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2015年9月24日(木)

【電撃PS】『うたわれるもの 偽りの仮面』本日発売! 新たなる地・ヤマトを舞台にその後を描く

文:電撃PlayStation

 記憶を失った主人公が時代の大きな渦に巻き込まれ、国のトップとして歴史を動かしていくという大河的で壮大なドラマ。そこに戦略性の高いシミュレーションを融合させ、多くのファンを虜にしたアクアプラスの『うたわれるもの』。その待望の続編『うたわれるもの 偽りの仮面』が満を持して持して発売された。

『うたわれるもの 偽りの仮面』
『うたわれるもの 偽りの仮面』

 そこで今回はシリーズ未体験でも遊びたくなる、『偽りの仮面』の基本情報を総ざらいで紹介。また、電撃PSで本作を担当するスタッフのミニレビューもお届けする。

『うたわれるもの 偽りの仮面』
『うたわれるもの 偽りの仮面』
▲キャラクターデザインは、アクアプラスを代表する人気絵師、甘露樹氏とみつみ美里氏の黄金コンビが担当している。ゲーム中には両氏が描く、美しいイベントCGもタップリ用意!

新たなる地・ヤマトを舞台に『うたわれるもの』のその後を描く物語

 前作と同じ世界観で時間軸もその後を描くが、舞台となる大陸は異なる本作。その中心となるのが“大國ヤマト”で、この地は周辺の国を従え隆盛を極めている。主人公は行き倒れていたところを獣の耳と尻尾を持つ少女のクオンに助けられた1人の青年。彼は自分に関する記憶を失っていたため、彼女から“ハク”という名をもらい、行動をともにする。

 その後、旅の道中で出会ったウコンという男に認められたハクたちは、彼らとヤマトの都を目指すことに。体力的には頼りないハクだったが、その人柄に導かれるように多くの仲間が集う。そして類まれな采配を武器に武功を重ね、やがては時代を動かす大きな存在になっていく。

ハク CV:藤原啓治
『うたわれるもの 偽りの仮面』

 本作の主人公。裸同然で雪山で倒れていたところを、クオンに救われる。名前をはじめ、記憶のほとんどを失っている。性格は不真面目で面倒くさがり屋だが、いざというときは機転の利く頭の回転で仲間の危機を救う。だが、腕っぷしの面では、クオンに“貧弱”と揶揄されるほど頼りない。

クオン CV:種田梨沙
『うたわれるもの 偽りの仮面』

 主人公に“ハク”の名を与えた、美しい少女。快活で人当たりのいい性格だが、どこか高潔さを感じさせるオーラも持つ。また、ピントのズレた言動も多い。現在は故郷を離れて、物見遊山中。母譲りという薬の知識も豊富で、若いながらもたしかな腕を持つ。

ウコン CV:利根健太朗
『うたわれるもの 偽りの仮面』

 クジュウリの姫であるルルティエの護衛役として、ヤマトの帝都を目指している男。とある厄介ごとをハクたちと協力して解決して意気投合し、その後2人を帝都への旅に誘う。性格は荒っぽく豪胆だが、多数の手下を従える人望の厚い人物でもある。

ルルティエ CV:加隈亜衣
『うたわれるもの 偽りの仮面』

 ヤマトの属國の1つである、クジュウリの末姫。可憐な見た目どおり、おとなしくかなり人見知りの激しい性格。現在は、父であるオーゼンの名代として、献上品を帝都に送る旅の途中。彼女が乗れるほど、大きなサイズのホロロン鳥のココポを飼っている。

フルボイス&表情豊かなキャラクターたちが紡ぐアドベンチャーパート

 本作のメインとなるのは、ハクを中心としたキャラクターたちが紡ぐドラマが楽しめるアドベンチャーパート。こちらのテキストはすべてフルボイスで演出され、表情豊かなキャラクターと合わせて楽しむことができる。もちろん、アドベンチャーゲームに欠かせない用語集も充実しており、ゲームの進行に合わせてさまざな用語が追加され、読み応えもバツグンだ。

『うたわれるもの 偽りの仮面』
『うたわれるもの 偽りの仮面』
▲バックログ確認、スキップ、オート既読モードなど、快適に読み進めるために欠かせないシステムも完備。特定のシーンでは美麗なイベントCGを堪能できる!

