2015年3月29日(日)
どうも、こんにちは! マイナーゲームばかり遊んでいると言われるライター・まさんです。皆さんは、ATARIが発売した伝説のクソゲー(?)と呼ばれる悪名高きATARI用ソフト『E.T. The Extra-Terrestrial』をご存じでしょうか?
▲ATARI版『E.T.』のタイトル画面。 |
本当にクソゲーかどうかという部分はさておき、これは、米国で発売された1982年当時、“アタリショック”(※)と呼ばれたゲームが売れなくなる現象を引き起こしたきっかけになったと言われた作品です。
※アタリショック:1982年にアメリカで発生したとされている家庭用ゲーム機の売上不信による市場崩壊。ATARIのハードが低品質なゲームを乱発したために、ゲームが売れなくなる状態を招いたと言われている。そのきっかけが『E.T.』だと言われているが、現在ではアタリショックそのものが存在しなかったという見方も強い。
『E.T.』にはもう1つの伝説がありました。それは“ATARIの墓”と呼ばれる都市伝説で、なんでも『E.T.』の在庫があまりに多すぎたため、セミトレイラートラック14台でアメリカ・アラモゴード市内の埋立地にソフトを大量に埋めたという内容です。
▲『E.T.』のゲーム画面。 |
そんな都市伝説に疑問を抱いた人たちによって、2014年4月26日に“ATARIの墓都市伝説の検証プロジェクト”と呼ばれる検証が行われました。その結果、本当にニューメキシコ州のゴミ埋め立て地に数100個の『E.T.』が埋められていたことが明らかに!
え? ただゲームが埋まっていただけだって? 何をおっしゃいますか。この『E.T.』は、30年に渡る歴史的な遺物として、アメリカのスミソニアン博物館に収められるなど、レトロゲーム業界ではかなりの重要アイテム。ゲームユーザーにとってのアコガレみたいなものですよ!
そんな『E.T.』ですが、なんと発掘された『E.T.』をオークションで購入し、大阪と東京のゲームショップで展示していたという奇特……いえ、偉大な人物がいたのです。その名は模範的工作員同志! 正体不明なこの人物は“低評価ゲームの魅力を検証しよう!”(※)コミュニティの運営者として、一部のゲームユーザーの間では知る人ぞ知る人物です。
※低評価ゲームの魅力を検証しよう!:模範的工作員同志が行っている低評価ゲームを再検証する生放送。ユーザーから不人気だったりゲーム雑誌のレビューなどで低い評価を受けたりしたゲームが、本当につまらないゲームなのかを再検証するという名目でマイナーな低評価ゲームを取り上げている。最後は必ず「良ゲーですか、神ゲーですか」と聞いて、神ゲーという結論に至るのが特徴。クソゲーと発言するとシベリア送りにされる。
▲模範的工作員同志さんが購入した『E.T.』。現在では研究家の手によって、このゲームがアタリショックの引き金ではなかったことと、実際はそこまで低評価な作品ではなかったことが判明。今回の発掘で、実に30年ぶりに名誉を挽回したことになります。 |
この記事では、模範的工作員同志さんと、ゲーム制作サークル“プチデポット”の開発担当にしてマイナーゲーム愛好家・しごとさんを交えて、『E.T.』を肴(さかな)にレトロゲーム座談会を決行……する予定だったのですが、お酒が入りすぎて常人にはついていけないゲーム好きオッサンたちの語り合いになってしまいました。グダグダですが、最後までお付き合いいただけると助かります。
模範的工作員同志:世間が不当に低く評価している(と本人が主張している)“低評価ゲーム”を再評価するためのコミュニティ“低評価ゲームの魅力を検証しよう!”を運営している同志。ニコニコ生放送で低評価なゲームを配信し、神ゲーという結論に導いている。Xbox LIVE Indie Gamesでボタンを百万回押すだけのゲームをクリアしたり、Xbox Oneでもっとも難しい“カラオケDAM”の実績を制覇するため、365日チューリップを母音で歌っていたりと、数々の世界に残らない伝説を持つ。
しごと:インディーゲーム『メゾン・ド・魔王』で大ヒットを飛ばしたゲーム制作サークル“プチデポット”のプログラム&開発担当。世界で3人しかいないというPlayStation Mobile(PSM)ソフト『Zombi hour』(※)を当時の定価3,086円で購入し、ゾンビアワーアンバサダーと呼ばれた人物。ゲームを開発するという名目で変なゲームばかり遊んでおり、最近のマイナーゲームにもやたらと詳しい。
