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2015年3月13日(金)

『ガンダムジオラマフロント』CBTレビュー! ジオラマの成長が毎日を楽しくするガンダムゲームだった?

文:イトヤン

 2015年春よりサービス開始を予定している、バンダイナムコオンラインのPC向けオンラインゲーム『ガンダムジオラマフロント』。そのクローズドベータテスト(CBT)が3月6~8日にかけて実施された。ここでは、CBTをプレイした感想をお届けする。

『ガンダムジオラマフロント』

■自分だけの基地を作り上げていく“ジオラマシミュレーション”

 まずは『ガンダムジオラマフロント』がどういうゲームか紹介していこう。本作は、歴代のガンダムシリーズに登場するモビルスーツや施設などを開発し、自分だけの基地(ジオラマベース)を作り上げていく“PCガンダムジオラマシミュレーション”。自分のジオラマベースでモビルスーツ部隊を編成し、敵のジオラマベースに攻め込んで制圧する。バトルに勝利することで得た資源やゴールドを使って、ジオラマベースをさらに建設・強化する……というサイクルで、プレイは進行していく。

■動画:『ガンダムジオラマフロント』ティザームービー

 ジオラマベースの中心となるのが、“フロントコア”と呼ばれる施設だ。敵のジオラマベースに攻め込んだ部隊が、その基地のフロントコアを破壊すれば勝利となる。また、フロントコアをレベルアップすることで、新たな施設が建設可能になったり、建設済みの施設をさらに強化できるようになったりする。

『ガンダムジオラマフロント』
▲ジオラマベースは、ななめ見下ろし型の視点で表示される。その中心となっているのがフロントコアだ。ちなみにジオラマベースでは、配置した施設のレイアウトはいつでも自由に変更できる。

 施設の建設・強化やユニットの開発には、“資源”か“ゴールド”のいずれかが必要だ。資源やゴールドはそれぞれのプラントを建設すると、一定時間ごとに生産されて少しずつ増えていく。この生産はゲームを終了している間も続くので、必要な量に足りない場合はいったんプレイを止めて、また翌日に続きをプレイするといったことも可能だ。

 てっとり早く稼ぎたい場合には、敵のジオラマベースに攻め込んで勝利すれば、資源やゴールドをまとめて入手できる。ただし後述するように、他のプレイヤーが自分のジオラマベースに攻め込んで、資源やゴールドを奪っていってしまうこともある。

『ガンダムジオラマフロント』
▲プラントを建設しておけば、資源やゴールドが少しずつ蓄積される。ただし貯められる量には上限があり、施設をレベルアップすることで生産量や上限が増加する。

■敵基地の攻略にユニットを出撃させて、その活躍をじっと見守ろう!

 モビルスーツの開発は、“モビルスーツラボ”で行える。モビルスーツラボは3種類あり、それぞれ製造できるユニットのシリーズが異なるので注意が必要だ。一方でこれにより、3種類のユニットを同時に開発できるので、原作の枠を超えた自分だけの部隊を編成することも可能だ。

『ガンダムジオラマフロント』
▲モビルスーツラボで製造できるユニットの種類は、原作アニメの発表時期によって大まかに3種類に分かれている。ゲーム開始時にどれか1つを選ぶことになるが、すぐに他のラボも建設可能だ。

 ユニットはそれぞれのラボで開発できる順番がツリー状に決められており、いきなり強力なユニットを作ることはできない。最初はザクやアッガイなどの弱めの機体だが、分岐によって開発できる種類がどんどん増えていく。開発が終了したユニットをラボから回収して部隊を編成すれば、いよいよバトルに出撃できる。

『ガンダムジオラマフロント』
『ガンダムジオラマフロント』
▲各ラボで開発できるユニットは、ツリー状に分岐する形で種類が増えていく。より高性能なユニットほど、開発にかかるコストや時間が多くなっている。また量産機だけでなく、特定のパイロットが搭乗するエース機も開発可能だ。

