『しんけん!!』で新たな真剣少女を呼び出す“鍛刀”システムの秘密!? 先行体験会でわかった情報をレポート

文：チョロ松

　DMM.comが4月23日の12時よりサービスを開始する新作ブラウザゲーム『しんけん!!』。本作の先行体験会に参加して、実際にゲームを遊んでわかった情報や感想などをお届けします。

　『しんけん!!』は、日本の名刀や妖刀を擬人化したラインタワーディフェンスゲーム。プレイヤーは刀の力を宿した“真剣少女”たちを育成し、人類を脅かす謎の生命体“憑喪（つくも）”たちと戦っていきます。

一振いちご		一文字なずみ

景光りゅうこ		狐ヶ崎きっか

左文字こゆき		長船あたき

長谷部しきり		鶴丸くにえ

　本作では基本的に、“討伐”、“鍛刀と育成”、“町の発展”の3つのパートを交互にプレイして、ゲームを進めていきます。初めて遊ぶ時には“八重垣いちこ”という女性が登場して、操作方法やゲームの手順をレクチャーしてくれます。

　最初に目にするのは、活動の拠点となる“屋敷エリア”と、荒廃した“町内エリア”。資材を集め、いくつかの条件をクリアすると、町内エリアに住居や田畑などのさまざまな施設を建設することができます。そして、バトルで憑喪たちの襲撃を退けていくと町の人口が徐々に増え、資材などをより効率的に入手できるようになります。

　チュートリアルではまず、3人の真剣少女たちを指揮して“大禿（おおかぶろ）”なる憑喪と対決。マップの任意の場所に真剣少女を配置して、次々に現れる憑喪たちを待ち受けます。ただし配置の際には、時間とともにたまっていく“熱量”が必要となります。キャラクターごとに必要な熱量が異なるので、効率的な編成を考えていく必要もありそうです。また、真剣少女たちの持っている刀の種類（短刀、打刀、太刀など）の違いによって、“間合い”が違ってきます。間合いが広いと、狭いエリアには配置することができません。

　バトルは基本的にオートで進行しますが、一定の時間が経過すれば“奥義”を任意のタイミングで発動することができます。奥義には攻撃系、回復系、補助系の3種類があり、効果の範囲も1体、エリア内、全体と分かれています。

▲奥義の種類によっては、マップに配置せずにデッキ上で奥義を発動する“後方支援“が可能。

　なお、バトル中に“気力”がつきると真剣少女たちは撤退してしまいます。ただし、キャラクターをロストするようなことはないのでご安心を。“気力”は、熱量を消費するコマンド“気合だ!!”か、“休憩です…”のどちらかで回復することが可能です。

　チュートリアルのバトルが終了した後は、町内エリアに施設を建設する手順を習います。施設を建設する際には、一定人数の真剣少女がその作業に拘束されます。序盤は人員不足に悩みそうですね……。石切り場の建設には5分が必要ですが、より有用な施設であればさらに長い時間が必要となる仕組みです。

　次のステップは、刀剣の斬れ味を復活させる“研磨”の作業。ツッチーこと“火之迦具土（ヒノカグツチ）”が出迎えてくれました。本作では、バトルを繰り返すと刀剣の斬れ味が徐々に鈍り、戦闘力が落ちてしまいます。さらに放置しておくと、不満が憎悪に変わり、やがて心に闇が生まれて“妖刀鬼女”に変わってしまいます！　なお、研磨を行うには一定の資材と時間が必要ですが、“高速砥石”を使って即座に完了することも可能です。

妖刀鬼女 蛍丸

妖刀鬼女 長船

妖刀鬼女 鶴丸

　新たな真剣少女を迎え入れるには、“鍛刀”の作業を行います。必要となるのは、“魂鋼（たまはがね）”と熱量。魂鋼にはいくつかの種類があり、その組み合わせと数によって、登場する真剣少女がランダムに変化する仕組みです。加えて、太刀や打刀、短刀などの“刀の種類”にも影響するとのこと。一方、消費する熱量は、そのまま魂鋼を叩く“鍛錬”の回数になります。たくさん叩けば叩くほど、“等級”の高い刀が出来上がります。

　鍛錬の作業は鍛冶師に任せることもできますが、それなりの時間が必要になるので、今回は自分自身で挑戦してみました。画面に表示された玉鋼のどこかに叩くべきポイントが隠されており、そこをマウスでクリックすることで、鍛錬の残り回数が減っていきます。

　また、ピンポイントでスイートスポットのような場所があって、そこをクリックすると残り回数が一気に減っていきます。ボタンを押したままでOKなので、特に面倒な作業ではありませんでした。むしろ、「ここだ！」という場所を探すのが、ちょっとおもしろかったり……。さらに、鍛錬の回数が通常よりも一定時間だけアップする“真剣タイム”などもあって、工夫しがいのある工程となっていました。

▲鍛錬の後に“焼き入れ”の工程を行うと、新たな真剣少女が登場！

　真剣少女たちの能力を鍛えるには、“試斬”で試験に合格して経験値をためていけばOK。各会場の十段の試験に合格すると等級がアップし、飛躍的に能力が向上します。また、その最中に新たな奥義を習得することもあります！

