DENGEKI ガルスタオンライン

総合 > ガルスタオンライン > 梶裕貴さんはフルーツに目がない!? 『ラクリモサ Vol.6 暴食の章 ハリィ』インタビュー完全版!

2015-09-26 14:00

梶裕貴さんはフルーツに目がない!? 『ラクリモサ Vol.6 暴食の章 ハリィ』インタビュー完全版!

文:ガルスタオンライン

 “カレと迎えるメリーバッド官能シチュエーション”を堪能できる、CDシリーズ『ラクリモサ-七つの罪(あい)-』。暴力の罪に問われたハリィを演じる、梶裕貴さんにインタビュー! 電撃Girl’sStyle10月号に掲載しきれなかった部分を含めた、完全版をお届け!

『ラクリモサ Vol.6 暴食の章 ハリィ』梶裕貴さんインタビュー

『ラクリモサ Vol.6 暴食の章 ハリィ』梶裕貴さんインタビュー

――収録を終えての感想をお願いいたします。

 「七つの大罪」がテーマということで、個人的に思い入れのある響きだったわけですが(笑)、本作では暴食の罪のハリィを演じさせていただきました。台本を読んで彼の性質を知るうちに、同じRejetさんの作品のヤンデレの彼が少し頭をよぎる部分もありましたが、やらせていただく以上はハリィにしかない個性を演出していきたいという気持ちで収録にのぞみました。シナリオを読ませていただいたときに、いわゆる「乙女向けのシチュエーションドラマ」とはまた違うものなのかなとは思ったのですが、実際に演じてみるとその違いをより強く感じましたね。

 『ラクリモサ』というタイトルがあるように、甘いだけではない、胸が締め付けられるような葛藤や涙が、物語が進むにつれて特に強く描かれているなと感じました。なので、ただ楽しんで聴くというのは難しい作品かもしれませんが、そんな本作に触れていただいたあと、みなさんのなかにハリィというキャラクターが生き続けてくれるようなお芝居ができればと思いながらやらせていただいたので、ぜひ聴いていただきたいです。

――恐怖や悲しみのシーンが多いかと思いきや、ハリィの友だちである豚のぴーちゃんという癒し系キャラクターが登場したり、主人公とハリィ、ぴーちゃんで食事をとるような穏やかなシーンもありますよね。

 シリアスな作風ではありますが、ハリィ自身は明るい子で、とてもいい子なんですよね。幸せなひとときを感じるような場面では、ぴーちゃんの存在も大きかったと思います。これもまた、Rejetさんの作品で僕が演じるキャラクターの隣には、だいたい生き物やぬいぐるみがいるような気がしますが、今回もその存在に助けられたのかなと思いますね(笑)。

――ハリィをいい子だと感じたのは、具体的にはどんな部分でしょうか?

 自分が悪いことをしたときはきちんと謝ったりするところでしょうか。また、ハリィは食欲に忠実なのですが、自身の行いを反省して、食べたいのを我慢したりする部分が健気だなと感じましたね。そういうキャラクター性をいかすためにも、特に食がからむシーンでは、テンションや声のボリュームを大きく、そして高めにするなど、かなりこだわりました。

 また、どこかミステリアスでつかめない印象を与えるために、「です」や「ます」、「けど」などの語尾をカタカナで表記しているような、片言に近いイメージで役作りをさせていただきました。ハリィの天真爛漫さと、その奥に眠る謎めいた部分を感じていただければなと思っています。

――ハリィは好きだと思った相手にはとても人なつっこいなど、「好き」という気持ちが前面にでるタイプですよね?

 そうですね。ハリィはとても素直な子なんだと思います。わりと初めのほうから、「ごめんなさい」と謝ることに関しても、「好き」だという気持ちに関しても、ストレートに表現する子でしたね。彼は罪を背負ってはいますが、その罪の部分以外では好青年なのかな、と……。演じ終えた今は、彼の食べたいという欲求も、ユニークなポイントの1つだと受け止めてしまえるような気がしています(笑)。

――七翼の騎士たちのような不死身な体にはあこがれますか?

 不死身の定義によりますね。本作を聴いていただけるとわかると思うのですが、ハリィも不死身な体でありながら苦しむシーンがあるんですよ。なので「病気やケガも一切しない」のか、それとも「痛みや苦しみは普通の人と同じように感じるけれども、死ぬことはない体」なのかで、だいぶ違ってくると思うんですよ。病気やケガをしない、睡眠も必要ないというような無敵な体には興味がありますが、不死といわれるとそこまでのあこがれはないですね。

――暴食の罪を背負うハリィですが、梶さんがつい食べ過ぎてしまうものなどはありますか?

 僕はくだものが大好きなのですが、くだものってなかなか値段が高くて、いっぱい食べたいと思っても量をそろえるのは難しい部分があるじゃないですか。でも、たまに海外旅行に行ったときなど、特にホテルのビュッフェなどでは、フルーツがたくさん置いてあったりするんです。なので、そこではここぞとばかりに食べますね(笑)。南国の地方だったりすると、日本ではなかなか食べられないフルーツが思う存分食べられたりしますからね。そこで、フルーツを“食べ貯め”ます(笑)。

――最後のデザートとして、たっぷり召し上がるわけですね。

 むしろ、フルーツだけでもいいぐらいです(笑)。それぐらい好きですね。僕は野菜も好きで、普段の食生活では極力野菜を摂るようにしています。もちろん肉や魚、お米も食べます。バランスのいい食事を心がけるようにしていますね。

――「メリーバッドエンド」という結末について、どう思われますか?

 文字通り、2人が幸せであるならば、それに越したことはないと思います。僕もハリィを演じている以上、主人公のことしか考えていませんので、本作をお聴きになる方も、この2人に心を重ねて聴いていただけるといいのかなと思います。

――世の中にはハッピーエンドやバッドエンド、本作のようなメリーバッドエンドなど、さまざまなエンディングがありますが、梶さんはどんなエンディングが好きというのはありますか?

 作品によりますね。観ている途中で「幸せで終わってほしいな」と思うものもありますし、逆に「ブラックな感じで終わったらドキッするだろうな」と、それを期待することもありますので。なので、どちらが好きというよりも、作品の終わり方が胸に響くものであれば、どちらもステキかなと思いますね。

――ファンの方へのメッセージをお願いいたします。

 ハリィは、とても難しいキャラクターでした。彼のなかにある欲や苦しみ、悲しみ、そして主人公への想いなどを試行錯誤しつつ演じさせていただき、気づけば体中、汗でびしょびしょになりながらお芝居をさせていただきました。その結果、僕のなかでは過去に例を見ないような、クセの強いキャラクターに仕上がったのではないかと思っています。

 また、本作ではダミーヘッドマイクを使用しておりますので、「幸せな空気感」や「ある種の恐怖」といったものを、臨場感を持って感じていただけると思います。聴き終わったあと、ハリィというキャラクターがみなさんのなかに残ってくださることを祈っております。ぜひお聴きください。よろしくお願いします。

データ

▼「ラクリモサ-七つの罪(あい)-」 Vol.6 暴食の章 ハリィ CV.梶裕貴
■メーカー:Rejet
■発売日:2015年9月30日
■希望小売価格:2,000+税
 
■「ラクリモサ-七つの罪(あい)-」 Vol.6 暴食の章 ハリィ CV.梶裕貴の購入はこちら
Amazon.co.jp

関連サイト