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2015年6月1日(月)

『ケイオスドラゴン 混沌戦争』考察座談会その1。主人公たちの詳細と世界観が判明!

文:梅津爆発カワチ

 セガゲームスが初夏の配信を予定しているiOS/Android用アプリ『ケイオスドラゴン 混沌戦争』の特集企画がスタート! 第1回の今回は、本作の概要を紹介しつつ、公開されたばかりの主人公たちのイラストや世界観について、スチャラカライターの梅津爆発とカワチが好き勝手に語ります。

※編注:この座談会は、5月28日に放送されたニコ生番組『SEGA APP研究所 #2』の放送前に行いました。

『ケイオスドラゴン 混沌戦争』

■豪華クリエイターが多数参加するメディアミックスプロジェクト

 本作は、虚淵玄氏や奈須きのこ氏など5人がプレイヤーとして参加し、テーブルトークRPGの手法を用いて創造された、ロールプレイングフィクション『レッドドラゴン』を原案とするメディアミックスプロジェクトの1つ。スマホゲーム、TVアニメ、ボードゲームが密接に連動し、プロジェクトが進みます。

 スマホゲーム『混沌戦争』ではジャンルの垣根を越えて結集した豪華クリエイター陣が、ゲーム内に登場する国家やキャラクターの設定を考案。さらにクリエイター自身が担当国の“スタープレイヤー”として、世界観や物語の時間軸が同一のボードゲーム『ケイオスドラゴン 覇王春秋』をプレイします。

 ボードゲームの結果によってスマホゲーム内の各国の状況が変化したり、逆にスマホゲーム内の一般プレイヤーたちの行動によってボードゲームでの状況や物語が変わったり。この密接な連動によって、予測不可能な展開とスタープレイヤーたちとの一体感が楽しめそうです。

『ケイオスドラゴン 混沌戦争』
▲部位破壊を意識した巨大ボスとの戦いなど、アクション性の高いバトルが楽しめます。

 また7月からTOKYO MXなどで放送予定のTVアニメ『ケイオスドラゴン 赤竜戦役』では、スマホゲームとボードゲームの10年前の世界が、豪華スタッフとキャストによって描かれます。

『ケイオスドラゴン 混沌戦争』

■TVアニメ『ケイオスドラゴン 赤竜戦役』
【放送時期】2015年7月
【放送局】TOKYO MXほか
【スタッフ】(敬称略)
 監督:松根マサト
 アニメーション制作:SILVERLINK./CONNECT
 シリーズ構成:小太刀右京(チーム・バレルロール)
 構成補:會川昇
 音楽:崎元仁

■ボードゲーム『ケイオスドラゴン 覇王春秋』
【発売時期】2015年夏予定
【スタッフ】(敬称略)
 スタープレイヤー:小高和剛、三田誠、武井宏之、成田良悟、鋼屋ジン+下倉バイオ(ニトロプラス)、PEACH-PIT、松野泰己
 ボードゲーム製作:三輪清宗(チーム・バレルロール)
 アートディレクション:しまどりる+Veia

■スマートフォンゲーム『ケイオスドラゴン 混沌戦争』
【配信時期】2015年初夏予定
【対応端末】iOS/Android
【スタッフ】(敬称略)
 シナリオ執筆:カルロ・ゼン、小泉陽一朗、小太刀右京(チーム・バレルロール)、三田誠、成田良悟、鋼屋ジン(ニトロプラス)、矢野俊策 and more.
イラスト:剛田チーズ、しまどりる、sime、竹、武井宏之。中央東口(ニトロプラス)、猫缶まっしぐら(ニトロプラス)、PEACH-PIT、minoa(ニトロプラス) and more.
 音楽:崎元仁
 ゲーム開発:セガゲームス


◆『ケイオスドラゴン』について語りたい男たち!

カワチ:……うっ。こ、ここはどこだ。確か編集部の廊下を歩いていたら、誰かに後ろから殴られて…それで……。

???:はぴぴーん!

カワチ:オバケ怖い!

梅津爆発(以下、爆発):オバケじゃないです。アナログゲームとデジタルゲームと平和を愛するライターの梅津爆発です。

カワチ:あ、どうも……。美少女ゲームとアイドル声優とセクシー女優が好きなカワチです。あれ? もしかして梅ちゃんが俺をここに閉じ込めたの?

爆発:お、こんなところにとんだ名探偵がいたもんだ。そうです。すべては、私とカワチさんの2人で『ケイオスドラゴン』の世界を考察したり妄想したりする座談会コーナーを始めるために!

カワチ:よし、妄想なら任せろ!

爆発:ゆるい会話とみせかけて、実は濃いめに内容を語っている座談会にしたいです! そうしないとこのコーナーの存在意義がないので!!

