2015年1月30日(金)
1月28日より台湾にて開催されている“台北國際電玩展(台北ゲームショウ)”。その2日目、SCEブースにてPS4/PS3/PS Vita『ワンピース 海賊無双3』のステージイベントが行われた。
開幕直後、『ワンピース』の代表的な楽曲『ウィーアー!』のイントロから登場したのはきただにひろし氏。もはや世界的におなじみとなった最初期の主題歌を歌い上げ、会場の空気を一気に盛り上げた。
次に登壇したのは、コーエーテクモゲームス・鯉沼久史プロデューサーとバンダイナムコゲームス・佐々木夕介プロデューサー。両氏によるスライド&プロモーション動画による基本情報の紹介を経て、パートは台北ゲームショウ恒例となっている実機プレイの披露へと進む。ここでの使用キャラクターは、観客から上がった黄色い歓声に応えてトラファルガー・ローが選択された。
ロード中に話題となったのは、各位が好きな原作シーンについて。きただにさんが好きな名シーンは、シャンクスから麦わら帽子を託されたルフィが海賊王となることを決意する場面とのこと。TVアニメ版のDVDでその箇所を見るたび、大いに涙をこぼしてしまうらしい。佐々木さんが好きなシーンは、“ルフィたちが強くなった”という実感を得られる魚人島におけるエピソードだという。
実機プレイに使用したROMは、昨年末ごろの日本国内イベントに出展された試遊版であり、開発中の最新版とは異なる部分も少なからず存在する。しかしアクションの迫力や『無双』シリーズならではの爽快感は充分に伝わってくるクオリティで、ゾロとの“キズナラッシュ”や新技“インジェクションショット”が発動するごとに観衆から声が上がっていた。
中文版の発売時期(5月)発表を経て、クライマックスを飾ったのはきただに氏による『ウィーゴー!』の熱唱。ミニライブ、実機プレイ、重大発表が続けざまに行われたステージは、最高潮の盛り上がりの中で幕を下ろした。
――『海賊無双』は原作に忠実な追体験が、『海賊無双3』はオリジナルストーリーが特徴となっていました。本作は再び原作の追体験を重視しているとのことですが、旧作とはどのように異なるのでしょうか?
鯉沼:『海賊無双』では、原作シチュエーションを再現するための無双的でないステージについて、ユーザーから「期待していたものと違った」という意見を受けました。『海賊無双2』で完全に無双ゲームとしたところ、「無双ステージで原作追体験をしたい」という要望を受けたので、「無双のシステムを使って『海賊無双』を超える原作追体験を作ろう」と思いました。PS4用として最高の無双を目指して製作を進めていて、前作から2年も間が開いたのはそこに理由があります。
――原作で未完結のストーリーはどのように締めくくられるのでしょうか?
佐々木:細かいところはまだ話せないのですが、サボの登場がありますので、それを踏まえて期待していただければと思います。
――『ワンピース』は劇場アニメもありますが、映画オリジナルキャラクターは登場しますか?
鯉沼:いろいろな都合上、映画オリジナルのキャラクターは本作に登場しません。
――『海賊無双』ではいくつか収録されていないエピソードがありました。本作ではどこまで補完されるのでしょうか?
鯉沼:少なくともシャンクスとの別れやウソップとの出会いはあります。
佐々木:その他はまだ明かせませんので、今後の情報に期待してください。なお、前作のNPCがPCに格上げされている場合もあるので、ファンのかたにはそこも期待していただきたいです。
――キャラクター成長システムはどのようなスタイルですか?
鯉沼:『ワンピース』ファンが気軽に遊んでいただけるよう、難しいシステムは避けました。本作におけるキャラクターの成長は、普通に遊んでいれば成長していくシステム、コレクションを揃えると成長していくシステム、オリジナルのゲームモードで条件を満たすと成長していくシステム、この3つを軸として構成されています。
――各プラットフォームによって、表現の変化や差異はありますか?
鯉沼:PS3/PS Vita版は、前作以上になっているかなと思います。PS4については、昨年末の国内プレイアブル版ぐらいの敵数とビジュアルを最低限として、製品版ではそれ以上になります。
――今回、マルチプレイはありますか?
鯉沼:基本的には前作と同様の協力プレイがあります。ちなみに『戦国無双』シリーズのパートナーシステムとは違い、キズナラッシュはマルチプレイと関係のないシステムになっています。また、PS4版ではバンダイナムコゲームスさんの尽力をいただき、SHAREプレイが可能となっています。
――SHAREプレイにおける、視聴者参加のシステムは実装されますか?
鯉沼:(苦笑)調整中です。今は応えられない状況です。
――本作仕様の限定版PS4を発売する予定はありますか?
鯉沼:(苦笑)発表できない部分がありますので、ノーコメントとさせていただきます。
――台湾における『ワンピース』の人気を壇上から感じて、いかがでしたか?
佐々木:特にローの人気が高かったですね。現地の“ワンピース展”も大好評のうちに終了しましたので、ワンピース人気が広がっていることは直に感じています。ゲームに対する熱さも上がっているので、これからアジアのユーザーに向けていいものを送っていかなければ……と思いました。
鯉沼:欧州でも人気が上がっていますね。
佐々木:日本では、特にサボの人気が上がっています。
鯉沼:アニメでは「まさかこの声優さんを使ってくるか!」と思いました。
佐々木:古谷徹さんですね。
鯉沼:私は『ガンダム無双』をやらせていただきましたので(笑)。
佐々木:僕も『聖闘士星矢 ブレイブ・ソルジャーズ』をやらせていただきましたので(笑)。
※古谷徹氏は、『機動戦士ガンダム』シリーズにアムロ・レイ、『聖闘士星矢』シリーズに天馬星座の星矢として出演。
開発:コーエーテクモゲームス
(C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション (C)BANDAI NAMCO Games Inc.
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