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2015年6月1日(月)

『メビウスFF』レビュー! コマンドバトルやカードシステムの遊び応えは?

文:る~ぱ

 6月4日に配信されるスクウェア・エニックスのiOS/Android用アプリ『メビウス ファイナルファンタジー』をいち早くプレイ。そのレビューをライター・る~ぱがお届けします。

『メビウス ファイナルファンタジー』

 『メビウス ファイナルファンタジー』は、『FFVII』や『FFXIII』のプロデューサーである北瀬佳範氏を中心とした、『FF』開発チームが手掛けるのスマートフォン向けRPG。事前登録者数が20万人を突破するなど、配信前から注目を集めているアプリです。

 今回は、プレイして判明したコマンドバトルの内容や、シリーズでおなじみのジョブシステムについて、感想や評価を交えつつお届けします。

■“サクサク”遊べるが“奥深い”コマンドバトル

 ゲームの根幹である戦闘は、プレイヤー1人対モンスター数体のターン制コマンドバトル。通常攻撃に加えて、エレメントを消費して発動する“アビリティ”と“エレメントドライブ”を駆使して戦うことになります。

『メビウス ファイナルファンタジー』

 通常攻撃は画面をタッチして発動。連打するとアングルが切り替わりながら連続攻撃をくり出します。通常攻撃を行うとエレメントが画面上部にストックされ、このエレメントを使って後述のアビリティとエレメントドライブが使用可能になります。

『メビウス ファイナルファンタジー』
▲紫色のエレメントは回復用。ジョブに関係なく低確率で発生し、エレメントドライブや特定のアビリティに使うとHPが回復します。

 アビリティは、戦闘前に設定した“アビリティカード”に応じたものを使用できます。アビリティの属性と同じエレメントを消費して行う分、通常攻撃よりも威力が高く、弱点属性を突いた時にはより大ダメージを与えることが可能。

 また、敵の体力ゲージの下にあるガードゲージを減少させる効果もあるため、防御力の高いボス戦ではアビリティの使い方が重要になります。

『メビウス ファイナルファンタジー』
▲火属性のモンスターに水属性のアビリティで攻撃。ボーナスが発生してダメージが増加します。

 攻撃的なアビリティに対して、エレメントドライブは特定のエレメントをすべて消費して、自身の属性耐性を高める防御技。敵と同じ属性でエレメントドライブすることで、ダメージを軽減できるため、こちらもボス戦で役立つシステムです。

 また、画面右下の円がエレメントの出現率を現しているのですが、エレメントドライブを使うと発動した属性が一定ターン減少します。これがかなり重要な要素で、エレメントドライブで敵の攻撃を防ぎつつ、相手の弱点属性のエレメントを集めてアビリティで攻撃をしかける、というのがボス戦の基本的な流れになります。

『メビウス ファイナルファンタジー』
▲火属性のエレメントドライブを使用したため、右下のリングの水属性の部分が増加。以降、一定時間水属性のエレメントが出やすくなる。
『メビウス ファイナルファンタジー』

 テキストで書いていくと難しいと思う人もいるかもしれませんが、すぐに理解でき、サクサクプレイできて快適でした。一方で、ボス戦ではエレメントの状況や敵のガードゲージなどを考えつつ行動する必要があるため、戦略的なバトルを楽しみたい、という人も満足できると思います。

 また、とにかく連打したりタイミングよくタップしたりといった要素がないので、アクションゲームが苦手な人も安心。正統派だけど新しいRPGの戦闘が楽しめる作品になっています。

■カードを使ったキャラクター育成

 バトルと並んでゲームの軸となるのが育成要素。ステータスは“ジョブカード”と“アビリティカード”で構成されており、それぞれの性能やレベルによってキャラクターの能力が決定されます。

『メビウス ファイナルファンタジー』

 ジョブカードはプレイヤーのジョブを決めるカード。ジョブによって使えるエレメントが異なるため、それに応じたアビリティカードをセットする必要があります。また、ステージに出現するモンスターによってジョブチェンジしていくのも重要です。

 ジョブカードは戦闘で入手できる“シード”を消費して能力を解放することが可能で、すべてのスキルパネルを解放すると新しいジョブが使用可能になるという仕組みになっています。

『メビウス ファイナルファンタジー』
▲ジョブは大別して戦士、魔道士、レンジャーの3タイプに分類されていました。後述のアビリティカードとタイプが一致していると、戦闘中の効果がアップします。

 対してアビリティカードは、戦闘で得られる経験値かカード合成によって成長。アビリティカードが成長すると、アビリティの効果が上昇する他、戦闘で入手できるシード量も増加していきます。

 また、キャラクターのレベルはアビリティカードの合計値となるため、アビリティカードは優先的に成長させたほうがよさそうですね。

『メビウス ファイナルファンタジー』
▲アビリティカードにはレアリティが設定されて、レア度が高いほうが性能も高いです。レアなアビリティカードを収集する楽しみも。

 ゲーム開始時は“見習い戦士”などのジョブにしかチェンジできないのですが、プレイが進んでいくと“暗黒騎士”や“黒魔道士”など、シリーズおなじみのジョブも解放されていきます。これらジョブカードとアビリティカードで構築されるデッキのバリエーションは非常に豊富で、ここからさまざまな戦略が生み出されることになりそうです。

『メビウス ファイナルファンタジー』
▲ゲージがたまるとジョブごとの必殺技を発動可能。ド派手な演出で戦闘を盛り上げます。

■モバイル端末に収まりきらない正統派な『FF』を体験しよう!

 まだまだ全容は見えないものの、シンプルながら奥深さを感じる本作。今回はほとんどふれていませんが、RPGならではの本格的なストーリーも魅力の1つです。野島一成さんが生み出すシナリオと、手軽で気軽にプレイできるソーシャル要素によって、正統派だが新しい『ファイナルファンタジー』を楽しめそうです。

『メビウス ファイナルファンタジー』
『メビウス ファイナルファンタジー』
▲プレイヤーのマスコットとなる妖精にはカワイイ女の子だけなく、歴代モンスターも登場。性能や能力に違いはないので、見た目で選んで問題ないとのこと。

 事前登録で『FFX』のティーダが装備していた“フラタニティ”をゲットできるので、こちらも要チェックです!

※画面は開発中のもの。
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