カワチ:俺たちならきっとできる!

爆発:カワチさんは『ケイオスドラゴン』のプロジェクトを知った時どう思われました? 私はアナログゲームが好きで、『ケイオスドラゴン』の原点となった『レッドドラゴン』も読んでいたので、とてもワクワクしました! ワクワクさんですよ!!

カワチ:……実は『レッドドラゴン』はしっかり読んでいなかったんだけど、『覇王春秋』のスタープレイヤーが好きなクリエイターさんばかりだったので、発表を見た時、とてもワクワクした! ワクワクさんだよ!

爆発:そうそう。『レッドドラゴン』に続き、今回もすごいメンバーですよね。

カワチ:特に武井宏之さんとPEACH-PITさんの参加にビックリした! まさかマンガ畑からクリエイターを引っ張ってくるとは思わなかった! でも世界観を構築するスキルはマンガ家さんにこそ最高に存在すると思う!

爆発:私はゲームデザイナーの松野泰己さんの参加に驚きましたね。『レッドドラゴン』を最初に知った時、「2つの大国に翻弄される島が舞台で、音楽は崎元仁さん……って『タクティクスオウガ』か!」と思いましたから。そこから3年以上の時を経て、松野さんが『ケイオスドラゴン』に参加されるなんて本当にビックリです! ……しかしなんというか、松野さんも含めてスタープレイヤーは“尖った”方ばかりですよね。

カワチ:確かに! 「この人にしか作れない」っていうオンリーワンの作品を作っている人ばっかりだね。引き込まれる世界観を作らせたらピカイチな方々。

爆発:今からぶつかり合いが楽しみ!

カワチ:プレイヤーはクリエイターの皆さんが作り出した国家に所属して戦うことになると思うんだけど、どこに所属するか迷っちゃうね。 

爆発:まだ各国家の情報が少ないですからね。

カワチ:クリエイターさんの作風でどんな国になるのか予想が付かないかな。あ、でも、それだと“宗教が権力機構になっている”とか、“子どもたちが大人を殺している”とか、“カラーギャングが蔓延している”とか、カオスな国のイメージになってしまう! ヤバいよ、どこにも所属したくない!!

爆発:そんな全員が絶望大好き人間みたいに! もっと平和なところもありますよ! ほ、ほら。ドールたちが楽しいゲームに興じているとか、幼なじみと電波少女の三角関係に悩むとか……。

カワチ:あ、でも三角関係で思い出したけど鋼屋ジンさんと下倉バイオさんのコンビが個人的にすごく楽しみ! 国家の戦いを描くストーリーとなると、たぶん鋼屋さんのほうがメインになりそうだけど、そこに下倉さんのエッセンスがどう絡んでくるのか……。もともと下倉さんは普段からアドベンチャーゲームにおけるストーリーとシステムの関係について考えている方で(以後、語り出す)……梅ちゃん、聞いてる?

爆発:え、あ、うん。


■混沌の軍勢が跋扈(ばっこ)する世界で、九つの国家の思惑が交錯する

●『ケイオスドラゴン 混沌戦争』プロローグ

世界に蔓延る混沌と記憶を失った青年

TVアニメ『ケイオスドラゴン 赤竜戦役』から10年……
世界に蔓延する“混沌(ケイオス)”

そして、1人の記憶を失った青年が万竜に導かれ目を覚ます。
数多の出会いとともに、失った記憶を取り戻す旅が始まる――。

 スマホゲーム『混沌戦争』は、アニメ『赤竜戦役』の10年後の世界が舞台。“ケイオス”と呼ばれる混沌の軍勢があふれだした世界で、九つの国家は強大な力を秘めた〈竜骸〉を手に入れるべく動き出します。

●『混沌戦争』に登場する主要な国家

 ・ニル・カムイ:竜の力を持つ契り子が統治する国家
 ・ドナティア:混沌の影響で分裂したかつての大国
 ・黄爛:強大な霊母に統治される帝国
 ・ヴァラガン:自由を国是とする民主国家
 ・ヴヴブブ:男性が女性を支配する宗教国家
 ・ムルルー:狩猟を基盤とする北方の王国
 ・大蘭國:犯罪者たちの集まる島国
 ・ゲルバン帝国:機動竜と呼ばれる蒸気兵器を操る新興の軍事国家
 ・ジャグルドグル:神の力を手に入れた島国

 上記の簡単な説明だけでもわかるように、九つの国家はそれぞれで独自の文化や技術が発達しています。西洋ファンタジーらしく魔法はもちろん存在しますが、蒸気技術や銃も存在。我々の世界と比べるなら、19世紀程度の技術レベルに相当するそうです。

『ケイオスドラゴン 混沌戦争』
『ケイオスドラゴン 混沌戦争』
『ケイオスドラゴン 混沌戦争』
『ケイオスドラゴン 混沌戦争』

◆スタープレイヤーが気になる男たち!

