2015年2月26日(木)
皆さま、ごきげんよう。スクウェア・エニックスが本日2月26日に発売したPS4/PS3用ソフト『ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城』を早速プレイしました。
本作は、歴代『DQ』シリーズのキャラクターたちが登場するアクションRPG。魔物たちに占領されたエルサーゼを解放すべく、冒険の旅に出た主人公たちは、旅の中でさまざまな土地を訪れることになります。
▲本作ではアクトとメーアのどちらかの主人公を選ぶことになります。 |
この記事では、『DQ』シリーズは大好きだけど、アクションは苦手という人向けに初心者講座を、腕に自信のある人たちのためにコンボの一例などを掲載。万人に楽しんでもらえる『ドラゴンクエストヒーローズ』の魅力を筆者なりに紹介していきます。
物語の始まりとなるエルサーゼ城は、青樹の下に広がる街です。ここで魔物たちと平和に過ごしていた主人公のアクトとメーア、そして国王のディルク。しかし、本作の黒幕の策略によって、魔物たちが一変し、人々を襲うようになってしまいます。
▲最初は和気あいあいとしたムードでお祭りが行われています。 |
▲何者かの手によって魔物たちに異変が……。 |
この原因を突き止めるため、主人公たちは旅に出ます。なんだか最初は魔物と共存していたのに、いきなり敵になってしまい、筆者も複雑な気持ちです。一方、“世界を混乱に陥れた敵を倒しにいく”という物語の始まりが、「これから何が起こるんだろう?」という気持ちをかき立ててくれます。これぞ『DQ』といえるオープニングですね!
▲アクトとメーアの友だちのホミロン。凶暴化の影響を受けていませんが、なぜなのでしょうか。 |
本作には2つの操作方法があります。1つはボタンを連打していれば簡単に技が出せる“カンタン操作”。2つ目は、しっかりとコマンド入力をしないと技が出ない“ガッツリ操作”。アクションゲームが苦手な人はカンタン操作で、ゲームと『DQ』が大好きな人には、ぜひガッツリ操作で遊んでほしいです。ちなみに、ゲーム開始時に操作方法を選べますが、ゲーム中に自由に変更できるので安心してください。
▲幼少期の夢は勇者になることだった筆者は、“ガッツリ操作”で世界を救う主人公になりきりました! |
▲チュートリアルの宝箱では“ちいさなメダル”が手に入ります。宝箱が存在するということは、ミミックなどの魔物も登場するのでしょうか? |
そして、何よりもプレイしていて楽しいのが各種呪文などの演出ですね。『DQ』シリーズのプレイ経験がある人ならば、この呪文はどういう風に発生しているのか、使ったらどういうことになるのか、ということを一度は考えるはず。そこを楽しめるのが、『ドラゴンクエストヒーローズ』のおもしろさの1つだと思っています。
▲ドラゴン戦では『DQI』の戦闘曲が流れます。ファミコン時代からほとんどメロディを変えないまま、PS4で表現される映像とマッチしてしまうすぎやまこういち氏の楽曲に鳥肌です。 |
▲MPの下にある黄色いバーがたまるとレベルアップします。もちろん、レベルアップ時にはあの効果音が流れますよ! |
『DQ』シリーズファンの中でも、アクションゲームはあまり得意じゃないプレイヤーさんもいるはず。ということで、初心者さん向けの基本操作を掲載します!
