2015年7月7日(火)
『乙女な王子と魔獣騎士』は男装したお姫様の愛らしさを堪能できる本格騎士ファンタジー!【電撃文庫新作紹介】
柊 遊馬先生が執筆する電撃文庫『乙女な王子と魔獣騎士』の紹介記事をお届けします。
【物語の見どころ】
異端の種族と人間が紡ぐ本格騎士ファンタジーと
男装したお姫様の愛らしさを堪能できる!
己の身に異端とされる“魔獣”の血が流れていることを隠す騎士見習いの少年・ジェダ。一方、女であることを隠して騎士養成校に入学した美しき王子・ラウディ。
期待の新人が放つデビュー作は、本当の自分を隠して暮らす2人の間に芽生えた恋と試練を描いた本格騎士ファンタジーです。
人間と共に、馬系、爬虫類系、熊系などの血を引く亜人族の人々が暮らす、ヴァーレンラント王国。主人公のジェダは魔獣の母親から生まれた忌むべき血筋の少年です。彼は素性を隠して騎士見習いとなり、母親を惨殺した国王を暗殺しようと暗躍します。
しかし、ちょっとしたアクシデントから、国王の第1王子・ラウディが女の子であることを知ってしまい、他言禁止を徹底する彼女から監視されるはめに。
皮肉屋のジェダと真面目なラウディは、互いに足りないものを補うように惹かれあって行くのですが、どんなに2人の心の距離が縮まっても、ラウディが仇の息子(実際には娘)である事実は変わりません。その上、ラウディにいたっては、ジェダの正体も実の父親である国王との因縁も知らず……。
復讐か、それとも許すのか!? 2人がどんな未来を選択するのか注目です!!
【キャラクターのみどころ】
「女の子のかわいい衣装に憧れる。でも、私は王子だし……」(赤面)
……みたいな、男装女子に期待している愛らしさがここにはあります!!
なんらかの事情で性別を隠さなければいけないヒロイン、惹かれませんか? 外見は美少年だけど、その素顔は清楚可憐なお姫様(外見的には王子)だったりして。
本作のヒロイン・ラウディも幼少のころより、王国の跡取り息子として立派に育てられたという過去があります。みんなの前では聡明な王子として振る舞っているラウディですが、ジェダの前では女の子らしく純白のドレスに憧れたり、ドジを踏んで素肌をさらしたり。ボーイッシュな女の子が乙女なものへの憧れを見せるシーンは、赤面している顔のかわいさも相まって必見!
政治がらみのシリアスなシーンが多い本作にあって、彼女が隠そうとして隠せない女の子らしい恥じらいは貴重な“癒し”です。
そして、一番気になるのはジェダへの密かな恋心ですよ、みなさん!! 障害があるほど、恋は盛り上げるといいますが、これはもう王子を辞めてお姫様に戻るしかない!? いやいや、そんなことをしたら跡取りを失った王家にお家騒動が起こるかも――!?
王国のため、己を犠牲にして公務に臨むラウディの幸せはどこへ……。そのもどかしさこそ、真の萌えだと気づかされる物語です♪
(C)柊 遊馬/ KADOKAWA CORPORATION 2015
イラスト:久杉トク
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