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2015年2月23日(月)

『ChaosTCG』新ブースター『世界と世界の真ん中で』のカードだけでデッキを作ってみた。レシピも紹介!

文:ファイ

 こんにちは、TCG担当のファイです。ブシロードが展開しているトレーディングカードゲーム『ChaosTCG』の新作ブースター『世界と世界の真ん中で & 運命線上のφ』が2月20日に発売となりました。

『ChaosTCG』

 今回はトライアルデッキの発売がないため、ブースターパックのカードのみでデッキを組まなければなりません。ネオスタンダード環境でデッキを作ろうとすると、同OSの前作エクストラブースター『Magical Charming!』に収録されているカードも使いたいところです。

 しかし「最新のブースターのカードだけで……」や「この作品が好きだから……」という人は多いのではないでしょうか。この記事では、新ブースターの2つの作品のうち、『世界と世界の真ん中で』のカードだけを使ったデッキ作りをご紹介します。少ないカードプールでも、しっかり作れる作品単デッキ作りの参考になればと思います。

■デッキ構築その1:まずはパートナーカードを決める

 では、さっそくデッキを組んでいきましょう。僕がデッキを作る際は、枚数を気にせずに「このカードを使いたい」と思ったカードをもりもり詰め込みます。その後、枚数を調整する方法でいつも作っているので、今回も同様の手法で構築していくことにします。

 『ChaosTCG』では、まず“俺の嫁”となるパートナーカードを選ばなければなりません。今回、僕が選んだパートナーは《心優しき少女「近江 小々路」》で、理由は後述するこのカードに関連するギミックがおもしろそうだったからです。

『ChaosTCG』 『ChaosTCG』
▲《心優しき少女「近江 小々路」》▲《新鮮なパジャマ姿『近江 小々路』》

 エクストラデッキの《新鮮なパジャマ姿『近江 小々路』》を裏から表にすることで効果が発動するのですが、同名カードは4枚までしかデッキに入れられないため、普通に考えると1ゲーム中に4回しか使えません。

 しかし、《新鮮なパジャマ姿『近江 小々路』》の能力は、エクストラデッキにある表の同名カードを裏にできるので、結果として何回でも能力を使えます。この何回でもエクストラブースターのカードを使えるギミックはエクストラブースター『ハロー・レディ!』の《ハロー起動》でもありましたが、今回とは少々異なる運用方法でした。なので「これはきっとおもしろいに違いない!」と思い、採用することにしました。

 では、この《心優しき少女「近江 小々路」》をパートナーにしてデッキを組んでいきましょう。

■デッキ構築その2:入れたいギミックを決める

 『世界と世界の中心で』のもう1つの大きなギミック、それが《鍵》と《天球儀》です。エクストラデッキの《天球儀》は、イベントカードの《鍵》の効果でしか表にできませんが、表にすれば強力な効果を発揮し続けます。

『ChaosTCG』 『ChaosTCG』
▲《鍵》▲《天球儀》

 このギミックは原作を基にした効果ですので、せっかくですから取り入れたいですよね。《天球儀》はデッキに1枚しか入れられないので、これだけ1枚にしてあとは4枚ずつデッキに投入します。

 ちなみに『ChaosTCG』のデッキ分配はキャラ30枚、セットとイベントで20枚くらいがちょうどいいと言われています。実際、トライアルデッキもそのくらいの割合になっているのが多いです。まずは、とんがったデッキよりも平均的なデッキを目指してカードを投入していきましょう。

■デッキ構築その3:アタッカーを決める

 パートナー以外のキャラとなるフレンドは、攻撃役とサポート役をバランスよく入れると効果的です。まずはアタッカーを探していきます。最初のポイントは、能力として特定のキャラを参照する効果を持っていること。パートナーは“近江 小々路”ですので、このキャラを参照する効果を持つ《誕生日のお祝い「近江 莉理」》との相性はよさそうですね。

 また、このタイトルに限ったことではありませんが“フレンド2体を手札に戻すコストの乱入で登場可能な貫通を持っているキャラ”はどのデッキとの相性もよいものです。他のタイトルだと、『アイドルマスター ワンフォーオール』なら《トップオブトップ「玲音」》がそれにあたります。このタイトルにも《鍵屋の「鍵屋」》がいるので、こちらも採用しましょう。

