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2015年9月15日(火)

『Halo 5』開発者に聞いてわかったキャンペーンモード情報。シームレスな協力プレイで参加がしやすく

文:megane

 『Halo』フランチャイズを統括する343 Industriesのフランク・オコナー氏とデザインディレクターのブラッド・ウェルチ氏が来日。10月27日に国内での発売が迫った『Halo 5』に関する情報を公開した。

『Halo 5: Gurdians』
▲343 Industriesのフランク・オコナー氏。

 これまでのシリーズと同様にマルチプレイのベータテストなどが行われ、マルチプレイに対する期待が高まる中、『Halo』の物語を追うキャンペーンモードについては、いまだ公開されない情報も多い。今回、来日した両氏によって、本作で体験できる壮大な『Halo』サーガの一端が明かされた。

『Halo 5: Gurdians』
▲同じくブラッド・ウェルチ氏。

 また、今回の両氏の来日に合わせて、『Halo』ファンを抽選で30名ほど招待する“Halo アンバサダープログラム 第2部 『Halo 5:Gurdians』マルチプレイモード「Arena」体験会”も開催された。

不動の主人公マスターチーフと新主人公ロックの関係

 『Halo』のナンバリングシリーズの主人公は、これまでマスターチーフが担当してきた。『Halo 5』でも主人公として登場する彼だが、今作にはもう1人の主人公が登場する。それがロックだ。

『Halo 5: Gurdians』
▲もう1人の主人公であるスパルタン・ロック。

 ロックは、『Halo 4』と『5』の間を描く映像作品『Halo: Nightfall』にも主人公として出演しているキャラクターで、今作はチーフが率いる“BLUETEAM”とロックが率いる“FIRETEAM OSIRIS”の両方の視点で物語が描かれていく。

 BLUETEAMは、チーフをはじめとしてフィジカルに優れる者が所属している。中でもKELLYは非常に素早く行動でき、LINDAはスナイプ力に秀でている。

『Halo 5: Gurdians』
▲チーフ率いるBLUETEAM。彼らの失踪によりFIRETEAM OSIRISが結成され、BLUETEAMを追っていく。

 一方のFIRETEAM OSIRISのメンバーは、フィジカル面は一律となっている。しかし、各個人の特徴は設定されており、VALEは言語学の分野で優れている。物語の進行において他の星系の言葉を解読するなどの場面ではVALEが活躍をする。

 なお、キャンペーンモードは最大4人での協力プレイが可能となっているが、ホストの他は仲間のうち誰かを他のプレイヤーが担当する。BLUETEAMであれば、それぞれの性能を生かしたプレイが可能となっている。

『Halo 5: Gurdians』
▲4人一組によるプレイが行われるキャンペーンモード。

 また、これらの協力プレイへの入場はシームレスに行われ、誰かがゲームに入ってきた場合は自然とAIで動いていた仲間キャラクターがそのプレイヤーのコントロールに切り替わる。退出する場合も同様にAIへと切り替わる。このため、リアルで用事があって抜け出た後に戻ってきて、また同じように協力プレイに入ることが可能だ。

 そして気になるチーフの立場について。今作ではチーフはUNSC(国際連合安全保障理事会)を裏切ったという疑いを持たれており、ロックたちFIRETEAM OSIRISはチーフを追う役割となっている。ちなみにFIRETEAM OSIRISには『Halo 3:ODST』のメンバーだったバックも所属しており、彼らはみなチーフに憧れてスパルタンになった者たちだ。そんな彼らとチーフはどのように交錯していくのか。

■人類・コヴナント・フォアランナー……それぞれの世界観が描かれる

 『Halo 5』のキャンペーンモードで重視されているのは、世界としての広がりである。世界としてのスケールは『Halo 4』の2倍と語るフランク氏。その世界の広がりは、人類だけでなく異星人であるコヴナント、古代人・フォアランナーの世界も描くことによって見せている。

『Halo 5: Gurdians』

 『Halo 5』では『Halo 3』で存在感を見せつけたコヴナントの指揮官・アービターや『Halo Reach』で語られたハルゼイ博士についても描かれる。また、今作の倒すべき敵としてウォーデン・エターナルというキャラクターがいる。

『Halo 5: Gurdians』
▲右上にいるのがウォーデン・エターナルだ。彼はE3 2015で公開されたトレーラー動画で登場が明らかになった。

 ウォーデン・エターナルは複数のボディを利用して、時には複数体で襲ってくることもあるキャラクターであるという。彼を倒すべき敵であるように印象づけ、魅力的な悪役となるように設定している。

■スラスターやよじ登りなどを活用した立体的なプレイが可能に

 ブラッド氏のセッションにて、BLUETEAMによるキャンペーンデモが紹介された。意味深な状況に置かれているチーフなだけに、今作は後半からの登場かと思われたが、今回のデモはチャプター2。意外とあっさりとチーフは登場するようだ。

『Halo 5: Gurdians』
▲残念ながらプレイ中の撮影は禁止となっていた。

 ムービーシーンにてチーフたち4人は“アージェントムーン”と呼ばれる船を襲撃する。建物の中ゆえにさまざまなオブジェクトが用意されており、プレイヤーはそれらのオブジェクトに登って、正面から突破するだけではないルートで侵攻することもできる。ぶち破れそうなドアはショルダーバッシュで突破したり、ジャンプから力をためて地面を攻撃するグランドパウンドができるなど、行動の自由度はかなり上がっているように感じた。

 また、指定した場所にAIを移動させて囮にし、もう一方から狙撃するなどの戦術的な行動もとれるようになっている。この指定は、照準をあわせた場所にパッドの上ボタンを押すことで簡単にでき、仲間と進んでいる感じが得られる。

 デモの最後には幻覚ながらコルタナの姿が登場。『Halo 4』のラストで分かれてしまったコルタナとチーフの物語はどのように展開されるのか。次の展開が気になる引きがにくい。

メディアやファンがマルチプレイ“Arena”を体験

 インタビューセッション後に、メディアを対象としたマルチプレイ“Arena”の体験プレイが行われた。4vs4で対戦が行われるArenaでは、比較的狭いスペースでの対戦が行われる。Arenaはどちらかというとe-Sportsを目的とした競技色の強いモードとなり、もう一方のWarzoneは最大24人までで楽しめるマルチプレイモードとなっている。

『Halo 5: Gurdians』
▲メディア体験会での一幕。“Halo 4 Japan Championship”やRedbull 5Gなどで優勝を飾ったVEXさんと対峙するフランク氏。その後ろでプレイを見つめるBRZRKさん。

 なお、『Halo 5』のマルチプレイは、ローンチ時に20のマップが実装されており、その後8カ月の間に15のマップが追加されるという。これらのマップはすべて無料で楽しむことができる。これは課金制にした場合、マップを持っているプレイヤーと持っていないプレイヤーで分断されてしまうため、その状況を避けたかったからだという。

 そして、夜には前述した通り、Halo アンバサダー プログラムの一環として、抽選で選ばれた30人のファンによる日本最速体験会が実施された。日本に来たかったと語るフランク氏やブラッド氏ら開発陣もファンたちとの交流を楽しんでいた。

『Halo 5: Gurdians』
▲ファンを招いてのイベントが夜に開催。
『Halo 5: Gurdians』
▲日本マイクロソフトのイベントには恒例とも言えるマスターチーフも登場。マチ★アソビ(徳島)にもいましたよね?
『Halo 5: Gurdians』
▲初めての『Halo 5』を前に熱い戦いが繰り広げられた。

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