2015年7月1日(水)

『Diss World』を先行レビュー。否定をテーマにしたターン制バトルのダークファンタジーRPG

文:リューヤ

 事前登録者数が13万人を突破し、公式Twitterでもフォロワー1万を超えて今季大注目を集めているiOS/Android用アプリ『Diss World(ディスワールド)』。正式リリースは7月上旬予定となっていますが、本作をひと足早くプレイさせていただきましたので、さっそくレビューをお届けします!

『Diss World』
▲本作のメインビジュアル。主人公の名前と性別は選択可能で、男性の声優は松岡禎丞さん、女性は坂本真綾さんが担当しています。

●動画:『Diss World』プロモーション動画


●動画:『Diss World』キャラクターボイス


■『Diss World』は“否定”をテーマにしたダークファンタジーRPG!

 『Diss World』は、理想郷とされる世界から理不尽な理由で追放された存在が反旗を翻す、復讐の物語。“否定(Diss)”をキーワードにしたダークな世界観と、豪華声優陣の起用によるフルボイス演出が見どころの、スタイリッシュなコマンドバトルRPGです。本作にはスタミナの概念がなく、いつでも好きなだけプレイできるのも見逃せないポイントとなっています。

『Diss World』
▲戦闘パートではド派手なエフェクトやカットインを多用! 画面演出に力が入れられているのがよくわかります。
『Diss World』
▲一方、地味になりがちな会話パートはこんな感じ。デザインのカッコよさは折り紙つきで、1シーンごとにスタイリッシュな演出が入るのです!

■世界から追放された存在――“ディズ”たちの復讐が始まる

 さて、ここからは本作のストーリーを紹介していきましょう。物語の舞台となるのは、“This World(理想郷)”と“Diss World(否定された世界)”と名付けられた2つの世界。人々はThis Worldで平和に暮らし、犯罪者や危険と判断された者――ディズは理想郷の秩序を守る組織“国家選定機関ソート”によってDiss Worldに追放される決まりとなっていました。

『Diss World』
▲“Dissられた者たちの掃きだめ”と称されるDiss World。法も秩序もない弱肉強食の世界です。

 主人公(性別は選択可能)も、そうやって追放されたディズの1人。しかし、その罪状は“庇護の必要性のない女を守り、殺人を犯した罪”という、非常に理不尽なものでした。どうやら、“選定者”と呼ばれるThis Worldの秩序を守る者たちにも何か不穏な影がうかがえますね。

『Diss World』
▲主人公をDiss Worldに墜とした選定者たち。背後の少女はPVにも登場しますが、かなりミステリアスな感じがします……。
『Diss World』
▲実は、主人公の追放理由はまだマシなほう。“王国に属するにそぐわない景観をしているから”という無茶苦茶な理由で、街ごと墜とされた人々なども存在するのです。

 ところが主人公は、Diss Worldで初めて出会ったディズである“リリ”から、ある特殊な能力を持っていることを指摘されます。

『Diss World』
▲お調子者の小悪魔・リリ(声優:加隈亜衣)。最初は主人公を食べようとしていたのですが、その特殊な能力が判明した途端に“相棒”呼ばわりしてきます。

 この能力を使って、主人公は選定者とThis Worldへの復讐を決意します。その末に待っている、主人公のたどり着くところは……。

『Diss World』
▲ゲームの目的は、強~いディズを片っ端からフルボッコにして配下にし、あっちの世界(This World)をしっちゃかめっちゃかにすること。そんな復讐の果てに、主人公はいったい何を見るのでしょうか……?

 そんな壮大なプロローグから始まる、しっかりと作り込まれたストーリーが本作の大きな魅力となっています。シナリオ&世界観設定は、2013年に行われたポニーキャニオン主催のアニメ化大賞で大賞に輝いた2人組の創作ユニット・Physics Pointが担当。彼女たちがつづる、独創的でダークな復讐物語の行方に注目しましょう!

■戦闘パートはシンプル操作&ド派手な演出が見どころ!

 本作では、主人公とガチャなどで集めたディズ3人に、他プレイヤーから借りたディズ1人でパーティを編成し、さまざまなクエストに出撃することになります。クエストは、出現するオーラを選択しながら進むセレクト式。選んだオーラの色に応じてアイテムやゴールドが手に入るのです。

『Diss World』
▲こちらはメイン画面。クエストに出撃するには、画面左下のアイコンか、主人公が立っている位置をタップすればOK
『Diss World』
▲青のオーラを選ぶとアイテムを、黄色だとゴールドをゲットでき、緑色ならHPまたはSPを回復できます。

 そうやってクエストを進めるうちに敵と遭遇したら、ターン制のバトルパートがスタート! ここでは、参加する4人のキャラクターにATTACKやSKILL、GUARDといったコマンドで指示を出して、敵の全滅を目指していきます。コマンドは毎ターン入力する必要があるのですが、タップ一発で全キャラに通常攻撃を指示することもできるので、面倒くささは感じませんでした。

『Diss World』
▲ATTACKは通常攻撃、SKILLはSPを消費して放つ必殺技で、GUARDは防御に専念するコマンド。そしてAll Attackを押せば、全キャラに通常攻撃を指示することが可能です。
『Diss World』
▲戦闘中に行動を行うたびに、ディズたちのかわいらしいボイスが♪ 全体的にダークなテイストの本作ですが、戦闘パートのにぎやかさにはつい和んでしまいそう……?

