TV番組『水曜どうでしょう』の名物ディレクターである藤やん＝藤村忠寿氏と、うれしー＝嬉野雅道氏が読者のお悩みに答えていく、人気コラムの第78回が更新された。

　今回のお悩みは「いつも、一番欲しいものが手に入らない人生です。運が悪い、力がない、金が足りない、点数不足、肝心な時に病気……。欲しいものになかなか手が届きません。人生とはそういうものだとわりきるべきなのでしょうか。それともあがき続けて見えるものがあるのでしょうか」というもの。

　欲しいものってなんだろう？　求め続けてきたものはなんだろう？　そう思って人生を振り返る瞬間、吐く息と一緒に出て行く気持ちははたして油のように重たいものか、それともすがすがしい空の雲のように軽いのか。自分の生きてきた人生はつまらなかったのだろうか。選んだ道は間違ってはいなかったのだろうか。悩み続けるオトナに、2人の熱いメッセージをお届けしよう。

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■突然ですが、ここが用意されていた終着点でございます！

　なお『悩むだけ損！』は今回で最終回でございます。約4年半もの長い間、応援していただき本当にありがとうございました！

　『電撃ゲームス』からスタートしたこの連載。伝説のローカル番組『水曜どうでしょう』のディレクターが、どうしてまたゲームメディアの電撃に？　というすさまじいアウェイ感満載の環境下で、このように長く連載を続けることができたのも、ひとえに読者の皆様の応援あってのことでした。

　書籍化はもちろん、竹田の後藤姫だるま工房さんのところへ炭を焼きに行ったり、東京ゲームショウに出張してみたり、留萌まで生放送に出かけてみたりと、ゲームとはほとんど関係のないフィールドにて完全にやれるだけやりたい放題の連載だったように思います。

　「腹の足しになる」という言葉がありますが、この連載で綴られた藤やん、うれしー、そして鯨森さんの文章やイラストが、少しでも皆さんの心の足しになっていけば幸いであります。「まるで古くさい飲み屋のように、どうして潰れないのかよくわからない。いつも代わり映えのしないメニューしか出ないし。だけど行けばとりあえず食べるものはあって腹はいくらかふくれるし、お店が潰れたらちょっとは悲しい。そんな感じの連載になったらいいんじゃない？」と、最初のころに皆で話したものでした。その飲み屋イメージは『続々・悩むだけ損！』の表紙にも描かれています。

　これにて連載は終了いたしますが、書籍3冊はもちろん、電子書籍版もまだまだ発売中です。藤村嬉野両氏の活躍は皆様もご存知のとおりでしょうし、鯨森さんの連載も『水曜どうでしょう』のホームページにて味わい深く続いておりますので、ぜひご覧ください。

　どうか今後ともあなたのおそばで、心がヘタれてぺっちゃんこになりそうな時、本やタブレットにて時々眺めてもらえたらと思います。78回分の文章たちがいつの世にも枯れることなく、誰かの心の足しになりますように。

　「悩むだけ損！」って言われても、人はやっぱり悩んでしまうものだから。

　それでは、最後のお悩みをじっくりと。
　またお会いする日まで。

■電子書籍で『悩むだけ損！』シリーズ3作が好評発売中！

●『人生に悩む人よ 藤やん・うれしーの 悩むだけ損！』

●『人生に悩む人よ 藤やん・うれしーの 続・悩むだけ損！』

●『人生に悩む人よ 藤やん・うれしーの 続々・悩むだけ損！』

(C)KADOKAWA CORPORATION 2015

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