2015年9月14日(月)
コーエーテクモゲームスから10月1日に発売予定のPS4/PS3用ソフト『アルスラーン戦記×無双』について、ライターのAkがレビューします。
『アルスラーン戦記×無双』は、人気アニメ『アルスラーン戦記』と『無双』シリーズのコラボレーション作品。『無双』シリーズが持つ手軽な操作性と一騎当千の爽快感はそのままに、本作ならではのシステムを搭載することで、原作が持つ“軍勢VS軍勢”という世界観を再現しています。
今回の記事では、本作の特徴的なシステム“マルダーンラッシュ”と“チャージシフト”の操作感とともに、ファンなら気になるキャラクターごとのアクションの特徴について紹介します。本作の魅力について、一緒に迫っていきましょう。
▲『無双』シリーズが持つアクションの迫力と爽快感は健在。原作をしっかり再現したキャラクターのアクションは、ファンであれば必見です! |
『アルスラーン戦記』は漫画・荒川弘氏×原作・田中芳樹氏のタッグで描く歴史ファンタジー『アルスラーン戦記』が原作のアニメ番組。小説は1986年の第1巻発売を皮切りに、14巻を越えて続刊中。シリーズ累計600万部を超える大ヒット小説を、2013年から『鋼の錬金術師』の荒川弘氏が漫画化。『別冊少年マガジン』(講談社刊)にて連載がスタートし、こちらも第3巻で累計200万部を突破している。
“マルダーンラッシュ”は、味方の軍団を統率しながら、集団攻撃を仕掛けるアクションです。戦闘を進めるとマップ上に出現する“ヒートエリア”に入り、R2ボタンを押すと発動します。統率する兵科によって、3種類の効果があるのも特徴。また、“マルダーンラッシュ”中に青白く光る“フィニッシュエリア”に到達すると、とどめの一斉攻撃を放ちます。
▲どの兵科の“マルダーンラッシュ”が発動するかは、あらかじめ決まっているものとランダムのものがあります。 |
●騎兵
騎兵を引き連れながら、敵陣に突撃! 威力と攻撃範囲に優れ、せん滅力が非常に高いです。小回りが効かないので、狙った場所に突撃しにくいのが玉にキズですが、圧倒的な破壊力で敵を一掃するのは爽快感バツグンです!
▲□ボタンを押すと突撃陣形を組み、正面方向へさらに強力な突撃を放ちます! |
●歩兵
歩兵を統率し、敵陣に攻撃を仕掛けます。騎兵よりも攻撃範囲は狭いですが、小回りが効くので狙った相手には攻撃しやすいです。他の兵科による“マルダーンラッシュ”よりも扱いやすく、倒しそこねた敵を丁寧に倒していけるのが便利!
▲□ボタンで、前方へ強力な攻撃を放ちます。 |
●弓兵
弓兵による遠距離攻撃で、遠くにいる敵兵の集団を狙撃できる“マルダーンラッシュ”。移動はできないが、攻撃範囲である円を操作しながら射撃します。細かい範囲を狙い撃ちにできるので、しらみつぶしに敵兵をせん滅できます。
▲他の兵科と比べると派手さはないですが、攻撃範囲がわかりやすいのが利点。 |
画面に敵味方の兵士が入り乱れ、一見複雑そうですが、操作性はいたってシンプルな“マルダーンラッシュ”。基本的には自動的に攻撃してくれるので、操作の負担も少なめです。敵兵が密集しているのを簡単に一掃できるこの爽快感は、今までの『無双』シリーズにありそうでなかった気持ちよさを味わえますね。
武器を切り替えながら攻撃をつなげて、通常よりも長いコンボを決められる“チャージシフト”。チャージ攻撃を繰り出した後にR1ボタンを押すと、武器を切り替えて攻撃できます。
本作では、強敵はシールドゲージに守られており、一定ダメージを与えてゲージを0にしないとダメージを与えられません。そのため、“チャージシフト”でいかにコンボをつなげて連続攻撃を仕掛けるかが、強敵撃破のポイントとなります。
うまく敵のスキをついて“チャージシフト”で連続攻撃を決めてシールドゲージを破壊したあと、必殺技で相手のHPをごっそり減らせた時は、かなり気持ちいい!
また、敵を効率的に撃破することはもちろん、チャージシフトで敵を倒すと高品質なスキルカードがドロップしやすくなる、といった実利的な要素もあります。
▲槍→弓→剣へと切り替えて、連続攻撃を浴びせられます。使用可能な武器が増えるほど“チャージシフト”の組み合わせが豊富になり、戦術性も増していきます。 |
本作では、アルスラーンを護衛するおなじみの面々を含め、さまざまなキャラクターを操作できます。操作可能キャラクターはストーリーモードを進めると増えていくため、いろいろなキャラクターを操作したい人は、まずはストーリーモードをガンガン進めていくといいでしょう。
ここでは、ゲーム序盤から操作可能な、6人のキャラクターの操作感を紹介していきます。
▲敵キャラであるヒルメスも、条件を満たすと使用可能に! どんなアクションなのか、楽しみです。 |
◆アルスラーン (使用武器:空剣、翔槍など)
●主人公らしく、クセのない操作感
主人公にして序盤から操作可能とあって、スタンダードな操作感のキャラクター。全体的にバランスがよく、攻撃速度に優れた空剣と、攻撃範囲に優れた翔槍を切り替えることで、さまざまな相手に対応できる万能さが魅力です。
後方に引きながら前方に突撃する固有技の使い勝手がよく、敵の攻撃に合わせて使用すれば、ヒット&アウェイの戦いを展開できそうですね。
▲最初は決して強くはなく、一騎当千の迫力には欠ける印象のアルスラーン殿下。レベルが上がるとアクションの使い勝手が成長してきます。 |
◆ダリューン (使用武器:真槍、長剣、強弓)
●強い! とにかく強い!!
