2015年10月27日(火)

『ソフィーのアトリエ』岡村Dにインタビュー! パメラの秘密や世界のつながり、アニメ化についても回答!?

文:りえぽん

 コーエーテクモゲームスのガスト長野開発部が手掛ける『アトリエ』シリーズ最新作として、11月19日に発売されるPS4/PS3/PS Vita用ソフト『ソフィーのアトリエ ~不思議な本の錬金術士~』。本作のディレクターを務める岡村佳人さんに、電撃オンライン読者から募集した質問に回答していただきました!

『ソフィーのアトリエ』

 『ソフィーのアトリエ』は錬金術士を主人公に、材料を集め、さまざまなアイテムを作ることで物語を進めていく人気RPGのシリーズ最新作です。本作では、今までのシリーズから舞台とキャラクターを一新し、新米錬金術士ソフィーと、記憶を失い本の姿になっていたパートナー・プラフタとの錬金術の記憶をたどる旅が描かれます。

『ソフィーのアトリエ』

 『アトリエ』シリーズの新たなスタンダードを目指したという『ソフィーのアトリエ』は、どんな作品になるのでしょうか? 気になる世界観やキャラクター、新たな調合、バトルシステムについてなど、たくさんの質問がファンから寄せられました。メールインタビューでその質問のほとんどに回答していただいたので、ぜひご覧ください。

クリアの期限はなし! ゆっくりと『アトリエ』の世界を楽しんで

──『アトリエ』シリーズに触れるのは『ソフィーのアトリエ』が初めてなのですごく楽しみです。シリーズ初のプレイヤーに向けてこだわったポイントなどはありますか?(“はじめてさん”さん)

 初めて興味を持ってくださり、大変うれしく思います! 『ソフィーのアトリエ』ではクリアまでの期間が撤廃されていたり、調合がパネル式になって感覚的に遊べるようになっているなど、初めての方でも安心して手にとっていただけるような内容を目指して開発しました。

 ストーリーも新しいアイテムを発想し、調合していけば自然に進んでいくので、迷うことなく『アトリエ』の世界での生活を楽しんでいただけると思っています。

『ソフィーのアトリエ』

──『アトリエ』シリーズ初プレイになるのですが『ソフィーのアトリエ』の難易度を教えてください。(キルさん)

 ゲーム全体の難易度で言えば、何をすればストーリーが進行していくかはプラフタがサポートしてくれるので、「何をすればいいのかわからない」といったことはなく、戦闘もしっかり調合をこなしていれば(調合したアイテムは装備しないと使えないのでご注意ください!)サクサクと進められるバランスになっています。

 ただし、今回も戦闘の難易度が用意されていますので、歯ごたえのある戦闘を楽しみたい方は、最初から“HARD”でのプレイをおすすめしておきます!

──前の『アトリエ』シリーズには、シナリオクリアするのに3年間などの期間が設けられていましたが、今回も“いつまでにクリアしなければいけない”みたいなものはあるのでしょうか?(くろ旅さん)

 前作の『シャリーのアトリエ』に引き続きとなりますが、“いつまでにクリアしなくてはならない”といった期限は今回は存在しません。時間の概念は復活していますが、メインのストーリーの進行をしばるための要素ではなく、世界の変化を表現するための要素といった意味合いが強くなっています。

 一部の依頼やイベントには期限が存在するものもありますが、これらも必ずしもクリアしなければならないものにはなっていませんので、ゆっくりと『アトリエ』の世界をお楽しみください!

──リアルタイムで時間が流れているそうですが、採取や戦闘での時間経過もすべてリアルタイムなのですか? それとも採取などを行うことで時間が進んだりするのですか?(永雅さん)

 ご質問の通り、完全なリアルタイムというわけではなく、特定の行動によって時間が経過する仕組みになっています。

 実際にすべてリアルタイムにする案もあったのですが、落ち着いて遊ぶことができないということで(放置して気づいたら1カ月経っていた、なんてことも……)行動によって時間が経過する仕組みを採用しました。

『ソフィーのアトリエ』

──周回プレイはできますか?(てんきゅうさん)

 今回は周回プレイではなく、ゲームクリア後に無制限モードで遊べるようなパターンを想定しています。

過去の『アトリエ』シリーズを振り返り、今の時代に合わせて再構築した

──『ソフィーのアトリエ』は他の『アトリエ』シリーズと違う新たな『アトリエ』とのことですが、それをどのように表現しようとしたのか教えてください。(桜花さん)

