2015年5月28日(木)
『Angel Beats! Blu-ray BOX』のデジパックが公開。麻枝氏と鳥羽氏のインタビューも!
6月24日に発売されるTVアニメ『Angel Beats!』Blu-ray BOXの新情報をお届けする。3週目のこの記事では、総作画監督 平田雄三描き下ろしのデジパックを公開。
▲よくよく見ると、フィッシュ斉藤の姿が……! 作品への愛があふれるイラストだ。 |
さらに本作の脚本を手がけている麻枝 准氏の思い出の場所・名古屋 喫茶マウンテンで、麻枝氏とアニプレックスの鳥羽洋典プロデューサーに直撃インタビュー! コミック『Angel Beats!―Heaven's Door―』を手がける漫画家の浅見百合子氏にもご同席いただいた。
麻枝 准氏が大絶賛するメニュー“ヤングスパ”を求めて、名古屋の喫茶マウンテンを訪れた突撃レポートの詳細は、電撃G's magazine.comにて掲載中。ぜひそちらも合わせてご覧あれ!
■5年越しで訪れた麻枝 准氏の思い出の場所
▲喫茶マウンテン |
▲“ヤングスパ” |
――5年前に配信された“麻枝 准の殺伐RADIO”で話題にあがった麻枝さんの思い出の一品“ヤングスパ”を食べに来たわけですが、それについてお2人の感想をひと言ずついただけたらと思います。
麻枝:名古屋までなかなか来られないので、2杯食いだめしました。2年ぶりなんで、別に久しぶりやな、っていう感じはないですよ(笑)。“殺伐ラジオ”第2回で大学時代以来しばらく行っていないという話をしてから、麻雀仲間とのオフ会で何回か来ているんですよ。
――その時は、感慨深いものはありました?
麻枝:実は当時と味が少し変わっていて、そこがちょっと残念に思いました。量も変わってるし。味もね、もっと油がギトギトだったんですよ。
――じゃあ、思い出の味と、ちょっと変わってるところの半々みたいな複雑な感じだったんですね。
麻枝:そうですね。
――鳥羽さんは、今回満を持しての初来店となるわけですが。
鳥羽:もう感無量ですよ! 4年間麻枝さんから話には聞いていて、ずっと行きたかったんですけど。名古屋なんて行く機会ないですからね、これくらい強引に理由作らないと(笑)。若干渋る麻枝さんを連れてきました(笑)。
――お気に入りのメニューはありましたか?
鳥羽:僕は“スパイス合衆国”の3分の1ぐらいまではおいしく食べられました(笑)。あとは“大人のお子様ランチ”もおいしかったし。“ヤングスパ”を麻枝さんが好きだっていうのは、食べてみてよくわかりました。完全に麻枝さん好みの味ですよね。甘辛系でお肉が入っているという。ごまとネギとか入っているのもちょうどいいですよね。あれがすばらしい。
――今日お誕生日という浅見さんは、今日のメニューいかがでしたか?
浅見:“ヤングスパ”は焼き肉みたいな味で、珍しいですよね。私は“イタリアントマトパフェ”が好きですね。トマトの酸味が男性にも受けそうな感じがしますよね。誕生日のケーキ代わりに用意してもらった“あつげしょう”は、小倉トーストですよね(笑)。
鳥羽:麻枝さんは学生時代、ヤングスパにたどり着く前に、他にはなにを食べたんですか?
麻枝:いろいろ食べましたよ。“ミートスパ”とか、カレー系のソースがかかった“インディアンスパ”とか。でも甘口とかつくゲテモノ系は食べてないです。
鳥羽:でも、なんで愛されて続けているのかわかる味ですよ。“あつげしょう”は普通においしかったです。全体的に、量は我々にはちょっとキツイですけどね。
――ファンは気になるところだと思うんですが、麻枝さんが今気になっているお店の料理はなんですか?
