2015年10月15日(木)
スクウェア・エニックスが10月15日に配信を開始したiOS/Android用アプリ『星のドラゴンクエスト』を遊んだ感想をお届けします。
本作はスマートフォン向け『ドラゴンクエスト』シリーズの最新作。星型のマップを自由に拡大縮小させたり、回したりしながら、星をまるごと探索できるRPG。キャラクターを自由にカスタマイズしながら迫りくる星の危機に立ち向かっていくことになります。
1人でじっくり遊べるのはもちろん、ネットワークを介したマルチプレイも楽しめます。このレビューでは、そんな協力プレイの魅力についても紹介していきます。
●『星のドラゴンクエスト』第2弾プロモーション動画
ゲームが始まると、まずは主人公のキャラクターエディットができます。性別を選んだうえで、髪型、髪の色、顔、目の色、肌の色を設定できます。
髪型や顔のパーツは種類はそれほど多くないものの個性が強く、『DQIX』のキャラクターエディットのように、お手軽に自分好みのキャラクターが作れるのがいい感じ!
服装はキャラクターエディットではカスタマイズできませんが、装備を組み替えることで、見た目を変えることができます。
▲パーツの選択によっては、あのマンガっぽいキャラクターも再現可能! ちなみに体型や身長は固定です。 |
ちなみに『DQ』シリーズでマルチプレイという意味でも『DQIX』をイメージする人が多いと思いますが、ゲームシステム的にはまったくの別物。かなり新しいプレイ感覚となっているので、それについては追って詳しく紹介していきます。
キャラクターエディットが終わると、簡単なチュートリアルの後に、いよいよダンジョンへと潜ります。
クエスト中、パーティはオートで進行していくので、基本的には見ているだけでOK。ただし道中にタルなどが出現したら、それを破壊することでアイテムが入手できます。
▲ダンジョンでは横スクロール、フィールドでは立体的な画面でクエストが進行していきます。 |
クエストには4人のキャラクターでパーティを組んで挑みます。シングルプレイでは、最初にエディットしたキャラクター以外にも、2人のキャラクターが仲間として同行。
さらに助っ人として、他のプレイヤーのメインキャラクターをパーティに組み込んで、最大4人パーティのできあがり。ここで強力な助っ人の力を借りられれば、冒険もラクになるでしょう。
また、クエスト出発時に食べ物を持っていくことも可能です。最大HPの増加や攻撃力アップなど、さまざまな恩恵を得られるので、難関クエストに挑む際には忘れずに活用したいところです。
▲メインキャラクター以外の2人も装備をカスタマイズ可能。男女両方のキャラクターがいるので、いろいろなコーディネートが楽しめます。 |
クエスト中にモンスターと遭遇したらバトルへ突入! バトルはリアルタイムで進行し、時間経過ごとにキャラクターがオートで攻撃してくれます。
ザコ戦であればそのまま放置していても倒してくれることが多いのですが、強敵との戦いの場合はスキルを活用して戦闘を有利に進める必要があります。
スキルとは、時間経過で使用可能になる必殺技のようなもので、“ドラゴン斬り”や“はやぶさ斬り”などの攻撃スキルのほか、“ホイミ”や“ベホイミ”といった回復系の呪文も存在。
スキルの名前は『DQ』シリーズでおなじみのものばかりなので、シリーズのファンならスキル名だけで効果がわかるはずです。
▲スキルは、一度使用すると再使用までに時間経過が必要となります。強力なスキルほどこの再使用までにかかる時間が長いので、使いどころの見極めが重要! |
▲さらに連続でスキルを使用するとコンボがつながり、ダメージにボーナスが入ります。 |
職業や武器によって発動できるスキルの種類が異なるので、クエストの目的やキャラクターの能力に合わせたスキルの選択が重要ですね。
特にHP回復系のスキルは、パーティ内で最低1人は欲しいかと思います。道具も、スキルと同様に再使用まで時間経過が必要となるので、回復手段が足りなくなることが多かったです。
