2015年3月9日(月)
――――――――――――――――――――――――――――――
『グランド・セフト・オートV』は、CERO Z(18歳以上のみ対象)のソフトです。
※18歳未満の方は購入できません。
――――――――――――――――――――――――――――――
ロックスター・ゲームスは、PS4/PS3/Xbox One/Xbox 360/PC用ソフト『グランド・セフト・オートV』のオンラインサービス“グランド・セフト・オート:オンライン”内の無料ダウンロードコンテンツ“強盗ミッション”を3月10日に配信する。そのDLCを配信前に体験してきたので、その模様をお届けします。
▲最大4人のプレイヤーが役割を分担して挑む“強盗ミッション”。これまで以上に仲間との意思疎通や連係が重要になってきますが、達成した時の喜びと報酬はケタ違いの魅力があります! |
“強盗ミッション”とは、いくつかの“準備ミッション”をまずクリアして乗り物や武器などを調達し、集めたものを駆使して“フィナーレミッション”に挑む、いわば連続ミッションです。
“GTAオンライン”の強盗ミッションは、3月10日に追加されるものだけで5つの強盗を収録。それぞれに完結したストーリーと複数の準備ミッションが用意されています。プレイヤーはこれに4人1チームで挑戦していくことになり、それぞれの“役割”に応じて単独行動やペア、さらには4人が協力しつつ任務を遂行していきます。
強盗ミッションはリーダーと、リーダーに呼ばれてミッションに参加する3名の仲間という形で進行します。ストーリー進行はリーダーのミッションだけが更新されていきます。ミッションに参加する3名は助っ人扱いですので、必ずしも固定メンバーである必要はありません。助っ人としてミッションをクリアしても、自分がリーダーになった時はクリア扱いになっていないので注意です。
その代わり、助っ人は何かミッションをクリアした段階で報酬がもらえます。一方、リーダーは強盗ミッションを最後までクリアしないと報酬がもらえません。ただし、リーダーはフィナーレミッションで、報酬の取り分を調整できるので、結果的に最後までプレイすれば助っ人となるプレイヤーよりも稼ぐことができます。準備ミッションではRP(経験値)の10割ボーナスもつきます。
“GTAオンライン”で強盗ミッションをリーダーとして行うには、ランクが12以上で高級アパートを所有していることが条件です。“GTAオンライン”ではランクに応じて使える武器が解除されていくので、強盗ミッションのような難関に挑むには最低でもこのくらいのランクは必要なところでしょう。高級アパートのお金を稼ぐのはなかなかたいへんなのですが、いろいろなミッションを遊んで慣れてきたころに買える金額だと思います。
強盗リーダーの条件を満たしているとレスターから電話がかかってきて、そこでミッションを受けると晴れて(!?)強盗のリーダーに! その後アパートに戻ると、3人の強盗メンバーをクルーやフレンド、同じロビーにいるプレイヤーから招待できます。招待される側のプレイヤーは“GTAオンライン”のチュートリアルや、ジェーラルドの最初のLTSコンタクトミッションを完了していればOK。
それでは、メディア体験会で実際にプレイした強盗ミッションの内容を、インプレッションを交えつつ紹介していきましょう。プレイヤーはリーダーとなるロックスター・ゲームスのスタッフと、私の他2媒体の合計4名です。
▲強盗のリーダーが条件を設定すると、その内容が作戦ボードに反映。本編と同様にムービーで作戦の概要が説明されます。 |
メディア体験会では強盗ミッションで3番目にプレイすることになる“ヒューメイン研究所襲撃”をプレイしました。“ヒューメイン研究所襲撃”では、ジェット機“マンモス ハイドラ”や大口径機銃を搭載したトラックなどのさまざまな軍用車両、EMP装置、戦闘ヘリを含む新しい乗り物や装備が数多く登場します。
このミッションのフィナーレで獲得できる合計報酬額は67万ドル。リーダーはその10%である6万7000ドルを先に負担することで、ミッションを開始することができます。人材や機材を用意する準備金のようなものですね。
“ヒューメイン研究所襲撃”では、5つの準備ミッションとフィナーレミッションで構成されています。最初の準備ミッションでは2つの準備ミッションのうち、どちらか好きなほうを選ぶことができました。そこでリーダーがまず選んだのは“軽装甲車を奪おう!”です。
この準備ミッションは、メリーウェザーが警備しているデイビス・クオーツ砕石場に行って2台の軽装甲車を奪うというもの。目的地まではクルマで移動し、遠くから警備員をスナイパーライフルなどで排除。2台のクルマにそれぞれ2人ずつ乗り込んでからは、大口径機銃付きの軽装甲車を運転しているほうが、もう1台をフォローしつつ機銃で追っ手を倒していく流れです。私は機銃付きの軽装甲車を運転していたのですが、気がつくと機銃を使うはずのメンバーが乗っていません……なんてこった!