※『Zombi hour』:PSM史上最高額の3,086円で販売されていた伝説のゲーム。15人の女子高生を切り替えて料理やPCを使いながら、ゾンビから生き延びるタワーディフェンス的なアドベンチャーだ。一時期、309円まで値段が下がったが、現在は1,955円に値上がりするなど、気まぐれな値段の変動も見逃せない。
まさん:ゲームを遊ぶことが趣味であり仕事でもあるゲーム雑誌のライター。PSMや3DSといった携帯ハードのDLゲームを多数所持しており、特にPSMの作品は、世界で一番遊んでいる男だと自負している。
某月某日、工作員さんが適当に見つけた料亭にて。全員、キツめのお酒を飲んだ状態で思い出したように座談会が始まった。
工作員:はい。そういうわけで、皆さま初めまして。模範的工作員同志といいます。本日は、予想外にいいお店で飲んでおります。
まさん:……あの、普段工作員さんがやられている配信動画じゃないので、編集点を作るあいさつは別にいらないですよ。
えーと、この座談会では、レトロゲームにおける低評価の代表作であるATARIの『E.T.』を工作員さんが購入されたということで、これをキッカケに、いろいろとゲームに関するお話をうかがっていこうと思っています。グダグダにならなければ!
▲『E.T.』のゲーム画面。 |
しごと:もう、みんなお酒を飲んでいるので、多分グダグダになるでしょう(笑)。
工作員:そうですねえ。『E.T.』を買ったことで、メディアから声をかけてはいただいているのですが、ボクは普通に生きてきた人間なので、そんなにおもしろいエピソードはないですよ?
まさん:そもそも、工作員さんはATARIをリアルタイムで遊んだ世代じゃないですよね。自分は子どものころにファミコンを遊んだギリギリの世代ですが、いったい何がきっかけでレトロゲームの収集趣味に走られたのですか?
工作員:父親がゲームをプレイするタイプだったので、昔からゲームを遊んでいました。その時に父親が買ってくれたゲームがメガドライブの『ああ播磨灘』(※)だったんです。
※『ああ播磨灘』:モーニングで連載されていた同名漫画を原作とする相撲格闘ゲーム。漫画の豪快な描写をアクロバティックに解釈し、相撲よりも格闘ゲーム寄りの作品として再構築した斬新なゲーム性が、メガドライブユーザーの間で話題となった。“たいそうしようよ”というパスワードを入力すると、“播磨体操第一”という体操シーンが見られることでも有名。
まさん:コレ、一応電撃オンラインの記事になる予定なのですが、いきなり今の読者が絶対知らないゲームの名前が出てきましたね。
工作員:皆さんはご存じないかもしれませんが、本当にすごい名作なんです。当時はそう思って遊んでいたのに、成長してからゲーム雑誌の読者レビュー的なコーナーでの評価が低かったんですよ。
ボクがおもしろいと幼少時代から遊んできたゲームの評価が低いと知った時の怒りと絶望たるや……。
当時、友人たちの『ああ播磨灘』への評価は低かったのですが、それはボクの友人が無知だからだと思っていたんですよ。フタを開けてみたら、世間的にもこのゲームはつまらないと言われている。
それ以来、他人の評価を見てゲームを選ばないという考え方を自分の中で強く持つようになり、そこから他人がつまらないと言っているゲームは本当につまらないのか、確かめたくなる性分につながっていっちゃったんですね。
特に、自分は学生時代に留学をしていたので海外のゲームコレクターと交流する機会があったんです。向こうのゲームコレクターはプライドが高くて、ゲームの話をしていると「いや、お前はそんなことを言っているけど、どうせATARIの『E.T.』を遊んだことはないだろう。あれが最低のゲームだ」なんて言ってくるんですよ。でも、そう言っている本人は『E.T.』を遊んですらいないんですけどね。
まさん:なるほど。それが『E.T.』との出会いだったんですか。
工作員:その時から、こういうことを言われないためにも絶対に自分で買って遊んでみようと思いました。実際に遊んでみると、やはり彼らは間違っていたと思っています。
まさん:日本におけるATARI研究の第一人者・loderunさんも似たようなことをブログでおっしゃっていましたね。実際に、当時『E.T.』を遊んだ人たちのなかには、悪くない感想を持った人もいると。実態以上に、アタリショックというネガティブなイメージで悪く取られている、と書いてありました。とは言え、個人的には駄作ではある、とも言ってますが……。
工作員:そうですね。これが自分のオリジンです。逆に、お二方にお聞きします。自分は今の低評価ゲームを再評価するキッカケになったオリジンがわかっているのですが、お二方はどういう流れでそういう趣味になったのですか?