クエストをクリアすると道具の他に装備品を入手できることがあります。難関クエストであるほど、当然入手できる装備もレアなものが多くなるので、お目当ての装備を求めてクエストに挑むことになりそうです。
また、装備はゲーム内の“ふくびき”でも入手できます。強力な装備も入手できるので、こちらで戦力を強化するのもよいと思います。
▲装備できる武器や防具は、職業による制限はなし。ただし、職業と相性がよい装備にはプラスの能力補正がかかります。 |
ちなみに、チュートリアル中には一度だけ無料で連続ふくびきを引くことができました! 強力な装備を序盤から入手できるので、ここの引きによって、選択する職業を選ぶのもいいかもしれません。
ちなみに自分の場合は、上は重装の鎧、下はローブといった統一感のないコーディネートになりました(笑)。
本作の舞台となる星には、未知のエリアが多数あります。メインのクエストを進行させていくと未知のエリアが探索可能となり、新たなクエストが開放されていきます。
ちなみに、未知のエリアの開放時には星の全景を見ることができますが、かなり広いです。けっこうなボリュームの冒険が楽しめそうですね。
▲バージョンアップでどんどんエリアが拡張予定。サービス開始時点でも、一般的なRPGと同じくらいのボリュームが収録されているようです。 |
本作はマルチプレイにも対応。それぞれでスマホを持ち寄ってのマルチプレイに加えて、全国のプレイヤーとのオンラインマルチプレイも可能です。
友だち同士で協力するもよし、全国のプレイヤーに助けを求めるもよしと、手軽にマルチプレイが楽しめるのが魅力的ですね。
4人のキャラクターを操作するシングルプレイとは異なり、マルチプレイでは自分のキャラクターのみを操作します。基本的な操作感自体はシングルプレイと変わらないので、シングルプレイをある程度触ったら、すぐにマルチプレイにチャレンジしても問題ありません。
クエストやバトルの最中は、定型文やスタンプを利用してのコミュニケーションが可能です。うまく利用すれば、HPが減った時に助けてもらったり、スキルでコンボをつなげたりできます。うまく意志疎通できて、コンボがどんどん決まっていくのはかなり気持ちいいです!
▲コンボを狙おうと定型文やスタンプに夢中になった結果、回復を忘れてピンチになってしまうこともちょくちょくありました(笑)。スキルの使用可能時間がたまるまでの待ち時間にコミュニケーションを取るのがよさそうですね。 |
今回のマルチプレイレビューでは、ある程度育成されたキャラクターの中から使用するキャラクターを選択できました。その中には、“戦士”や“僧侶”といったおなじみの職業に加えて、『DQVII』に登場した“船乗り”も用意されていました。
“スクルト”に似た補助スキルと、バランスのいい性能を持ったなかなか使いやすい職業となっていた印象です。当然ながら、職業の種類はかなりの数が用意されているようです!
クエストの中には期間限定で挑戦可能なものもあり、クリアすると限定装備が入手可能です。『DQ』シリーズでおなじみの装備も入手できるようなので、ぜひチャレンジしてみましょう!
難易度は数段階ありますが、高難度のものはかなりの手ごたえのようなので、マルチプレイで挑戦するのがよさそうですね。
▲サービス開始当初は、『DQI』のイベントが開催される模様。ダンジョンのラストで待つ“りゅうおう”は、一度倒すと……!? |
BGMを含めて、各種要素がしっかりと『ドラゴンクエスト』らしく作られたゲームだな、という印象を受けた本作。コンシューマと同じ感覚で本格的なRPGとしてじっくり楽しむことができました。
『DQ』シリーズのファンはもちろん、手軽に王道RPGを楽しみたいという人にもオススメ。ぜひ友だちといっしょにダウンロードして、マルチプレイを楽しんでみましょう!
▲冒険中はモガマルというマスコット的なキャラがアドバイスをくれます。 |
※画面は開発中のもの。
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