『ChaosTCG』 『ChaosTCG』
▲《誕生日のお祝い「近江 莉理」》▲《鍵屋の「鍵屋」》

 『ChaosTCG』ではネーム(「」でくくられた名前の部分)が同じキャラは同時にアリーナに出せませんので、2種類では毎ゲーム両者を登場できるか怪しいです。そこで、もう少しアタッカーを増やしていきます。攻撃力が高く、できれば“貫通”や“先制攻撃”をもともと持っているとベストです。効果でそれらを得ることができてもいいでしょう。

 カードプールを見ると結構います。《後には引けない恩返し「月舘 美紀」》、《勉強会「朱音 遥」》、《生徒会長の代名詞「桜庭 希」》、《大好きな歌声「三橋 智香」》、《感情の喪失「三橋 智香」》の5枚が候補にあげられました。

 それぞれの効果を見てみると、まず《大好きな歌声「三橋 智香」》は、あまりこのデッキと相性がよくないように思えます。というのも、このキャラはパートナーの《清く澄んだ歌声「白取 愛良」》とあわせて運用するデザインになっているからです。また、《勉強会「朱音 遥」》は“朱音 遥”を多くデッキに入れていれば効果的ですが、現在の所は投入なし。“貫通”も持っていないので、いったんこれらは保留にします。

『ChaosTCG』 『ChaosTCG』
▲《後には引けない恩返し「月舘 美紀」》▲《生徒会長の代名詞「桜庭 希」》

 残った3キャラをとりあえず4枚ずつ採用します。『ChaosTCG』のデッキ枚数は50枚ですが、冒頭でも述べたとおり、僕のデッキ構築方法はこの時点での枚数を気にしません。あとで少しずつ減らしていくことにします。さて、これでアタッカーが5キャラになりました。これだけいれば、どれかは引けることでしょう。

■デッキ構築その4:サポート役を決める

 続いて、サポート役のキャラを選んでいきます。具体的にサポート役に求めていることは“攻撃力や耐久力を上昇させる”、“カードをドローする”、“相手のスキルを無効化したり、妨害をしたりする”、“貫通を付与する”です。

 まずは《特別待遇の研究者「朱音 遥」》が目につきます。このキャラは登場時にカードを引きつつ、パートナーがガードキャラになると耐久力を上げてくれます。これ以外はフレンドでは発動しない能力ですが、《いつも一生懸命「高槻 やよい」》が同様の能力で活躍しているのでとりあえず採用。いらないと思ったら削ればいいだけです。

『ChaosTCG』
▲《特別待遇の研究者「朱音 遥」》

 “カードをドローする”効果の代表例に、コストとしてカードを1枚控え室に置くことで2枚引く能力があります。そして、その能力を持つカードは《虹作り「月舘 美紀」》と《エルデシュ訪問「美都場 菜緒」》の2枚があります。

『ChaosTCG』 『ChaosTCG』
▲《虹作り「月舘 美紀」》▲《エルデシュ訪問「美都場 菜緒」》

 『ChaosTCG』では、同じ名前のキャラは場に1体しか登場できません。つまり先に採用した《後には引けない恩返し「月舘 美紀」》は《虹作り「月舘 美紀」》とは同時に場に出られないわけです。両方を採用するならば、枚数を調整する必要がありそうです。

 すでにデッキの枚数は40枚を超えていますが、気にせず追加していきましょう。ここまでで採用したカードプールでは、パートナーに“貫通”を付与する効果が《誕生日のお祝い「近江 莉理」》しかありません。

 “貫通の付与”をフォローするカードを探すと、《相談にのる「弐相 中」》がいました。他の同作品のキャラがアタックすることで、“貫通”を付与しつつパートナーと自身の攻撃力も上がります。パートナーのアタックでも、この効果は誘発されるので頼りになってくれそうです。採用。

『ChaosTCG』
▲《相談にのる「弐相 中」》

■デッキ構築その5:キャラ以外のカードを決める

 続いて、イベントカードとセットカードを選びます。このOSでは、エクストラブースター『Magical Charming!』に収録されている《Magical Charming!》や《秋音ちゃんのお弁当》が強力ですが、今回は『世界と世界の真ん中で』のカードから選ぶ条件です。