爆発:では次に世界観を見ていきましょうか。

カワチ:スマホゲームの『混沌戦争』とボードゲームの『覇王春秋』は、TVアニメ『赤竜戦役』から10年後の世界なのね。

爆発:そうです。国同士が〈竜骸〉を手に入れるべく画策しているみたいですね。

カワチ:ということは国同士の関係は結構ドロドロっぽいってことかな。戦国時代や三国志が好きな人にも合うかも!? どこの国が協力し合って、どこと戦うのか、みたいな!

爆発:協力してたと思ったら裏切るとかね!

カワチ:国ごとに文化が異なるみたいね。お、“狩猟を基盤とする北方の王国”ムルルーだけは平和っぽいイメージ。戦争に興味がないであろう国といち早く協定を結んだ国が有利になりそう!

爆発:狩猟民族だからって、他国に興味がないとは限りませんよ。まあ“神の力を手に入れた島国”ジャグルドグルルや、“機動竜と呼ばれる蒸気兵器を操る新興の軍事国家”ゲルバン帝国よりは優しそうな印象ですけど。

カワチ:神の力対科学の戦いは見てみたい! でも、そもそもボードゲームでどうやって戦うんだろう。

爆発:TRPG的にその場の決断や発想と、ダイスが重要になるのか。もっとボードゲーム寄りで、毎回の行動や他のプレイヤーと秘密裏に交渉するのが大事だったりするのか……。

カワチ:裏で交渉するのはクリエイター陣の個性が出てきて楽しそう。

爆発:国家間の交渉が大事なボードゲームと言えば、『ディプロマシー』(ヨーロッパの列強七カ国が争う名作ボードゲーム)が思い浮かびます。そういえばあれも最大7人用でした。

カワチ:TRPGだと『レッドドラゴン』にもプレイヤーとして参加していた成田良悟さんは有利っぽい!

爆発:ある意味リピーターですからね。何かハンディがあるかもしれません。というかそれなら『レッドドラゴン』でフィクション・マスターをしていた三田誠さんのほうが有利かと!!

カワチ:そうなると、TRPGではないのかな? 戦い方も気になるけど、『覇王春秋』の結果が『混沌戦争』にどう反映されるのかも気になる!

爆発:気になることだらけですな!

カワチ:気になると言えば、どのスタープレイヤーが『覇王春秋』でどの国を担当するのかも気になるなー。

爆発:じゃあ予想してみますか!

カワチ:やろう! 大蘭國は鋼屋さん&下倉さんだと思う。

爆発:犯罪者たちの集まる島ですからね。ニトロプラスの世界観っぽい。

カワチ:相当ヤバイ国でしょう。んで、ヴヴブブは小高和剛さんのような気がする。

爆発:ヴヴブブってどう発言するんでしょうね……。宗教国家と聞くと、松野さんの可能性もあるのかなと。カワチさんはなんで小高さんだと思うんですか?

カワチ:子どもが大人を殺す街を書いたら、次は男が女を支配する国かなと!

爆発:ん~、男性が女性を支配するなんて尖った設定をするのは、女性プレイヤーの可能性が高いのかなとも思ったり。そうするとPEACH-PIT先生かなぁ。

カワチ:松野さんは、なんとなく世界観的にゲルバン帝国のような気がする。

爆発:蒸気兵器ってことはロボとかメカとかだと思うんですよ。そうなると、このメンバーでは武井さんじゃないかなぁ。『重機人間ユンボル』や『機巧童子ULTIMO』のイラストはカッコいいですし!

カワチ:成田さんはどうかな。

爆発:成田さんと三田さんは『レッドドラゴン』からの継続なので、その時から存在していた国を担当するような気がしますね。

カワチ:ふむふむ。……あれ? 紹介されているのは9カ国だけど、スタープレイヤーは7人なのね。2つの国は担当者がいないってこと?

爆発:……『レッドドラゴン』を読んでいた私は、国とスタープレイヤーの数が合わない理由はなんとなくわかります。この辺は、TVアニメを見ればわかるんじゃないかと。


■主人公一行のイラストと設定を公開

 『混沌戦争』の主人公と、一緒に旅をする3名の仲間のイラストが公開されました。イラストを手掛けたのは、『レッドドラゴン』のイラストも担当されていた、しまどりるさんです。

■ 主人公 ■

『ケイオスドラゴン 混沌戦争』

 記憶喪失でハイガ近くに横たわっていた戦士。〈まじりもの〉の少女イズミに拾われ、彼女とともに世界を調べる旅に出る。とらえどころのない性格をしているが、基本的には一本気な人物。


