2015年7月10日(金)
百合ADV『FLOWERS 夏篇』が10月22日に発売。セリフ編集で“ボイスドラマ”を作れる
プロトタイプは、PS Vita/PSP用ソフト『FLOWERS 夏篇』を10月22日に発売します。価格はどちらも4,800円+税。初回生産特典は、両機種とも志水はつみ氏書き下ろしシナリオの録り下ろしスペシャルドラマCDです。
本作は、PCゲームブランド・Innocent Greyが、“百合”をテーマに制作したADV『FLOWERS』の続編。『夏篇』では、前作でサブキャラクターだった車椅子の少女・八重垣えりかが主人公となる他、新キャラクター・考崎千鳥が登場します。“朗読劇”や“バレエ発表会”などを通して新たに育まれていく少女たちの想い、絆が描かれるとのこと。
移植にあたり、PS Vita・PSP両機種に、お気に入りのセリフを音声とともにコレクションして再生できる“ボイスコレクション機能”が新たに搭載されています。ボイスの再生順は好きに変更できるので、自分だけの“ボイスドラマ”を作れるのがポイント。
その他、PS Vita版は“色合い調整機能”の搭載と、タッチ操作、PS Vita TVへの対応がされています。PSP版は、スクリーンショット機能と、メモリースティックの空きエリアにゲームデータを転送してスムーズにプレイできる“メモリーディスク”機能が搭載されます。
ストーリー
心に傷を持った少女、白羽蘇芳(しらはねすおう)。
出逢いの季節、“春”に自分を受け入れてくれる友、そして恋人を持つことができた。が、互いを赦しあった恋人、匂坂マユリは理由を言わぬまま学院を去ってしまう。
喪失感を悟られぬように振る舞う白羽蘇芳に、書痴仲間である八重垣えりかは心を痛めていた。
癒やす方法はないものかと考えていた折、初夏を迎えた学院に1人の少女が転入する。少女の名は、考崎千鳥。
考崎千鳥(たかさきちどり)は、最悪の邂逅を果たす八重垣えりかへ言う。「貴女は卑怯者」だと。
夏月を迎えた学院生活の中で起こる奇妙な事件。八重垣えりかは、アミティエとなる考崎千鳥とともに学院の謎に挑む──。
登場キャラクター
●八重垣えりか(やえがきえりか)声優:佐倉綾音
人嫌いの変わり者です。男性的なしゃべり方をしますが、これも他者との間に壁を持ちたいが故。1人を好むものの、からかうためには話しかけにもいきます。白羽蘇芳とは書痴仲間であり、互いに好きな作家を紹介し合うなど唯一胸襟を開く間柄。
書痴仲間のアミティエである匂坂マユリが学院を辞めたことで心を痛めているのではと、内心心配しています。趣味は読書と人の弱み探し。
●考崎千鳥(たかさきちどり)声優:洲崎綾
芸術家肌の変わり者。感情を表に出さないため取っつきにくいと思われており、気になったことは素直に口に出し尋ねるため、いらぬ騒動を起こすこともしばしば。転入する前まで劇を中心とした芸能活動を行っており、下地であるバレエ・歌唱においては学院でも指折りです。
八重垣えりかとアミティエになるものの、変わり者同士空まわりしてしまいます。趣味はクラシックバレエとボイスレッスン。
●白羽蘇芳(しらはねすおう)声優:名塚佳織
無口で心配性で小心者。以前と変わらぬ気質ですが、春を経て自分を相手へと委ねることを覚えました。しかし、最も心を赦しあったアミティエ・匂坂マユリが理由も告げずに学院を去り、心に新たな傷を負ってしまいます。
春から夏に移り変わるも喪失感はぬぐえず、友人やアミティエに悟られないように振る舞っています。映画や小説を友にしていたため、会話の中でそれらの引用が出ることもしばしば。趣味は文学・音楽・映画鑑賞で、部活動は料理部。
●花菱立花(はなびしりっか)声優:明島ゆうり
生真面目で面倒見のいい、穏やかな性格。もともとクラス委員長として、周りから信頼され慕われていましたが、匂坂マユリが学院から去った後、2つにわかれていた信頼は一極化され大きな影響力を持つようになりました。
アミティエは白羽蘇芳。委員長ゆえ特別扱いはしないようにしているものの、傷を隠そうとするアミティエと、八重垣えりかには何くれとなく世話を焼いています。趣味は紅茶の茶葉集めで、部活動は合唱部。
