2015年5月17日(日)
東京都・中野サンプラザにて5月16~17日に開催の“春のヘッドホン祭2015”。その中で、アトラスは『ペルソナ4 ダンシング・オールナイト(P4D)』の世界最速体験会を実施しています。初日は、さらに『P4D』コンポーザの出演するトークショウも実施されました。この記事では、トークショウの模様を中心にお届けします。
▲“D&Mブース”は、6階の一番奥の部屋ですよ! 『P4D』とDENONのコラボ告知ポスターが目印です。 |
イベントは6、11、13~15階で開催されており、『P4D』の体験会は6階の“D&Mブース”内にて行われています。トークショウの開始時には多くのファンが駆けつけ、立ち見が発生するほどの超満員となっていました。
▲左から、宇田洋輔さん、小塚良太さん、野村ケンジさん。 |
トークショウに登壇したのは、『P4D』でメインコンポーザを務める小塚良太さんと同社の宇田洋輔さん、オーディオ評論家の野村ケンジさんの3名。楽曲を聴いたインプレッションを中心にトークが交わされました。
会場で再生されたのは、Pサウンドファンは垂涎モノのハイレゾ音源! 宇田さんいわく「『P4D』サウンドのハイレゾ音源のリリースもがんばって検討している」とのことで、筆者もPサウンドファンとして切に実現を望みます!!
最初に取り上げられた楽曲は、小塚さんが手掛けた主題歌『Dance!』。野村さんは、アナログ感のあるリアルなBassに言及し、小塚さんの音の作り込みを高く評価していました。エフェクトを重ねる音作りには時間がかかったという小塚さん。宇田さんが「そう言えば、締め切りを大いに破られた……」と語ると、会場からは笑いが沸き起こっていました。
“『P4D』の看板になる曲”という意識を持って制作された『Dance!』は、『P4』らしさとダンスミュージックのマッチを計った結果、1970~80年代ディスコミュージックの曲調に結び付いたのだとか。そういった上記の話も意識してあらためて『Dance!』を聴いてみれば、曲をより一層深く楽しめるかも知れませんよ!
続いて、小室哲也さんのリミックスによる『Signs Of Love(TK Remix)』を試聴。野村さんいわく、小室さんはシンセサイザーに深く精通しており、アナログシンセサイザーを用いた音に特徴があるのだとか。
小塚さんも、「シンセのフレーズや細かいところに小室さんらしい色があり、そのバランスもよくて、一言にEDM(エレクトリニックダンスミュージック)というのではなく、小室さんらしさのあるおもしろいものに仕上げていただきました」とコメントしていました。先日、ミュージッククリップが公開されたので、気になる人はチェックしてみてくださいね。
大沢伸一さんがリミックスを手掛けた『Pursuing My True Self(Shinichi Osawa Remix)』は、小塚さんいわく、クラブトラック寄りな仕上がり。原曲は初代『P4』のOPなので聴き込んだ人も多いと思いますが、知っている人ほど意表を突かれるアレンジが魅力です。「音数が抑えられている中、鳴る音すべてがカッコイイ!」と語る小塚さんは、特徴的なBassについて「ベーシストでもある大沢さんご自身が演奏されたのかな?」と想像を膨らませたそうです。
有名なサックス奏者でもあり、サックスジャズに定評がある日比野則彦さんには、それを踏まえてアレンジをオーダーしたとのこと。『Heaven(Norihiko Hibino Remix)』は、バンドによる収録を行ったため、ほぼ生音の楽曲に仕上がっているそうです。生音ならではのグルーヴを感じられる一曲ですので、ファンは楽しみにしていてくださいね。
DE DE MOUSEさんによるリミックス楽曲『Shadow World(DE DE MOUSE shadow swing mix)』は、収録曲の中でも一番トリッキーなアレンジに! 「レトロポップだった原曲は、DE DE MOUSEさんの持つすばらしい世界観で再構築され、中毒性が高く聴くほどに引き込まれる」と小塚さんも太鼓判を押していました。
もともとテイ・トウワさんのファンだという小塚さん。「(音1つ1つに)カラフルな色が盛り込まれていて、キレよく構築された美学が素晴らしい! 原曲のメロディを活かしてもらいつつも、テイ・トウワさんの世界が表現されているんです」と絶賛でした。