　なお、チュートリアルのラストでは、バトルに参加した3人の真剣少女たちの中から1人だけを仲間に加えることが可能です。どの女の子を選ぶか、ちょっと悩ましいですね。今回はツンデレっぽい言動が気になった“左文字さよ”をチョイスしました。なお、“奉納”で1人の真剣少女を巫女に任命し、資材を奉納すれば、彼女との親密度がアップ！　親密度が上がるとムフフな出来事が発生したり……？　これは期待大ですね！

■プロデューサーにインタビュー！　『しんけん!!』の魅力とは？

▲DMM.com POWERCHORD STUDIOの吉原正訓プロデューサー

――『しんけん!!』の注目すべきポイントは？

吉原正訓氏（以下、吉原）：本作を作っているスタッフは、皆オッサンです（笑）。長年にわたって、さまざまなゲームに携わってきたそのオッサンたちが、擬人化美少女というスタイルながらも、「『艦これ』とは違ったものを作ってみたい！」という気持ちをもって開発しました。そういったギラギラした意気込みが、形になって出来上がったのが『しんけん!!』です。

　最初は、「キャラクターを愛でるって、どういうことだろう？」という疑問からスタートしました。数枚のイラストだけを見せるのではなく、もうちょっと動的なものを盛り込んで、我々なりに解釈したカワイイものというのを入れていったらどうなるのか？　そういった考えから、1人のキャラクターに対するコストというか、カロリーというものを度外視して入念に手を掛けています。

　そのせいで、1人ずつの制作時間なども他のタイトルに比べてものすごいことになっています（笑）。アクションシーンの動画も500枚くらいあって。さらに、各キャラクターに対して“妖刀鬼女”という存在も用意しているので、コモンだろうレアだろうが、とにかく尋常じゃない作り込みです。

――実際にプレイしてみると、いろいろと想像をふくらませていける感じですね。

吉原：世界観やキャラクターの設定は、アニメーション制作会社のピコグラフさんに監修をお願いしています。相当な時間を掛けて設定を用意したので、それこそ「ぜひ2次創作してください！」といった勢いですね（笑）。

　本作では日本刀をモチーフにしていますが、美術品であり武器でもあるので、「カワイイだけじゃダメ！　もっと怖くしよう」と話し合いました。実際に遊んでいるうちに、「けっこう怖い！」とか、「アレに秘密があるよね」といった部分がだんだんわかってくると思います。各キャラクターの背負っている宿命のようなものが、すさまじく暗い設定になっているので、ぜひ皆さんに確かめてみていただきたいです。

――ゲームシステムとしては基本的にタワーディフェンスゲームですよね。言葉で説明するとありがちな感じですが、実はかなり挑戦的な新趣向を盛り込んでいると感じました。

吉原：タワーディフェンスゲームとしても、毛色の違ったものを目指しています。なおかつ遊びやすく、見た目もケレン味があるといったものを、どうやって出していこうかと試行錯誤しました。本作はブラウザゲームということで、何か別のことと平行して遊んでもらう“ながらプレイ”を想定しています。が、ユーザーとの距離感をどのように保っていくかという点については、まだスタッフの間でもめています（笑）。

――個人的には、放置ゲーにとどまっておらず、いろいろと自分でいじれるところが楽しいと思いました。

吉原：さわるところと見るところ、そして放置するところは、意識して区別するようにしています。「バトルシーンは原則的に3分が限界じゃない？」とか、その辺の時間感覚には配慮していますね。それぞれのプレイヤーの遊び方に合わせた楽しませ方を意識して、現在もチューニングを進めています。メニュー画面なども、ひと目でわかるようシンプルなものを用意していますので、遊びやすいと思っていただければ幸いです。

――真剣少女たちにも、それぞれの個性と性能の違いがあって、たくさんの人数をそろえた後でも使い方に悩まされそうです。

吉原：バトルは1回死んだら終わりというわけではなく、何度も繰り返しチャレンジすることができます。マップもだんだん広がっていくので、配置や編成を工夫して試行錯誤していただきたいです。場合によっては、いくつかのグループに分けて配置する必要があったり……。そのためにも、さまざまなタイプの真剣少女を用意しています。

――プレイしているうちに、自分なりの定番となる編成などを見つけられたら、おもしろそうですね。

吉原：自分にとって“主役”となる真剣少女を見つけて、他のキャラクターでフォローしていくという遊び方も、1つの楽しみかと思います。

――最後に、本作に期待するゲームファンの皆さんへのメッセージをお願いします。

吉原：『しんけん!!』には、『艦これ』とは違った本作ならではのシステムを盛り込みました。新しいことを覚えるのは大変だったり、めんどくさかったりしますが（笑）、そこは手軽に乗り越えられるよう開発していますので、ぜひ『しんけん!!』も一緒に楽しんでいただけたらと思います。よろしくお願いします。

――本日はありがとうございました。

(C)DMM.com POWERCHORD
※画像は開発中のもの

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