2015年6月12日(金)

【電撃PS】『限界凸起 モエロクリスタル』は非常に健全なゲーム! 男の願望のため限界に挑む者たちに凸撃

文:電撃PlayStation

 数々の追加要素も発表され、話題を集める『限界凸騎』シリーズ最新作、PS Vita『限界凸起 モエロクリスタル』。モンスターを擬人化した“モン娘”たちと冒険し、PS Vitaのタッチ操作でこすっちゃったりもできる本シリーズの最新作への期待はますます大きくなるばかりだ。

『電撃PS』
『電撃PS』

 5月28日に発売された電撃PS Vol.591では、本作の開発スタッフインタビューとして、プロデューサー・東風輪敬久氏、ディレクター・北野誠氏、キャラクターデザイン担当・平野克幸氏にお話をうかがった。

 ここでは、見逃した人のためにそのインタビューの内容をお届け。男の願望のため、限界に挑んだ開発スタッフの熱い想いを感じ取ってほしい!

■ユーザーの声が『モエクリ』を生んだ!?

――いつごろから本作の開発を始めたのでしょうか?

東風輪敬久氏:前作『限界凸記 モエロクロニクル』の発売直後ですね。『モエロクロニクル』の評判が非常によかったので、ぜひ続編を作ろうとその制作スタッフを招集したしだいです。

北野誠氏:そこからじっくりアイデアを練って、システムを形にしていきました。

平野克幸氏:全員が好き放題アイデアを出していたので、当初はブレーキがかからず暴走気味に話が進んでいったこともありました(笑)。

――今回、ジャンルをダンジョンRPGにした理由は?

東風輪:一応『モエクリ』のジャンルは、“パンツを被ってブラを求めるRPG”なのですが……(笑)。

――失礼いたしました(笑)。

北野:これまでの2作を振り返ると、『限界凸騎 モンスターモンピース』がカードゲーム。『限界凸記 モエロクロニクル』がいわゆるダンジョンRPGでした。『限界凸騎』シリーズは、次はどんなジャンルになるのかと楽しみにしているユーザーさんもいますので、今回もまったく新しいジャンルにしようという話も出ました。

 ですが、先ほど東風輪が話したとおり『モエロクロニクル』の反応が非常に良くユーザーさんからも「同じジャンルでよりおもしろくなった続編を遊びたい」という声が大きかったんですよ。そこで、今回はもう1度ダンジョンRPGにしようと決めたんです。

東風輪:『モエロクロニクル』はユーザーさんから好評だった反面、「ここを変えてほしい」といった要望も多く届いたタイトルです。『モエクリ』はそういった声を大切にして、より丁寧に作ったタイトルになっています。ただ、『限界凸騎』シリーズは驚きとインパクトがウリですので、まだ何が起こるかわからないですよ。もしかすると、できあがったらただのおっぱい相撲ゲームになっているかもしれません(笑)。

『電撃PS』

――そ、それは楽しみです(笑)。そんな『モエクリ』ですが世界観は前作と共通のものになるのでしょうか?

北野:人間とモンスター娘が一緒に暮らしているという点は変わりませんが、世界自体は新しいものになっています。ですから、前作の主人公や固有の名前があったモン娘は登場しません。ただ、種族としては前作にいたモン娘はすべて登場しますので、フェンリルやネコマタはいるけれどそれはリリアやレーチェではないという形になります。

東風輪:パラレルワールドのようなものと考えてもらうと、わかりやすいかもしれません。

――では、オットンも前作とは別のオットンに?

北野:そうですね。ただ、オットンは『モンピース』のころからずっと登場している謎の生物なので、もしかしたらどこかでつながっていたりするかもしれません(笑)。

東風輪:新しい世界で新しい事件が起きると思ってください。今回はすごいですよ。大陸が急に動き出して、“次元のワレメ”に引き寄せられるように隆起するんですよ。

平野:直接的な表現はやめてください(笑)。

北野:一対の秘宝だったブラとパンツが引き離されたことで、世界に異変が起きてしまうんです。世界の滅亡を止めるためには、ブラを取り戻さなければならない。

東風輪:そう、大地が棒のように隆起してワレメに……。

――掲載できなくなるので、勘弁してください(泣)。そんな世界でブラを求めるというお話ですが?

北野:『モエロクロニクル』でパンツを探す旅を描いたので、今回はブラだろうと。まあ必然ですよね(笑)。あと、オットンにパンツをかぶせたかったというのがありまして、パンツをかぶったブラの導き手になってもらっています。

東風輪:パンツとブラ、どちらもテーマにしていきたいという想いが現れた形になります。

『電撃PS』

■新システムは願望から生まれる!