どうやら私がマップを確認しているか、1人称視点で操作している間にクルマを降りてしまったようです。それに気づいてからは軽装甲車を止めてメンバーを待っていたのですが、その間に追っ手がどんどんやってくるという……(笑)。
追っ手にはヘリもいましたが、軽装甲車についている機銃で撃退。追っ手を撃退しつつメンバーと再合流してからは、大きなトラブルはなく無事にミッションクリアできました。
続いての準備ミッションは“研究所のキーカードを入手しよう!”です。ここでは見張り役が2人、買い手とボディーガードが1人ずつの役割を分担します。私はボディーガードになりました。交渉相手との待ち合わせ場所であるダウンタウンに4人全員で向かい、カードを受け取ろうとすると、そこに警察が四方八方からやってきます。
グレネードランチャーを敵のクルマに撃ち込むなど、ボディーガードらしく大暴れしてやりましたよ! 見張りの2人もロケットランチャーを撃って、ちょっとやりすぎちゃった感がある戦闘に。敵を排除したあとにキーカードを回収したら、近くにあったクルマに乗って目標まで行けばクリアです。
このミッションで、敵がくる方向などを教えあったり、お互いの位置を説明したりなど、チーム内の連係も徐々にとれてきた感じ。より連係のとれたプレイを展開するのにはやはりボイスチャットができるようになっているといいですねえ。
ヒューメイン研究所の内部に入るには、EMPという電磁パルスを発する装置が必要。そのEMPはどこにあるかというと……海上の空母に配備されたジェット機・マンモス ハイドラに搭載されていることがわかります。そこで、海上の空母に忍び込み、ハイドラを奪取することに!
まずは4人でボートに乗って空母に向かいます。この空母というのが、今回の“GTAオンライン”のバージョンアップで追加されたもので、実際に見てみるとこれまたデカくてカッコいい! 『GTAV』にも登場するようになるらしいので、そこも楽しみです。
▲宵闇に紛れてディンギー(ボート)で空母に接近。気分はスパイ映画です。 |
空母の背部から乗り込み、敵を排除しつつ飛行甲板に向かいます……が、ここの銃撃戦はなかなか厳しいです。空母にいる敵はさすがに装備がいいのでうっかりしていると体力があっという間になくなってしまいます。4人で協力しつつ慎重に飛行甲板に出るとハイドラを発見! 私は喜びいさんでハイドラに乗り込み、他の3人はジェット機“レーザー”に乗ります。ハイドラは垂直離着陸機で、十字ボタンの右入力で垂直上昇と前進を切り替えることが可能。ハイドラも今回のバージョンアップで新登場した機体なので、これに乗れたのはテンションが上がりましたね!
ハイドラを奪取した後は、空軍に追われることになります。ここを自分と仲間のジェット機で撃退しないといけないのですが、ジェット機の運転がやや難しいこともあり、守ってもらわなきゃいけない私があらぬ方向に飛んでしまって孤立無援の状態に……。さらに仲間が2機落とされたことで失敗となってしまいました。
ちなみに強盗ミッションでは、リザルト画面でR2ボタンを押すとリスタートとなり、途中から再開できます。今回は飛行甲板で敵を排除し終わり、ジェット機を奪取するところから再開です。最初からじゃなくてよかった……。
2回目の挑戦前に軽く打ち合わせをして、私は目標地点に近い都市部に向かって飛ぶことに。リスタート時にハイドラの位置が遠かったため仲間が先に離陸し、それを追いかけてたらなぜか大量の敵に囲まれました(笑)。おいおい、味方はどこにいるの!? と思いつつ、なんとか時間を稼ぎつつ1人で数機を落としたころに仲間が到着! この時のあるプレイヤーの動きがまたキレッキレでカッコよかったなあ。特筆すべきは敵をすべて撃墜した後に、映画『トップガン』で流れた名曲『Danger Zone』がかかること! おっさんゲーマーはこういう演出に弱いです(笑)!
粋な演出とドッグファイトの緊張からの開放で、ほっとしたのも束の間、飛んだ飛行機は着陸させないといけません(当たり前だ)。それを知り、ハイドラに乗っている私に新たなプレッシャーがかかります。着陸が苦手なんですよねー。とはいえ、ここはなんとか無事に着陸成功。終わった後、見ていたスタッフや他媒体の人から拍手をいただき、妙に照れました。
今度はロスサントス港にある完全武装の戦闘ヘリ“ワルキューレ”を手に入れることが目的です。車でたどりついたロスサントス港は、すっかり厳戒態勢で、その場で銃撃戦が開始されました。
このロスサントス港での銃撃戦ですが、これが今までで一番抵抗が激しかったです。味方のロケットランチャーによる誤射で1人倒れ、私が無茶してクルマで突っ込んで倒されたせいでリスタートに。でも、落ち着いて対処すれば問題ではありません。ここまでのミッションでだいぶ連係もとれるようになってきましたし!
しかし、問題はワルキューレ奪取後でした。ワルキューレには操縦席と副操縦席、ガンマン用の席が2つあって4人で乗り込んでその後の追っ手を退けます。私は操縦席に乗り込んだのですが、ヘリで戦闘するのにはあまり慣れていなかったせいで奮闘したものの失敗。2度目のチャレンジで無事に撃退することができました。
▲ワルキューレは左右にガンマン用の機銃がありますが、副操縦席にあるバルカン砲がかなり強力。敵を正面にとらえてコレで撃ってもらえば、かなり倒しやすいかと。 |
そしてまた、ドキドキの着陸を無事に成功させてクリアです!