麻枝:ラーメン二郎には行きたいとずっといっているんですが、実現できてないですね。最近は家の近所にある味噌ラーメンにハマってます。
――ここに来る前、マウンテンは喫茶店ということなので、学生時代に放課後は友達といっしょにくつろいでいらっしゃったのかなーと思ったのですが……。
麻枝:んなことはないですね(笑)。ここは学校と下宿先の途中にあった店なので、黙々と“ヤングスパ”を食べたら出るだけです。当時よりも食う量は減りましたが、今日はがんばりました。
――麻枝さんの“ヤングスパ”のように、鳥羽さんが人生で一番ハマったというお店のメニューがあれば、教えてください。
鳥羽:僕は今、高円寺の“やきとり屯(とん)”っていうお店にめちゃめちゃハマってるんです。そこの創作串がめっちゃウマイんですよ。そこは夜12時くらいに終わっちゃうので、打ち合わせのあとに行くとオーダーストップになっちゃうんですよ。機会があればぜひ麻枝さんをお連れしたいですね。
――あと、『Angel Beats!』つながりの人たちで集まってよく麻雀を打つとお聞きしたんですが。
麻枝:マウンテン目当てで来た名古屋オフ自体は2回くらいしかやったことなくて。普段は大阪で集まることが多いです。集まる目的は麻雀ですね。打てるメンバーで集まって昼飯食って、打って、夜食べて、帰る、みたいな。
――『Angel Beats!』でも死んだ世界戦線のひさ子たちが麻雀をやる描写がありましたが、学生時代から麻雀はおやりになったんですか?
麻枝:そうですね、中学校のころからですね。最近忙しくなったからやってませんけど、ネット麻雀でここにいるメンツ以外の人たちとも集まってやってます。そう考えてみると麻雀で『Angel Beats!』関係の人たちともつながってますね。
■『Angel Beats!』Blu-ray BOXの特典映像は、初代ガルデモメンバーに注目!
――そんな麻雀とも縁の深い『Angel Beats!』のほうに話をもどさせていただいて……。『Angel Beats!』Blu-ray BOXの特典小冊子に収録されたインタビューでは、制作当時を振り返っていただいたと思います。今改めて、当時の自分に声をかけるとしたらなんと声をかけたいですか?
麻枝:当時はすごいがんばってたんで、「よくがんばったなぁ」といってやりたいですね。今はあの時ほどできないですね。40歳超えちゃったので。
鳥羽:あれだけ頑張っていたら逆に声をかけないほうがいいと思いますね。僕も見守るだけですよ。なにも声かけないほうが迷わずに突き進むんで、それがいいんじゃないかと思います。
――続いて、『Angel Beats!』制作を通して得られたものはなんだと思われますか。
麻枝:得られたもの……。たくさんのファンと、同じくらい厳しいご意見を得られましたね(笑)。両極端なんですよね。褒められることは多くなったんですが……。
鳥羽:本当にいろいろ得ましたけどね。いざ、具体的な例になると難しいなぁ……。その気になれば何とかなるということはわかりましたけどね(笑)。
――浅見さんはいかがでしょう。
鳥羽:コミック『Angel Beats! ―Heaven’s Door―』は、連載が始まってから4年経ちますか?
麻枝:なのにまだ、(音無がやってくる)本編に入ってないっていう(笑)。
浅見:そうですね。『Angel Beats!』放送直前からやっていたので、そろそろ5年になります。そろそろ本編あたりのストーリーに入るかと思います!
――それはファンにはうれしいお話ですね! 続いて、『Angel Beats!』Blu-ray BOXに収録される特別篇2“Hell's Kitchen”についてお話をうかがいたいと思います。このエピソードのお気に入り、または注目してほしいシーンを教えてください。本作では“Girls Dead Monster”(通称:ガルデモ)が活躍するとうかがっていますが……。
麻枝:キャラクターコメンタリーとかでは岩沢を使っておもしろいことをやっていたんですけど、ようやく本編でできた、という感じですね。
鳥羽:やっと岩沢で楽しいことを書けましたね、岩沢役の沢城みゆきさんの演技がいいですよ。本編ではなかなか尺がなくて描写できなかったですからね。
――今回は大山もキャラコメの影響を受けている感じですよね。
鳥羽:あれはキャラコメの大山くんですから。大山くん役の小林由美子さんの演技もすばらしかったですよ。確か、ゲームもあんな感じなんでしたっけ?
麻枝:いや、第1巻(1st beat)ではあそこまでじゃないですよ。
鳥羽:僕はガルデモですかね。ちゃんと入江と関根の両方が、本編史上一番しゃべっています。下手すると、あの話数で誰よりもあの2人がしゃべってるかもしれないですよ。とはいっても、彼女たちもキャラコメの時にできあがってるキャラですからね。あの辺は全部、キャラコメなノリです。
■PCゲーム『Angel Beats! -1st beat-』では、日向とのBL展開も!?