【PS4版の基本操作】
左スティック:移動
右スティック:カメラ操作
R3ボタン:ロックオン/オフ
□ボタン:こうげき1
△ボタン:こうげき2
○ボタン:ひっさつ、長押しでテンションゲージをためる
×ボタン:ジャンプ
R1ボタン+□・△・○・×ボタン:呪文/特技
R2ボタン:みかわし
L1ボタン:カメラリセット、ぼうぎょ、空中受け身
L2ボタン:キャラクターチェンジ
タッチパッドボタン:マップ切り替え
OPTIONSボタン:カメラ設定などのメニュー
本作では右スティックを操作することでカメラを操作できます。ですが、動きの早い魔物相手にはカメラが追いつかないことも。そんな時はL1ボタンを使いましょう。L1ボタンを押すと、操作キャラクターが向いている方向にカメラが移動します。
また、大型の魔物(チュートリアルのドラゴンなど)はR3ボタン(右スティックを押す)でロックオンできます。うまく大型の魔物が捉えられない時はR3ボタンを使いましょう。
▲ロックオンすると魔物にマークがつきます。 |
こちらも主にドラゴン戦での話になりますが、ドラゴンは火を吐く攻撃をしてきます。L1でガードすることもできますが、ガードをするには体感で1秒ほど必要になりますので、相手の攻撃をよく見てR2ボタンでみかわし、×ボタンで攻撃を避けましょう。
基本的には、ある程度攻撃をしたらみかわしなどで相手と距離を離すことが安全策となります。
ドラゴン戦が終わると敵が大量に発生します。ここでハイテンション状態になれます。ハイテンション状態では、攻撃力上昇、移動速度アップ、2段ジャンプ可能、ジャンプ中みかわし可能、状態異常回復、呪文/特技が使い放題になる、といった恩恵があります。
▲テンションゲージの残量に注意。 |
特に重要なのはハイテンション状態で○ボタンを押すと発動できる必殺技です。ハイテンション状態になった瞬間に使ってもよいのですが、少しもったいないです。せっかくさまざまな恩恵があるので、ギリギリまで暴れちゃいましょう。ちなみに、ハイテンションゲージがなくなると自動で必殺技を放ってしまいますので、残量には注意してくださいね。
例えば、この虎の巻でおなじみのドラゴンは、頭と尻尾が弱点です。このように巨大な魔物には、それぞれ弱点が存在しますので、それをイチ早く見極めることが戦闘を勝ち抜くカギになります。いろいろな部位を攻撃したり、さまざまな呪文/特技を使ったりして相手の弱点を見つけてみてください。
弱点を見つけるポイントとしては、表示されるダメージをよく見ておくこと。他の部位よりもダメージが高く表示されている部分が弱点です。
ここまでのことを実践できるようになれば、もう言うことはありません。主人公のアクトとメーアになりきって、時には頭を使い、時には少しの無理を押し通す勇気を忘れずに。最後に、特技や呪文をガンガン出すのは楽しいですが、MPには気をつけてくださいね!
ここで紹介するのは序盤で使えるアクト、メーア、ディルク、ジュリエッタの4人です。それぞれ特徴があるので、うまく使ってあげましょう。
本作の主人公の1人。主に剣と呪文を使って攻撃します。アクトの特技はメーアと対になっており、アクトは炎系の特技が、メーアは氷系の特技が使用可能。物語ではディルクの親衛隊長を務めています。
加えて、忘れてはいけないのが彼の特徴である長台詞です。発言自体は的を射たものが多いため、一聴の価値はあるのですが、大体の発言はメーアに要約されてしまいます。個人的には、いつも発言を遮られていてちょっとかわいそうなので“アクトさん”と呼びたくなるキャラクターです。
▲長々と語ってくれるアクトさん。さながら舞台役者のようです。 |
▲そして大体メーアに要約されてしまいます。 |
そんなアクトさんは、小回りの利く剣士です。序盤でも使えるコンボはこんな感じになっています。
【アクトのコンボ一例】
□→□→□→△→△→□→△→△→□→□→□→△
□→△→△→□→□→□→△→△→□→□→□→R1+□
※コンボはガッツリ操作時のものです。
上記の最初のコンボは、一刀両断→斬り上げ→突進斬り→灼熱火炎斬りでしめるものです。一刀両断のあとは△ボタンを押すことで突進斬りに派生するため、自由なコンボが展開できます。基本的には△ボタンで技を出したあとにもう一度△ボタンを押すことで突進斬りが発生し、□ボタンにつながっていくので、いろいろなコンボを試してみてください。
本作のもう1人の主人公。アクトと同じく剣と呪文を操ります。メーアの特徴である氷系の特技は、まれに相手を氷漬けにすることができます。氷漬けになった魔物は一定時間行動不能になるので、その隙にガンガンいきましょう!