 他の『アトリエ』とは違う、と言い切ってしまうとちょっと誤解されてしまいそうなので、「過去の『アトリエ』シリーズを振り返り、今の時代に合わせて再構築した」という説明が正しいでしょうか。

 前作の『黄昏』シリーズでは特徴的な世界観と『アトリエ』の核である錬金術を組み合わせ、ストーリー性の強いシリーズを目指しました。今作ではファンタジー世界での日常や暮らしといった、過去のシリーズで扱われてきたテーマをもとに、システム面でも世界観の表現を豊かにする方法がないかを模索しています。

 新シリーズということでぜひ本作で『アトリエ』を遊んでいただいて、さらにおもしろくするための意見をいただけると幸いです!

──これまでの『アトリエ』シリーズとの時間的、空間的なつながりなど、裏設定は持たれているのですか? パメラ復活など(『黄昏』で出なかったこともあり)いろいろと考えてしまいます。(フミンさん)

 設定的な内容は、今の段階ではお答えできない部分も多いのですが、パメラに関してはシリーズではおなじみの要素が復活した一例(スターシステム)です。

 『黄昏』シリーズでは新たな試みとして、これまでのシリーズで引き継がれてきた、ファンにはおなじみの要素を意図的に廃止したのですが、ファンのみなさんの声を受けて、今まで通りのやり方に戻したというのが答えになります。

 ということで、みなさんに楽しんでいただくための要素なので、パメラ自体に深い裏設定などは存在しません。まあ、本人があの通りほわほわした存在ですし……!

『ソフィーのアトリエ』

──毎年、『アトリエ』シリーズを楽しみにしているファンです。今回の『ソフィーのアトリエ』に関して、これまでの『アーランド』シリーズ、『黄昏』シリーズのようにスポットというかコンセプトとなるサブタイトルが、今回はソフィー自身をあらわしているものになっているように思えます。今後、主人公を変えて3部作のようになるのでしょうか?(ヌヌさん)

 この辺りは、毎回同じお話になってしまうのですが、ユーザーのみなさんの反響と結果次第としか言えません! できるだけ末長く愛していただけるようなシリーズに育つように、精一杯努力していきたいです。

 ちょっとお茶を濁す感じになってしまいましたが、サブタイトルについてはこれまでのシリーズ同様、主人公のことを示すキーワードとなっています!

3つのハードの違いと、『Plus』の発売については?

──発売される3つのハードの違いを教えてください。特にPS4とPS3の差異がどの程度あるのか気になります。(YAIBAさん)

 PS4版はPS3版に比べて、モデルのテクスチャー解像度の向上や映像処理の追加などでグラフィックがよりきれいになっています。また、ローディングなどの快適性もPS4では向上していますが、PS3版でも前作までと同様に遊んでいただけます。

 そしてPS Vitaですが、こちらもこれまで『Plus』シリーズで培ったノウハウを活かし、携帯機で楽しめる『アトリエ』に仕上がっています。発売までに比較動画などで紹介したいですね!

※本日10月27日に、PS4版とVita版の岡村ディレクター実況プレイ動画が公開されました。

●動画:『ソフィーのアトリエ』岡村ディレクター実況プレイ

──同時発売されるハードにPS Vitaがありますが、今後、より調整された『Plus』のような形で出る可能性はあるのでしょうか? 過去作を据え置き機の発売後にPS Vitaで、完全版ともいえる『Plus』をとても快適に楽しませていただいていたので、気になります。(さささん)

 今後絶対に発売しません! と言い切ることはできませんが、オリジナル版を購入していただいたユーザーのみなさんが楽しめない、損をしてしまうような結果にだけはならないような展開にしたいと考えています。

 例えば、大型の追加DLCといった形で、オリジナル版に先行して配信を開始するなど、できるだけ多くのみなさんに満足していただけるような展開を模索しています。

ソフィーの恋人は錬金術!?