――待望のゲーム版第1巻がいよいよリリースとなります。体験版の感想も寄せられていることと思いますが、今の心境と、ゲーム版を5年間待ち続けたファンへのメッセージをお願いします。
麻枝:体験版通り、ゲーム全編おもしろいですよ! って感じですね。
鳥羽:今回は選択肢の数がものすごいですけど、あれは意図的なものだったんですか? それとも作っているうちにそうなっちゃったんですか?
麻枝:最初はRPGにしたかったんですよ。でもミニゲームを入れるとかの案にドンドンダメ出しが来て、ただのアドベンチャーゲームになっちゃったんです。だったら、選択肢でそういう要素を増やそうって。
――体験版をプレイさせていただいたんですが、アニメを見ていたころの気持ちが蘇りました。鳥羽さんはPCゲーム版にはどういう形で関わられているですか?
鳥羽:ゲームのほうは、僕はもうおまかせです。いちファンとして楽しもうと思ってます。アニメからだいぶブラッシュアップしているらしい、などの開発中のお話はいろいろ聞いていますが、個人的には完成品が出るまで、体験版もやらないつもりですよ。
――PCゲーム版の注目ポイントはズバリ、どこでしょうか?
麻枝:うーん。「音無をあなた色に染めてください」っていう。
――なるほど(笑)。たとえばどんなシーンでしょう。
麻枝:ゆりはもちろん、日向と仲よくっていうか、日向を恋愛感情的な目でも見られるし、逆に日向と今までどおりの関係でもいられるし。または野田とすごく仲よくなれたりもします。
――今、さらっとすごい言葉が聞こえたような気がするんですが。確かに日向は体験版の段階でもサービスシーンが多い、ですよね? ……すみません、もう1回お願いできますか?
麻枝:日向を、BL視できると(笑)。
――そうなんですね! 聞き間違いかと思いました! 岩沢については……。すでにCGが公開されていますよね。
――浅見さん、今のお話を聞いていかがですか?
浅見:私ですか!? BLっぽいってちょっと思ってたんですけど。楽しみにしてます(笑)。
――『Angel Beats! -1st beat-』予約特典となるガルデモ未公開曲『Million Star』は今回のゲームで使用される曲ですか? また、どんなコンセプトの曲かも教えてください。
麻枝:ゲーム内では使用していないです。浅見さんが担当されているコミック『Angel Beats! ―Heaven's Door―』で、岩沢とひさ子が2人で活動していた時に作曲・編曲した曲として、先にタイトルだけ出ていたんですね。
ディレクターの魁くんが俺に、『Million Star』の曲を描いてください、初回特典用にって、言ってきたので、書きました。
鳥羽:その時間軸に合わせてバンドの編成を変えたりしなかったんですか?
麻枝:いや、のちにそれはガルデモの定番曲になっていくっていう流れなんですよ。
鳥羽:なるほど。じゃあギターとベースだけじゃないんですね。
――コンセプトとしてはどういう曲なのでしょうか。
麻枝:岩沢が一貫して同じことを歌っているので、特にこの曲だからというコンセプトはないですね。岩沢らしく、音楽で食っていけることを夢にしたいけど、なかなかうまくいかない、といういうのを全面に出してます。
●『AngelBeats! -1stbeat-』予約特典のガルデモ未公開曲『Million Star』Short ver.
――最後に、BD-BOX発売を楽しみにしているファンへのメッセージをお願いします。
鳥羽:とりあえず、新作アニメを楽しみにしておいてください! 5年ぶりに会える戦線メンバーは、相変わらずみんなでわいわいガヤガヤやっているので。そこは楽しみにしてほしいと思います。
麻枝さんファンとしては、6月末から7月あたまにかけて、ゲームが出てBlu-ray BOXが出て、そのあとすぐ『Charlotte』が始まるっていう、怒涛の2週間くらいになりますね。
麻枝:その間にやらないと、ネットのサーチが大変!
鳥羽:パトロールですか(笑)。
麻枝:俺はまだ特別編の絵コンテまでしか見てないので。お客さんといっしょに、これから見るのを楽しみにしています!
(C)VisualArt's/Key
(C)VisualArt's/Key/Angel Beats! Project
(C)VisualArt's/Key/Charlotte Project
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