2015年4月10日(金)

『タワー オブ アイオン』のマスターサービスでドキドキ体験! 新たに始まったPvPワールドで頂点を目指せ

文:くろあん

 4月1日を機に従来のサービスが基本無料のライブサービスへと変更され、さらにPvP特化のマスターサービス(こちらも基本無料!)も導入されて大幅なリニューアルを遂げたPC用MMORPG『タワー オブ アイオン』。本作の無料化を記念して多種多様なイベントやキャンペーンが開催されているので、過去にプレイしていた方や本作に興味を持っている方、そして新しく始めるオンラインゲームを探している方は、ぜひ『タワー オブ アイオン』の世界をのぞいてみてください!

『タワー オブ アイオン』

 前回の記事では2つのサービスの違いについて説明しましたが、今回はPvPやRvRといった熱い対人バトルを楽しむための環境が整えられたマスターサービスに焦点を当ててご紹介します。その前に、まずはライブサービスとマスターサービスの2つの違いについて、簡単におさらいしておきましょう!

『タワー オブ アイオン』

■ライブサービスとマスターサービスで2種類の『タワー オブ アイオン』が楽しめる!

●ライブサービス
 これまでの『タワー オブ アイオン』のすべてが引き継がれたサービス。最新のアップデートが逐次追加され、広大なフィールドでの冒険や、世界の謎に迫るストーリーが楽しめます。さらにハウジングといった生活要素など、『タワー オブ アイオン』のすべてを味わいつくすことが可能です。

『タワー オブ アイオン』 『タワー オブ アイオン』

●マスターサービス
 2009年10月当時の“エピソード1.5”をベースに、対人戦(PvP)や要塞戦(RvR)向けに調整を施したサービス。4月1日から新規に開設されたサーバーでプレイすることになるため、お互いに対等な条件で天族と魔族の新たな抗争が始まります!

『タワー オブ アイオン』
サービス種別 移動できるマップ レベル制限 キャラクターの育成 アップデート 要塞戦(PvP、RvR) プレイ料金 有料コンテンツ
ライブサービス すべての地域に移動可能 レベル65 レベルアップは早い 新しい地域追加などの大規模アップデートあり 複数箇所あり 2015年4月1日より無料化 あり
マスターサービス 天界、魔界、アビス レベル45 レベルアップが難しい 基本的に機能や一部コンテンツのアップデートのみ 一部地域のみあり 無料 あり

■マスターサービスにはこんな特徴が!

 マスターサービスは、前述した通りPvPのためにバランス調整がなされているため、もう一方のライブサービスとはまったく異なる特徴を持っています。その違いについて、ご説明しますネ。

●選択できる2次クラスは8種類
 マスターサービスで選択できる2次クラスは、ソードウイング、シールドウイング、シャドウウイング、ボウウイング、スペルウイング、スピリットウイング、キュアウイング、チャントウイングの8種類です。

 メカニックから派生するバレットウイングとギアウイング、アーティストから派生するメロディウイングは選択できません。

ソードマン
『タワー オブ アイオン』
▲ソードウィングとシールドウィングへ派生する1次職。
ストライダー
『タワー オブ アイオン』
▲シャドウウィングとボウウィングへ派生する1次職。
ウィザード
『タワー オブ アイオン』
▲スペルウィングとスピリットウィングへ派生する1次職。
クレリック
『タワー オブ アイオン』
▲キュアウィングとチャントウィングへ派生する1次職。

 それぞれ異なる特徴を持つ8種類の2次職ですが、他のクラスが持たない先鋭化された能力を備えているため、どれもPvPには欠かせません。また、マスターサービスにおけるレベルキャップは現在のところレベル45。成長に必要な時間はライブサービスより格段に多くなっており、およそ3倍近い時間が掛かるそうです。そのため、自分と近いレベルの仲間がたくさんいることになるので、焦らずじっくりと遊ぶのがオススメですネ。

『タワー オブ アイオン』
▲例えば、レベル21から22になるために必要な経験値は1249344となっています。ライブサーバーと比べて全体的に取得経験値が抑えられているので、キャラクターの成長はゆるやかです。

●移動できるエリアは天界・魔界・アビスのみ
 天族対魔族というPvPのコンテンツがメインとなっているので、移動できるエリアも天界、魔界、そして要塞戦が繰り広げられるアビスのみとなっています。龍界やマルクタン神殿、カイジネル神殿などには行くことができません。またレベルキャップに合わせ、ダンジョンもレベル45以下のものしか存在しません。

『タワー オブ アイオン』 『タワー オブ アイオン』
▲天族、魔族ともに、最初に訪れることになるであろうインスタンスダンジョン“ハラメル”。ソロプレイ専用なので、気軽に挑戦することができます。

●PvPは時空の亀裂とアビスがメインに!
 マスターサービスでは、ライブサービスで廃止された時空の亀裂が復活! 時空の亀裂とは、2時間ごとに特定の場所に突如ランダムで出現する時空の穴で、天界と魔界をダイレクトにつなぐワープ装置の役割を果たしています。血気盛んなプレイヤーはこの時空の亀裂を通って敵のエリアに潜入し、ゲリラ的にPvPを仕掛けることになります。

『タワー オブ アイオン』
▲普段は通ることができない時空の亀裂は、各種族のエリアにそれぞれ複数存在。2時間ごとにいずれかの亀裂がランダムで開いて、敵種族のエリアへと移動できるようになります。

