2015年7月15日(水)

『折原臨也と、夕焼けを』は人気キャラで贈る、待望の『デュラララ!!』スピンオフ!!【電撃文庫新作紹介】

文:電撃オンライン

 成田良悟先生が執筆する電撃文庫『折原臨也と、夕焼けを』の紹介記事をお届けします。

『折原臨也と、夕焼けを表紙』

物語の見どころ

折原臨也の活躍を描いた新作ノベル登場!
好きなことに正直に生きる男の新たな事件簿――

 電撃文庫『デュラララ!!』シリーズの要注意人物、折原臨也の活躍を描いた新作ノベルが登場。欲しい情報を欲しがっている人に平等に与える裏の情報屋が、池袋を離れた地方都市で暗躍しますよ!

 本作の舞台となる武野倉市は、2つの勢力によっていびつに支配された地方都市です。町の経済を潤す鉱山主で大地主でもある阿多村家。町の政治を牛耳る代議士が当主を務める喜代島家。両家はこれまで互いに反目しつつも共存してきたのですが、港湾開発の利権をめぐって一触即発のムードに!! ひそかに邪魔者は消されているというウワサがあるほどです。

 そんな中、阿多村家の長男・竜一が監禁の末に惨殺されるという残酷な事件が発生。臨也は情報を集め、かつ提供し、人間観察をしながら事件の真相に近づいていきます。

 ヤクザ、資産、政治家、警察が隠してきた秘密。許されざる恋と過去の罪などなど、あらゆる“歪み”が噴出して最後に残った真実とは――。

 臨也の情報収集がきっかけで事件の全容が明らかに。もはや情報屋というより、名(迷惑?)探偵のような気が!? 人ラブ探偵、シリーズ化を求む声もあるかも?

登場人物の見どころ

自動販売機にビクッと反応する臨也など
過去のエピソードが透けて見える内容に胸躍る!

 電撃文庫『デュラララ!!』シリーズの“その後”の折原臨也が描かれるということで、楽しみにしているファンも多い本作。 訳あって車イスでの生活を送ってはいるものの、相変わらず大好きなこと=人間観察に余念がない臨也はこの外伝でも健在です。(車イスになった理由を知りたい人は、電撃文庫『デュラララ!!』本編を読んでね!)

 人間の行動を善悪で判断せず、欲しがる者に欲しがる情報を与えるという情報屋としての彼のスタンスにもブレがありません。登場人物たちが置かれた立場によっては、臨也は窮地を救ってくれる天使であり、また地獄に突き落とす悪魔でもあるのです。

 以前より臨也を応援してきた読者のみなさんには、彼の健在ぶりを十分に楽しんでもらえる内容になっています。物語の随所にノベル本編を知っている人が気づくエピソードが入っているのも楽しい!! もちろん、臨也に自動販売機のトラウマを植え付けた天敵というべき男の供述(?)も収録されているので必見です。

 一方、この物語から臨也に接する方は、裏社会で暗躍する情報屋のスリリングな日常をぜひ味わってください。そして最後にみんなが、ふとこう思うはずです。「人、ラブ!」を公言する男の……これも一種のラブストーリーなのかもしれない、と。

データ

▼『折原臨也と、夕焼けを』
■著者:成田良悟
■イラスト:ヤスダスズヒト
■プロデュース:アスキー・メディアワークス
■発行:KADOKAWA
■発売日:2015年7月10日
■価格:590円+税
 
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