2015年2月23日(月)
スクウェア・エニックスより2月26日に発売されるPS4/PS3用ソフト『ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城』は、歴代の『ドラゴンクエスト』キャラクターが登場することでおなじみの最新作だ。
本作に登場するクリフト(『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』より)を演じる声優・緑川光さんに、発売日よりひと足先に『ドラゴンクエストヒーローズ』をプレイしてもらい、動画撮影を実施。緑川さんには、ドラゴン、ギガンテス、キングレオといった巨大ボスとの戦闘に挑戦してもらった。
▲緑川光さん(クリフト役)。 |
→クリフト役・緑川光さんの『ドラゴンクエストヒーローズ』実況プレイ動画はこちら!
自身も大の『ドラゴンクエスト』ファンであるという緑川さんに撮影終了後、インタビューを敢行。実際に巨大ボスと戦った感想から好きな『ドラゴンクエスト』シリーズまで、緑川さんの熱い想いを聞いてみた。
――緑川さんは『CDシアター ドラゴンクエスト』でロトとテリーを演じられていましたが、『ドラゴンクエストヒーローズ』でクリフト役のオファーが来た時どう思いましたか?
緑川光さん:正直『ドラゴンクエストヒーローズ』が発売されるという情報を耳にした時、そういえば自分もいろいろと『ドラゴンクエスト』に携わってきたなと思い出していました。
ですが、年月も経過しているし、キャストが変更されることも多少考えていたので、1人のファンとしてゲームを楽しみにしていました。そんな中、クリフト役のオファーをいただきまして、「ク、クリフト? 知っているけどなんでこんなに印象がないんだろう」と考えたら、過去に頑張って進めたデータを間違えて消去してしまう事故があって、自分の中で『ドラゴンクエストIV』の記憶は封印されていたんですよね(笑)。
▲クリフト。プレイアブルキャラクターの1人として、『ドラゴンクエストヒーローズ』に登場する。 |
よく考えるとこんなに大きな作品で、また『DQIV』とのかかわりを持てたことって、逆に運命なのかなって思いましたね。もしテリーでオファーされていたら、以前演じていたこともあって守りに入った演技をしていたかもしれません。当時より声に深みも出てきましたし、皆のイメージを壊さないようにというプレッシャーを感じていたかもしれません。
その分、クリフトはイチから演じられると思いました。台本をいただいて読んでいたんですけど、ムービーパートではほとんどあたふたしているんですよね(笑)。“とくぎ”や“呪文”を繰り出すところはかっこよくて「ギャップがあって、これは難しいな」と思ったんですけど、久しぶりに三枚目的なキャラクターを演じられたので、すごくうれしかったです。
▲クリフトだけが味方の防御力を上げる呪文“スクルト”を使える。 |
でも、クリフトって昔からずっと応援してくれる人がいるくらいの人気キャラクターじゃないですか。そういう人たちの期待は裏切りたくないですし、何より自分がゲームをプレイしてクリフトを使った時に「いい芝居ができたな」って思ったうえで使いたいんです。そういういろいろな想いがごちゃまぜになって、いい芝居ができたなと思いますね。
――そんな緑川さんの熱演が光るクリフトですが、必殺技“ザラキーマ”の演出もおもしろいですよね。ひと足先にプレイしてみていかがでしたか?
ああいう感じのクリフトを求めている人がいるっていうのは、自分でもリサーチして知っていました。スクエニさんがよくあれをやったなっていう(笑)。ファンは絶対喜ぶんですけど、逆に大丈夫なのかなと心配してしまいました。何よりも、“あれ”を公式自らがやってくれる懐の深さにうれしくなりましたね。
▲『DQ』ファンにはおなじみの“きかない”ザラキを連発するクリフト。 |
▲本作の“ザラキーマ”は、ザラキの失敗に激怒するクリフトが怒りを力に変えて相手に大ダメージを与えるというもの。 |
――ファンならニヤりとできる演出ですよね。ちなみにクリフト以外にもたくさんのキャラクターをプレイしていただきましたが、その中で特にお気に入りのキャラクターは誰ですか?
アリーナです。やっぱりクリフトといえばアリーナなので、ときめきますよね。一挙手一投足に惹かれます。
――奇遇ですね。私もアリーナが好きです! 発売後はどんなパーティを組んでみたいですか?
まだ動画などで確認できていないキャラクターを動かしてみたいですね。それでもやっぱり姫さま(アリーナ)は外しにくいなあ……クリフトと2人で1セットみたいなところがあるので。
――突き進むアリーナの後を追いかけるクリフトっていう図はお決まりですよね。緑川さんはご自身が演じられたキャラクターを寵愛されるイメージがあるのですが、クリフトはやっぱりパーティに固定で入れますか?
もちろん入れますね。レベルがマックスになったら変えるかもしれないです(笑)。
――やはりですか(笑)。主人公のアクトかメーアは固定なので、残り1枠はどうされますか?
残りの1枠はローテーションですかね。いろいろ入れ変えていきたいです。
――なるほど。ここだけの話、アリーナ以外に気になる女性キャラクターはいますか?
いないですね。姫さまが一番です。
――何だか本当にクリフトみたいですね(笑)。収録中に戦った巨大ボスのドラゴン、ギガンテス、キングレオはいかがでしたか?