 マスターサービスでは、この時空の亀裂を利用する際のペナルティがなくなり、気軽にPvPが行えるようになりました。また、潜入側のプレイヤーに“征服者”、潜入を防ぐ側のプレイヤーに“守護者”のポイントを付与する“征服者、守護者システム”が導入されています。これらのポイントが増加すると“征服者”と“守護者”のレベルが上がり、PvPに関する能力値がアップしていきます。

 なおプレイヤーの“階級”は、主にPvPでのみ獲得できるアビスポイントを基準に決定されます。階級を上げるためには、アビスでPvPを行い勝利することが近道となりますので、ライブサービス以上の激戦が繰り広げられることが予想されます。

『タワー オブ アイオン』
▲全エリアがPvPの対象地域となるアビス。レベル25以上で受けられる特別なクエストをクリアすることで、このエリアに来られるようになります。空中に浮かぶ島から島へは、飛行して移動することに!

 他にも、マスターサービスではすべてのアイテムがトレード可能になったり、取得スキルの調整などが行われていたりします。トレード不可のアイテムは包装紙スクロールで“包装”することで取引できるようになりますが、強化失敗時にはアイテム消失というリスクも! それでは、マスターサービスで実際にプレイした様子をご紹介しますネ。

■マスターサービスなら初心者でも仲間が見つかる!? 実際に遊んでみました!

 4月1日からスタートした『タワー オブ アイオン』のマスターサービスに、さっそく潜入してみましたヨ! 今回のプレイにあたって選択したのは、天族のソードマンです。

『タワー オブ アイオン』
▲キャラクターカスタマイズも『タワー オブ アイオン』の魅力です。今ならスタートダッシュで、好きな名前を取得できる……かも!?

 すべての天族プレイヤーが最初に訪れる地“ポエタ”。ちょこちょことクエストをこなし、モンスターを倒しながら先に進みます。まったりと時間が進む感じで、なんだか初めてMMORPGをプレイしたあの頃を思い出します……。

『タワー オブ アイオン』
▲ポエタは、初めて本作をプレイする人のためのチュートリアルの役目を果たす地域です。ここで、操作方法や各クラスの特徴などを覚えることに。
『タワー オブ アイオン』 『タワー オブ アイオン』
『タワー オブ アイオン』 『タワー オブ アイオン』
▲お使いや討伐だけでなく、いろいろと趣向を凝らしたクエストが用意されています。世界観を掘り下げるちょっとしたエピソードも楽しい!

 レベルアップはゆるやかになっているハズですが、序盤のクエストをこなしながらプレイを進めていく分には、それほど気にならない感じですネ。筆者は1日数時間のプレイで、だいたい3~4日ほど掛けてレベル20に到達できました。

『タワー オブ アイオン』
『タワー オブ アイオン』
▲特にレベル上げのための狩りをする必要もなく、まったりとクエストをこなしていくうちにレベル20になった感じです。最初の目標は、アビスに行けるようになるレベル25ですネ!

 全プレイヤーがレベル1からのスタートとなるので、“ノフサナ訓練所”のような低レベルのインスタントダンジョンでのパーティ募集も、かなり活発に行われていました。まずはPvPより、自分のレベル上げに集中しているプレイヤーが多いようです。レベルキャップが45ですので、今月中に最大レベルに到達してしまうコアなプレイヤーもそれなりに多いかもしれませんネ。

『タワー オブ アイオン』
▲訪れるあらゆる場所が、低レベルの冒険者たちでにぎわっています。一緒に遊ぶ仲間を見つけるなら今がチャンス!
『タワー オブ アイオン』
▲プレイヤー間でアイテムを売買する“取引所”をのぞいてみると、レベル30以上のアイテムはほとんど出品されていませんでした。でも、これからどんどん増えていきそうですね。

 熱いPvPのバトルも、もちろん行われていましたヨ! 時空の亀裂が出現すると、全体チャットで敵種族の出現報告が頻繁に飛び交い、血気盛んなプレイヤーが中心になって即座に討伐に向かっていました。そのあたりの対処や行動の早さは、さすがPvP特化サーバーといった感じです。

『タワー オブ アイオン』
▲魔族出現の報を受けて時空の亀裂付近に急行しましたが、すでに戦闘は終了した後でした……。
『タワー オブ アイオン』
▲アビスでの要塞戦も、小規模ながらすでに始まっています! お互いに、相手との力関係がまだ把握できていないので、手探り状態からのスタートです。
『タワー オブ アイオン』
▲やはりプレイヤー同士のバトルは通常の狩りと比べ、緊張感が段違いですネ。ずっとドキドキしっぱなしです!

 まだまだ始まって間もない『タワー オブ アイオン』のマスターサービス。現状ではレベル10~20台のプレイヤーが多く、みんなで一緒に育っていく感じが、まるでMMORPG黎明期のようです。個人的には、ちょっと懐かしさを感じてうれしくなってしまいました。これからプレイを始めても周りのプレイヤーに十分追いつけるので、オンラインRPGに興味がある方はぜひプレイしてみてくださいネ!

『タワー オブ アイオン』

データ

▼『タワー オブ アイオン』
■メーカー:エヌシージャパン
■対応機種:PC(対応OS:Windows XP/Vista/7)
■ジャンル:RPG(オンライン専用)
■正式サービス開始日:2009年7月17日
■プレイ料金:基本プレイ無料

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