 当初のギミックのキーとなる《鍵》はもちろん、登場したキャラを1ターン攻撃できなくする《降りそそぐ音色》、キャラ1体の“貫通”を無効化する《ようこそ、エルデシュへ》は採用したいところです。また、《天球儀》のギミックと相性がいいセットカードの《似合う帽子》も入れておきます。

『ChaosTCG』 『ChaosTCG』
▲《降りそそぐ音色》▲《似合う帽子》

 最後にエクストラデッキのカードを決めましょう。すでに《新鮮なパジャマ姿「近江 小々路」》4枚と《天球儀》1枚で5枚は決定していますので、残りの5枚を決めることになります。

 ここまでで採用してきたカードの能力は、裏のキャラを表にする効果があまり多くありません。そこで、エクストラカードにその役目をはたしてもらうことにします。僕が採用したのは《花嫁修業「月舘 美紀」》と《望みを叶えるために「美都場 菜緒」》をそれぞれ2枚、《距離の解「朱音 遥」》を1枚の合計5枚です。

『ChaosTCG』 『ChaosTCG』
▲《花嫁修業「月舘 美紀」》▲《望みを叶えるために「美都場 菜緒」》

 これらはいずれも登場時に裏のキャラを表にする効果があります。自身も裏なら、1枚で2キャラを表にできます。さらに追加で能力を持っているので、今使いたい能力はどれかをしっかりと見極めたいですね。

■デッキ構築6:枚数を調整する

 さて、デッキのベースはできあがりました。しかし、現状のメインデッキは50枚以上あります。どこかで減らさなければなりませんし、足りない効果のカードがあれば足さなければならないかもしれません。

 ここで抜くカードの候補は、“エクストラカードと関係のないキャラ”や“同じ名前のキャラ”、“そんなに使用することが多くなさそうなイベントカード”です。このあたりは実戦をこなしながら経験と勘で調整していく部分になります。

 「結局そこかよ」と思われてしまいそうですが、『ChaosTCG』は比較的難しいカードゲームです。全国大会の優勝者のデッキレシピをそのまま使っても、はじめたその日に勝利するのは難しいと思います。やはり、自分のプレイスタイルに合った調整をしてこそ、勝利を得られるのではないでしょうか。

 参考までに、僕の調整したデッキを紹介します。

●キャラカード
LoS-046《心優しき少女「近江 小々路」》×4
LoS-050《虹作り「月舘 美紀」》×3
LoS-051《後には引けない恩返し「月舘 美紀」》×3
LoS-054《ほのかに微笑む「白取 愛良」》×3
LoS-055《特別待遇の研究者「朱音 遥」》×4
LoS-059《エルデシュ訪問「美都場 菜緒」》×3
LoS-062《相談に乗る「弐相 中」》×4
LoS-064《生徒会長の代名詞「桜庭 希」》×2
LoS-065《誕生日のお祝い「近江 莉理」》×4
LoS-068《感情の喪失「三橋 智香」》×2
LoS-070《鍵屋の「鍵屋」》×4

●イベントカード
LoS-084《ようこそ、エルデシュへ》×2
LoS-087《降りそそぐ音色》×4
LoS-091《鍵》×4

●セットカード
LoS-094《似合う帽子》×4

●エクストラデッキ
LoS-071《新鮮なパジャマ姿「近江 小々路」》×4
LoS-072《花嫁修業?「月舘 美紀」》×2
LoS-074《距離の解「朱音 遥」》×1
LoS-075《望みを叶えるために「美都場 菜緒」》×1
LoS-081《打ち解けた二人 「美都場 菜緒」&「月舘 美紀」》×1
LoS-083《天球儀》×1

 次回は、同じブースターパックに収録されている『運命線上のφ』のカードだけを使ってデッキを作ってみようと思います。個人的にですが、とても他人のような気がしない名前のタイトルですね……。こちらも近日中にお届けしますのでお楽しみに!

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▼『ChaosTCG ブースターパック 世界と世界の真ん中で & 運命線上のφ』
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