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2015年3月4日(水)

Project Morpheusの製品版は2016年上半期に発売!【GDC 2015】

文:広田稔

 3月2~6日、米国サンフランシスコにて、ゲーム開発者向け会議“Game Developer Conference 2015”(GDC 2015)が開催中だ。そのタイミングに合わせてソニー・コンピュータエンタテインメントは現地時間の3日、PS4向けVRヘッドマウントディスプレイ“Project Morpheus”のアップデートを発表した。発売は2016年上半期とのこと。

『Project Morpheus』
▲新型Project Morpheus。
『Project Morpheus』
▲外観的には、ちょうど1年前にあたる2014年のGDCで発表された初代とほとんど変わっていない
『Project Morpheus』
▲プレス向け発表会にて新型Project Morpheusをお披露目するSCEワールドワイド・スタジオ プレジデントの吉田修平氏
『Project Morpheus』
▲製品版のリリースは2016年の上半期を予定。Project Morpheusの発売タイミングに言及したのは初めてになる。
『Project Morpheus』
▲ハードウェアの新要素としては、RGBごとに1920×1080ドットを用意した有機ELを採用したとのこと。テレビなどのディスプレイで採用している表示方式だ。
『Project Morpheus』
▲従来の2倍にあたる120Hzのリフレッシュレートというのも大きな要素。画面のリフレッシュレートが高いほど、VR酔いなどが軽減されてバーチャル空間での体験の質が上がりやすい。Oculus Riftは現行の第2世代開発キットで75Hz、次期開発版の“Crescent Bay”で90Hzと言われているので、それより高い値になる。
『Project Morpheus』
▲入力デバイスがゲームに反映されるまでの遅延性は18ミリ秒以下。発表会では「20ミリ秒以下では人間が遅延の差を知覚できない」と語られていた。物理のフィードバック速度が速くなれば、バーチャル空間を現実のように認識する可能性がより高くなる。
『Project Morpheus』
▲視野角は水平100°。スクリーンは5.7インチで、サムスンがリリースしてるモバイル向けVRHMD“Gear VR”の“Galaxy Note 4”と同じサイズだ。
『Project Morpheus』
▲空間内でどの位置にユーザーがいるかを認識するポジショントラッキング用のLEDは、初代から3つ追加され、前後左右の9カ所に用意。
『Project Morpheus』
▲ユーザーフレンドリーなデザインというのもMorpheusの特徴。
『Project Morpheus』
▲頭のトップでぶら下がったHMD部分を支える仕組みなので、メガネ着用者でも装着しやすい。またHMD部分は前にスライドできるので、例えば飲み物を取るなど、つけたままでもリアル空間でアクションを取りやすい。
『Project Morpheus』
▲新しいMorpheus用のデモも披露。アクションの『The London Heist』」は、SCEロンドンスタジオ製で、PS Moveを使って敵に銃を撃ったりできる。デモを見ていると、手元の引き出しを開けたりするアクションもできるようだ。
『Project Morpheus』
▲深海でサメに襲われる『The DEEP』は、アップデートされてエイなどの生物が登場するようだ。日本スタジオが開発したという『Magic Controller Bedroom Robots』のデモも追加された。

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