2015年4月23日(木)
『ペルソナ4 ダンシング・オールナイト(P4D)』をプレイして感じたのは、「ヤダ……私、陽介のこと好きだわ……。胸のトキメキが止まらない……!」という、恋する乙女な気持ちの再確認でした。
この記事では、『ペルソナ4(P4)』が好きすぎてゲームメディアの編集者になったミゲルが、花村陽介と期待の新キャラクター・真下かなみの最速レビューをお届けします!
ゲームシステムは、音楽に合わせてボタンをタイミングよく押していくという、オーソドックスなリズムアクションです。画面中央から出現するアイコン“ノート(譜)”は、画面両端にあるターゲットに向かって流れていくので、リズムに合わせてボタンを押していきましょう。
ターゲットは計6カ所あり、それぞれ↑←↓の方向キーと、△○×のアクションボタンに対応。ボタンの配置に慣れたら、基本的な操作に戸惑うことはないはずです。
4段階に分かれた難易度の中には“EASY”モードも用意されているので、「音ゲーって苦手……」という人もご安心を。何より、収録曲はファンの聴き慣れた『P4』楽曲なので、体がそのリズムを覚えているはず! 知らない曲と聴き慣れた曲とでは、タイミングの計りやすさが格段に違います。
また、プレイ中はメインダンサーに向けて他のキャラクターたちが声援を飛ばしてくれるので、やる気も倍増! セリフはキャラクター間ごとに専用のものも用意されているので、キャラクター同士の関係性も楽しめます。
アナログスティックを使ったアクション“スクラッチ”がうまくキマると、なんともキモチイイ本作。これは、画面中央から流れてくるリングに合わせてアナログスティック(左右どちらでも可)で入力するコマンドです。スティックの操作は、“弾く”という感覚に近いかも?
「ボタン操作に加えて、アナログスティックも使うなんて難しそう……」と懸念を抱いてしまう人がいるかもしれませんが、大丈夫! スクラッチは、失敗してもミス判定にならないオマケの要素です。
なので、まずはボタン入力にだけ集中して、慣れてきたらスクラッチも合わせてプレイしたり、それが上手にできるようになったら難度を上げてみたりと、段階を踏んでプレイヤースキルを伸ばしていけます。
▲青いリングが“スクラッチ”を入れるタイミング。リングの譜がないところでも自由にスクラッチを入れることができるので、プレイヤーの内なる魂のリズムに合わせてデュクデュクッするのも楽しいですよ! |
今回は、陽介がメインダンサーを務める楽曲の中から、『Backside Of The TV』をプレイしました。『Backside Of The TV』は、RPGの『P4』ではテレビの中の世界のエントランスで流れるBGM。原曲は平田志穂子さんが歌うものですが、Lotus Juiceさんがリミックスを施した『Backside Of The TV(Loutus juice Remix)』では、Lotus Juiceさんのアグレッシブなラップが挿入されており、原曲とはまた一味違うグルーヴィな曲に仕上がっています。
譜面は、印象的なBassのリズムに合わせてドンドン(ボタン)、カッ(スクラッチ)と入力するアクションが楽しい! 原曲は2ループ3分ほどの曲でしたが、リミックスバージョンはフルサイズのオリジナル曲として制作されているので、聴きごたえもバッチリです。
キャラクターごとのダンスのモーションは、それぞれが非常に個性的! 同じ曲の中で一緒に踊っていても、主人公はクール&セクシーな、陽介は軽快でポップ&カジュアルな印象です。
すっかり“ガッカリ王子”としての評価が定着してしまった(?)陽介ですが、キレッキレに踊る陽介を見ていると「そうだ……、この子はやればできる子だったんだ! かっこいいよ陽介! さすがジュネスの王子様だよ!! 素敵!!」とトキめく気持ちが抑えられません。
そのダンスの魅力を最大限に引き出しているのが、キャラクターたちの“視線”が生む感情表現ではないでしょうか。真面目な顔、笑顔、クールなキメ顔など、大きな表情の変化を楽しむだけでなく、目の表情や視線に変化を持たせることによって、感情の余韻や間合いを味わえるのだと思います。
▲ファンにはぜひ実際にプレイして、視線の動きが生む表現力を確かめてもらいたいところ! きっと陽介にドキドキしてしまうはずです。 |
真下かなみ(通称・かなみん)がメインダンサーを務める楽曲の中からは、浅倉大介さんがリミックスを手掛けた『Your Affection』をチョイスしました。『Your Affection』は、言わずと知れた『P4』の晴れの日の曲。リミックスバージョンでは、平田志穂子さんが歌う原曲の透明感はそのままに、138BPMのアップテンポで爽快な4つ打ちテクノに生まれ変わっています。
▲かなみんは、ちぱッと伸びたまつ毛とくりくりな目が小動物的でめちゃめちゃカワイイ! |
コスチュームチェンジの要素も、本作の大きな魅力の1つです。かなみんは、個人的に水着コスチュームが超オススメ! ポップでカワイイ星条旗のモチーフにプラスして、レイヤードのボトムがキュート&セクシー。また、そこからすらっと伸びた長い足がたまらんのです。アンクレットやゴーグルなどのアクセサリーも1つ1つのデザインが可愛くて乙女心をくすぐるので、よ~くチェックしてもらいたいところ!