準備ミッションで手に入れたEMP装置を装甲車に積んで、ヒューメイン研究所に向かうミッション。警備をしている兵士や研究者に見つかって警報を押されると即失敗となってしまう、これまでとは毛色の違う内容です。警備は2人1組でいることもあるので、遠くからサプレッサー付きのスナイパーライフルで狙撃していきます。その際、どちらの敵を撃つかをボイスチャットで伝え合い、タイミングを合わせて同時に倒すことで警報を押されないようにする工夫が必要です。場面によっては4人全員で一気に敵を倒すこともあり、これが決まるとかなり爽快! ここでも1回見つかって失敗しましたが、比較的順調にクリアできました。
今回は敵の位置などの情報を教えてもらいつつ進めたので楽でしたけど、敵の状況などを知らないとなかなか苦労しそうですね。
フィナーレミッションに入る前に、リーダーはこのミッションでの役割分担と各メンバーの最終的な分け前を決定します。分け前はこれまでの仕事内容で評価するとか、役割の難易度を考慮するなどリーダーのさじ加減1つで決められます。ここもボイスチャットでワイワイできるとおもしろそうです。
このフィナーレミッションでは、空中チーム2人と地上チーム2人に分けられます。空中チームは操縦者と副操縦席でのガンナー役かどうかも決定。私は副操縦席でのガンナー役になりました。
ヒューメイン研究所の上空までワルキューレで移動するとEMPが作動。研究所の電気が一気にシャットダウンし、あたりは漆黒の闇に包まれます。そこから地上部隊はパラシュートで降下! ここは映画のワンシーンみたいでカッコいいですねー。しかし、1人が柵の外に降りてしまったため、再度ワルキューレに乗り込んで降下し直し(笑)。多少グダグダになりながらも地上部隊が無事に研究所内に入ったら、空中チームは襲ってくるヘリや地上の武装警備隊を倒します。
地上チームはその間に扉を爆破して施設に侵入、襲ってくる敵を倒しつつ研究所の扉を2つのキーカードを使って同時に解除。その後はエレベーターに向かい、リブリーザー(水中呼吸器具)を装着し、水中のトンネルを抜けて脱出します。
空中チームが相対する敵は、地上チームが脱出するまで出てくるので、地上チームがモタモタしているとかなりたいへんな状態になります。それでもなんとか撃退して、地上チームが出てきたときは正直ホッとしました。あとは2人を無事に回収して目標地点まで行けばクリアです。
メディア体験会では約3時間をかけて、5つの準備ミッションとフィナーレミッションをプレイしましたが、実際には準備ミッションクリア後に、レスターが次のミッションを準備するまでに15分のインターバルが必要になり、その間フリーモードに戻って自由に行動することができます。また、リーダー以外のメンバーは固定ではなく、違う人を誘うこともできます。全5種類の強盗で各役割をプレイすると相当なボリュームになりそうです! これが無料アップデートで遊べてしまうなんて、なんてすばらしい!!
それぞれの準備ミッションは集中力を使うものですし、できれば同じメンバーで挑みたいですが、何日かに分けて休憩しながらプレイするとよさそうですね。ちなみに5つの強盗ミッションをすべてクリアすると、リプレイが可能になります。その際はもう1度準備ミッションをプレイする必要があります。
各強盗ミッションには“エリートチャレンジ”というやり込み要素が用意されています。たとえば指定の時間内に目標を達成する、強盗全体を1人称視点でクリアする(設定はリーダーが行える)、強盗全体を同じメンバーでクリアするなどです。
さらに“犯罪立案チャレンジ”というのも存在します。これはすべての準備ミッションを含む全5種類の強盗を順番に、同じプレイヤーで、一度もメンバーがライフを失わずにクリアすると、各メンバーに1000万ドルの報酬が1回限りでもらえるというもの! 一度もメンバーがライフを失わずにクリアする必要があり、難易度はとにかく高いですが、チャレンジしてみる価値は十分にありますね。
また、このアップデートで16個の新規ジョブと3つの新規敵対モード、17種類の新しい乗り物に加えて、信号弾を撃てる信号拳銃やナイトビジョンゴーグル、リブリーザー(水中呼吸器具)が追加されます。さらに、新しい指差しアニメーションや他のプレイヤーへのメール機能も追加になります。それからマップ上に“乗り物を破壊する”や“警察の注意をそらす”“航空機を始末する”といった、新アクティビティも登場。その他にデイリーチャレンジを始めとする要素が加わることで、遊びの幅がさらに広がっています。
待望の強盗ミッションの追加で、さらに深く遊び込めるようになった“GTAオンライン”。この春は気の合う仲間と一緒に、強盗生活をエンジョイしちゃいましょー!
(C) 2014 Rockstar Games, Inc.
データ