●沙沙貴苺(ささきいちご)声優:長妻樹里
好奇心旺盛なトラブルメーカー。春を経て過度な悪戯行為は控えるようになりましたが、「驚く顔がみたい、悪戯がしたい」というよりも、ふざけあいはコミュニケーションの1つとして行っているので、これからもなくなることはないでしょう。
匂坂マユリと仲がよかったため、いなくなって気落ちはしましたが、同じく友人の白羽蘇芳を気遣って、そのことに触れない立場をとっています。趣味は流行り物とカエルの置物集め。部活動は料理部です。
●沙沙貴林檎(ささきりんご)声優:長妻樹里
怠け者気質のおっとり娘。自分から能動的に行動することはありませんが、こと怪談系・不思議な逸話などには食いつき、普段とは違う顔を見せることも。人気者の姉とは違い本来1人を好んでいますが、粗忽者(そこつもの)の姉のフォローをするために一緒に行動することが多くあります。
白羽蘇芳、八重垣えりかとは本を通じて気が合い自分から話しかけていますが、匂坂マユリの件から気まずくなり、声をかける頻度が減っています。趣味は読書と怪談話で、部活動は料理部。
●小御門ネリネ(こみかどねりね)声優:西口有香
敬虔(けいけん)なカトリック教徒であり、善良で温和な好人物。話し好きで常に誰かと触れあっていたい寂しがりやですが、現実離れした美しい容姿から壁を作られてしまうことが悩み。
ニカイアの会の副会長として親友の八代譲葉と自治運営するものの、そろそろ次の後継者を選ばなければと密かに考えています。趣味は怪談話収集に食べ歩きで、特にスイーツは底なし。部活動は合唱部で、ソプラノを担当しています。
●八代譲葉(やつしろゆずりは)声優:瑞沢渓
エキセントリックで行動的。言動や行動が芝居がかっており、ともすれば変人だと思われそうな性格です。しかし、憎めない人柄と周りに目を配り気遣う好人物として、生徒からの人望があります。
学院における自治組織・ニカイアの会の会長であり、副会長の小御門ネリネとともに熱狂的な人気を誇っています。白羽蘇芳はお気に入りの後輩で、よくからかいに行っていたものの、匂坂マユリのことがあってからは自重しているとか。趣味はスポーツ観戦と写真で、部活動は合唱部兼料理部です。
●ダリア=バスキア 声優:高城みつ
聖アングレカム学院教師兼シスター。穏やかで包容力のある教諭ですが、母と言うよりもおっとりした姉といった風です。クラシックバレエに精通し、学院のバレエの授業は彼女が教えています。
白羽蘇芳のことで悩むものの、新しく編入してきた生徒たちち、介助を行っている八重垣えりかの世話などに追われてフォローできていません。趣味はガーデニング。
物語の舞台・聖アングレカム学院
物語の舞台・聖アングレカム学院は、3年制のミッション系女学院。1クラスに1人、クラス委員長が設けられクラスを取りまとめています。生徒会に準ずるものとして“ニカイアの会”という生徒会組織があり、1・2年生から優秀な生徒が選ばれます(3年生は引き継ぎ終了とし、ニカイアの会は卒業)。
ニカイアの会の生徒の活動は、主に学院で行われる年間行事を取りまとめること。代表的なものは聖母祭ですが、他にも新入生オリエンテーション、健康診断、フィールドワーク(遠足)、“宗教講演会、合唱会、礼拝などを教師とともに執り行っています。
●アミティエ制度
未来を担う女性の育成を目指し、実践的なコミュニケーション能力取得のために作られた教育システム。入学時に面接・筆記試験が行われ、強制的にその者にもっとも適したアミティエ(疑似友人)をあてがわれるというものです。
これは、全寮制という学院の性格上、学院側から親しい者を作らせ生活に馴染ませるという理由と、卒業時に広くコミュニケーションが取れる人物を育てるという2つの理由から実施されているとのこと。
▲えりかと千鳥の部屋。 |
(C)2015 Innocent Grey/Gungnir/PROTOTYPE
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