2015年8月11日(火)
本日8月11日、iOS/Android用アニメーションRPG『ザクセスヘブン』の完成披露・先行体験会が開催された。
▲気になるゲームの配信開始日は、8月中を目指して現在各ストアで審査中とのこと。 |
『ザクセスヘブン』は、バンダイナムコオンラインとセガゲームス セガネットワークス カンパニーが共同で制作しているプロジェクト。スマートフォン用ゲームを中心に、コミックや小説など多彩なメディアでの展開が予定されている。
この記事では完成披露会の模様と、先行体験会で実際にプレイした感想をお届けする。
完成披露会では、本作の開発・運営を手がける2名のプロデューサーからゲームの解説が行われた。
▲バンダイナムコオンラインの近藤貴浩プロデューサー(写真左)と、セガゲームス セガネットワークス カンパニーの萱沼由晴プロデューサー(写真右)。 |
初めに、バンダイナムコオンラインの近藤貴浩プロデューサーから、『ザクセスヘブン』が数々のアニメ作品で実績のあるクリエイターや、100名を超える声優陣の参加する豪華なプロジェクトであることが改めて紹介された。
続いて、セガゲームス セガネットワークス カンパニーの萱沼由晴プロデューサーが、アプリを実際に操作しながらゲームの内容を解説した。
具体的なゲームの内容は、筆者が先行体験した際の感想で詳しく紹介しているが、ここで萱沼プロデューサーが強調していたのは、ゲームプレイとアニメーションの融合だ。
アドベンチャーパートの随所でアニメムービーがシームレスに登場するだけでなく、戦闘時はデフォルメキャラがフルボイスで必殺技を繰り出すなど、ゲームでもアニメのイメージそのままに各キャラが活躍している様子がよくわかった。
デモプレイの後、本作に収録されるアニメムービー3本が特別に上映された。いずれも、本作に登場する3つの学園を描いたストーリーの導入部にあたるものとなっている。
●私立翠嶺学園
緑の学園“私立翠嶺学園”のストーリーは、生徒会長の後継者を巡って学園中でバトルが行われるというもの。多彩な個性を持つ学生たちが、各自の特殊能力を駆使してぶつかり合う、王道の学園バトル物といった雰囲気になっていた。
●紅蓮第壱商業高校
紅の学園“紅蓮第壱商業高校”のストーリーは、13億グレン(この学園の通貨単位)もの借金を背負わされて、学園の地下100階に落とされた主人公が、バトルに勝利して借金を返していくというもの。キャラクターたちがコミカルなやり取りを繰り広げる、明るいタッチとなっていた。
●蒼鋼工業高校
蒼の学園“蒼鋼工業高校”のストーリーは一転して、恋人を誘拐されて怒りに燃える主人公が復讐の戦いを挑むという、かなりシリアスな内容に。バトルの際に短髪だった主人公が長髪に変化するなど、物語の背後に潜む謎めいた部分も気になるところだ。
近藤プロデューサーによると、これらのアニメはゲーム内以外にも、ニコニコ動画およびYouTubeの公式チャンネル、バンダイチャンネルで随時配信予定だという。
「これまではゲームの中の会話で表現されていたキャラクターが、こうしてアニメで描かれることで、より感情移入しやすくなる」という近藤プロデューサーは、最後に「2社で協同して行っている『ザクセスヘブン』のプロジェクトは、ゲームとアニメーションの融合によって、新しいIPを生み出すことを目標としている」と語り、完成披露会を締めくくった。
『ザクセスヘブン』では、近未来の“再生首都・東京”に存在する5つの学園を舞台に、総勢150名以上ものキャラクターたちが登場する“群像劇”が繰り広げられていく。最大の特徴は、“ザクセス”と呼ばれる特殊能力を持った若者たちが互いに戦い合うアニメムービーを随所で観られる点だ。
アニメはストーリーパートの途中でシームレスに流れる形となっており、一度に観られる長さは10~20秒ほどと、ゲームの進行を妨げないものになっていた。
そしてプレイを進めていくと、2分から5分程度のエピソードが観られるようになる。これはTVアニメさながらに、キャラクター同士の会話やバトルが楽しめるストーリー性のあるものとなっている。
こうしたアニメのエピソードは、ゲーム全体で20話以上も用意されており、メニューの“アニメアーカイブ”でいつでも自由に観直すことができた。