『ドラゴンクエストヒーローズ』は前々から気になっていたので、プレイ動画をチェックしていました。実際にプレイするとコントローラーから振動が伝わってきますし、やっぱり臨場感が違いますね。できたら大画面でPS4版をプレイしてほしいです。とても細かく作られていて、モンスターの皮膚の質感まで感じられますよ。
▲プレイヤーが一番初めに戦うことになる巨大ボスのドラゴン。 |
▲巨大ボスの中でも圧倒的大きさのギガンテス。 |
▲緑川さんが恐怖するのも納得の表情……。 |
▲キングレオ戦で大ピンチ。戦いの結果は動画で確認しよう! |
ちなみに、僕は『ドラゴンクエストヒーローズ』のために『PS4 ドラゴンクエストメタルスライムエディション』を買いました(笑)。
――さすがです(笑)。ゲームに登場するかは別として、緑川さんが戦ってみたいモンスターはいますか?
『DQIII』のゾーマですかね。『CDシアター ドラゴンクエスト』でロトを演じたのですが、大好きな『DQ』の主役をやれたということで、ラストバトルからエンディングにかけては何度も聴き直しました。楽曲も秀逸で、もう一度あのシーンを堪能したいです。
――ゾーマはすごく思い出深い敵なんですね。逆に絶対に戦いたくないモンスターはいますか?
そうですね……キングレオでも結構拒絶反応が出ていたので(笑)。でも、強大な敵を打ち破った時の満足感は格別だと思いますので、どんなモンスターでも大丈夫です!
――一番最初に遊んだ『DQ』は『I』とのことですが、当時の思い出を教えてください。
初RPGでしたね。もちろん、復活の呪文の書き写しはやりましたよ。「これは“ぬ”なのか、“め”なのか、ちょっとわからないな」っていう思い出も……(笑)。
『II』からはワード数が増えたので、余計わからなくなりましたね。これはしっかりメモをとらないと、ということになり、前から読んで、後ろから読んで、安心できないからもう一度確認してデータをとりましたよ。それでも間違っていることがあって……。結構あれから年月も経ったんですけど、いまだにトラウマですね(笑)。でも、いい思い出です。
――当時プレイしたゲームの思い出って色濃く残りますよね。緑川さんが一番好きな『DQ』シリーズを教えてください。
『III』ですね。ちょうど発売時期に上京しました。それまでは家で親に怒られながらプレイしていましたから(笑)。1人暮らしをするようになって尋常じゃないくらい遊びましたね。
正座してプレイして足が痺れたので、あぐらでプレイして、まだまだやりたいから立ち上がってプレイして、眠くなるんですけど布団でプレイして……結構やばいですね(笑)。家族と離れたけど、『DQ』のお陰で寂しさもあまり感じませんでした。
――非常に親近感が湧きます(笑)。『III』は相当やり込まれたんですね。
そうですね。後に『CDシアター ドラゴンクエスト』で主役のロトを演じることにもなりましたし、思い出深い作品です。“ギガデイン”を台詞で唱えた時なんか目まいがしましたよ(笑)。
――これはCDを探さなくては! ちなみにシリーズ中、もっとも好きなキャラクターは誰ですか?
『III』のロトです。特に僕ぐらいの年代の人にとって、ロトは特別な存在でしたからね。ロトを演じられたのは鼻が高かったです。
――男のあこがれですね。『DQ』は主人公の名前を変更できますが、緑川さんはどういう名前をつけていました?
普通に“ひかる”ってつけていましたね(笑)。
――そういえば『DQV』でキラーパンサーの名前をすごく悩みました……。『V』といえば人生の選択を迫られるシーンがありますが、緑川さんはビアンカ、フローラ、デボラのうち誰を選びました?
ビアンカです。ずっと一緒にいたのに、いきなり別れるなんてできないですよ。ぽっと出のフローラにはいかないぞっていう(笑)。
――フローラはイオナズンを覚えますしあとあと強くなるのですが、なかなか選びづらいですよね(笑)。イオナズンといえば、緑川さんが好きな呪文、使ってみたい呪文はありますか?
ネタ的な意味でも“パルプンテ”は使ってみたいですね。何が起こるかわからないし、名前がかわいいのもお気に入りです。
――ルーラとかではなく“パルプンテ”ですか! ゲーム中でも“パルプンテ”を使われますか?
結構使いますよ(笑)。
――あのドキドキ感がたまりませんよね(笑)。最後に発売を楽しみにしている人に向けてメッセージをお願いします。
まだ購入しようか迷っている人は買ってください(笑)。きっと期待を裏切らない作品ですし、プレイしてくれる人が増えるほど盛り上がっていくと思います。そうやって購入してくれる人が多くなれば、ユーザ―をもっと楽しませようと頑張ってくれるのが開発さんだと思っています。少しでも『ドラゴンクエストヒーローズ』が長く続いてほしいし、おもしろくなってほしいので、皆で応援していきましょう。
そして、きっとおもしろいと思うのでプレイしたら友人に広めてみてください。リスクはないです(笑)。プレイして「ちょっと……」と、思ったものは勧めづらいのですが、僕はこれを遊ぶためにPS4を買ったほどです。いろいろとゲームをプレイしてきましたが、大当たりだと思うので、ぜひ買って遊んでみてください! アクションが苦手という方にもオススメです。
『ドラゴンクエストヒーローズ』でクリフトを演じた緑川光さんの直筆サイン色紙を抽選で3名様にプレゼント。希望者は、記事や動画の感想を添えて下記のフォームから応募してください。締め切りは2015年3月5日23:59。
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