2015年7月31日(金)

『たとえばラブとカミサマーデイズ。』は神さまになった少女とのひと夏の物語!【電撃文庫新作紹介】

文:電撃オンライン

 ハセガワケイスケ先生が執筆する電撃文庫『たとえばラブとカミサマーデイズ。』の紹介記事をお届けします。

『たとえばラブとカミサマーデイズ。_書影』

物語の見どころ

10年前に消えた少女がひょっこり帰ってきた!?
ちょっと不思議なひと夏の青春ストーリー

 電撃文庫『しにがみのバラッド。』を世に送り出した人気作家・ハセガワケイスケ氏の最新作は、ちょっと不思議な夏の体験を描いた青春ストーリー。

 透明感あふれる文体で綴られる淡い恋、後悔、そして未来への道しるべ――。読んだあとに胸がポッと熱くなるような、切ないけれど前向きな気持ちになれる物語を探している方は、ぜひ読んでみてください!!

 本作の舞台は、東京湾の浄化が成功したちょっと未来のお台場付近。主人公の小太鼓理汰(おだてりった)は、地元の高校生です。彼は10年前の“とある悲劇”をどう受け止めたらいいのか迷っています。それは5歳の理汰と15歳の美少女・統原小春子(すばるこはるこ)が一緒に天体観測をしている時、隕石が落下して彼だけが助かったという事実……。

 一方、小春子の妹で理汰の同級生・陽愛子(よりこ)は10年前に消えた姉よりも愛される人物でありたいと願い、勉強も運動も完璧なお嬢様として振る舞っていました。それぞれの過去にとらわれる2人。しかし、理汰と陽愛子が10年ぶりに隕石の落下地点へ足を踏み入れた時、驚いたことに小春子が昔と変わらない姿で現れたのです。

 幽霊? 宇宙人!? それとも神様――? 何事もなかったかのように、ふつうの高校生活を送る小春子を見て、理汰と陽愛子がとった行動とは!? この奇跡の行方、気になります!

『たとえばラブとカミサマーデイズ。_書影』

登場人物の見どころ

完璧に見えて実はコンプレックスの塊!
アンバランスさが魅力の陽愛子ちゃんに夢中

 優秀な兄弟にコンプレックスを抱くというのは現実世界でもよくあります。比べられて落ち込んだり、逆に「もっとがんばろう!」と奮起したり……。ヒロインの統原陽愛子もそう。彼女は10歳年上の姉・小春子が町の人々に愛されていたため、「陽愛子」ではなく「小春子ちゃんの妹」と、いまだに認識されるのが精神的に堪えている様子。ついには「あの人には絶対負けたくない!!」と宣言し、スポーツも勉強も努力を重ね、学園の女王様でアイドルという人気者の地位を手に入れたほどです。

 「私に期待して、必要として!」と彼女が願うシーンがあるのですが、ちょっとこじらせちゃってるのかな、これからどうなるのかな、と心配になったらもう彼女の魅力に半分ハマった証拠。完璧な美少女に見えて、どこか危うい。それが陽愛子の魅力なんです。

 主人公の理汰は、お人好しで“学校一の暇人”と呼ばれるのんびり型の男子。彼は小春子には懐いていたものの、陽愛子とは特に親しいわけではありません。反対の性質を持つ2人がどうやって関係を深めていくのか。心理描写の名手でもあるハセガワ氏が紡ぐドラマの数々を楽しんでください!

データ

▼『たとえばラブとカミサマーデイズ。』
■著者:ハセガワケイスケ
■イラスト:堀泉インコ
■プロデュース:アスキー・メディアワークス
■発行:KADOKAWA
■発売日:2015年7月10日
■価格:630円+税
 
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