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2015年9月13日(日)

『ボーダーブレイク』の第4期エースボーダーを決めるイベントが開催!! 熱戦と新Ver.の情報をお届け!

文:電撃ARCADE編集部

 セガ・インタラクティブのアーケードゲーム『ボーダーブレイク スクランブル』の公式全国大会イベント“第4期エースボーダー最終決戦”が9月12日、東京秋葉原のベルサールホールにて行われた。本大会は事前に行われたゲーム内イベントの成績上位者が選抜され、4チーム44人が一堂に会して覇を競い合う全国大会で、今回が4回目の開催となる。

 本記事では熱戦に継ぐ熱戦が繰り広げられた本戦イベントレポートに加え、大会後に発表された新バージョンの最新情報や、優勝を果たしたチームのインタビューをお届けする。

『ボーダーブレイク』
▲前回行われた“BBGP2015&第3期エースボーダー最終決戦”と同じく、サウンドチームによるライブ演奏で幕を開けた公式大会。
『ボーダーブレイク』
▲自身の名前が刻印された“のぼり”を手に、ステージに並ぶ参加者たち。いずれも事前予選で上位成績を収めた、選りすぐりの猛者たちだ。

一進一退の攻防が会場を沸かせたエースボーダー最終決戦

 大会は4チームによるトーナメント形式で進行。“ネソス島実験ドーム~構造α‐01~”を舞台に、2ラウンド先取したチームが次の戦いへ進出する。所属する陣営は最初にチームリーダー同士のジャンケンで勝ったほうが選択し、以降は1戦ごとに交替する。

 準決勝1戦目は事前の視聴者予想で1位となったチームレッドと、年始に行われた賞金制全国大会“BBGP2015”優勝者である“スクランブル王者”ことイタチ選手を擁するチームブルーの対戦。勝敗を決するのに重要な“敵コア攻撃”の名手を複数擁するチームレッドが、プラント戦においては終始押している状況だったものの、チームブルーの“似合う花は『造花』(以下、造花)”選手が、開幕や敵の前線が延びたスキに細かく敵コアに迫り、1対2でチームブルーが決勝進出を決めた。

 続く2戦目は、安定した兵装バランスで勝負するチームイエローに対し、狙撃兵装の使い手が多いチームグリーンという対照的なチームの試合となった。チームグリーンが繰り出した2体の狙撃兵装は敵陣寄りの狙撃ポイントに位置取ることでチームイエローの警戒を誘い、そこから中央のプラント戦を援護することで、直接戦闘での優位を確保していた。試合はいずれも接戦だったが、要所でコア攻撃を決めた“まめまめ”選手の活躍もあり、チームグリーンが2連勝で決勝進出。

『ボーダーブレイク』
▲初戦の陣営を決めるジャンケン対決。ここで勝利したチームブルーはGRFを選択し、最終的に3ラウンド目で勝負を決める。
『ボーダーブレイク』
▲会場一丸となったカウントダウンで試合開始。激戦の幕が切って落とされる。

 10分間のブリーフィングタイムを経て行われた決勝戦は、チームブルーとチームグリーンの対決。1戦目は準決勝戦と同じく2体の狙撃兵装を組み入れたチームグリーンに対し、EUST陣営となったチームブルーは中央の主戦場となるCプラントを無視して、一気にDプラントを攻める奇襲戦法を仕掛ける。以降は支援兵装による着実な再起動でゲージ差をつくりつつ、最終局面までベースを守りきる形でチームブルーが勝利をつかんだ。

 2戦目はチームグリーンがEUST側。1戦目のお返しとばかりに“神影狙撃手”選手がDプラントへの奇襲を狙うも防衛に阻まれ、逆に“造花”選手のコア攻撃を許してしまう。必死に反撃するチームグリーンは徐々に前線を押し上げるが“造花”選手のカウンター攻撃が綺麗にきまり、逆転には至らず2連敗。第4期エースボーダーの名誉は、チームブルーのものとなった。

 決勝戦全体を通して印象的だったのは“ファイナル掛かれ宮田”選手の活躍。試合全体を見渡しやすい防衛中心の立ち回りのなか、積極的にチャットを送信してチーム全体をコントロールすることで、チームブルーの防衛力を強固なものとしていた。