『ジュネスのテーマ』は、アトラスの土屋憲一さんが作った「エヴィディ ヤングライフ ジュネス♪」のメロディから、小塚さんが1つの曲に仕上げたもの。今回はそれに歌詞をつけたフルバージョンを、小塚さんが制作したそうです。小塚さんは、“うたのお姉さん”のように健全でありながらアンニュイな雰囲気の漂うボーカルがお気に入りだとか。
小塚さんは、さまざまなアレンジャーを招いた本作の音楽について、「今まで『ペルソナ』シリーズの音楽は、作品に集約される形で1つの世界が構築されていました。今回はリズムゲームなので、『ペルソナ4』に軸足を置きつつも、そこから世界が広がるものを作れればと、宇田が中心になって制作しました」とコメント。本トークショウに駆け付けたファンから、「アレンジャーの個性豊かな曲を『P4D』という作品にまとめるに際して、苦労した点はありますか」という質問が投げかけられる一場面もありました。
それに対し小塚さんは、「本作では、アレンジャーの楽曲と『P4』という作品をつなげる接着剤になるように、『P4』という世界を固める役割を務められるように心がけて進行しました。曲を単体として聞くと(ジャンルも曲調も)さまざまなのでバラバラに感じると思いますが、『P4D』というゲームの中で、その曲でキャラクターたちが踊っているのを見ると、思った以上に1つの“『P4D』という世界”ができあがっていたんです。ですから、意外と“まとめる”ということに関してはあまり苦労を感じませんでしたね」と答えていました。
以前『P4D』を体験させていただいた筆者ですが、主観的ながら“ゲームでプレイした時”と“曲単体で聞いた時”とでは、同じ曲でも異なる印象を受けました。『P4D』は、プレイした時とサントラで聞いた時の“1粒で2度おいしい”味わいと、そしてまたさまざまな解釈による“新しい”Pサウンドを楽しめるタイトルだと思いますので、ファンは期待して発売を待ちましょう!
DENON(デノン)は、老舗の国内オーディオブランド。今回の体験会では、コラボが発表されたポータブル オンイヤーヘッドフォン『AH-MM200WT』とリファレンスクオリティ オーバーイヤーヘッドフォン『AH-MM400』を使用して『P4D』をプレイできることも大きなポイントです。高品質のヘッドフォンでプレイすれば、本作の魅力をより強く感じられるはず! また、DENON製ヘッドフォンの購入を検討されている人は、この機会にその音質をチェックしてみてはいかがでしょうか。
▲AH-MM200WT |
▲AH-MM400 |
本日17日は、10:30より“D&Mブース”前にて体験会の参加に必要な整理券が配布される予定です。会場内では比較的ゆったりと時間を過ごせますので、整理券を受け取ってから指定の時間まで、いろいろなオーディオ関連商品に触れてみるもよし、中野の街を散策してみるもよし。きっと楽しい休日を過ごせますよ!
また全国16カ所をまわる『P4D』体験会も予定されています。今回、残念ながら足を運べない人は、お近くの会場で参加してみては? なおこちらの体験会では、プレイすると銀色に輝く“クマステッカー”を貰えるそうです!
●『P4D』体験会実施スケジュール
・5月23(土)10~18時 ビックカメラ 新宿西口店
・5月30(土)13~20時 TSUTAYA天神駅前福岡ビル店
・5月30(土)12~18時 ソフマップなんば店ザウルス1
・5月30(土)11~18時 ヤマダ電機LABI品川大井町
・6月4(木)17~21時 GAMESマーヤ
・6月6(土)11~18時 ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba
・6月6(土)11~18時 ジーストア名古屋 ワンダーグー名古屋大須店
・6月6(土)11~18時 ジョーシンディスクピア日本橋店
・6月6(土)11~18時 WonderGOO つくば店
・6月13(土)11~18時 ヨドバシカメラ マルチメディア札幌
・6月13(土)13~18時 シータショップ溝の口
・6月13(土)10~17時 フタバ図書GIGA広島駅前店
・6月13(土)11~18時 ソフマップ仙台駅前店
・6月14(日)11~18時 ヨドバシカメラ マルチメディア仙台
・6月20(土)10~18時 ビックカメラ 有楽町店
・6月20(土)12~18時 100満ボルト金沢直江店
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