2015年9月25日(金)

【電撃PS】『限界凸起 モエロクリスタル』×『オメガラビリンス』! 禁断の開発スタッフ対談が実現

文:電撃PlayStation

 決して交わることがない……そして交わってはいけない2つのタイトルがここにそろった! モンスターを擬人化した“モン娘”たちと冒険し、PS Vitaのタッチ操作でこすっちゃったりもできる『限界凸起 モエロクリスタル』。ダンジョンに潜ると“ω(オメガ)パワー”が溜まり、バストサイズが大きくなる『オメガラビリンス』。ともにヒド……独創的な2つのタイトルを手掛けるクリエイター陣の対談をお届け!

 両社の熱いゲーム作りの想いを聞くことができたので、ぜひ記事をチェックしてもらいたい!

『電撃PlayStation』
▲本日の対談参加者。左から『オメガラビリンス』プロデューサーの臼田裕次郎氏、『限界凸起 モエロクリスタル』ディレクターの北野誠氏、同じくプロデューサー東風輪敬久氏。

『限界凸騎』シリーズはブレーキが壊れ始めた!?

――ほ、本日はよろしくお願いします! セッティングした側が言うのもおかしいですが、こんな奇跡の場に立ち会えて光栄です(笑)。

東風輪敬久氏:よろしくお願いします! 本日はとても楽しみにしていました。

臼田裕次郎氏:こちらも楽しみにしておりました! 『モエクリ』発売タイミングの盛り上がりに乗っかるような形になってしまってすみません……(笑)。ただ、『限界凸騎』シリーズは仕事の研究に加えて、完全な趣味としてもプレイしているので、いちファンとしてもうれしいです!

北野誠氏:本当ですか! ありがとうございます。

――さて、座談会を開始する前にお互いの作品を実機でプレゼンしていただきましたが、感想はいかがでしたか?

東風輪:『オメガラビリンス』は、アイテム鑑定時の迫力がすごいですね。胸が全面に(笑)。

臼田:ありがとうございます。この世におっぱいが嫌いな人間はいませんからね!

――落ち着いてください。

北野:いや、でも本当に勉強になりました。1枚絵をここまでいろいろ動かすことができるんだな、と。あと『オメガラビリンス』は胸に対する情熱がすごいと思うのですが……。

臼田:そうですね! みんな子どものころはお母さんのおっぱいを吸って育ちましたから!! おっぱいは癒しなんですよ!!

――落ち着いてください!

東風輪:……“悶絶☆覚醒”では首やお尻などにも女の子が反応するので、胸以外にもさまざまなニーズに応えられるタイトルになっていますよね。

臼田:ありがとうございます。『モエクリ』も80体以上のモン娘がいてすごいなと思います。どの女の子もキャラが立っていますし、どういうパーティを組もうか迷ってしまいますよね。あとは“ためる”とか“だす”といったゲーム中で使用しているワードがいい意味でくだらなさすぎてツボでした(笑)。

北野:ありがとうございます(笑)。

臼田:直接的ではなく、ワードだけで想像を掻き立てられるのがいいですよね。

北野:そこは、意識的にそうしていますね。キーワードでどれだけインパクトを与えられるか、そしてユーザーさんがいろいろ想像できる余地があるか、といった部分にはこだわっています。

――とはいえ、これだけいろいろなものを彷彿とさせる作品を作っていると、社内で怒られたりもするのではないでしょうか?

東風輪:うちはまったくそういうことはないですね。

北野:東風輪は『限界凸騎』シリーズのプロデューサーであると同時に私の直接の上司でもあるのですが、私を止めるどころか、むしろ東風輪のほうが過激なアイディアを出してきたりもしますよ(笑)。

臼田:そうなんですか(笑)。

北野:私自身としては、自分のなかに“ここまで”といった表現のブレーキを作り、そのギリギリをつくような作品作りを目指しています。

臼田:すでに限界を超えているような気もしますが(笑)。

北野:そうですね……シリーズを重ねるごとにブレーキが壊れていっているのかも……いやいや、そんなことはありません(笑)。

『電撃PlayStation』 『電撃PlayStation』
▲『モエロクリスタル』の主人公・ゼノクス。あるアイテムを模したデザインになっている。 ▲『オメガラビリンス』の主人公・愛那。絶壁娘というアイデンティティー を持つ。

東風輪:臼田さんのほうは社内の反応はいかがですか?