しごと:いやいや、ボクはすごくノーマルですよ。たまたま、PSMを多く遊んでいるだけです。
工作員:何をおっしゃっているんですか。『Zombi hour』を3,086円で、ためらいなく買うにいたるまでの人生があるはずですよ。
▲『Zombi hour』参考画像。グラフィックは温かみがあるファミコンゲームのようなドット絵だが、ゲームとしてしっかりと楽しめるという3人の結論。しかし、値段に関しては高すぎるとも言われている。 |
まさん:ボクはゲームが大好きで、大学時代に生活費を犠牲にしてゲームを買いまくっていたんです。ファミコンとスーパーファミコン、ドリームキャストのゲームはほぼやり尽くしたと思うくらい遊びました。
そうやっていろいろ遊んでいると、変わったゲームや個性的なゲームがすごく楽しいんですよ。そんな濃い目のゲームを求めていった結果ですね。
しごと:自分は、単純にゲームの制作者でもあるので、作者の情念が見えるゲームが好きなんですよね。
工作員:ああ、それはスゴクわかります。ゲームで好きなところって、そこなんですよ!
まさん:作者に手を抜かれていると、わかるんですよね。たとえ名作とは言われなくても、やる気が変な方向に走っているゲームが好き。
工作員:遊んでいて執念を感じるものですね。ゲームには出来のパラメータとは別に、執念のパラメータみたいなものがあると思います。執念のパラメータが振り切れているものはよいものです。
仮に、そのパラメータが低いと作品ではなく、商品だと感じてしまうんですよ。
しごと:たとえば、ボクは人気のゲームはあまりやらないんですよ。そのゲームは絶対おもしろくて、売れるゲームなのは間違いないんです。でも、だからこそ、自分が遊ばなくても、他の人が遊んでくれるのでやらないんですよね。
まさん:わかります。そうやって、どんどんマイナーなハードを買うようになるんですよ。それは人としてちょっと間違っている気もしますが!
工作員:いやあ、やっぱり、ハード収集には節度が必要ですよ。
▲模範的工作員同志さんが収集しているハード棚の一部。 |
まさん:それ、CD-i(※)とか威力棒Vii(※)を買っている工作員さんが言いますか?
※CD-i:フィリップス社が発売した、世界で第4位に売れなかったと言われるゲームハード。出ていたゲームも評価が低いものが多く、日本ではほとんど知られていない。
※威力棒Vii:中国で2007年に発売されたハード。模範的工作員同志さんは、世界で唯一、公式に許可を取って威力棒Viiのゲーム配信を行った。
工作員:いや、一緒にされたら困りますね。心外ですよ心外。自分は、文化保存として『E.T』を買っていますから。だって、『E.T.』自体は掘り起こされたものを買わなくても、すでに持っていますよ。
まさん:そう言っても、アラモゴートの砂漠から掘り起こされた『E.T.』を文化保存のために十数万円も出して買うことはなかなかできませんよ。しかも、親に「生ごみ」って言われたんですよね?
