水の守護聖・リュミエールを演じた飛田展男さん『アンジェリーク ルトゥール』収録後インタビュー完全版
乙女ゲームの草分け的タイトルが、20年の時を経てフルリメイク! 10月1日発売予定のPS Vita&PSP『アンジェリーク ルトゥール』より、人々に優しさをもたらす水の守護聖・リュミエールを演じた飛田展男さんに収録後インタビューを決行。電撃Girl’sStyle8月号に掲載しきれなかった部分も含めた完全版をお届け!
――アフレコを終えての感想をお願いいたします。
告白など恋愛モードのときは、エネルギーを使うというか集中力を使いますね。わかっていたことではあるんですが、改めて実感しました。本作ではデザインが新しくなって、リュミエールも足が見える衣装になっています。そのため少しアクティブになった印象を受けたので、演技面でも変わるのかなと思っていました。でも実際に演じてみると、内面は以前と変わっていないですね。
――ご自身の演じる守護聖の魅力を教えてください。
彼は確固たる意思があるのに、それをあまり表に出すことはありません。ただ、あまりにいろいろなことを考えすぎて、勝手に自分で背負ってしまうタイプですね。個人的にはもっと自分を出しても、いいんじゃないかなと思います。彼の内面を見せるのが、浅からぬ縁がある守護聖のオスカーだったり、女王候補の前だったりするんですよね。ほかの守護聖の前では絶対に見せたくないだろう一面を、女王候補の前では見せてくれますよ。
物語としては、本作ではまだ音声がつく前だった一作目のリメイクなので、そのときのセリフがそのまま使われています。そのためプレイした方には、少し違うけど新しいという印象を持つのではないでしょうか。
――もしご自身が女王候補になるとしたら、恋と使命どちらを取る?
聖地を治める方を選ぶかもしれません。きっと聖地を維持して、ずっと守っていくと思います。もしも自分のありようと女王としての仕事が合わないようだったら、恋を取るかもしれません(笑)。
――もしご自身が守護聖になるとしたら、何を司る?
クラヴィスと同じ闇の守護聖ですかね。リュミエールはクラヴィスと繋がりが強いので、一番気になる存在なんです。そのため闇を操るという立場にいるというのは、どんな気持ちなのか興味があります。
――シリーズ20周年の思い出はありますか?
最初はゲームに音声がついていなかったので、僕らはドラマCDから『アンジェリーク』をスタートしたんです。そのときのドラマCDは、マルセルが守護聖になって聖地に来たばかりというお話でした。どちらかと言えばマルセルやランディ、ゼフェルたちの葛藤がメインだったので、リュミエールを含めて大人組は脇役なのかと思っていたんです。でもドラマCDの『アンジェリーク~外伝無限~』で、リュミエールがフューチャーされて驚きました。その時初めて、
守護聖それぞれがメインになりえるということを知ったので思い出深いです。
もう1つはRPG『アンジェリーク 天空の鎮魂歌』で、アリオスの部下が守護聖のクローンとして登場したことです。リュミエールの姿をしたユージィンのことは、今でも印象深く残っています。
――今後の『アンジェリーク』の展開に対するご希望はありますか?
久しぶりにドラマCDをやりたいですね。ゲームはどうしても1人、1人の個別収録になってしまうので、みんなで集まって収録するのもいいなと思います。本作ではプライアンなど新キャラクターが増えているので、彼らを含めたドラマができたらいいですね。
――ファンへのメッセージをお願いいたします。
20周年に続編ではなくリメイクという形を取るのは、純粋な新作を作るよりも大変だと思います。それは僕たちキャスト陣も、開発制作スタッフのみなさまも同じです。新しくなったことに驚かれる方もいるかもしれませんが琴線に触れる何かがありますので、ぜひプレイして、感じて、味わってほしいと思います。
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