 バトルは世界各地のエリアに存在している、敵ジオラマベースに攻め込む形で行われる。編成した部隊の中からユニットを選び、ジオラマベース上でクリックすると、その位置から出撃できる(※一部出撃させられない位置もある)。量産機の場合は複数の機体をまとめて出撃させることもできるが、1回のバトルで出撃可能な機体の数は、ユニットごとに決められている。

『ガンダムジオラマフロント』
▲地域ごとに分かれたエリアに存在する敵ジオラマベースに攻め込み、“3連勝する”など課せられたミッションを達成し、規定のポイントを獲得すれば次のエリアに進める。
『ガンダムジオラマフロント』
▲敵のジオラマベースに攻め込んだら、一定時間内にフロントコアを破壊できれば勝利となる。画面の下側に表示された編成部隊の中からユニットを選び、マップ上をクリックするとその位置に出撃できる。

 いったんユニットを出撃させたら、そのあとの戦闘はすべてオートで行われる。それぞれのユニットが自分で目標を判断し、近づいていって攻撃を実行する。プレイヤーはマップ上で出撃する位置と機体数を決めたら、戦闘の成り行きをじっと見守るしかない。

『ガンダムジオラマフロント』
▲アッガイは近くの建物やユニットに向かって突進し、接近戦を挑んでいく。敵の防衛施設からの攻撃を受けながらも、射撃タワーに群がったが……。
『ガンダムジオラマフロント』
『ガンダムジオラマフロント』
▲なんとかフロントコアに到達し、取り囲んでこれを破壊した! この時は他の施設もすべて破壊しているが、フロントコアを破壊した後も敵施設が残っていれば、制限時間いっぱいまで攻撃を継続して、報酬を稼ぐこともできる。
『ガンダムジオラマフロント』
▲勝利によって資源とゴールドを獲得! 一方で、制限時間内に敵のフロントコアを破壊できなかったり、部隊が全滅してしまった場合には敗北となる。

■“エース機”に搭乗したおなじみのパイロットたちが、フルボイスで大活躍!

 ユニットは量産機だけでなく、特定のパイロットが搭乗した“エース機”の開発も可能だ。エース機を出撃させると、戦闘の合間にパイロットによるおなじみの名セリフを聞くこともできる。本作のために録り下ろした豪華声優陣による100キャラクター、8,000セリフ以上のパイロットボイスが実装されている。

『ガンダムジオラマフロント』
▲エース機は量産機と違って1機しか存在していないが、その性能は強力だ。またエース機は部隊の編成時に、量産機とは異なるスロットで管理される。

 エース機は、出撃後に一定時間が経過することで“Gバースト”と呼ばれる特殊能力を発動できる。Gバーストを発動させると、パイロットのカットイン演出とともに、ユニットの性能がアップしたり、一定範囲に強力な攻撃をしたりと、ユニットの種類に応じたさまざまな効果を得られる。戦闘の流れを見極めて、タイミングよく使用しよう。

『ガンダムジオラマフロント』
『ガンダムジオラマフロント』
▲エース機のアイコンの下にある黄色いバーが溜まると、“Gバースト”が使用可能。ルナマリアのザクウォーリアの場合は、発動後30秒間、攻撃速度が20%アップする。

 このように強力なエース機だが、戦闘中ダメージを受けたり撃墜されたりすると、次回以降のバトルに再出撃できるようになるまで、修理の時間が必要となる。この修理時間は特定のアイテムを消費して短縮することもできるが、いずれにしてもエース機は強力なぶん、出撃にはリスクを負うことになるわけだ。

『ガンダムジオラマフロント』
▲前回の出撃によってダメージを負ったシャア専用ザクIIは、回復までに40分近く必要となってしまった。回復を待つ間、別のエース機を出撃させることも可能だ。

 さて、これまで紹介してきたように本作では、プレイヤーはバトルの際に、位置とタイミングを見計らってユニットを出撃させたら、あとはその活躍をじっと見守るしかない。逆に言うと、敵のジオラマベースの配置をじっくり観察して、どの位置にどのユニットを出撃させるかなどと戦略を巡らすことが、本作のバトルの醍醐味となっている。