工作員:それはしょうがない。実際に臭いですから。ゴミ捨て場に埋まっていただけあって、ゴミ捨て場に埋まっていた匂いがします。
しごと:確か『E.T.』は大阪・日本橋のレトロゲームショップ“ゲーム探偵団”さんと、東京・中野ブロードウェイの“ゲームステーション”さんで展示されてましたね。
工作員:実は次の場所も探しているんですよ。ただ、さすがにゴミと同じ匂いがする『E.T.』を店頭に置いてくださいと言って、OKしてくれる店は少ないですが……。
まさん:もう、この際アメリカで店を探したらどうですか? 『E.T.』の里帰り。
工作員:それも考えました。ゆくゆくは『E.T.』で全国ツアーをしたい。日本中にあるゲームショップを『E.T.』で活性化したいんですよ。
しごと:実際に活性化しそうですよね。ゲームマニアは絶対見に行くと思いますよ。
工作員:東京と大阪の展示でも普段より多くのゲーマーが来ていたようです。最初はそんなことをまったく想像していなかったので、うれしい話ですね。
しごと:結局、工作員さんは『E.T.』をいくらで買われたんですか?
工作員:関税や輸入費を含めて十数万円です。だから、人が言うほど高いものではないんですよ。
まさん:ああ、確かに……ん、高くない? ちょっと待ってください。結局、埋まっていた『E.T.』は動かなかったんですよね? それに十数万円払ったんですか!? マジで!?
工作員:はい。試してみましたが、S字型に曲がっているので無理でした。まあ、動く『E.T.』はすでに持っていますから。
それを言ったら、あなたこそバーチャルボーイの長い展示台に数万円払っていますよね。
しごと:2人とも、ゲームに対してかけるお金の使い方が無茶苦茶ですよ(笑)。
工作員:まあ正直に言うと、今日はゲームの話をしながら飲みに来ただけですから。電撃オンラインに記事が載るとかまったく思っていません。
まさん:まあ、それでもいいですよ。自分も工作員さんを世に解き放っていいのか、ちょっと後悔し始めているところですから(笑)。
工作員:一応『E.T.』を掘り起こしたことで、いろいろな方から歴史的なことを話してほしいと声がかかっているんですよ。●●さんとか。
しごと:その人ですか!? すごいじゃないですか。かなり常識があってマトモな人ですよ。
まさん:でも、今のゲーム業界は元気がないので、常識を超えてパワフルな人のほうが必要かもしれませんよ。たとえば、亡くなられてしまいましたが、飯野賢治さんはパワフルな人でしたね。
工作員:ちょっと待ってください。このままの流れだとオッサン3人がグタグダ話をしているだけじゃないですか。だいたい、私は『E.T.』を買いましたけど、まさんさんこそ、PlayStation Mobileのゲームを全部集めている謎の存在でしょう。
しごと:PS Vitaのホーム画面にフォルダが多くなりすぎて、コラ画像みたいになっているんですよね、この人のPS Vita。
まさん:まあ『ソルブレイン』シリーズ(※)だけで、フォルダを2個使ってますからね。あの……本当にただ変なゲームをやっているオッサンの話にしかなっていませんよ。
※『ソルブレイン』:PSMで配信されているユニティちゃんを使ったアクションゲーム。特撮の名作ではない。画面に散らばった5つの玉をあつめることが目的で、現在シリーズが13作品出ている。
▲『ソルブレイン』シリーズはユニティちゃんを操作して5つの玉を集めるのが目的。集めても特に何かあるわけではなく、シリーズによっては絶対に集められずにクリアできないものもある。 |
工作員:それでいいんですよ。『E.T.』は不当にクソゲーだと言われて砂漠に埋められたわけで、それを買ったことは別に特別じゃない。特別にしちゃいけません。というわけで、マジメな話を期待していた電撃オンライン読者の皆様、ごめんなさい!
