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2015年2月1日(日)

『XI[sai]』17年ぶりに杉山流が復活。名作3Dパズルゲーム誕生の裏話【闘会議2015】

文:ごえモン

 本日2月1日に幕張メッセで開催された“闘会議2015”。イベント内でSCEが配信した番組“SCE JAPANスタジオチャンネル 二日間ぶっ通しで出張生放送!”に『XI[sai]』シリーズの開発を手掛けたShiftの代表取締役・杉山雄一さんが出演し、当時の思い出が語られた。

『XI[sai]』

■大学在学中に開発・発売した名作3Dパズルゲーム

 1998年6月18日に発売された3Dアクションパズルゲーム『XI[sai]』は、SCEのゲームクリエイター発掘プロジェクト“ゲームやろうぜ!”から生まれた作品。杉山さんは大学在学中(慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス(SFC))に“ゲームやろうぜ!”へと参加した。

『XI[sai]』
▲TVの取材を受けている当時の杉山さん。

 同じゼミの同級生が集まり、たったの4人で作り上げられた『XI[sai]』。杉山さんは、生みの苦しみもあったが、開発中はスタッフ間でスコアを競い合ったりしながら、楽しいまま発売まで至ったと思い出を振り返った。

 そんな杉山さんはもともとパズルゲームが好きで、『テトリス』や『ぷよぷよ』などをプレイしていたそうだ。3Dのサイコロを使ったパズルゲームというアイデアは、プレイステーションなので3Dを使いたいというコンセプトに、サイコロという立方体がマッチしたから。また、サイコロを誰もが知っていることが重要だったと語った。

『XI[sai]』
▲東京ゲームショウで開発スタッフたちがそれぞれの流派で対戦をした時の様子。杉山さんはもちろん杉山流を披露。

 杉山さんは、ユーザーがパズルに期待することは新しさであるとコメント。『XI[sai]』は3作品が発売されているが、続編を出すとどうしても付け足しになり、次第に複雑になってしまうのが悩みどころだったという。

■小悪魔・アクイ誕生秘話

 続いて、当時のSCEとの関係性の話題に。“ゲームやろうぜ!”の作品をプレゼンする際に、最初は分厚い企画書を書いてSCEに提出していた杉山さん。しかし、SCEの担当者はパラパラと見てすぐにNGが出たそうだ。そんなことが続き、次第に本質だけを書いたペラ1の企画書になっていった。

 その時の企画名が『パラダイス』で、後の『XI[sai]』。企画書に加えて、ダンボールに線を引き、その上でサイコロを転がしながらプレゼンすると、「おもしろいじゃん!」と好評だったという。そこから1年を経て本制作へ、その後もう1年をかけて発売へと至った。杉山さんとしては『XI[sai]』は二番手の企画で、本命のほうは採用されなかったそうだ。

『XI[sai]』

 ちなみに、杉山さんに企画のプレゼンを受けたのはSCEの小谷さん。杉山さんが実際に転がすサイコロを見た小谷さんは、「サイコロの上にキャラクターを乗せよう」と提案したという。それが、アクイというキャラクターの誕生経緯だった。小谷さんはもともと教師をされていたそうで、杉山さんは現役の大学生。教師と生徒のような関係性で、まるで教室のような開発現場だったと振り返っていた。

『XI[sai]』

 当時、アクイのデザインは杉山さん自身が担当していたそうだが、どうもこれじゃないと悩み、“ゲームやろうぜ!”のクリエイターの中からデザインを公募したという。その中のデザインが、かわいくてちょこまかしており、『XI[sai]』の世界観にも合っていたということで、採用されたそうだ。ちなみに声を担当しているのは当時の男性ディレクターで、デザインを担当したのは出浦美和さん。後に、Shiftが開発した『フリーダムウォーズ』のプロパくんをデザインした。

■実機プレイで杉山流を披露

 『XI[sai]』の実機プレイコーナーでは、当時CMで話題になった消し方“杉山流”が披露されることに。杉山さんはステージ上で1の目をちゃくちゃくと作っていき、半分ほど1で埋めたところで一気に6に変えてチェインさせていく。17年ぶりのプレイとは思えない腕前に生放送の視聴者たちも感動!

『XI[sai]』
▲杉山さんが、サイコロを転がす時の音と消す時の音で気持ちよさを演出していると解説していた。
『XI[sai]』
『XI[sai]』
『XI[sai]』

 杉山さん自身も「久しぶりにやりましたけど、おもしろいっすわ!」と興奮した様子だった。すでに新しいパズルゲームをいろいろと考えている最中ということなのだが、「最新機種でも『XI[sai]』をやれたらいいですね」という思いもあるようなので、いつの日か、次世代機で『XI[sai]』のような作品が登場することに期待したい。

 ちなみに杉山さんによると、『XI[sai]』の基本的なコツは1の後ろは6、2の後ろは5と、足して7になるサイコロの基本をまずは覚えることだという。そうすると、次第に見えないところが見えるようになってくるそうだ。それが、3Dゲームの醍醐味だと語っていた。

『XI[sai]』
▲『XI[sai]』シリーズは、初代と『JUMBO』がゲームアーカイブスで配信中だ。
『XI[sai]』
▲Shiftが開発を手掛けた『ゴッドイーター2 レイジバースト』が2月19日に発売される。
『XI[sai]』

■“闘会議2015”開催概要
【開催日】
2015年1月31日~2月1日
【時間】
1月31日 10:00~18:00(最終入場17:30)
2月1日 10:00~17:00(最終入場16:30)
【会場】
幕張メッセ国際展示場4~7ホール
【入場券】
1日券:前売1,000円/当日1,500円
通し券:前売1,500円
優先入場券:1日券1,200円/通し券1,700円

(C)1998 Sony Computer Entertainment Inc.

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