なお、基本的なアクションはアクトと同じになるため、コンボも同じように展開できます。魔物を氷漬けにできるなど、戦闘で有利にはたらくアクションがあるので、ゲームの腕にあまり自信がない人はメーアを選んでみてはいかがでしょうか。
物語では、アクトのツッコミ役という感じです。アクトの長い話を彼女がうまくまとめる姿は、やれやれという雰囲気を出しつつも、2人の仲がよいということを感じさせてくれます。
▲筆者のお気に入りのショット。「また始まった」という表情が素敵ですね。 |
▲ハイテンション中のメーアは髪がほどけます! こういう細かい演出にもほれぼれしてしまいます。 |
物語の始まりの地であるエルサーゼの王。豪快を絵に描いたような人で、王様であるにもかかわらず最前線で戦う武闘派です。筆者のお気に入りキャラクターであるディルクは、棍のような武器を使い、棒術に長けています。そして、その巨体に見合ったダメージを出すパワータイプのキャラクターです。
▲さまようよろいを一撃で倒す超武闘派な王様。 |
▲豪快で清々しい発言と威厳ある声が特徴的なディルク。筆者のお気に入りキャラクターです。 |
序盤のコンボルートは、□→□→□→△となります。△が武器を支柱にディルクが回転する技となっており、発動後は△+左スティックで任意の方向に飛び蹴りをして着地してしまうため、コンボは派生しません。そのかわり、どの技もダメージが高めになっているので、敵が密集してきたらディルクを使って一掃することが可能です。
▲棍を支柱として回転するディルクの飛翔脚。見た目とダメージが派手な攻撃です。 |
▲棍の先の部分に氷をまとわせ、魔物に打撃を与える氷結らんげき。 |
魔法研究家であり、ディルクの次に仲間になるキャラクター。少々マッドサイエンティストなところが魅力の人物です。戦闘ではブーメランと魔法を操るトリッキーなタイプ。投げたブーメランが手元に戻ってくると紫色のエフェクトが出ますので、その瞬間にタイミングよく□か△ボタンを押すとコンボがつながります。
▲このエフェクトが出た瞬間にタイミングよく追加でボタンを押すと、派生の特技が発生します。 |
エフェクトが出たタイミングで△ボタンを押すと縦回転のブーメランが、□ボタンを押すと2つのブーメランが円を描くように相手を攻撃します。近距離戦闘は苦手な部類なため、遠距離から攻撃するのが主な役割です。
▲タイミングよくボタンを押すと発生するクイックリターンの□版。△版は縦回転のブーメランを直線状に投げます。 |
▲バギを使うこともでき、面の制圧力にも長けています。 |
ちなみに、空中でもブーメランを投げて攻撃でき、空中でブーメランを取ったあとにタイミングよく△ボタンを押すと、地上に広範囲攻撃が可能です。
チュートリアルでドラゴンを倒すと前線基地となるキャンプに移動します。ここには武器屋と教会が存在しています。武器屋では武具を買ったり、教会ではセーブをしたりすることが可能です。
▲プレイ中は、ディルクほど「ぬわっはっはっ!」という台詞が似合うキャラクターはいないな、と思いました。 |
▲奥に見えるのが武器屋、右手に見えるのが教会です。 |
▲おなじみの武器屋のおっさん。素顔が気になってしょうがないです。 |
▲『VIII』以降と同様に、武具を買い替えると見た目も変わります。こういう細かい演出もうれしいですね。はぐれメタル装備をつけてみたいです。 |
そして、このキャンプが解放されるとスキルを振り分けることができます。メニューから“スキルふりわけ”を選ぶと各キャラクターのスキルが振り分けられます。レベルアップ時にもらえるスキルポイントを使って、自分好みに育成しましょう。
▲どの特技や呪文を覚えるかは、プレイヤー次第です。メーアだったら最初は氷結斬りを覚えてみてください。 |
もしスキル振りを失敗してしまったら? というところが気になると思いますが、安心してください。教会でゴールドを支払うことで、何回でもスキルを振り直せます。
筆者は、アクトを戦士に特化させる形で“ちから”と“HP”をガンガンあげて、メーアを魔法剣士のようにバランスよく育成していく予定です!