本格的な戦略バトルが楽しめるシミュレーションパート

 シミュレーションパートは、1つのエピソードの最後を締めくくる形で挿入されることが多い。基本的には以下のような流れで進行する。

(1)参戦ユニットの選択

 STAGEのタイトルが表示されたら、まずは参戦させるメンバーを選択。マップごとに、参戦可能なキャラクターが固定されていたり、参加可能な人数に制限があるケースも。また、この時点で装備品を付け替えることができる。装備品はシミュレーションパートクリアの報酬でゲットでき、例えば移動範囲が1マス増えたり、攻撃力を10%上昇できたりとその種類はさまざま。キャラクターの弱点を補う、長所を伸ばすなど、状況に合わせて選びたい。

『うたわれるもの 偽りの仮面』
▲ちなみに戦闘の難易度を“難しい”にすると、敵の数が増えたりレベルが上がったりする。腕に自信がある人はぜひ挑戦してほしい。

(2)戦闘開始

 キャラクターの準備が完了したら、いよいよ戦闘開始。戦闘の行動はキャラクターの素早さが影響し、この数値が多いほど早く行動が回ってくる。戦い方は単純明快で、移動できる範囲が水色のマスで表示されるので、敵に向かって前進。あとは対象を選択して攻撃手段を選べばOKだ。このとき注意したい要素がいくつかあるので覚えておこう。

『うたわれるもの 偽りの仮面』
▲移動できる範囲は一目瞭然。キャラクターごとに攻撃範囲(近接、遠距離)が異なるので、攻撃が届く位置まで移動して戦おう。
『うたわれるもの 偽りの仮面』
▲本作には行動手順を最大50手まで戻せるシステムを搭載。デメリットもないので、失敗したと思ったら遠慮せずに巻き戻そう。

【連撃】キャラクター特有のスキルを使う基本システム

 味方が攻撃や回復を行うと、リングゲージと呼ばれる特殊なゲージが表示される。ゲージは“ノーマルタイプ”と“チャージタイプ”の2つがあり、ノーマルタイプはゲージが中央に縮小して消える瞬間に○ボタンを押し、チャージタイプはゲージが1周するタイミングで○ボタンを押すと、追加攻撃や大ダメージを狙える。なお、キャラクターが成長すると、連撃のラストにカットイン演出が入る“必殺技”も使えるように!

『うたわれるもの 偽りの仮面』
▲こちらはノーマルタイプ。物理攻撃はこのタイプになる。
『うたわれるもの 偽りの仮面』
▲こちらはチャージタイプ。術系の攻撃や回復はこちらになる。

【気力】100%ためて気力全開状態でさまざまなメリットが発生

 連撃を成功させるとたまる気力は、100%になると気力全開状態になり、

(1)行動終了時に即再行動
(2)連撃で消費される気力がゼロに
(3)戦闘で受けた状態異常が回復

という恩恵を受けられる。また、キャラクターの属性に応じた“加護”も得られるなどと、いいことづくめだ。

『うたわれるもの 偽りの仮面』
▲クオンは土属性のキャラクターなので、“土神の加護”を得られる。これは敵から受けるダメージが減少するので、反撃を恐れずに攻撃が可能になる。

【属性と天候】ダメージの増減にかかわる重要項目

 本作には火、水、風、土、光、闇、無の7属性が、キャラクターごとに設定されている。この属性には強弱関係があり、有利不利を考えて戦う相手を決めることも大事に。さらにこの属性は天候にも影響され、例えば吹雪の天候ならば風と水属性の仲間の能力が活性化される。

『うたわれるもの 偽りの仮面』
▲こちらが属性の相関図。なお、無属性についてはどの属性に対しても均等に戦える。

(3)戦闘終了

 勝利条件を満たせば戦闘終了。戦闘に参加したメンバーに、戦闘中の活躍に応じた経験値が割り振られ、レベルアップなどが行われる。また、報酬として装備品も手に入る。

担当ライター&編集によるミニレビュー!

■よくデキたアニメを一気見している気分

 記事を届ける立場としては悩ましいですが、発表されている物語やキャラの情報は、ほぼ表面だけといっても過言ではないでしょう。でも、プレイをしてみて本当にそれが正解だと思いましたね!

 とにかくプレイを進めるたびに「あれはこうだったのか!」「これは伏線なのか?」など、少しずつ疑問が氷解していく感がタマりません。続きが気になってプレイが止まらないあとを引く感じも、さすがは20年さまざまなゲームを作ってきたアクアプラスだなと。もう、これはゲームの枠を超えた、一大エンターテインメント。圧倒的な量のテキストとボイスで押し寄せるドラマをぜひ体験してください!(担当ライター:袋)

■何度でもやり直せるシミュレーションパート

 物語の演出でありながら、シミュレーションゲーム好きな自分のハートもしっかりキャッチした前作。3Dの演出になり、テンポや操作感覚はどうなるのかな? とプレイ前はドキドキでしたが、それは杞憂でしたね。むしろデフォルメされたキャラたちが派手に動きまくるので、個性がより強調されていてGOOD。行動前につぶやくセリフが、キャラクターの個性を引き出す演出としてツボりました。

 で、肝心の戦闘部分ですが、行動手順を巻き戻せるのがいいですね。たとえ積んでも3ターン前に戻ってやり直す……、なんてことも自由にできたりします。前作は“普通”の難易度でプレイしていましたが、今回は“難しい”の難易度にも手を出してみようかな、なんて気にもさせられちゃいましたよ(笑)。(編集O)

(C)2015 AQUAPLUS

データ

▼『電撃PlayStation Vol.599』
■プロデュース:アスキー・メディアワークス
■発行:株式会社KADOKAWA
■発売日:2015年9月24日
■定価:694円+税
 
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