定があるのでしょうか?

富澤:欧米における展開に関しては未定となっています。

(C)BANDAI NAMCO Games Inc.

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