『ボーダーブレイク』
▲決勝進出チームがブリーフィングを行っている間の休憩タイム。プレイヤーにプレゼントされた“もみー”氏の色紙が紹介される。
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▲今回は観客として参加していたイラストレーターの“風間雷太”氏が出演者の呼びかけに応えてマイクを握る一幕も。
『ボーダーブレイク』 『ボーダーブレイク』
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▲ついに始まる決勝戦。いずれの試合も一進一退の攻防で勝負の行方は最後までわからなかった。とくに2戦目は最終局面でチームグリーンがプラントを独占し、あわや全軍突撃が始まるかというタイミングでのタイムアップというギリギリの展開に。
『ボーダーブレイク』
『ボーダーブレイク』
▲見事優勝を果たしたチームブルー。専用称号である“燦爛たる白銀の氷帝”と、氷のエフェクトをまとったスペシャルCV武器“ティアダウナー/氷帝”が贈られた。

新キャラクターのCV情報も話題に!? 新バージョン情報が相次いで発表

 激闘の興奮も覚めやらぬなか、続いて公開されたのは大型バージョンアップ情報。タイトルを『ボーダーブレイク スクランブル武』とした最新バージョンは、対戦人数を少なくし、よりテクニカルな動きが要求される最新イベントモード“スカッドバトル”を中心に、さまざまな新要素が追加される。『武』の名に恥じない、個人のスキルとチーム間での密な連携が重要となるバージョンとなりそうだ。

『ボーダーブレイク』
▲最新バージョンのロゴ。突然の漢字表記には会場のざわめきも大きく、“武”を“たけし”と読む会場の声に、プロデューサーの牛マンと声優の白石稔氏がが突っ込むシーンも。

 また2人の新キャラクターも発表された。“不敵”タイプの男性アバター(公式名:ユーリ)は松岡禎丞さんが、“ドライ”タイプの女性アバター(公式名:クユラ)は内田真礼さんが声を担当する。さらにこの2人を主人公とヒロインとしたノベライズなどのメディア展開も明かされ、ボーダーブレイクの世界がさらに広がっていくことが宣言される。

『ボーダーブレイク』
『ボーダーブレイク』
『ボーダーブレイク』
『ボーダーブレイク』
▲新たに追加された男女1キャラずつの新アバター。

 ちょっとうれしい改良点などを挟んで公開された注目の新モードは、対戦人数を4vs4とし、平等な完全対称マップで戦う“スカッドバトル”。今までより個々の能力が重視される新モードで、イベントバトルの形で運用される。

『ボーダーブレイク』 『ボーダーブレイク』
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▲人数の変化による兵装間バランスの変化に対して、なんらかの調整が行われるのかが気になるところ。

 最新バージョンの情報で盛り上がるなか、突然ステージに乱入してきたのは開発スタッフ“アレックス”。彼のリークにより、軽量型ブラスト“月影”ブランドの最新パーツ“烈風”が公開された。“ダッシュ”と“リロード”の両性能が極めて高く、それ以外のほとんどの性能を犠牲にしている極端な性能を持つこのパーツは、コア攻撃を重視するプレイヤーに人気が出そうだ。

『ボーダーブレイク』 『ボーダーブレイク』
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▲ダッシュ性能S-、リロード性能S-は、ともに現状のパーツの中でトップタイ。しかしこれ以外の性能はほとんどE~E+が並ぶ。弱点をカバーできる上級者向けのパーツだ。

基本を忠実に守り大舞台を制した“チームブルー”にインタビュー

 ここからは、本大会を制したチームブルーのメンバーに行ったインタビューを掲載。質問には基本的にチームリーダーである“シャミ└(^Д^)┘選手”が中心となって答えてくれた。

――まずは、優勝おめでとうございます。このチーム内でMVPを挙げるとしたら誰になりますか?

