2015年6月10日(水)

『レオ・アッティール伝I 首なし公の肖像』は壮大な戦記ファンタジー!【電撃文庫新作紹介】

文:電撃オンライン

 杉原智則先生が執筆する電撃文庫『レオ・アッティール伝I 首なし公の肖像』の紹介記事をお届けします。

『レオ・アッティール伝I 首なし公の肖像』

【物語の見どころ】

■人質から英雄へ――小国の王子がいかにして歴史に名を残したのか!?
 勢力争いを繰り広げる国々を舞台に、壮大な戦記ファンタジーを堪能!

 本作は“首狩り公”の異名を持つ、レオ・アッティールの活躍を伝記風に描いた物語。主人公のレオは、小国で兵力も弱いアトール公国第2公子として誕生しました。しかし、11歳のころ、敵国のアリオン王国へ友好の証として人質に出されます。

 前半の物語は、人質として過ごしたアリオンでの青春時代が中心。アリオン王国の辺境を守護する将軍クロード・アングラッドの管理下に置かれたレオは、彼の息子たちから激しいイジメを受けます。唯一の救いは、末娘・フロリーの存在。彼女は心優しい少女で、レオを兄と慕って熱心に世話を焼いてくれたのです。

 その生活が一変したのは、レオが17歳、フロリーが16歳になったころ。レオの身柄を預かるアングラッド家と、国内外に多くの信者がいるコンスコン寺院の関係が悪化。武力での衝突を避けるため、調停役として王都からヘイデン・スウィフトという青年が派遣されてきます。このアリオン王国の若き貴族は、美しく成長したフロリーにひと目惚れ。「王都で教育を受けさせては?」(側室に欲しいという意)と、強引に彼女を奪おうと策略を巡らせて……。

 戦乱に便乗して、フロリーを手に入れようとするヘイデン。アトール公国、アリオン王国、コンスコン寺院を巻き込んで、拡大していく戦火。窮地に追い込まれたレオが運命を切り開いていく熱いドラマは必見です!

 ちなみに、このアリオン王国は杉原智則氏の人気作、電撃文庫『烙印の紋章』シリーズにも登場しています。戦記ものが好きな方はそちらのシリーズも読んでみてください!

【キャラクターのみどころ】

■運命的な出会いの数々がレオの未来を切り開く――
 かっこいいけどアクが強い!? 仲間たちの活躍も派手に描かれます!!

 政治に利用され、故郷を失った孤独な公子・レオがいかにして歴史の表舞台に立ったのか。

 本作の面白さは、敵国の人質になった1人の少年が運命的な出会いを通じて仲間を増やし、大国を脅かす存在になるという出世ストーリーにあります。

 第1巻で注目すべき人物は、レオに想いを寄せるアングラッド家の姫・フロリー。彼女とその父・クロード将軍は、レオのよき理解者になってくれます。そして、アリオン王国とコンスコン寺院の戦乱の中で出会う4人――レオの故郷アトール公国出身の小隊長・パーシー、コンスコンの僧侶・カミュとその妹・セーラ、傭兵の野生児・クオン。指で数えるほどしかいない味方。でも、それがやがて大きなつながりに……。

 日本の戦国時代のように個人が歴史を動かす、乱世の英雄譚が読みたい人はぜひ!

データ

▼『レオ・アッティール伝I 首なし公の肖像』
■著者:杉原智則
■イラスト:岡谷
■プロデュース:アスキー・メディアワークス
■発行:KADOKAWA
■発売日:2015年6月10日
■価格:610円+税
 
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