2015年6月19日(金)
米国で開催されている“E3 2015(Electronic Entertainment Expo 2015)”の会場にて、Ubisoft Entertainmentが開発しているPS4/Xbox One/PC用ソフト『For Honor』を手がける開発者インタビューを実施した。
『For Honor』は、同社プレスカンファレンスで公開された新規タイトル。ゲームの舞台は、中世ヨーロッパを思わせる世界となっており、多数の軍勢を率いて戦うデモがお披露目された。ゲームには騎士やバイキング、侍が登場し、個人戦だけでなく、状況を見つつと大規模なバトルが行われている様子を確認できた。
世界観やアクションなど、気になるポイントの多い本作について、開発スタッフへのインタビューを行ったので掲載する。構想12年、開発から2年にも及ぶという本作についてさまざまな要素を語ってもらった。
――まず、お名前と役割を教えてください。
BIO JADE ADAM GRANGERです。ゲームデザイナーをしています。
――本作は世界観がすばらしいと思いました。このような世界観が生まれた経緯をお聞かせください。
本作のクリエイティブディレクターの頭の中で思い描いた構想を世界観として打ち出した結果、今の形になりました。バイキング、ナイト、サムライが1つの世界で戦うという、男の子が夢見るようなありえない世界を作り上げています。
――その構想を聞いた時にどう感じましたか?
プロトタイプをプレイできたのが2年前だったのですが、バトルそのものが非常におもしろかったので、チームに加われてラッキーだと思いましたね。私たちは“アート オブ バトル”と呼んでいるのですが、とてもユニークかつレスポンスが速く、ものすごく楽しかったです。
――先ほど挙げられたバイキング、ナイト、サムライについて、それぞれのジョブの特徴を教えてください。
それぞれ異なるファイティングスタイルを持っています。バイキングはオフェンシブ、ナイトはディフェンシブといった具合です。サムライは非常に流動的で、流れるような動きを備えています。登場するのは先ほど述べた3種類ですが、それぞれのジョブの中に、異なる特徴を持ったいろいろなキャラが存在します。
今回お見せしたデモには“鬼”と呼ばれる暗殺者のような特徴のサムライが登場しているのですが、これはどのタイミングで攻撃してくるか分からないという特徴を備えています。
――トレーラーの中ではフレイルや薙刀といった武器を確認できましたが、多数の武器を使えるのですか?
それぞれのジョブにより、持つ武器のタイプが異なります。バイキングなら大きな斧を持っているというように、いろいろな種類が出てきますよ。ジョブごとに武器はある程度決まっていますが、サムライなら同じ刀でもいろいろな種類から選べるといった具合ですね。
――ジョブは見た目のカスタマイズも行えるのでしょうか?
甲冑や色をカスタマイズできます。他にも“スペシャルアタック”と呼ばれる特別な攻撃をカスタマイズできます。これは戦いの中でアンロックしていくのですが、シングルプレイヤーモード、PvPモードによって、アンロックの仕方が変わってきます。
デモ中に投石を行っているシーンがあったと思いますが、あれがナイトのスペシャルアタック“カタパルト”と呼ばれるものです。サムライならばものすごい数の矢を放つというように、ジョブによって異なるものが用意されています。
――ゲームの勝敗はどうやって決まるのでしょうか?
モードによって勝敗の付き方は異なりますが、4対4で戦っていきます。敵を倒したり、フィールドを制圧したりして、お互いに1,000ポイント稼ぎ、その後で敵を全滅させると勝ちになります。 ただし、このポイントは奪われることもあります。フィールドの狭い範囲だけを見るのではなく、状況を把握しつつ、戦っていくのが重要です。シングル、マルチでバリエーションに富んだバトルを楽しめますよ。
――マップの状況が戦況によって変わることはあるのでしょうか?
マップは変わっていきます。ただし、選ぶマップによって変化の仕方が異なります。
――サムライをはじめ、甲冑や武器のデザインにはこだわりを感じました。意識した部分があれば教えてください。
例えばサムライですと、一目見た瞬間に「ああ、彼はサムライだ」と分かるようなデザインにすることを心がけました。“鬼”の場合は「この人に殺されてしまう」というような殺気を感じられるデザインですね。刀やマスクからも狂気を表現できるものにしようとしています。
――最後に本作に期待している方にメッセージをお願いします。
ゲームの詳細はまだお伝えできませんが、いろいろなキャラがいるので1種類に固執することなく、いろいろなキャラでゲームを楽しんでほしいですね。自由な発想でいろいろなことを試して、ゲームをプレイしてほしいと思います。
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※画面は開発中のもの。