 各ユニットは、接近戦を挑む“Warrior(ウォーリアー)”、少し離れた位置から射撃を行う“Shooter(シューター)”など、機体タイプごとに攻撃スタイルが異なっている。また、先ほども書いたように生産施設を優先的に攻撃するもの、近くの施設を無差別に攻撃するものなど、目標の優先順位も異なっている。

 こうした各ユニットの特徴を考えて運用すると、より効果的に戦える。シュータータイプのユニットをオトリにして敵の防衛施設の攻撃を引きつけておいて、その隙にウォーリアータイプのユニットを前進させるといった具合に、アイデア次第でさまざまな戦略を実行可能だ。

『ガンダムジオラマフロント』
▲この画面の戦闘の場合、シュータータイプのティエレン地上型は、敵の防衛施設から少し離れた位置から射撃を行っている。一方でウォーリアータイプのシャア専用ザクIIは、防壁を破壊してフロントコアに接近している。

 効率的なユニット運用の要になるのが、バトルに出撃させる部隊の編成だ。部隊の編成は、戦艦にエース機と量産機をそれぞれ搭載することで行われる。戦艦によって搭載できるユニットの数が異なるので、自分のジオラマベースに造船所を建設して、より高性能な戦艦を開発することもできる。

『ガンダムジオラマフロント』
▲戦場まで輸送する戦艦によって、1回のバトルに出撃できるユニットの種類は異なる。ミデアの場合、エース機が1種類、量産機が2種類まで搭載できる。
『ガンダムジオラマフロント』
▲造船所を建設すると、新たな戦艦を開発できる。ホワイトベースは量産機を3種類まで搭載できる他、メガ粒子砲による攻撃も可能だ。

 ちなみに、こちらからエース機を出撃させるだけでなく、敵もジオラマベースの防御にエース機を配置していることがある。敵のエース機はかなり厄介な存在だが、こちらのエース機をぶつけたり、量産機を一度に大量投入して数で押し切ったりといった対処で乗り切ろう。

『ガンダムジオラマフロント』
『ガンダムジオラマフロント』
▲このジオラマベースには、なんと敵のエース機が3機も配備されていた! そこで、少し離れた位置からアッガイを出撃させて、1機だけおびき出して袋叩きにして破壊することに。「戦いは数だよ、兄貴!」という言葉が脳裏に。

■自分の基地に他のプレイヤーが攻めてくる!? 白熱のオンラインプレイ

 オンラインゲームの本作では、プレイヤー同士のバトルが繰り広げられることになる。序盤となるオセアニア戦線のエリアでは、NPCのジオラマベースを攻撃していたが、その次のユーラシア戦線からは、他のプレイヤーが作成したジオラマベースに攻め込む形となるのだ。

『ガンダムジオラマフロント』
『ガンダムジオラマフロント』
▲オセアニア戦線のエリアを全て制圧すると、今度はユーラシア戦線へと移動。ここからは、オンラインに接続している一般のプレイヤーが作成したジオラマベースに攻め込み、施設を破壊することになる。
『ガンダムジオラマフロント』
▲エリア上に表示されているプレイヤーに救援を要請して、エース機を借りて戦闘を行うこともできる。

 他のプレイヤーのジオラマベースに攻め込むといっても、直接そのプレイヤーと戦うわけではない。また、バトルによって施設を破壊しても、そのプレイヤーのジオラマベース上の施設が実際に破壊されてしまうわけではなく、元のままの状態から再開できる。。とはいえ攻め込んだ側が勝利すると、報酬となる資源とゴールドが攻め込まれたプレイヤーからマイナスされてしまうので、それなりのダメージを受けてしまう。

 資源とゴールドを奪われたくなければ、自分のジオラマベースに防衛施設を建設して、攻め込んできたプレイヤーを撃退するしかない。ヘヴィバルカンや射撃タワーを配置すれば、敵が接近すると自動的に射撃を行って撃退してくれる。また、建物の周囲に防壁を築いて、敵が接近するのを妨害するのも重要だ。