しかし、こんなにキラッキラのザ・アイドルなかなみんですが、プライベートでは『ペルソナ3』の江戸川先生を彷彿させるメガネルックの地味子ちゃん……。このギャップがまたそそりますよね。
かなみんだけでなく本作のすべての3Dモデルに言えることですが、副島成記さんデザインによる繊細な線で描かれたキャラクターたちが違和感なく3Dになり、そして生き生きと伸び伸びと踊っている姿はファンにはたまりません。
キャラクターだけでなく、ゲーム内のパーツの1つ1つがとても丁寧に作られており、プレイしていると背景や衣装などの細かいところを一時停止して確認したくなるほどです。
例えば、カメラ目線のウインクの可愛らしさもさることながら、注目してもらいたいのはかなみんの“胸元”。シャツのボタンとボタンの間が! かなみんのはちきれんばかりのバストで! 隙間が空いてしまっているのです!!!! 3Dモデルでも細かい萌えポイントをバッチリ押さえていますね!!
私の『P4』の大好きな要素の1つとして、和気あいあいとした“キャラクターたちの仲のよさ”があります。本作でも、その魅力がキャラ同士の息の合ったダンス“コミュフィーバー”として形になっています。
“フリーダンス”ではパートナーキャラクターを選択できるので、自分好みのペアでゲームを楽しむことができます。ペア固有の振り付けも存在しており、ペアの数だけまったく異なる魅力が存在する本作。同じ楽曲でも繰り返し新鮮な気持ちを味わえるのは嬉しいポイントです。
▲ダンス中の声の掛け合いや固有の振り付けは必聴&必見! “目で会話する”ような視線のやり取りも、見ていて心がほっこりします。 |
▲「やるな、陽介」「それでこそ俺の相棒だぜ!」と声を掛け合う主人公と陽介。これが『P4』で築き上げた絆の力だ! |
「RPGの『P4』をプレイしていないけれど、音楽は好き!」「『ペルソナ』シリーズの音楽は有名だから気になっている」という人も多いはず。そんな人も、まずは気軽に『P4D』から『P4』の世界に触れてみては? キャラクターへ愛着が沸いて、「彼らは今までどんな冒険をしてきたの?」という興味が持てるはずです。その取っ掛かりからRPGの『P4』をプレイしてもらえたら、シリーズのファンとしてはとても嬉しい限りです。
ちなみに、今なら新要素満載のPS Vita用RPG『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』がベスト価格になっているのでオススメですよ!!
▲かなみんは、『P4』ではりせのライバルとして名前だけが登場する存在でした。『P4D』でかなみんを知ってから『P4』をプレイすれば、“あの時”のりせの気持ちの読み取り方も、また違ってくるのではないでしょうか。 |
今回、レビュー記事を制作するにあたり、電撃PlayStationのデルチさんやおしょうさんたちとアトラスさんにお邪魔してプレイさせていただきました。平均年齢35歳超えのメンバーが、「今のダンスがカワイイ!」「その2人のペアダンスをもっと見たい!」「かなみん好きだ!!」「おっぱい!」などなど、キャッキャと大はしゃぎ(笑)。
リズムアクションは1人で黙々とプレイすることが多いのですが、本作は友だちのプレイを見ながらワイワイとおしゃべりするのも楽しいと思います。PS Vita TVでプレイすれば、テレビの大画面で友だちと一緒に体験を共有できるのでオススメですよ!
なお、4月23日発売の『電撃PlayStation Vol.589』には、デルチさんの書いた陽介とかなみんのレビューが掲載されています。男性目線で書かれたレビューはまた私の切り口と異なりますので、チェックしてみてくださいね。
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