――続いてシステムに移りますが“いれる”ですか……。

北野:前作では主人公が煩悩を“ためて”“だす”ことでモン娘をパワーアップできました。本作の“いれる”は“だす”と同じく“ためた”煩悩を使ったアクションで、これはモン娘の行動順を変えるものになります。

 行動順を早めれば戦闘は有利になり、さらに行動順がかかわる追加システムも用意しています。この追加システムで戦闘の戦略性も大きく増すと思いますよ。

――その追加システムについて聞きたいのですが。

北野:こちらについてはまだ内緒です。まずは本作のバトルは“ためた”ものを“だしたり”“いれたり”するものだと知っていただければと考えています。

東風輪:勘違いしないでほしいのは、本作は健全なゲームだということです。“ためる”とか“だす”で間違った妄想をする人がいるかもしれませんが(笑)。

――キモに命じておきます(笑)。さて、もう1つの新システム・ダブルスクラッチについてですが……。

東風輪:これは男としての願望ですね。クリエイターとしてのチャレンジといってもいいでしょう!

北野:あくまで東風輪個人の意見です!

東風輪:やはりモン娘がかわいいので、2人同時にかわいがってあげたいなと。専用の掛け合いも用意していますので、期待していてほしいですね。

『電撃PS』

――願望をかなえたいから、このシステムを作ったと?

東風輪:そうです。まずは願望ありきですね。

北野:ほかの新要素もだいたいそうですね(笑)。願望というか、まずおもしろそうなネタを考えて、それをシステムとして落とし込んでいます。

――ダブルスクラッチのシステム的な意味は?

北野:これに関してはお楽しみ的な側面が強いですね。前作では、モン娘とのバトル後にスクラッチをクリアすると初めてモン娘が仲間になるシステムでした。ですが、スクラッチに失敗してもう1度バトルからやり直しという部分に、一部のユーザーさんからキツイとの声をいただいたんですよ。

 ただ、スクラッチはこのシリーズの象徴なので残したい。そこで『モエクリ』では、バトル後のスクラッチをとてもシンプルに変更しました。ただ、そのぶんスクラッチを別のところで存分に楽しんで欲しいと思い、このシステムを取り入れました。

――前作では下着によってモン娘のスキルや能力が変化しましたが、『モエクリ』ではここに変化があるとか。

北野:はい、『モエクリ』ではモン娘のブラとパンツをそれぞれ別々に組み合わせられます。こちらもユーザーさんのより自由度の高いカスタマイズがしたいという声を反映しました。ブラとパンツが別々の要素を統括しているので、組み合わせで多彩な能力変化が楽しめます。

平野:ただ、前作でデザインした下着のなかには上下がつながったワンピースタイプのものもありました。こういったものは、そのままでは別の下着と組み合わせられないので、前作のイメージを残しながら新規に描き下ろしたものとなっています。

――そのほか、大きなシステム面の変更は?

東風輪:ユーザーさんからのご意見をもとにいろいろと盛り込んでいます。まず一番要望の多かった“各モン娘との個別エンディング”。前作ではモン娘に好かれながらもうやむやに終わっていましたが、本作では最後まで見せます(笑)。

 また、前作ではモン娘にヘンテコモンスターというオトモをつけられるシステムがあったのですが、本作ではモン娘のなかからオトモを選べます。

北野:ほかにもイベントの回想機能や、仲間にしたモン娘と何度でも戦えるシステムなどさまざまな改善要素を盛り込んでいますので、前作をプレイした人にとってかゆいところに手が届く内容になっていると思います。

『電撃PS』

■イチ押し下着はフルーティ!

――ビジュアルも斬新ですよね。主人公とか(笑)。

北野:いろいろモチーフが見え隠れしていますよね。しかも二刀流ですし(笑)。

平野:この二刀流については単純に、続編だから同じ武器でも2本持たせたほうがおもしろいんじゃないかと。

東風輪:決してこの棒を使ってモン娘にタッチしているということはありません(笑)。

『電撃PS』

――キャラクターのイメージ作りに役立ったものは?

