2015年7月4日(土)

『戦国BASARA4 皇』電撃PSプレミアムイベントトークショウまとめ。10周年を迎えたシリーズの秘話も満載!!

文:電撃PlayStation

 7月4日(土)に開催された電撃PlayStation編集部主催のプレミアムイベント“『戦国BASARA4 皇』発売直前スペシャルトークショーwith 電撃PlayStation/SCE WWSプレジデント・吉田修平氏と振り返るE3 2015総括”にて、『戦国BASARA』シリーズに関するトークショウが行われた。

『戦国BASARA4 皇』

最新作『戦国BASARA4 皇』の見どころや新要素をPVとともに紹介

 トークショウには『戦国BASARA』シリーズプロデューサーの小林裕幸氏とシリーズディレクターの山本真氏、さらに電撃ゲームメディア総編集長の江口聡と電撃PS『戦国BASARA』担当編集のレトロ吉田を迎えて、発売直前となった『戦国BASARA4 皇』の魅力に加え、10周年を迎えた今だから話せるトークを繰り広げた。

『戦国BASARA4 皇』
▲ツッコミどころ満載とプロデューサー自らが語るPV。
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▲前作のボス武将“足利義輝”がプレイアブル化。チート級の性能になってもイイというプロデューサーのお墨つきで採用された。
『戦国BASARA4 皇』 『戦国BASARA4 皇』
▲過去作から復活した武将も合わせて、プレイヤー武将は総勢40名。難易度などに細かい調整も加わり、より遊びやすくなっているとのこと。
『戦国BASARA4 皇』
▲最高難易度“天”が追加。アクションの腕に自信がある人に向けた、歯ごたえ満点の難易度に仕上がっている。
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▲プレイヤー操作が変化するなど、多彩な効果のある新要素“合戦ルーレット”。ハズレを引くと追跡者として宮本武蔵が登場! 非常に強いので逃げるのがベストだが、がんばれば倒すことも可能らしい。
『戦国BASARA4 皇』 『戦国BASARA4 皇』
▲天貨メダルで入手できる固有技の特殊エフェクトはスタッフ総出の残業作業で作られたという。

小林、山本両氏によるトークセッションの様子をお届け

『戦国BASARA4 皇』

――シリーズが作られたキッカケは?

小林:当時、2人で制作していたゲームがあまり売れていなくて、売れるゲームを作ろうとしたのがキッカケです。当時から戦国時代は、本屋に特集コーナーがありましたし、戦国時代のドラマなども放送されていた人気コンテンツだったので、戦国をモチーフにしたゲームを作ろうと。

――このシリーズで戦国時代を知ったプレイヤーも多いと思います。

山本:これまでの歴史モノに多かったシミュレーション的な要素をなくして、自社の得意ジャンルであるアクションに注力したのが結果的によかったのだと思います。

小林:あとはキャラクターですね。キャラの個性を前面に押し出したゲーム性は、当初から予定していました。

――伊達政宗と真田幸村がメイン武将になった理由は?

小林:実は、最初開発チーム内には歴史に詳しい人がほとんどいなくて(笑)。やっぱり教科書とかでメジャーな徳川とか足利が人気なのかなと思っていました。ただ、いろいろ調べていくとそうではなくて、そのなかで人気の高かった2人を主軸にしようと。

山本:伊達政宗に英語をしゃべらせる、という構想は最初からあったのですが、周囲をなかなか納得させられなかったのは苦労しました。

小林:おもしろいとは思ったけど、ちょっとズレると三枚目になっちゃうからね(笑)。

山本:という理由もあって音声収録を行ってからのジャッジとなったのですが、中井和哉さんのカッコいい演技によって今の伊達政宗が誕生しました。あの日のことはよく覚えています、たしか2004年の12月23日に収録したと思います。

――シリーズの魅力の1つに多彩なコラボがあります。

小林:コラボを行う理由は単純で、作品を盛り上げたいからですね。今回のT.M.Revolutionさんとのコラボなど、ユーザーが一目見て興味を持ってもらえるモノをチョイスしています。これまでのコラボでとくにうれしかったのは山崎製パンさんのタイアップですね。各武将をモチーフにしたいろいろなパンを作ってもらいました。また、富士急ハイランドでアトラクションを作ってもらったのはうれしかったですね。

『戦国BASARA4 皇』 『戦国BASARA4 皇』
▲T.M.Revolutionの特徴的な衣装のほか、さまざまなコンテンツとコラボした衣装が登場。

――シリーズ10周年を迎えた感想などをお聞かせください。

小林:初代の売り上げは好調だったのですが、『2』がなかなか出せなくて苦労したのは記憶に残っています。そのため、9ヶ月ぐらいでの制作になってしまい、山本をはじめスタッフに大変な思いをさせてしまいました。

山本:9ヶ月で20人以上のキャラクターって、今考えてもスゴイと思います(笑)。

小林:また初代はストーリーがなかったので、『2』で急きょ20キャラ以上のストーリーを用意したのは大変でしたね。

――今後の『BASARA』シリーズの展開について構想などはありますか?

山本:とにかくこれまでやったことがないことをやってみたいです。『戦国BASARA』では、ゲームだけではなくアニメや舞台など、さまざまなコンテンツとメディアミックスしてきました。ただ、まだまだおもしろいコンテンツはいっぱいあると思うので、日々それらを探しながら仕事をしています。

小林:大きな夢として実写映画にも挑戦したいですね。もちろん『戦国BASARA4 皇』のアニメ化も。ちなみにOPのアニメもクオリティが高いので必見ですよ。

――まさかの千利休がプレイヤー武将として登場しました。(ユーザー質問)

山本:これまでには武将じゃないキャラクターもたくさんいるので、そこまで驚かれたのが逆に驚き。二重人格というかなり特徴的な要素があるので、アクションとキャラクター性の両面で楽しんでもらえるとうれしいですね。

――豊臣軍のキャラクターが充実している理由は? 私は毛利ファンなのですが。(ユーザー質問)

山本:難しい質問ですが……、真面目にお答えすると開発的な都合が大きいです。『3』が関ヶ原中心に展開しているので、そのときのノウハウから必然的に豊臣側が多くなっています。ただ、毛利元就はアニメパートや技が変化していますので、特別扱いにはなっています。

データ

▼『電撃PlayStation Vol.593』
■プロデュース:アスキー・メディアワークス
■発行:株式会社KADOKAWA
■発売日:2015年6月25日
■定価:657円+税
 
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