ここまでは序盤に重要なことを説明してきましたが、本作のどこがおもしろかったのかについても語りたいと思います。
本作は今までの『DQ』シリーズと違い、人と魔物が共存しているという世界観をもとにストーリーが展開されていきます。従来のシリーズでは、魔物は魔王の手先という悪の存在でしたが、本作ではどうやら違うようです。
そんな魔物たちが何者かの手によって凶暴化し、人々を襲うことになります。普段『DQ』シリーズに慣れ親しんでいるプレイヤーからすると、魔物が人を襲うのは当たり前ですが、この世界ではイレギュラーなことになります。
このストーリー展開でおもしろいところは、“誰が何のために”という部分を探っていくところから始まる点です。今までの『DQ』であれば、魔王という強大な敵を討伐する旅の道中でさまざまな冒険が繰り広げられましたが、『ドラゴンクエストヒーローズ』では明確な敵は判明しておらず、そこを解き明かしていく形になります。
そして、ここにアクセントを加えるのが歴代の『DQ』キャラクターです。彼らがなぜこの世界にいるのか、どう物語に影響してくるのかというところが大きなポイントになると思っています。先が気になる物語展開は、「さすが『ドラゴンクエスト』だ」という気持ちにさせられました。
『DQ』シリーズとしては珍しく、アクションゲームというジャンルの本作。ドラゴンやギガンテスなどおなじみの敵が登場しますし、歯ごたえがあるステージもあります。呪文/特技を組み合わせることで戦術的な面でも楽しめたり、装備の収集をしたりといった『DQ』シリーズおなじみのおもしろさももちろん存在します。
また、コンボの開発や呪文/特技を発動する爽快感という面では、アクションゲームらしいおもしろさを感じられます。
特にこれまでの『DQ』シリーズに登場した呪文/特技を使える楽しさといったら、もうたまりませんね。「バギってこんな感じで発動するのか」「スライムってこのくらいの大きさなんだな」なんて考えながらプレイすると、より楽しめると思います。
大前提として、キャラクターにボイスがついたところがイチオシです。これによって、キャラクターたちの感情表現の幅が広がり、物語にさらに没入できるようになりました。物語も王道の『DQ』らしい展開が随所に見られ、先が気になる展開の連続でしたね。
あとはなんと言っても高精細なグラフィックでしょうか、PS4版ではモンスターの肌の質感まで感じられ、息をのんでしまうことも多々あります。実際に魔物を目の当たりにしたら、こんな感じなのだろうというワクワクした気持ちにさせてくれました。
加えて、しっかりとキャラクターを育成できるので、どれだけ強大な敵と対峙して負けてしまっても、レベルを上げれば勝てるという従来の『DQ』シリーズらしさもしっかりとあります。
長々と書きましたが、やはり筆者の一番のオススメは呪文/特技を使いながら、登場キャラクターになりきって魔物と戦える点ですね。現実にはありえないけど、魔物と対峙する自分を身近に感じられることが、本作の大きな魅力だと感じました。
『DQIV』でいうところの1章の序盤を紹介した程度ですが、いかがでしたでしょうか。育成要素や『DQ』らしい物語展開、そして忘れてはいけないのが『DQ』の世界を彩るすぎやまこういち氏の音楽をひたすらに楽しめるのが『ドラゴンクエストヒーローズ』です。
幼少期に勇者を夢見た筆者も少しは経験値をためて、『DQ』という作品に携わることができるところまでレベルアップしました。当時、ドットで描かれていたキャラクターたちが、ド派手に動き回り、呪文を使って魔物の軍勢と戦う。これだけで、鼓動が激しくなるのを感じます。
そんなドキドキとした心境の筆者は、『PS4 ドラゴンクエストメタルスライムエディション』を仲間に『DQ』の世界に旅立とうと思います。「では また あおう! ゆうしゃ たちよ!」(『ドラゴンクエスト』より)
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