平野:東風輪や北野から“いろいろと”モチーフをもらって、それをベースに1人のキャラクターに落とし込んでいきました。何をモチーフにしたかについては、ご想像にお任せします(笑)。全体としてはかっこよく、しかしよく見るとなにかおかしいぞ? となるようなデザインを目指しました。

――主人公の雰囲気も前作から変わりましたよね。

北野:本作の主人公は、ラッキースケベ体質にしようという話で進めました。そこで、どういったキャラクターであればステキなハプニングが起きてもモン娘やユーザーさんから受け入れられるかと考えた結果、このようなキャラクターになったんです。

東風輪:ひとことで言うと、いろいろな意味で男性らしい主人公ということになります(笑)。

平野:“男性らしさ”ということで、肌の色を浅黒くしたのもこだわりだったりします(笑)。

――続いてモン娘ですが、『モエクリ』では何人くらい登場するのでしょうか?

北野:前作の50人+30人で計80人になります。

――新たなモン娘を描くにあたって心がけたことは?

平野:前作のモン娘に負けない個性を出すのが第一ですね。ただ、RPGなどに出てくるメジャーなモンスターは前作で結構モチーフにしているので、候補が必然的にしぼられている点には少々苦労しました。

『電撃PS』
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――モチーフはどなたが提案されるのでしょう?

東風輪:今回は、まず平野が好きなモチーフを選んでモン娘を描き、それを調整していくという形を取りました。ですので、順番としてはまずビジュアルがあってそこから正式なモンスター名が決まるという形ですね。

北野:最初から枠にはめてしまうと、いいものができなくなりますので、平野の発想を大事にしました。

――各モン娘に下着は何着くらいあるのでしょう?

北野:前作と同様に普段着1着、下着3着になります。下着に関しては、先ほどお話したようにユーザーさんが自由に組み合わせられるという形ですね。

――とくにイチオシの下着とかありますか?

東風輪:本当によく出てきたというのが2着ありまして、それが今回の記事にも載っているスイカとメロンです。非常にフルーティな下着で、果物だけでなくスイカなら縛る紐、メロンならネットまでしっかり下着に落とし込まれています。これは本当にいいものですよ(笑)。

平野:この2人は、ストーリーとしてもメインに近い位置のモン娘になっています。そういったモン娘には、スクラッチ時に専用のポーズを用意していますのでまた違った角度からこの下着が眺められますよ。

『電撃PS』
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――最後にユーザーさんに向けてひとこと!

平野:モン娘を集めて好きなように愛でるという要素は、前作以上のものになっています。個性的なタイトルという点には自信を持っていますので前作をプレイした人も満足してもらえるかと思いますよ。

北野:前作との物語的なつながりはありませんので、前作をプレイしていない人は安心して『モエクリ』に触れてみてください。また、前作のユーザーさんの声はしっかり反映していますので、前作で気になった部分があった人もぜひプレイしてほしいですね。

東風輪:男性の願望にとって非常に健全なRPGを作りました。それこそ『モエクリ』があれば世の中の犯罪が減るんじゃないかという出来栄えです。システム面でもこれまで以上にPS Vitaの機能を最大限に使っていますので、今後の情報も含めて楽しみにしていてください。


 6月11日発売の電撃PS Vol.592では、『限界凸起 モエロクリスタル』の最新情報を掲載中! 本作のことをさらに奥まで知りたい人はぜひチェックしよう。

データ

▼『電撃PlayStation Vol.592』
■プロデュース:アスキー・メディアワークス
■発行:株式会社KADOKAWA
■発売日:2015年6月11日
■定価:657円+税
 
■『電撃PlayStation Vol.592』の購入はこちら
Amazon.co.jp
▼『限界凸起 モエロクリスタル』
■メーカー:コンパイルハート
■対応機種:PS Vita
■ジャンル:RPG
■発売日:2015年発売予定
■希望小売価格:6,800円+税
▼『限界凸起 モエロクリスタル』限定版
■メーカー:コンパイルハート
■対応機種:PS Vita
■ジャンル:RPG
■発売日:2015年発売予定
■希望小売価格:8,800円+税
▼『限界凸起 モエロクリスタル』ダウンロード版
■メーカー:コンパイルハート
■対応機種:PS Vita
■ジャンル:RPG
■発売日:2015年発売予定
■希望小売価格:6,000円+税
▼『電撃PlayStation20周年記念増刊 メモリアルキャラクターズ200』
■プロデュース:アスキー・メディアワークス
■発行:株式会社KADOKAWA
■発売日:2015年4月28日
■定価:1278円+税
 
■『電撃PlayStation20周年記念増刊 メモリアルキャラクターズ200』の購入はこちら
Amazon.co.jp

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