臼田:僕もとくに何も言われないですね(笑)。過去に『バレットガールズ』というおブラとおパンツを集めるヒドいアイディアをたくさん盛り込んだアクションシューティングを作ったので、今回も冷ややかな目で応援されているといった感じです(笑)。

北野:それは応援されていると言っていいんですか?(笑)

臼田:どうでしょうか?(笑) ただ、制作に関わっていないメンバーがアイディアを出してくれることもありますし、PVやWEBサイトもデザイナーさんがノリノリで作ってくれていますね。

東風輪:『オメガラビリンス』のティザーサイトで公開されたタッチスターターはすごかったですね。

臼田:おかげさまで25分で目標の81万タッチを達成しました(笑)。しっかり「1日何クリックされたらどれぐらいの日数で……」と緻密な計算をしていたんですけどね。むしろぜんぜん盛り上がらなかったら自分たちでタッチすることも考えていたんですよ(笑)。

『電撃PlayStation』
▲『オメガラビリンス』のタッチスターターと『モエロクリスタル』のぱいぱいでか美さんを起用したPVはどちらも多くの注目を集めた。

――これだけ尖った内容にも関わらず、どちらも多くのユーザーに支持されているのが不思議ですよね。その秘訣はどこにあるのでしょうか?

東風輪:コンパイルハート自体が、ユーザーさんに愛してもらえるようなキャラクター作りに関してずっと研究しているということもあるのですが、『限界凸騎』シリーズに関してはゲーム部分をしっかり作っているという部分も大きいと思います。

北野:そうですね。たとえば『限界凸騎 モンスターモンピース』は、まずカード対戦のシステムからしっかり練り込んでいきました。

臼田:ゲームシステムを先に検討したという点については『オメガラビリンス』も同じです。僕自身、ローグライクRPGがとても好きなので、そこからおっぱいにつながるゲームを考えていきました。

北野:なるほど。

臼田:ローグライクRPGと美少女ゲームという、僕が好きなジャンルを組み合わせたものが『オメガラビリンス』です(笑)。美少女ゲームが好きな方に手に取っていただいて、ローグライクRPGの魅力に気付いてくれたらすごくうれしいですね。

『電撃PlayStation』
▲『限界凸起 モエロクリスタル』のダンジョンカット。
『電撃PlayStation』
▲『オメガラビリンス』のダンジョンカット。どちらも中身は本格的。恥ずかしがらずにプレイしよう!

かわいくない女の子のおっぱいは揉みたくない

――2つのゲームのもっとも大きな違いは、主人公が男性か女性かだと思うのですが、それぞれの意図をお教えいただけますでしょうか?

北野:『限界凸騎』シリーズの第1作目は女の子が主役だったのですが、ユーザーさんのアンケートで「これだけ魅力的なキャラクターがたくさんいるんだから、男性主人公でモンスター娘と交流したい」という意見がすごく多かったんです。

東風輪:男性目線で女の子にいろいろなことがしたいと(笑)。

臼田:『オメガラビリンス』は恋愛要素よりも女の子同士の友情や、女の子たちが切磋琢磨する姿の部分に比重を置いています。ユーザーさんが応援したくなるような女の子たちを描きたかったので、男性の主人公はいないですね。

北野:『限界凸騎』シリーズも1作目はそういう観点からの物語でしたね。主人公の女の子が相棒となるモンスター娘といっしょに世界を旅するなかで、共に成長していく姿を描いていました。

臼田:『オメガラビリンス』も次回作があれば男女の恋愛モノになるかもしれないですけれど(笑)。

北野:成長の次に恋愛というのはテーマ的にも自然な気もしますね。

臼田:アイドルに置き換えるとわかりやすいですよね。応援する気持ちがいつのまにか恋に変わっていく……。やはり『限界凸起』先輩を見習って『オメガラビリンス』の次回作には恋愛要素を入れようかな!