 ちなみに、主人公自身には戦闘能力がないため、パーティーのディズ1人を自分に憑依させて戦うことになります。この際、憑依するディズのスタイルに応じて、主人公の戦闘スタイルや使用可能なスキルが変わるのがおもしろいところ。戦況に応じて憑依ディズをチェンジするという点も、攻略のカギとなりそうです。

『Diss World』
▲憑依ディズのチェンジは瞬時に行うことが可能。ちなみに、ファイタータイプのディズが憑依すると主人公の通常攻撃が2回攻撃に、アーチャータイプだと通常攻撃が全体攻撃に、マジシャンタイプだと仲間の能力を底上げする支援型にと、主人公の戦闘スタイルが変化します。

 また、本来はSPを消費するスキルを消費なしで撃てる“リミットブレイク”も要注目。戦闘に参加する各キャラクターにはゲージがあり、クリティカルの発生またはガードさせるごとにこのゲージがたまっていきます。そして、ゲージが5つたまるとリミットブレイクが発生し、画面を一定回数連打すると、SPを消費せずにスキルを使うことができるのです。

『Diss World』
▲戦闘中にカットイン挿入されるリミットブレイク画面。この画面になったら素早く連打して、消費なしでスキルを発動!

 戦闘に勝利したら、経験値やゴールド、キャラクター強化素材などを入手して先に進むことができます。そして、各クエストの最後に待ち構えているボスを倒せばクエストクリア! ガチャを引くのに必要な“オーブ”などの初回クリア報酬をもらって、新たに解放された次のクエストへ……というのが、基本的なゲームの流れとなります。

『Diss World』
▲戦闘パートのリザルト画面。獲得した経験値などが表示される他、敵にトドメをさしたディズの勝利宣言ボイスも聞くことができます。
『Diss World』
▲一方、こちらはクエスト終了時のリザルト画面。キャラクターのレベルは、クエスト経験値で自動で上がっていきます。

■仲間の育成や武器の強化といったやり込み要素も!

 本作には、キャラクターであるディズの他に、強力な武器を集めるコレクション要素も用意されており、キャラガチャを引くと、入手したディズと同レアリティの武器も入手することができるのです。別々にガチャを引かなくていいので、お得感満載ですね。

『Diss World』
▲ガチャを引くと、同一レアリティのキャラと武器が同時に出現します。
『Diss World』
▲ダブったキャラや武器は、自動的に強化素材に変換されます。

 なお、ディズのレベルは戦闘で得た経験値で勝手に上がっていきますが、武器のレベルはゴールドや強化素材を使って上げていくことになります。また覚醒素材は、ディズと武器のレベル上限の引き上げにも必要になりますので、何度も戦闘を繰り返してしっかり集めておきましょう!

『Diss World』
▲ディズのレベル上限を引き上げる覚醒画面。大量のゴールドと強化素材が必要だったため、今回のプレイでは覚醒や強化を行うことはできませんでした。試したディズや武器のレアリティが、星4と高かったせいでしょうか……?

 ちなみにゴールドは、本作のナビゲートキャラであるリリの部屋でも入手可能。その他にも、この部屋ではディズの自動育成や、主人公の戦闘スタイルの強化などもできますので、ちょくちょく通ってみることをオススメします。

『Diss World』
▲リリの部屋には、画面下部のRoomアイコンから入ることが可能。小悪魔的にかわいらしい作りとなっています。
『Diss World』
▲ブタの貯金箱をタップするとゴールドが手に入ります。また、貯金箱のレベルを上げて獲得ゴールドを増やすことも可能!
『Diss World』
▲リリの部屋では、ディズの自動育成ができる。

 というわけで、筆者が目をひかれた部分を中心にお届けしてきた『Diss World』の先行レビュー、いかがでしたでしょうか。今回プレイしたバージョンは戦闘バランスが調整中ということで難易度についてはお話しできませんが、それでも“操作がシンプルでテンポよく進めるRPG”という印象を受けました。

 スタミナ制限がなく、周回プレイが基本となりそうなゲームですので、サクサク進めるテンポのよさは非常に重要。戦闘パートも爽快感があって上々のデキですので、飽きずに長く遊べるタイトルだと思います。興味がある方は、かわいいキャラクターたちとともにDiss Worldに墜ちてみてはいかがでしょうか♪

データ

▼『Diss World(ディスワールド)』
■メーカー:TIAM
■対応機種:iOS
■ジャンル:RPG
■配信日:2015年7月予定
■価格:基本無料/アイテム課金
▼『Diss World(ディスワールド)』
■メーカー:TIAM
■対応機種:Android
■ジャンル:RPG
■配信日:2015年7月予定
■価格:基本無料/アイテム課金

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