『ガンダムジオラマフロント』
『ガンダムジオラマフロント』
▲ヘヴィバルカンをジオラマベースに配置しておくと、攻め込んできた敵ユニットに向かって自動的に攻撃してくれる。ただし射撃する方向に砲塔が回転するため、後ろはガラ空きになってしまう。
『ガンダムジオラマフロント』
『ガンダムジオラマフロント』
▲防壁を築くと建物を攻撃しようとする敵を足止めしたり、敵の侵攻してくる方向を限定したりできる。

 ゲームを終了している間に他のプレイヤーから攻撃を受けた場合は、プレイを再開した後に“イベントログ”で確認できる。戦闘の様子をリプレイで再生できるため、敗北した際にはジオラマブースのどこを改善すればいいのか、確認することも可能だ。

『ガンダムジオラマフロント』
▲エースブートスタンドを使うと、ジオラマベース上にエース機を配置して、敵の攻撃を警戒させることもできる。一定の範囲を自動的に移動して、攻め込んできた敵を迎撃してくれる。
『ガンダムジオラマフロント』
▲味方のエース機といえども、量産機の数に押されて撃墜されることも。他のプレイヤーから攻撃を受けた際の様子は、イベントログからリプレイを再生して確認できる。

■“ゆるいつながり”でカジュアルに遊べるが、奥の深い戦略は歯ごたえアリ!

 ここまで見てきたように『ガンダムジオラマフロント』は、建物を配置してジオラマベースを作っていくパートと、部隊を編成して敵のジオラマベースに出撃させるパートを繰り返しながら進行していく作品だ。他のプレイヤーのジオラマベースに攻め込むという要素はあるものの、直接対決するわけではないので、プレイヤー同士のコミュニケーションが苦手な人でも、気軽に遊べるカジュアルなゲームとなっている。

 とはいえ、他のプレイヤーの手で作られたジオラマベースや、部隊の編成を眺めるだけでも興味深いものがあり、“こういったやり方があるのか!”と新たな発見がある。他のプレイヤーとの“ゆるいつながり”が、プレイのモチベーションを高めてくれるのだ。

 バトルの操作も、ユニットが出撃する位置とタイミングを決めるだけのシンプルなものだが、侵攻ルートやオトリ戦術、部隊編成でのユニットの組み合わせなど、意外と考える要素が多くて奥が深い。ちょうどタワーディフェンスとRTSの中間のような感じで、パズルを解いていくようなおもしろさがある。

『ガンダムジオラマフロント』
▲マウスのクリックだけで大部隊を動かす楽しみを味わえるのが、本作のバトルのおもしろさ。量産機が数に任せて攻め寄せていく一方で、エース機が特殊能力を駆使して活躍するという組み合わせの妙が『ガンダム』らしさを感じさせてくれる。

 今回は3日間のクローズドベータテストということで、やや効率重視の駆け足プレイとなったが、正式サービススタート後は“1日10分から遊べる”というキャッチコピーの通り、毎日少しの時間を利用して、ゆっくりと楽しめるゲームになりそうだ。

 というのも、施設の建設やユニットの開発、エース機の回復などで時間の経過が必要なこともあり(アイテムの使用などで短縮も可能)、モニターの前にずっと座って画面を見つめて……ということにはならないだろうと感じた。3日間だけだったが、毎日毎日少しずつ、しかし着実に大きくなっていくジオラマに喜びを感じられた。ガンダムらしい戦闘も楽しめつつ、スローライフさを備えた『ガンダムジオラマフロント』。正式サービス開始後には、ぜひプレイしてもらいたい。

 なお、事前登録を行うと“ガンダム(ガンダム・ハンマー)”が正式サービス開始時に配布される。強力なエース機をいち早く使うチャンスなので、登録をお忘れなく。

(C)創通・サンライズ
※画面は開発中のものです。

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