『電撃PlayStation』
▲女の子のハプニングを神の目線で楽しめる『オメガラビリンス』の魅力。

――ゲーム部分へのこだわりをお聞きできましたが、やはりユーザーが気になるのはセクシー部分だと思います。改めて一番のポイントとなる部分をお聞かせください。

東風輪:やはり下着の数ですね。それぞれのキャラクターに3種類ずつ用意しており、デザインにとことんこだわっています。

臼田:通常の服を含めると4種類もあるんですか。すごいですね。

北野:女性デザイナーがデザインしているところもポイントですね。前作への感想で“水着に見える”というものがいくつかあったのですが、それがすごく悔しかったらしいんです(笑)。そのため今回は肩紐のアジャスター部分などまでこだわってデザインしたみたいです。

東風輪:リアルなデザインにもこだわっていますが、突拍子のないデザインも豊富ですよ。カブトムシっぽいモンスター娘だったらスイカの下着だったりとか(笑)。

臼田:『オメガラビリンス』はおっぱいにこだわっています。大きさだったり揺れかただったりと、おっぱい好きの方にご納得いただけるようなものを作っています。

北野:胸への情熱がとにかくすごいですね(笑)。

臼田:はい! でもやはり女の子がかわいくないとおっぱいを触りたくならないと思うので、顔などのデザインにも試行錯誤を重ねました。もちろん見た目だけでなく、ユーザーさんに好きになっていただけるように、性格やシナリオなどにもかなり気を使っています。

東風輪:先ほどおっしゃった“応援したくなるキャラクター”ということですね。

臼田:そうですね。応援したくなりつつ、ちょっとイタズラしたくなるようなキャラクターですね(笑)。

――でも電車内でプレイするには勇気がいりますよね(笑)。

東風輪:あ、でも前作でユーザーさんから“誰かに見られたときに困る”という意見をたくさんいただいたので、今回はスクラッチ中にセレクトボタンを押すと通常のRPGをプレイしているかのような画面を表示できるようにしました(笑)。

臼田:それは素晴らしいですね!(笑)

北野:さらに今回は、スクラッチを溜めておけるアイテムも追加しています。前作では、モンスター娘とのバトルに勝利すると、たとえそこがどこであろうと、こすらざるをえなかったですからね(笑)

臼田:外ではダンジョンを攻略して家ではスクラッチをこすりまくるわけですね(笑)。『オメガラビリンス』も“アイテム鑑定”や“悶絶☆覚醒”は、自由にスキップできるので安心して手に取っていただきたいです。セクシーな要素をユーザーさんに押しつけたくないと考えているんですよ。すごく疲れているときに裸のお姉さんに来られても困るじゃないですか(笑)。

東風輪:とてもそんな気分ではないと(笑)。

臼田:そうです(笑)。こういったシステムはユーザーさんの気分が盛り上がっているときに存分にやっていただきたいです。

北野:『モエクリ』もモンスター娘との交流はほぼ宿屋に集約していますので、好きなときに好きな女の子を選んでいただきたいですね。

『電撃PlayStation』
『電撃PlayStation』
▲『モエクリ』のスクラッチも、『オメラビ』のおっぱい鑑定も、やりたいときにやろう!

――ほかにはない特徴的なシステムを考えるうえで、参考にしたものなどはありますか?

北野:う~ん。脳内で考えることがほとんどですね。

東風輪:基本的には“キーワード”で考えます。面白そうな言葉が浮かんだら勝ちです(笑)。

北野:そうですね。まずはインパクトのあるキーワードありきで、そのあとシステムに落とし込んでいきます。本作における“結合48手”などもそうですね。

東風輪:企画書に力士の写真が貼ってありました(笑)。

臼田:“結合48手”は力士の組手からヒントを得ているんですね(笑)。

北野:手ぬぐいとか湯飲みに描かれている“48手”の絵があるじゃないですか。あれをモンスター娘同士の連携技で表示したら面白そうかな、と。そういったネタに、別の意味でも受け取れるようなイメージを持たせることが多いですね。

臼田:なるほど(笑)。

東風輪:あとは、ただの下品にはならないように、できるだけ設定に絡めるようにしています。「馬鹿馬鹿しいな」と笑ってもらえるような作品を目指していますね。

臼田:たしかに設定による必然性は重要ですね。『オメガラビリンス』も、“おっぱいを触る”というゴールにどう持っていくか……そればかり考えています。そういえば『バレットガールズ』のときに僕も“尋問特訓でしごく”という、別の意味でも受け取れるようなキーワードを考えたのですが、電撃PSさんには“2つの意味でしごけ!”というそのまますぎる原稿を書かれてしまったことがありました(笑)。

――すみません……。しかし若い人たちの妄想だったりバカなことだったりを大人になって再び考えることはすごく難しいと思うのですが、そこはどのように意識を切り替えているのですか?