──今回のストーリーでシリアスな展開はありますか?(ノキエルさん)

 どのレベルまでの展開をシリアスと考えるかによりますが、『アトリエ』としてはそれなりにシリアスと言えるような展開は用意されていると思います。

──2人の主人公は以前のシリーズにもありましたが、錬金術士と本という関係にした理由は? そもそもなぜ、本を擬人化しようと思ったのでしょうか。(ゆずかぼすさん)

 今回の『アトリエ』のテーマとして、シリーズでも必ず主人公の身の回りにある“図鑑”に焦点を当てようと思いたち、そこからマスコット的な存在と印象的な要素としてドールメイクのアイデアを組み合わせて、今のプラフタの設定ができあがりました。

 錬金術士と本の関係については、今更説明するまでもなく密接につながっているものと思っているので、錬金術士たちのレシピを取りまとめる本が錬金術士と意思を持って関わる姿を見ていただければと思います。本の状態のプラフタのリアクションもいい味を出しています!

『ソフィーのアトリエ』

──私は『ユーディーのアトリエ』からの『アトリエ』ファンです。今作はソフィーが錬金術の力を使い、記憶の大半が失われた本・プラフタのためにその記憶を取り戻していく、というストーリーですが、本が人のようになったプラフタのような存在は他にはいるのでしょうか? そしてその存在は今作では敵、味方問わず登場するのでしょうか?(dragonさん)

 今回の舞台での錬金術は、徐々に学問として体系化されていく過渡期の時代に差し掛かっている状態で、その中には一子相伝的に扱われ、失われた技術や、禁忌として想像を超えるような力を扱うことができる錬金術なども存在している可能性は高いです。

 プラフタが本の姿になったように、何らかの意図をもって変化する物体を選んだ錬金術士もいるのではないでしょうか。

──ここ数年『アトリエ』シリーズには、一部を除いて恋愛要素がまったくないですね。イケメンをはべらせてチヤホヤされたいのですが、『ソフィーのアトリエ』にはそういった要素や個別エンドはあるのでしょうか?(生きてるレヘルンさん)

 そうですね、一部というか明確にあったのは『リリーのアトリエ』くらいで、それ以外の作品については開発としては大なり小なりの差はありますが、ファンのみなさんの想像にお任せします、というスタンスの内容が多くなっています。

 この方針に照らし合わせると、今回も明確な恋愛要素はないものとなっています。今のソフィーの恋人は錬金術です!

『ソフィーのアトリエ』

──ソフィー以外の恋愛模様もあるんですか?(織さん)

 いつも通り、ほとんどありません。ごめんなさい!

キャラクターの秘密を大公開! 懐かしのキャラが他にも登場!?

──ソフィー、モニカ、オスカーは何歳の時から幼なじみなんですか?(おーけい牧場さん)

 物心ついた時から幼なじみということで、本当に小さなころからですね。ソフィーのおばあちゃんが顔が広かったこともあり、歳の近い3人は一緒に面倒を見られ、行動することも多かったようです。

 ちなみに、子どものころの性格は、ソフィーが今よりやんちゃ、モニカは大人しくて引っ込み思案、オスカーは素直(!)だったようです。

──幼なじみ枠のオスカーには驚きました。三枚目的なデザインにしたことには理由がありますか? また、ソフィーとのロマンスはあったりしますか?(しおさん)

 モニカというもう1人の幼なじみが先に決まっていたことで、ソフィーとのバランスを考えてちょっとぽっちゃりさんの憎めないキャラクターにしようということで、今の感じに決まりました。

 ちょっとぽっちゃりさんですが、パーツは悪くないですし、ずっと見ているとそんなに気にならなくなってくるはずです……、ちょっとぽっちゃりさんですけど。

 それから、ソフィーとのロマンスはありませんが、オスカーがカッコよく見えるかもしれないイベントはあるかもしれません!

『ソフィーのアトリエ』

──ストーリーの途中でソフィーの衣装チェンジがあるようですが、設定で元の衣装に戻ることは可能でしょうか。(KHさん)

 はい、好きなほうの衣装でその後のストーリーを進めていただくことが可能です。ソフィーだって着替えたい気分の日もあると思いますので、そこはストーリーとは別物として考えています。

──プラフタのドールメイクが、いろいろな衣装(?)があって楽しそうです。公開されている魔女っ娘風のものなどの他に、どんな雰囲気の姿があるのでしょうか。個人的にゴシックな雰囲気(メイド風とか)のドールメイクがあるとうれしいです。また、種類はどのくらい用意されていますか?(みやぽんさん)

