2015年7月12日(日)
ピグミースタジオは、PS4/PS Vita用ダウンロードソフト『MUSE: Together Is the New Alone』を2016年に配信開始する。
本作は、“片想い”をテーマに、ノスタルジックな世界と恋愛の孤独感が描れたアドベンチャーゲーム。世界観の表現では、“ドット絵と水彩画”をミックスした独特のビジュアルと、メランコリックでトリッピーなサウンドを特徴としている。なお、本作のアート、サウンド、ゲームディレクションを手掛けるBaiyon(バイヨン)氏は、『リトルビックプラネット2』のサウンドに携わった他、『PixelJunk Eden』でアート・サウンドディレクターを務めたクリエイターだ。
●ストーリー
小さい街はずれの部屋のベッドで少女は永遠に眠ったまま……ある日、少年は少女がしたかったことや、行きたかった場所を書き留めていたことを発見する。少年は、いつか彼女が目を覚ますことを信じて、彼女の代わりにその場所を訪れることを決意する。
▲開発中のゲーム画面。 |
以下に、本作のゲームディレクターであるBaiyon氏と、プロデューサーを務める小清水史氏のコメントを掲載する。
●Baiyon氏のコメント
今回、さまざまなビデオゲームにアート、サウンドディレクションや、楽曲提供という形で関わって来た僕が、長い時間をかけて構想を練った初ゲームディレクションタイトル『MUSE: Together Is the New Alone』を発表することになりました。
サウンドに始まり、ビジュアルやデザインに重きを置いたマルチメディアの作品を発表して来ましたが、それと同時に30歳を超えた時からノスタルジーとともに心象風景に入り込むことが出来るような恋愛、愛をテーマにしたビデオゲームを創りたいとずっと思っていました。それは自分自身が順調に年を取っていっているからなのかは解りませんが、より自分の内面にある物を、クリエイトしたいと思うようになったからかもしれません。
自分自身の大きなテーマの1つとして、デジタルというゲームの理屈の中に、どのように人間らしい不完全さや、ゆらぎの美しさを入れるかという想いがありますが、その想いは音楽にも、ビジュアルにもストーリーにも至ります。
『MUSE』の中に出てくる人々や動物たちは日々何かに悩み、自分の居場所を探します。そして、私がゲームの中で感じてきたことや、日常で好きな風景、ノスタルジーを感じる風景をたくさん詰め込んでいます。また、今回の作品ではドット画を使い、自分自身のルーツである90年代に代表する一風変わった日本のゲームに対して正面から向き合おうと思っています。
●小清水史氏のコメント
私がプロデューサーを務める『野犬のロデム』、『LA-MULANA EX』、『ボコスカウォーズ2』の発表の間に、じっくりと水面化にて進めておりました、このBaiyon氏の新作をようやく発表できてとても嬉しく思います。今回の作品のポイントは、サウンドとアートを中心に活動してきた彼が、沢山のインスピレーションを受けてきたゲームへの恩返しがしたいと、そのLOVEをゲームに注入すべく新領域に挑戦している点です。マルチメディア・アーティストが手掛ける、ならではの世界に期待してください。
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