北野:すみません、まったく意識したことがないです!

臼田:若いころからまったく変わっていないのかもしれません(笑)。

東風輪:そうですね。だからこそユーザーさんも受け入れてくれているのだと思います。

北野:まぁ『限界凸騎』シリーズは、ユーザーさんからの感想で「ジメジメしている」と言われることもありますが、あくまでカラッとさわやかを目指しているつもりです(笑)。

臼田:それは『オメガラビリンス』も同じです(笑)。さわやか系を目指しているのに、スタッフにはジメジメ系だと言われてしまうんですよ。愛情をおっぱいに注いでいるだけなのに! どちらかというと高貴系ですよ! 高貴な紳士ゲームですよ!!

東風輪:そこは受け取っていただくユーザーさんの判断にお任せしましょう(笑)。

『電撃PlayStation』
『電撃PlayStation』
▲2つの作品が高貴なゲームかどうかはプレイヤー自身の目で確かめてもらいたい。

現場の情熱はユーザーにも伝わる!

――この作品を作っていてよかった……と思えるようなことはありますか?

北野:うーん。何かあるかなぁ……。

臼田:なんでしょうね……(笑)。

東風輪:うーん……作っていて楽しいのはありますね。

北野:あ! たしかにそれはあります。『限界凸騎』シリーズの開発には女性スタッフも多いですが、みんなノリノリで作っていますね。

臼田:そうですね。『オメガラビリンス』も開発会社のマトリックスさんをはじめ、関わっている人たちはみんな楽しんでいます。そもそも普通の会社だったら、こんなにもおっぱいという単語が仕事中に飛び交わないですしね!

東風輪:たしかに(笑)。

臼田:ただ、やはり現場の熱ってユーザーさんにも伝わると思うんですよね。だからバカなことでも全力でやっていきたいと考えております。

――ちなみに電撃PS誌上で今後やってもらいたい企画などはありますか?

臼田:PlayStation20周年記念のときに、電撃PlayStationさんの企画でキャラクター人気投票をされていましたが、ぜひ今度はおっぱい人気投票をやっていただきたいです! ディースリー・パブリッシャーには双葉理保をはじめ、いいおっぱいキャラクターがたくさんいますので!! それなら負ける気がしない!

東風輪:弊社のキャラクターもぜひ参加させてください(笑)。

臼田:むしろコンパイルハートさんとディースリー・パブリッシャーのおっぱいキャラクターを集めて“おっぱい48”を結成しましょうか!

東風輪:機会があればぜひゲーム化したいですね。ぜひ電撃さんに出資をお願いしたいです(笑)。

――誌面のアイディアだったのに、いつのまにかゲーム化の話になっていますね(笑)。では最後にそれぞれのゲームのファンに一言お願いします。

北野:前作でいただいたご意見をもとにさまざまな点を改善し、インパクトのある新たなシステムも多数搭載しました。また80人のヒロインたち全員にエンディングを用意しているので、末永く楽しんでいただけるとうれしいです。

東風輪:ダンジョンRPGとしてしっかり作っているので、ゲームファンのみなさんもぜひ手に取っていただきたいですね。もちろん女の子もかわいらしいですし、フルボイスなのでプレイしたら元気になると思います。よろしくお願いします。

臼田:発売は11月19日と少し先ですが、すでにユーザーさんから熱いコメントを多数いただいております。期待を裏切らないような作品を鋭意製作中です。小さいおっぱいから大きなおっぱいまでいろいろなおっぱいが出てくる作品となっておりますので、『モエクリ』を遊び終わったら、ぜひ次は『オメガラビリンス』を手に取っていただければと思います。

――本日はありがとうございました!

『電撃PlayStation』
▲固い握手を交わす3名。ほかでは決してプレイできないオンリーワンのゲームに期待しよう。
▼『オメガラビリンス』
■メーカー:ディースリー・パブリッシャー
■対応機種:PS Vita
■ジャンル:RPG
■発売日:2015年11月19日
■希望小売価格:6,800円+税
Amazon.co.jpで詳細を見る
▼『オメガラビリンス』(ダウンロード版)
■メーカー:ディースリー・パブリッシャー
■対応機種:PS Vita
■ジャンル:RPG
■発売日:2015年11月19日
■希望小売価格:6,000円+税
 

関連サイト