これらのアニメを観ることで、学園の主人公やヒロインはもちろんのこと、多数の脇役も含めた各キャラクターの個性や口調を生き生きと実感することができた。アニメとゲームの相乗効果によって、キャラクターの魅力をより深く味わえるという仕掛けは、これまでのスマホゲームにはない新しいものだと言えるだろう。
ゲームのストーリーは、各学園のエリアが描かれたマップを探索して、クエストに挑むことで進行していく。クエストには、各学園の主人公を中心とした物語を描く“メインストーリー”に加えて、多彩なキャラクターたちの個性を感じられる“キャラクターストーリー”も用意されていた。
キャラクターストーリーは、そのキャラを仲間にして友情を深めることで解放されるが、なんと総勢150名以上存在するすべてのキャラに、個別のクエストが用意されているという。また、部活動など複数のキャラクターを取り巻く人間関係を描く“ザクセスストーリー”と呼ばれるクエストもあるそうだ。
配信開始の時点では、緑の学園こと“私立翠嶺学園”のストーリーをプレイできる。今後のゲームの進行に合わせて、紅の学園“紅蓮第壱商業高校”や、蒼の学園“蒼鋼工業高校”のストーリーが順次プレイ可能になるとのこと。ただし、紅蓮や蒼鋼に属する一部のキャラクターは、翠嶺学園のストーリーの時点で仲間にできるそうだ。
▲クエストがスタートすると、アニメやキャラの会話によって、ストーリーが進行する。 |
クエストでは、最大5名のキャラを選んでパーティーを編成し、他のプレイヤーのゲストキャラを含めた最大6名のキャラで、学園のライバルたちとバトルを繰り広げることになる。
▲ゲストを加えた最大6名のキャラクターでパーティーを編成して、バトルに出撃! |
バトルの操作は、ターンごとに各キャラのボタンをタップすると、ミニキャラが攻撃を行うというシンプルなもの。キャラごとに属性があり、その相性によってダメージが変化するといった要素もあるが、誰でもテンポよく遊ぶことができるだろう。
▲戦闘中は各キャラのかけ声などがフルボイスで流れる。 |
▲ボタンをタッチすると、ミニキャラが敵に向かっていって攻撃を行う。ミニキャラのアクションにも要注目だ。 |
バトル中には、各キャラのボタンに挟まれた中央のゲージに“ザクセスオーブ”が少しずつ溜まっていき、一定以上溜まったところでゲージを上に向かってなぞると、“ザクセスコネクト”と呼ばれる連携技を発動できる。
ザクセスコネクトを発動させて各キャラを素早くタップすると、それぞれの必殺技を合体させた“超連携”になり、大ダメージを与えることができた。超連携による合体技名が、各キャラの必殺技の名称を少しずつ組み合わせたものになる点もユニークだ。
ゲージをMAXまで溜めれば、最大6連携まで可能なので、通常攻撃でギリギリまで粘って、ザクセスコネクトで一気に逆転するという、爽快感あふれる展開が楽しめた。
▲“ザクセスコネクト”で大ダメージを与えれば、一発逆転も可能! 超連携では各キャラが攻撃する際に、リアル等身のイラストによるカットインが登場する。 |
バトルにおけるオート機能も優秀だった。タップによる攻撃はもちろん、ザクセスコネクトの発動や連携も自動で行ってくれるため、サクサクと快適にプレイできる。さらに、オートバトルを3倍速にする機能も用意されており、キャラクターのレベル上げなどで繰り返しバトルを行う際には大いに役立つはずだ。
その他、“ガシャ”で新たなキャラクターを入手したり、キャラクター同士を組み合わせて特定のキャラを成長させたりする、スマホゲームではおなじみの要素も完備されている。
普段スマホゲームを遊んでいる人なら誰でもすんなりと入り込めるゲームシステムの上に、全員が主役級という多彩なキャラクターたちの群像劇や、アニメーションといった新たな魅力が盛り込まれている本作。配信開始後には,多くに人にぜひ触れてもらいたい作品だ。
最後に、遊んだ記念としてレアガシャの10連にチャレンジしてみた。10回中、スーパーレア(星4)は2つというまずまずの結果に。
(C)BNOI / SEGA
※画面は開発中のものです。変更される可能性があります。
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