■ フラメル ■

『ケイオスドラゴン 混沌戦争』

 ドナティア出身の賢者見習い。戦闘は不得手だが知識に長けているため、パーティの案内役として主人公に同行する。世間のことにはあまり詳しくない。


■ ジョルジュ ■

『ケイオスドラゴン 混沌戦争』

 旧ドナティアの遍歴騎士(ナイトエラント)。仕えるべき主君を求めて騎士道修行の旅に出た名門の三男坊。雷火と組んで冒険者をやっている。


■ 雷火 ■

『ケイオスドラゴン 混沌戦争』

 黄爛の道士(平たく言うと仙人見習い)の少女。学識はあるが世間を知らないので、世間を見てくるようにと師匠から旅に出された。


◆キャラクターが気になる男たち!

爆発:次はキャラクターを見ていきましょう。まずは主人公について。

カワチ:さわやかイケメン!

爆発:記憶喪失かー。よくあるパターンだと実は敵国の人間だったりとか、重要な使命だったりとか、物語の途中で大事なことを思い出しますよね! 

カワチ:SFとかだと、実は戦いのためだけに作られたアンドロイドだったりするよね。過去がないから記憶もないと。悲しすぎて嫌だな!

爆発:あ、某義勇軍の主人公は全然しゃべらないけど、こっちの主人公はしゃべるんですかね?

カワチ:どうだろう。某主人公は相方の妖精が代わりにしゃべっていたけど。主人公は意外と熱血系かもね。服や盾が赤色なので戦隊モノのレッドポジションっぽい。

爆発:では次! フラメル!!

カワチ:おっぱい!

爆発:どちらかというと、このキャラクターは絶対領域に注目すべきな気がする! パンツはいてるのかな……。

カワチ:ドスケベな女だね!

爆発:顔の両サイドに付いてる丸いアクセサリが、なかなか存在感を主張してますよね。

カワチ:これは何なんだろう。投げて攻撃に使うのかな。

爆発:モンスターを捕獲する時に使うのかも……。杖の先にあるつぼみも気になりますね。いずれ花が咲くのかな?

カワチ:まぁそもそもこの杖はどちらが前でどちらが後ろなのか。根のほうで突かれたら痛そうじゃない?

爆発:賢者なのに物理攻撃かよ! じゃあ次はジョルジュで。

カワチ:イケメン風!

爆発:表情が優男っぽいですね。

カワチ:ナンパしそうな嫌なやつだ。

爆発:ナンパしそう=嫌なやつって非モテの偏見! でも“騎士道修行の旅に出た名門の三男坊”だから、どこかお調子者っぽく感じるのかな。しかし、こんな重そうな槍を片手で扱うなんてやりますな。

カワチ:中が空洞になっているのかも! 職業は遍歴騎士(ナイトエラント)と書いてあるけど、どういう意味?

爆発:ググったら“自らの力を試したり、ロマンチックな冒険を求めて方々を渡り歩く騎士”って出ましたよ。あ、ジョルジュはフラメルと同じように、デザインに赤と青があしらわれていますね。2人ともドナティア出身だから、ドナティアの国旗の色が使われているのかも。

カワチ:本当だ! 言われてみたら2人ともスゲー青くて赤い! 青くて赤い!!

爆発:なんで2回言ったの!? では最後のキャラクター、雷火。

カワチ:かぼちゃぱんつ!

爆発:彼女はジョルジュと冒険者をやってるとのこと。

カワチ:ジョルジュは小さめの人が好きだったのか。一気に親近感が湧いたよ!

爆発:フラメルはパンツはいてないけど、こっちはブラしてないですね。

カワチ:大きさ的に必要なかったのでは……。他に何人のメインキャラクターが登場するかわからないけど、いい感じにファンタジーのパーティっぽくなってきたね!

爆発:『レッドドラゴン』も混成調査隊として各国の人間が集まっていたので、こちらでも国の垣根を越えて人が集まるのかも? しかし、フラメルも雷火も世間知らずみたいですね。主人公も記憶喪失だし、世間知らずばかりか!

カワチ:ジョルジュもボンボンの三男坊だしね。

爆発:頼りになるのは、まだ名前しか出てないイズミだけか……。

カワチ:生き字引的なポジションのジジイキャラだといいな! もしくは酸いも甘いも噛みしめたオカマキャラだな!!

爆発:ババァの可能性も……。と、今回の情報的にはこんな感じですかね。

カワチ:まぢ楽しみになってきたよ! 早く各国の詳しい情報を知りたい!! ぺろぺろぺろぺろぺろ。

爆発:舐めるなら自分のパソコンにして!

(C)SEGA (C)STAR SEAS COMPANY /「ケイオスドラゴン混沌戦争」製作委員会

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