 ありがとうございます! ドールメイクの衣装(身体ごと作り変えているので、ボディと呼んでいますが)はすべてゆーげんさん描き下ろしのデザインとなっており、ご質問に上がったようなシックなものや、ファンタジー色の強いもの、どうしてこうなった……といったボディまで、さまざまな種類が用意されていますので、きっと好みのボディを見つけていただけると思います。

 なお、ボディの種類ですが、オリジナルも含めて両手におさまるくらいの数となっています。

『ソフィーのアトリエ』

──プラフタの新たなボディはオディーリアのようなオートマタに近いものでしょうか?(KHさん)

 作り方や機構はまったく異なるものと思われますのでなんともいえませんが、人形の身体という点では近い存在であると言えると思います。

──コルネリアちゃんはパンツを履いてるんですか!?(“スケさん”さん)

 スケさんがそんなこと聞くわけないので、お答えできません!

『ソフィーのアトリエ』

──今回のパメラは幽霊でしょうか?(KHさん)

 どうなんでしょうか? 特に幽霊であることを示す証拠はありませんが、その姿をよく見ていただいたり、パメラのストーリーをじっくり見ていただくと、何かわかるかもしれません。

──パメラ欠乏症です。助けてください。お願いします。(さーどんさん)

 今回のパメラで補充してください! シスター成分も追加されてさらにパワーアップしていますよ!

『ソフィーのアトリエ』

──ハロルさんがカッコよすぎて一目ぼれしました! 声を担当する新垣樽助さんも大好きなのでとてもうれしいです♪ 他のキャラクターも含めて、キャスティングのこだわりや理由などがあったら教えてください!(ハロルLOVEさん)

 ありがとうございます! 声優さんのキャスティングについては、誤解を招く言い方かもしれませんが、こだわりはほとんどありません。

 重視しているのは、どなたであっても、キャラクターのイメージにマッチしているかどうかと、いかに自然にそのキャラクターを演じていただけるかという点で、それが結果的に、みなさんにも納得いただける声優さんの起用につながっているという可能性はあるかもしれません。

──女性キャラクターはとてもかわいらしいのですが、ちょっと男女比率が偏っているように感じます。メインターゲットは男性ですか?(ナナコさん)

 パーティキャラクターはソフィー以外は男性4人、女性4人ということで、バランスが取れていると思うのですが、男性陣が年齢や容姿のバラエティに富んでいることでイケメン比率が少なくて偏っていると感じられたのでしょうか?

 少なくとも、人形のプラフタの基本ボディ以上に男性向けな要素は用意していませんので、安心して遊んでいただければと思います!

『ソフィーのアトリエ』

──パメラさんが再び登場するとのことですが、他にも懐かしのキャラクターは出てくるのでしょうか?(冬華夏音さん)

 みなさんお待ちかねの、ぷにぷに(本作ではカタカナのプニプニです)が復活しますよ! ……なんだかちょっと縦に長いような気もしますが地域の違いによる進化の違いということで、納得していただけないでしょうか。すみません。

※メールインタビュー後にロジーの登場も発表されました。

『ソフィーのアトリエ』

新たな調合システムと戦闘システムの変化は?

──新作が出るたびに調合の仕組みが変わりますよね。もう『アトリエ』シリーズも17作品目になりますが、調合システムは全作同じものはありません。調合システムのアイデアは尽きたりしないのでしょうか?(やまもと きくじっちさん)

 シリーズ単位では、割とマイナーチェンジや改善による印象の差が大きいため、毎回完全に作り直しにはならないのでなんとか新しい調合システムを提供できています。

 とはいえ、年々おもしろさのハードルが上がっており、“シンプルでわかりやすくて初心者でも楽しめて、それでいて奥深い”みたいな無茶振りが毎回担当の企画に投げられています。

 もちろん、その指示を出しているのは私です。昔は自分も担当していたので許してください!

──調合システムはパズルのように見えますが、組み合わせに頭を使う必要があるのでしょうか?(Sakakikiさん)

 最高の材料を使って、最高のアイテムを作ろうと思ったら、それなりに配置などを考える必要が出てきますが、普通に遊んでいただく分には、Sakakikiさんの考えるよさそうな材料を選んで、釜の中の一番よさそうな位置に配置していけば、十分によいアイテムが完成するようなバランスに設計していますので、ご安心ください!