 ありがとうございます。チーム一丸となって挙げた勝利ですが、あえて言うならかおるくん(編注:“似合う花は『造花』”選手のこと)ですね。重要な場面でコア攻撃を決めてくれたので。でも防衛面では“ファイナル掛かれ宮田”選手、中盤の攻防では“雪”選 手がそれぞれ仕事をしていて、全員ががんばっていたと思います。

――優勝を決めた最終戦では、最終局面にプラントを独占される場面もありましたが。

 あの瞬間はもう「ホントヤバイ」と思いました。「負けるかな?」と思ったときに“雪”選手のビーム(重火力兵装の特別装備“NeLIS-TXP”)が飛んできて敵機を撃破していたので「あ、助かりました」(一同笑)と。あのビームがなかったら、本当に負けていたと思います。

――ほかのチームもそうですが、ジャンケンで陣営選択権を獲得した場合はGRFを選択していました。この理由と、またEUST側になったときに特に意識した点を教えてください。

 GRF側はベース前のEプラント周辺が開けており、防衛しやすいというのが最大の理由です。逆にEUST側になったときに意識していたのは、実際の試合を見ていただければわかるように、開幕から総力でDプラントへ向かうなど奇襲的な戦術を重視しました。

――準決勝のチームレッド戦ではプラント戦で相手チームに押されているという状況が多かったようですが、これは防衛を重視する戦術を取った結果なのでしょうか?

 いえ、本当はこちらも攻めて勝つつもりでいました。でも向こうのチームが本当に強くて、押されっぱなしになってしまいました。スミマセン!(笑) 攻め合いになった場面では先ほども言いましたとおり、GRFベース前の守りやすさが勝負を決したかな、と思っています。

――決勝戦のチームグリーン戦では、狙撃兵装による奇襲や“まめまめ”選手によるスタンドプレイなども警戒されていたかと思います。これらのプレイヤーに対する対策などは考慮されましたか?

 個人的なマークなどはとくにしませんでした。索敵と防衛、また戦力配分という基本的な部分を徹底し、みんながそれらの役割を果たした結果が奇襲への対策につながったのだと思います。また狙撃兵装に対してはロックオンを解除できる“クイックステップII”“クイックジャンプII”のイクシード(チップ)が特に有効なので、それらを活用しています。

――本大会の中でいちばんきつかった試合はどの試合でしたか? また敵チームのメンバーのなかで印象に残った選手は?

 唯一の負け試合となった、対チームレッドの2戦目です。1戦目から圧力がすごく、2戦目のEUST陣営ではコア攻撃も通らない、プラント戦でも勝てない、と絶望的な雰囲気が漂っていました。プレイヤーで印象に残ったのは、チームレッドでは“許してヒヤシンス(笑”選手、チームグリーンでは狙撃兵装を操る“神影狙撃手”“remy”選手の2人です。どんどん前に出てきて、タイマンでは抑えきれない場面も多かったです。

――最後に、新バージョン『ボーダーブレイク スクランブル武』で発表された4vs4のスカッドバトルなどの新情報についての展望をお願いします。

 スカッドバトルに関しては、少人数での戦いになることで「兵装間バランスがどうなるのかな?」という点は少し不安があります。現状でも強襲兵装によるコア攻撃が強く、機動力が重要な環境ですので“強襲兵装に振り切られたら終わり”という安易な調整にならないような、何らかの要素が必要だと思います。逆に言えばそういった問題点が解消されるのであれば、普段の戦闘や2vs2の大会である“バディ”形式ともまた違った、新しい戦術が楽しめそうで期待しています。

『ボーダーブレイク』
▲インタビューに答えてくれたチームブルーの選手たち。

■優勝チーム“チームブルー”メンバー

シャミ└(^Д^)┘ 選手
スクランブル王者 選手
嵐の中で輝いて 選手
雪 選手
肉の木@小銭 選手
似合う花は『造花』 選手
ファイナル掛かれ宮田 選手
TRIP@出会えない 選手
ギョッキリウス 選手
ひお@ネタうぃき 選手
ぐるぐるぐんぐにる♂ 選手

(C)SEGA

データ

▼『ボーダーブレイク スクランブル Ver.4.5B』
■メーカー:セガ
■対応機種:AC
■ジャンル:ACT
■稼働開始日:2014年6月11日

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