工作員:話は戻りますけど、ちゃんとおもしろかったとはいえ、『Zombi hour』にポンと3,086円を払っちゃうのってスゴイですね。
まさん:『E.T.』にポンと十数万円払う人が言いますか。お金使いすぎですよ。
工作員:いや、ボクは1カ月に使うゲーム代は数万円ってちゃんと決めています。『E.T.』を買ったのは、たまたまお金が余ったからなんですよ。
実はスマホのゲームを配信したくて10万円ほどためていたんですけど、そのメーカーに配信許可をいただけなかったので、課金に使う予定だったお金を回したんです。
だいたい、本当は人気ニコ生主を呼ぶべきなんです。人気ニコ生主だったら、『E.T.』を実況するだけで女子高生にキャーキャー言われて、もっと真実が広まりますからね。ボクが実況しても言われませんから。
まさん:確かに、ゲーム実況わくわく荘のイベントを取材したのですが、工作員さんの放送と違って女の子が黄色い声援を浴びせていました。
工作員:人気実況主の方々は、ものすごく気をつかって実況していると思います。ボクは方向性が違いますからね。気をつかう女子高生がこなくて、見に来るのはオッサンばっかり。
『メゾン・ド・魔王』だって、ニコ生主のキリンさんが実況されていましたから、ちゃんとおもしろさが伝わったんですよ。……ほら、レトロゲームの話全然してないじゃないですか!
まさん:でも、人気実況主の方は、十数万円出して『E.T.』を買わないと思います。そこは偉大ですよ。
工作員:なぜですか。みんながうらやむゲームをカッタンデスヨ?
まさん:だって、ゴミ捨て場に埋まっていたうえにプレイできないじゃないですか。
工作員:それは、ほら、買うまでわかりませんでしたから。買ってみたら、カートリッジが曲がっていて、堆肥のニオイがして、そのうえ遊べなかったというだけです。
しごと:それを、わざわざe-bayで買われたんですよね?
工作員:はい。輸入業者を通しました。
まさん:オークションは、どれくらい人がいたんですか?
工作員:わかりませんけど、ページを更新するたびに値段が変わっていました。ボクは、オークションが決まった最後の組だと思うのですが、おそらく商品の数が20くらいで、そこに100人くらいが参加していたと思います。
しごと:確か、スミソニアン博物館も『E.T.』を買って歴史的な遺物として収納したんですよね。博物館と争ったんですか?
工作員:いや、スミソニアン博物館は自分と別枠でオークションに参加していたので、かち合いませんでした。純粋にATARIマニアの100人と争った感じです。
まさん:ゴミ捨て場に埋まっていたとはいえ、歴史的な物ですからね。競争率は高かったでしょう。
工作員:実際に、あとから考えてみると博物館とか公共施設の落札者が多かったみたいです。コレクターは買ったら自慢したがるのですが、海外でも、そういった自慢が全然聞こえてこないんですよ。
▲オークションの落札証明。 |
まさん:コレクターはスゴイですからね。そんなわけで、そろそろ料亭が閉まるお時間なのですが……最後にひと言お願いします。
工作員:やっぱり、HIKAKINさんやな。自分もHIKAKINさんみたいな人間にならないと、真実は伝わりにくいと思いました。
しごと:どういう結論ですか、それ。
工作員:というわけで、ボクはそろそろ次に配信するゲームの準備をしないといけないので、ここで失礼します。
しごと:あ、じゃあボクも『Zombi hour』をやって、明日、子どもを幼稚園に送っていかないといけないので、そろそろ失礼しますね。
まさん:あ、ハイ。じゃあ、ボクは『ソルブレイン IX-森』でもやりながら帰りますか……。
こうして、マイナーゲームに魅せられた男たちは、おのおのが好きなゲームをやり込むためにネオン輝く夜の闇に消えていきました。
ちなみにATARIの『E.T. The Extra-Terrestrial』は、ゴミ捨て場に埋まっていなかった綺麗なものが5ドルくらいで買えます。欲しい人はATARI本体と一緒に購入してみるのもいいでしょう。
ゲーム業界が砂漠という闇に埋めた歴史の一端が、垣間見えるかもしれませんよ?
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