『ソフィーのアトリエ』

──バトルシステムが一新されましたが、変えるうえで不安だった点などはあったでしょうか?(クーラさん)

 単純な印象だけで考えると、よりスタンダードなターン制の戦闘に近づく形になっているため、楽しめるバランスになるまでは多少心配でした。ただ、この形のシステムでないと実現できないシステムのアイデアもあるので、今後さらに発展させる余地も十分にあると思います。

──『イリスのアトリエ』のころからずっと、『アトリエ』シリーズを楽しませてもらってます。今作一番の変化は、戦闘が4人体制になったこと。3人から4人になったことで、戦闘がどのように変化したのですか?(代打ハウスさん)

 3人パーティの何が一番悩みかといいますと、やはり主人公以外に2人しか選べなかったことです。単純に好きなキャラクターを戦闘に参加させられる枠が増えたというのが、いろいろなキャラクターを使ってもらえるという点で、4人パーティにしたかった大きな理由の1つです。

 戦闘については、行動の選択肢が広がったという点と、範囲攻撃のリスクが大きくなり、サポートの使い分けがさらに重要になったという点が大きな変化だと思います。仲間が1人増えた分、敵の攻撃もこれまでよりは強力な攻撃が増えています(それ以上に、装備やアイテムを作り込めば問題ないのはいつも通りですが)。

『ソフィーのアトリエ』

──戦闘中のメンバー入れ替えはできますか? また、個人的でいいので戦闘におすすめのキャラクターを教えてください。(リンドさん)

 今回の戦闘では、入れ替えなしの4人戦闘となります。戦闘におすすめのキャラクターを選ぶのは難しいですが、どのキャラクターも状況に応じて強さを発揮する能力を持っていますので、いろいろなキャラクターを戦闘に参加させてもらえるとうれしいです!

 単純な強さについては、キャラクターの見た目で判断してもらえればいいんじゃないかと思います!

──戦闘システムをターンごとの一括入力タイプにした理由はどのようなものですか? また、これによって戦略的に今までとどう変わってくるのか教えてください。(巽さん)

 従来のコストターンバトルとは違う戦略性を持たせたかったというのが一番の理由です。今までのシステムでは、次に行動するキャラクターを確認して行動を決定すればよかったため、最適な行動を決定するのが容易になっていました。

 今回のバトルでは、次のターンの結果をある程度予測して行動を決める必要があるため、事前の準備や対策が重要になってきます。特に、実力差のある魔物との戦闘ではどのスタンスを使うか、どのアイテムを使うかといった行動で、如実に結果が変わります。うまく行動をコントロールすれば、レベル差をひっくり返して強敵に勝利することも可能となる点が、今回のバトルのおもしろさだと考えています。

『ソフィーのアトリエ』のアニメ化の可能性は……?

──ディレクターとしてストーリーを詰め込む・肉付けするタイプですか? 削ぎ落とし整形するタイプですか?(anさん)

 基本的に不必要な説明は省いていきたいタイプですが、最近はより詳しい情報を知りたいと考えるユーザーさんが増えてきたと感じていて、考え方を改めようと思っているところです。

 自分で遊ぶ分には、世界観やキャラクターのバックボーンが見え隠れする、自由に遊べるクエスト山盛りのゲームが大好きなんですけどね。

──『黄昏』シリーズでは各作品ともたくさんのボーカル楽曲がありましたが今作はどれくらいの数がありますか? 今回のアーティストにはどんな方がいますか?(ポカティさん)

 今回もさまざまなアーティストの方に参加していただき、前回と同程度のボーカル楽曲が収録されています。公式サイトにも参加アーティストの紹介ページがありますので、よろしければご確認ください!

──『ソフィーのアトリエ』版お風呂グッズ(入浴剤とせっけんつき)など、おもしろいグッズは作らないのでしょうか?(生麦さん)

 ありがとうございます、これから続々とグッズが登場するものと思いますので、担当に何かおもしろいものがないか相談してみます!

 個人的にオスカーの野菜柄のシャツは割とオシャレでいいなーと思うんですが、今のところ同意は得られていないようです。残念……。

『ソフィーのアトリエ』

──アニメ化の可能性はありますか? ちょっと気が早いですが……。(ツーシーマーさん)

 それはもう、お声掛けしていただけるならぜひ! いつでも大歓迎です! ……はい、今のところその予定はございません。

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