からさの中にうまさあり！ 名越監督と横山さんが夢中になった『龍が如くちゃんぽん』試食会レポート

文：kbj

　セガとリンガーハットは、3月12日に発売されるPS4/PS3用ACT『龍が如く0 誓いの場所』と『長崎ちゃんぽんリンガーハット』とのコラボレーション企画を実施する。それに際して、コラボメニュー試食会を本日3月11日に、リンガーハット東京本社で開催した。

　今回のコラボでは、『龍が如く0』の舞台となる1988年の東京・神室町に『長崎ちゃんぽんリンガーハット』店舗が登場。実際の店舗でも提供されている全11種類の定番メニューを堪能することで体力ゲージの回復が可能だ。また、3月12日から期間限定で、ゲームの世界観を反映させたオリジナル商品『龍が如くちゃんぽん』が、リンガーハット全店で販売となる。

　試食会には、『龍が如く』シリーズ総合監督の名越稔洋さん、チーフプロデューサーの横山昌義さん、リンガーハット・営業戦略部執行役員の川内辰雄さんが登場し、本コラボについて説明した。

▲名越さん		▲横山さん

　スクリーンで『龍が如く0』のトレーラーが放送されたのに続いて、名越さんがあいさつ。「お昼時にはあわない映像でしたが、それに負けない味になっていると聞いているので、楽しみです」とコラボメニューに期待するコメントを寄せた。ゲーム内に用意されたリンガーハットは、88年の雰囲気を再現していることを横山さんは説明。リンガーハットがある場所は、神室町のモデルになった街の実在店舗とほぼ同じ場所にあるため、「プレイしたあとに実際に行ってほしい」と、プレイする人に向けてメッセージを贈った。

▲会場ではゲーム内のリンガーハットの様子が公開された。よほどお腹が空いていたのか、何種類ものメニューを平らげる桐生に会場から笑いがあがった。

▲こちらはゲーム中のリンガーハットのスクリーンショット。

　リンガーハットは2人も実際に利用しているようで、名越さんは「子どものころに見たコマーシャルが印象に残っています。ちゃんぽんも好きですが、西日本の出身なので皿うどんをよく食べますね」とコメント。また、以前にリンガーハットのとある店舗で、メニューにはない大盛りを食べたいとお願いしたところ、2人前を一皿に出してもらったエピソードを披露した。横山さんは4年前の3月11日に発生した東日本大震災の日に、セガの近くにある店舗に行ったという。あの日はあまり店がなかったが朝までやっていたので、お腹いっぱい食べたことを明かした。

▲川内さん

　川内さんによると、刺激的であった88年の時代風景に加えて、男らしいタイトルにふさわしいメニューにしようとして『龍が如くちゃんぽん』は開発されたという。リンガーハット史上でもっともからいメニューで、花椒でしびれるようなからみを出していると説明。からいものが苦手な人でも楽しめるように、『ちょい辛』も用意されている。この『ちょい辛』はレギュラーサイズに加えて、スモールも存在し、3種類で『龍が如くちゃんぽん』シリーズになっているとのことだ。

▲『龍が如くちゃんぽん（激辛）』990円（税抜）

▲『龍が如くちゃんぽん（ちょい辛）レギュラー』850円（税抜）		▲『龍が如くちゃんぽん（激辛）スモール』550円（税抜）

▲レギュラーメニューで川内さんのオススメは『野菜たっぷりちゃんぽん』。「ぜひドレッシングとあわせて食べてほしい！」とアピールしていた。

　会場に、『龍が如くちゃんぽん（激辛）』が運ばれ、名越さんと横山さんは早速味わうことに。一口食べるなり、「からいけど、うまい！」と舌鼓を打った。試食を終えた名越さんは「からい食べ物が好きで、トムヤンクンも好き。コラボメニューはネタっぽいものもあるのですが、食事するものがおいしいのがいいと思います。うれしかったです」と太鼓判を押した。横山さんは「食べた後からかなり汗が出ています」と笑いながらコメント。味については「ベースとなっている部分がしっかりしていて、野菜がたくさんあっても薄くならない。川内さんがターゲットとおっしゃられていた20～30代をしっかり満足させる味です」と絶賛した。さらに「フォトセッションのために途中で下げられてしまったのが悔しい！　やみつきになった」と続けた。

　最後に3人からメッセージが贈られたので掲載する。

名越：早いものでゲーム『龍が如く0』は明日発売となります。コラボメニューをこれまでにもやってきましたが、味の制度が上がっているのは、いいコラボにしようと努力していることが結果になっているからだと思います。ゲームを遊んでいるとコラボ店に行きたくなるものになっています。開発サイドは尽力して、いい作品になったと思うので、『龍が如くちゃんぽん』とあわせてたくさん売れてほしいです。

横山：『龍が如く』では、街を楽しむ要素は大きいと思っています。そこにはお店に入って、メニューを味わうことも含まれています。それらを落とし込むことにチャレンジしてきた10年……プレイしてコラボ店で食事をしているとお腹が減って、食べたくなると思います。バーチャルとリアルがつながっているといい形ではないでしょうか？　ゲームを遊んでお腹を空かせて、お店に駆け込んでください。

川内：コラボをきっかけにリンガーハットのメニューを食べる方もいらっしゃると思われます。ぜひ味わっていただき、よさをわかっていただきたいです。ゲームのモデルとなった新宿靖国通り店では、明日からコラボバンダナを巻いて接客します。従業員はバンダナですでにテンションが上がっているそうです。ぜひよろしくお願いいたします。

　最後に報道陣にも『龍が如くちゃんぽん（激辛）』がふるまわれたので、その感想をお届けする。スープは見た目通り、からさをまず感じるが、その中にも少しマイルドさが入っていると感じた。こちらは、トムヤンクン風スープの中にはいっているココナッツミルクによるものだという。スープに続いて長崎ちゃんぽんの特徴でもある、太めの麺を口に運ぶ。この麺の味とスープのからさがマッチしていて、からいものが苦手な筆者でも食べやすく感じた。

　続いて上にドンと乗っている肉みそを味わってみた。確かに舌を刺激するピリッとしたからさがあったが、食欲をそそる風味と味に仕上がっていたため、きついとは感じなかった。肉みそは麺にからめて食べてもいいし、スープに溶かして味わってもよさそうだ。添えられているレモンをギュッとしぼると、今度はからさの中に酸味が加わり、また少し風味が変化する。レモンの香りも広がり、先ほどまでよりも爽やかな印象を受けた。

　リンガーハットの特徴でもある野菜に加えて、エビもたっぷり楽しめる『龍が如くちゃんぽん』。食べている最中は少しからいかもと心配していたが、麺や野菜の甘さもあり、一滴も残らずにスープを飲みほしてしまうほど堪能してしまった。ほどよいからさで胃腸が刺激されたのか、食べ終わっているにもかかわらず、もうちょっと食べたいと感じるほど、食欲が出ていた。

　全国に約550店舗を展開しているリンガーハット。『龍が如く0』をプレイしてお腹が減ったら、足を運んでコラボフードを味わってみては？

(C)SEGA

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