12月6日（土）、東京グランドホテル「欅の間」にて、「四季男子プロジェクト セカンドシーズン：秋 オータムレッスン」が開催されました。このイベントは、「電撃Girl'sStyle」が贈るシチュエーションCDシリーズ「四季彼氏」の出演キャストが毎回1人ずつ出演。CDのストーリーや四季にちなんだ内容をお届けしています。今回のイベントでは、「四季彼氏 2nd Season:秋」荻野目秋彦役の岡本信彦さんが登場しましたが、その内容は、驚くなかれ「どうぶつしょうぎの多面指し」。子どもや初心者向けに作られた、やさしい簡易版将棋「どうぶつしょうぎ」を、集まったお客様全員VS岡本さん1人で対決するという、前代未聞のイベントでした。ここでは、「電撃Girl'sStyle」に掲載されたレポートの完全版をお届けします！

▲秋彦をイメージさせるようなジャケット姿の岡本さん。目の前で将棋を教えてくれるというレアな体験に、参加者もびっくり！

　開演前には、秋彦のナレーションが。秋彦「さて、と。今日は趣向を変えて、課外授業と参りましょう。ホテルなんかに呼び出したから、驚いた？　……それとも何か期待しちゃった？　ふふ。まだ昼間なのに」と、秋彦らしいイケなさ全開で語りかけます。そして岡本さんご本人が登場すると、雰囲気は一変、和やかに。家庭教師の秋彦らしく（？）、どうぶつしょうぎのルールを岡本さん自らレクチャー。その後、お客様を約20名ずつのグループに分け、岡本さんがそのお１人お１人とどうぶつしょうぎを指していきました。

　20人と同時に対戦なんて大変では、と思うかもしれませんが、そこは将棋アマチュア三段所有の岡本さん。ファン1人1人の手に「おっと、そう来ますか！」「いい手ですね」「これは『きりんの翼』っていう技なんです！」と、軽妙な解説を繰り出しながら楽しく戦っていきます。「どうぶつしょうぎは絶対に後手が有利。僕は先手でいきますね」とハンデも加えても、岡本さんに勝つのは至難の業。それでももし勝てれば特別なごほうびももらえるとあって、お客さんたちも超真剣！

　昼の部、夜の部ともに、時間をいっぱいまで使っての大熱戦が繰り広げられました。結果、2部あわせて全120戦を戦い、岡本さんは119勝1引き分け（！）。接戦を繰り広げたファンの方には、「どうぶつしょうぎ」オリジナルＴシャツに、その場で岡本さんがサインを入れてプレゼント。他に類をみない、ふれあいたっぷりのイベントとなりました。

▲会場はイベント内容に合わせてホテルの和室。雰囲気たっぷりです。		▲さらちよみ先生による、秋彦のイラストも。「グッガー！」は、秋彦の名言（？）「Good Girl」の意。

　イベント終了後の岡本さんにお話をうかがいました。

――イベントを終えて、いかがですか。

岡本：ふだんのイベントだと、お客さんから応援していただくという意味合いが強いんですが、こうして直接向かい合って対局すると、より親密になれた気がしますね。

――どうぶつしょうぎをやりたいというのは岡本さんの発案でしたね！

岡本：そうですね。将棋は個人的に大好きで、ニコニコ生放送とかでもよく、どうぶつしょうぎの話もしたりしていたので。ぜひ、将棋の普及もできたらいいなって思っていたんです。そこでこういうイベントができて、しかもお客さんたちがゲームに本気になってくれたっていうのは、僕にとっても一番でかかったです！　みんな、最後の最後まで「負けるもんか」みたいな気持ちで向かってきてくれて。むしろ僕を倒してやる！　みたいな雰囲気だったので、それに一番びっくりしました。

――将棋というゲームを介しているからこそですね。

岡本：そうですね。ゲームのいいところってそこなんです。「先輩後輩」だったり、いろんな垣根を越える力がゲームにはあって。（木村）良平さんちでもよくロジカルゲームをするんですけど、やっぱり相手が後輩だとしても、手を抜かれちゃうとつまらない。後輩も後輩で、先輩に牙をむけるチャンスなんです（笑）。ここぞとばかりに本気になれるっていうのが、ゲームだと思うので。きっとそういう要素が、今日の将棋にもあったんだろうなって思いました。

――お客様の中に、本気で戦わないとやばいかも、という方はいましたか？

岡本：引き分けになった方は、とってもいい線だと思いました！　後手が大きな失敗さえしなければ、絶対引き分け以上になるのがどうぶつしょうぎなんです。あの方はほぼ失敗なさらなかったので。

――「僕は声優界イチ、将棋が強いと思います！」とおっしゃっていましたが、どうぶつしょうぎに置き換えると、どのくらい強いですか？

岡本：……範馬勇次郎（※）クラスには。どうぶつしょうぎだと、声優業界では存在すら知らない人が多いので、間違いなく僕が一番うまいだろうなと思います！

（※）マンガ「グラップラー刃牙」の登場人物。「地上最強の生物」の異名を持つ。

――トークコーナーでは、『四季彼氏：秋』の話題もたくさん出ました。

岡本：正直、みんなが秋彦のことをなんで嫌じゃないのか、僕にはわからないんです（笑）。現実の男性にああいうことをされたら、みんな絶対友だちに相談するでしょ!?　「私の彼氏、本当に最悪なんだけど」みたいに（笑）。それが3次元じゃなくて、声だけの世界だからこそ、よかったんですかね。

――『四季彼氏』シリーズでは、今後、『3rd Season:冬』の柿原徹也さん、『4th Season:春』の下野紘さんのイベントも予定されています。

岡本：下野さんは「即興ソングショー」とか似合いそうですね！　カッキー（柿原）さんとだったら僕は、広い家みたいなところでかくれんぼがしたいです。カッキーさんだったら、きっと変わったところに隠れそうだなっていう勝手なイメージがあって（笑）。あとはみんなで遊園地に行くとかも楽しそうです。富士急ハイランドの「ええじゃないか」にカッキーさんが乗りまくって、みんなと一緒に写真を撮るっていうのはどうでしょうか。……僕、超行きたいです。

――イベントに参加された方に、メッセージをお願いします。

岡本：本当にみなさんの必死さを痛感して、僕も本気でやらないとって思いながら遊んでました。僕は慣れていてだいたい先の手が見えちゃうので、どこまで教えていいのかと迷うこともあったんですが、みなさんの本気さに助けられましたね。本当にみなさんのおかげでできたイベントなので、ありがとうございますっていう気持ちと一緒に、ひとりひとりとこうやってゲームが出来たのが僕的にはほんとにうれしかったです。ありがとうございました。これは本当に唯一無二のイベントだったんじゃないかと思います。

　とっても個性的だった「秋」のイベントに引き続き、2月28日（土）には「四季彼氏 3rd Season:冬」荻野目冬眞役の柿原徹也さんを迎えての、冬のイベントも開催されました。おごそかな講堂で、「卒業式」をテーマに行われたこのイベントも、なかなかレアな内容でしたよ！　レポートは今後の「電撃Girl'sStyle」で掲載されるので、ぜひお楽しみに。また、シリーズ4枚目のCD「四季彼氏 4th Season:春」も大好評発売中。下野紘さんが演じる、幼なじみ王子様・蒔田春灯の甘いボイスをぜひ堪能して！

　撮影：越間由紀子

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