真槍、長剣、強弓、どれを使っても攻撃力が高く、攻撃範囲も広いという、非常に強力なキャラクター。考えなしにボタンを押しているだけでもコンボがつながり、とにかく強いです。愛馬、黒影号に騎乗しての攻撃もすさまじく、敵の集団に突っ込んで真槍を振り回していれば不利な状況だろうと平気で覆せます。
敵を突き刺して振り回す固有技も圧巻で、ボスでも問答無用で串刺しにするその姿は、アニメでの一騎当千っぷりがこれでもかと再現されています。
▲まさに“戦士の中の戦士”の呼び名にふさわしい圧倒的な能力を持つダリューン。使っていてかなり爽快で、これぞ『無双』という感じでした。 |
◆ナルサス (画筆、細剣など)
●筆を使う攻撃は、時間差で効果を発揮
初期武器である画筆を使った攻撃は非常にトリッキー。チャージ攻撃で地面に×印を描き、チャージ攻撃2などで起動させます。この爆発の威力は非常に高く、周囲に×印をまいておくことで、敵兵の集団を一掃できます。
×印を地雷のように仕掛けつつ、素早い連続攻撃が可能な細剣に切り替え、チャージシフトなどで画筆に再び切り替えて印を発動といった特殊な戦い方ができるキャラクターですね。
▲入魂の絵画を敵兵に見せる必殺技。絵画を見た敵兵は、ド派手なエフェクトとともに吹っ飛んでいきます。どんな絵画を見せたのか、気になるところです……。 |
◆エラム (使用武器:短弓など)
●弓による遠距離攻撃は非常に扱いやすい
一撃の威力には欠けるものの、弓による素早い連続攻撃を仕掛けるエラム。通常攻撃、チャージ攻撃ともにジャンプをはさむ攻撃が多いので、敵の攻撃を回避しつつ攻撃できる点が便利に感じました。
弓による攻撃は扇状に広がるために攻撃範囲に優れ、前方に固まった敵の集団を倒すのに向いています。その反面、狭い範囲に攻撃を集中させるのは得意ではないので、強敵との一騎打ちでは立ち回りを工夫する必要がありそうです。
▲固有技では、大きく前方に飛び上がります。滞空中は弓による攻撃が可能なので、空中を飛びまわりながら矢を絶え間なく連射することが可能! |
◆ギーヴ (使用武器:琵琶、閃弓など)
●琵琶による演奏でダメージ!?
初期武器である琵琶は、ひょうひょうとした印象を受けるギーヴらしい、個性的な戦い方が可能な武器。剣による斬撃と琵琶による演奏を組み合わせて、多彩な攻撃で敵をほん弄できるのが楽しいです。
チャージ攻撃ではその場に座り込んで演奏して、音色で周囲の敵を攻撃します。固有技で演奏する自分を残像としてその場に残すことが可能で、敵の集団を残像で攻撃しつつ、自分は自由に動くことができます。うまく利用すれば、幅広い立ち回りが可能になりそうですね。
▲座り込んでの演奏中はスキだらけに見えますが、攻撃範囲が円状なので意外と使いやすい。 |
◆ファランギース (ミスラの弓など)
●射程の長さと固有技の使い勝手が○!
ミスラの弓による射撃は射程が長く、攻撃範囲も広いので遠くにいる敵の集団に一気にダメージを与えられます。エラムより素早さに劣るぶん、攻撃力と射程には優れている印象です。
弓に矢をつがえて狙いを定める固有技は、やや狙いをつける際にスキはありますが、狙った対象に的確に攻撃を当てられるのが気持ちいい。攻撃速度が速く命中させやすいので、使い勝手もなかなかのものです。
▲固有技で矢が命中すると、着弾点が爆発。敵の集団に向けて放てば、目的の相手に命中しなくてもダメージを与えられるのが便利です。 |
基本的な操作性は『無双』シリーズを踏襲しているため、アクションに不慣れという人にも、敷居が低くなっているのがうれしいです。
“マルダーンラッシュ”や“チャージシフト”など、本作ならではの要素によって、一騎当千の爽快感をさらに高めつつも、集団戦の演出が入ったことでより戦闘の迫力が増していますね。個人的に“チャージシフト”でコンボをつなげるのが本当に気持ちよかったので、ほかの『無双』シリーズでも採用してほしいと思います(笑)。
また、敵の撃破やミッションの達成で入手できるスキルカードでキャラクターをカスタマイズしたり、料理帖を発見することで戦闘前にエラムの料理でパワーアップできたりと、収集要素も豊富で、やりこみがいもありそうです!
原作ファンはもちろんのこと、『無双』シリーズをやり込んだプレイヤーにも、ぜひこの新しい爽快感を味わってみてほしいです!
▲ムービーシーンはアニメビジュアルで進行しています。キャラクターゲームにありがちなダイジェスト感は少なく、膨大なシーンを収録。ファンも納得のクオリティで原作を追体験できます! |
なお、本作『アルスラーン戦記×無双』は、9月17日~20日に開催される“東京ゲームショウ2015”のコーエーテクモブースで試遊できます。会場を訪れる際は、ぜひ発売前にその魅力を体験してみてください!
(C)2015 荒川弘・田中芳樹・講談社/「アルスラーン戦記」製作委員会・MBS
(C)2015 コーエーテクモゲームス
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